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8話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

♯8
結局、昨日は昼過ぎになってようやく『RUNE RUNE PARTY2』が届き、そのまま徹夜でプレイした。
初見プレイということもあって、ヌきどころを見極めているうちにありさたんルートを終えてしまった。

別に悪くはなかった。悪くはなかったんだけど…うん。
なぜだか、思ったより興奮できなかった。ありさたんがちょっと成長してたからか…?いやそれはむしろよかった。…うーむ。
新ヒロインもまだ残ってるし、そちらは帰ってから攻略する予定だ。
残念ながら、今日は他に予定がある。
徹夜明けでぼんやりしたまま、オレは駅前に向かって歩いていた。

漸転換(ぜんてんかん)型TS症と診断されてから、定期的に病院で検査を受けるハメになっていたのだが、
いつもの病院では基本的な検査のみで、専門的な事がわかる人がいない。
そのため病院からの紹介で、TS症に詳しいお医者さんに会う予定があったのだ。
まぁさっき母親に言われるまで忘れてたが。
本来、両親と一緒に行くべきなのだろうが、これからずっと付き添ってもらうわけにもいかないし、先方の了承を得てひとりで会う事にした。まぁ、両親とはいえあまり体を見られたくないというのが本音だけど。
たどり着いたのは駅前ビルの中にある産婦人科クリニックだった。今日は日曜なので通常は休診だけど、特別に開けておいてくれているらしい。

(話は聞いてるけど…本当なのかな…)
オレは周囲の目を気にしながら、ロビーへと入っていった。
TS症は珍しい症状で、専門医などいない。今日会う予定のお医者さんは、つまるところ元TS症患者らしいのだ。
それもオレと同じ漸転換(ぜんてんかん)型TS症で、数年前に女性として戸籍を得たらしい。
それが本当だとしても、つまり今は普通に女性なわけで…。
「あのー…すみませーん」
ロビーに入りおずおずと声をかけると、すぐに返事が返ってきた。
「お、いらっしゃい。曲輪 タクオミくん…?若いね。私は小野中 美鈴(おのなか みすず)といいます。よろしくね」
「は はい…よろしくお願いします…」
「はいよろしく。一応、TS症の担当ということになるのかな。ま、安心して。女性の体に関してはプロだよ、ちゃんと」
出てきたのは、背の高いおしとやかそうな美人だった。175㎝くらいはありそうだ。ちなみにオレの身長は…どうでもいいか。
黒髪をうしろでひとつにゆるくまとめていて、左目の泣きボクロが印象的だ。
他に特徴としては…胸がとんでもなくデカい。
「とりあえず入っちゃって」
「…はい」
小野中さんが歩くたびにとんでもなく揺れるおっぱいに導かれ、奥にある診察室に案内された。
病院から送られてきたのであろう資料や診断結果等がデスクの上にまとめられている。
オレと小野中さんは向かい合うかたちで、診察室の椅子に座った。

「結論から言うと、曲輪くんの女体化は順調に進んでいます」
「はぁ…」
「このペースだと一年もしないうちに完全に女の子になれるだろうね」
「………はぁ」
「表面的な変化はまだ少ないけれど、内では着実に変化が起きています。まだ未熟ですが女性器が形成されつつあり、骨格にも変化が見られます。」
「…………………」
「おや、嬉しくない?」
「いえ、特には………」
「このまま順調ならJKになれるんだよ。羨ましいなぁ。私は大学卒業後に発症したからねぇ」
嬉しがるようなものなのか?小野中さんはあっけらかんとしているが、オレはどうにも疑念を払しょくできないままだった。

「あの…小野中…先生は、本当に元男なんですか…?」
「お、疑ってるなぁ?」
「そりゃ、まぁ…」
「証明するっていっても難しいけど…ほら、これが昔の私…いや、ぼくの写真」
小野中先生はデスクの引き出しを開け、何枚かの写真を取り出した。免許証と、集合写真のようだった。
「ほらこれ。これがぼく」
こう言われることを想定して、あらかじめ用意していたのだろう。
そこには、なんというか、普通の青年の姿があった。メガネをかけていて、小太り。はっきりいって、まったく面影がない。
しかも名字も下の名前も違う。これを鵜呑みにするのは、ちょっと難しいと思えた。
「あはは、まぁそうだよね。見た目は完全に違うし、名前の方は…結婚を機に変えたんだよ。小野中は相手の姓だね」
そう言って小野中先生は左手の薬指にはめた指輪を見せた。
「結婚…してるんですか?…どっちと?」
小野中先生はけらけらと笑いながら答えた。
「ぼくは女性だよ?相手は男性に決まってるじゃないか。いや今の時代、そんなことないか。失言失言。
んでもぼくの場合は男。大学時代の親友でね。子どもだって産んだし。二人も」
「………」
別に嘘をつく理由もないし、本当なのかもしれないけど、やっぱりにわかに信じがたい。
「まー信用してって言うしかないんだけど…そーだ!」
小野中先生は身を乗り出し、オレにぐいっと顔を寄せた。…いい匂いがする。あと胸がでかい。
「おっぱい…触ってみる?さっきから見てたもんねぇ。曲輪くん、童貞?」
「え”っ…!?」
「ホンモノだよ?それとも・・・こっちの方がいい?元男同士なんだし、気にしなくていいよ」
診察室に備えられていたベッドのようなものに腰掛けると、小野中先生はチラッと挑発的にスカートをめくってみせた。
「女の子になるまえに、童貞捨てておく?」


