【京介SS】クリスマス2023
みなさまメリークリスマスでございます!
京介さんとのアフター6クリスマスSS2023でございます~~
BGMは松任谷由実「恋人がサンタクロース」でぜひ!
お楽しみください。
将来を誓い合うようなそういうものではなくて
ふたりだけの特別な関係性と信頼関係と安心感とワクワク感、
いつもわたしのサンタさんって感じで、
そういうイメージで書いてます。
よいクリスマスをお過ごしくださいませ。
京介さん詳細プロフはこちら
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「xxxちゃん、やっほ〜」
「あ、おつかれさまです!」
ニコニコ顔で手を振る京介さん。
ワインレッドのタートルネックに
チャコールグレーのコートがよく似合ってる。
結局あの後何度かおでかけする仲になれて
(その間もいろいろあったんだけど)
今日もこうして会っている。
「ごめんなさいわざわざこっちまで」
「全然。どうしよっか?お腹は空いてるかな?」
「そうですね、食べられると言えば食べられます」
「んっ(にっこり)」
「はい(?)」
「車回すから、ちょっと待っててね」
グレーのクラウンが横に並び、助手席のドアが開く。
「よぉし、じゃぁ、いこっか♡」
「はい、失礼します」
―――
「どこいくんだろ……」
「お楽しみっ、あ、xxxちゃん音楽つけて」
「はい」
再生ボタンを押す。
フランク・シナトラの「Santa Claus Is Coming to Town」が流れる。
わたしのサンタは京介さんですね、と思う。
―――
「よいしょっと」
ザ・プリンス パークタワー東京。
「ちょうどいい時間、か、な。行こう」
「もしかして」
「ん、ごはん。たまにはこういうところもいいでしょぉ」
「いや嬉しいですし、本当いい歳して恥ずかしいんですけどテーブルマナーとか全然あれで、はー予想しておくべきだっ、た……」
「ふふ。大丈夫だよ。普段どおりで。」
―――
普段こない街の夜景を眼下に、どう食べていいかわからないオマール海老を口に運ぶ。
「――美味しい?」
「ん、すごいなぁって味ですね……」
「んふふ」
ワイングラスを傾けながら微笑む京介さんはとても眩しい。
―――
エレベーターがロビーに着く直前、スマホをみると21:53。
「xxxちゃん、明日お仕事でしょ?」
「はい」
「じゃぁ今日は帰りたい?」
「ん、え、ん~~……」
「明日の朝、お家まで送ってあげる」
茶番なちょっとの間の後、こっちを見下げながらにっこり微笑む。
「……ありがとうございます……」
「どういたしまして。座って待ってて?」
颯爽とフロントに歩いていく京介さんの背中を目で追う。
神さま、最高のクリスマス・イヴをありがとうございます。
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