「いや…あ…あの…っ」
どう見ても、男になんか見えない。
こんなことなら昨日るんパ2でちゃんとヌいておくんだった。オレは小野中先生を見て、完全に勃起してしまった。
しかし先生はそんなことまったく気にならない様子で、デスクに置いてあった資料を手に取った。
「冗談冗談。でも、イイ体っしょ。自慢したくて。これが漸転換(ぜんてんかん)型TS症のひとつの利点でもあるんだよ」
「……?」
「TS症の体の変化には、《自分の理想のイメージが反映される》っていったら、どうする?」
「…理想のイメージ…ですか?」
「そう。筋トレとかで理想の筋肉をイメージすると効果が高まるって聞いたことない?それと同じさ。人は元々少なからず、イメージした自分になれる力があるんだよ」
「………」
オレは筋トレなんかしたことなかったので、ピンとこなかった。
「まぁ、そういうのがあるの。突発型TS症は急激に変化が起きるから、イメージが曖昧で、自分の無意識…内面っていうかな。そういうのが無理やり反映されちゃうんだ。だからなんでこんな姿にってことが起きる」
先生は症例の資料を見せてくれた。プライバシーに配慮してボカされてはいたが、
美少女のような姿になっているケースもあれば、残念なケースもあるようだ。具体的にはほぼおっさん、みたいな。
「………これは……ちょっと勘弁願いたいですね」
「それに対して漸転換型TS症はゆっくりとした変化だから、強くイメージを持っていれば、少しずつ変化を修正できる。
結果的に自分の理想にかなり近い姿になれるんだ。ぼくみたいにね」
先生は自慢げにおっぱいを揺らしている。
「その…おっぱいが、先生の理想だったんですか?」
オレは軽い気持ちで言ったのだが、先生は押し黙ると、急に真剣な顔つきになった。

「…ぼかぁね、お母さんがいなかったんだな」

先生がしんみりと語りだした。なんとなく茶化す雰囲気でもなかったので、黙って聞くことにする。
「産後の肥立ちが悪くってね。だからぼくは世の中のお母さんと、こどものために産婦人科医を目指したんだ。まだ男だった時の話。それがなんの因果かこうなって…今ではぼくも立派にお母さんをやっている。
この姿は、ぼくの理想のお母さん像なんだね」
「………」
先生はどこか遠くを見るような、しかしとてもやさしい目でそう言った。
とても嘘をついているようには見えなかった。
女の人だと思ってちょっとどぎまぎしていたが、というか今でもしているが、この人は信用していい。そう思えた。

「色々と困ることもあるだろうけど…なりたい自分になれる、そう前向きにとらえてもいいんじゃないかってね」
「…なりたい自分になれる……」

「わかんないことがあったら、…いやわかんないことだらけか。何でも相談して。少しはぼくの経験が役に立つと思う」

その後少し身体検査などを受けて、クリニックを後にした。帰り道、オレは先生に言われたことを考えていた。
自分の理想像が反映される…か。
オレの理想…といえば、やっぱり「ありさたん」だろうか。
もしありさたんになれたら、ありさたんの体を好き放題やりたい放題…とはいえ。
いやでも…なぁ。どっちかというとありさたんのお兄ちゃんになりたいのであって、
ありさたん自身になりたいかと言われると…。

こんなことを真剣に考えるなんて、少し前ならバカにしていただろう。
ここにいたってようやく現実感が湧いてきたのかもしれない。
どうやら本当に、オレは女の子になってしまうらしい。それも一年以内に。
答えの出ないまま、帰宅。
とりあえず、ひと眠りしたら『るんパ2』の続きをやることにしよう。

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7話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

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真夜中、もぞもぞと布団の中を動く気配に目を覚ます。
一瞬ぎょっとするも、その正体はすぐに知れた。
『お兄ちゃん…』
『…ありさ?どうしたんだ?』
眠い目をこすりながら布団をめくると、ありさが恥ずかしそうに顔を出した。
そのこと自体はさして珍しいことでもない。
最近はなくなっていたが、以前はこうしてよくベッドにもぐりこんできたものだ。
だが、今夜は様子がおかしい。パジャマごしに伝わる柔らかさと高い体温。早鐘 
    を打つ鼓動。熱い吐息。
ありさは布団をおしのけ、ボクの股間の上に馬乗りになった。
『っ…!あ ありさ…!?』
ありさは、全裸だった。いや、正確にはちいさな胸のふくらみだけを絆創膏で隠 
    し、ボクの知らない、誘うような表情でこう言った。
『ありさ…なんかヘンなの。お兄ちゃんのこと考えてると、お胸がギュッってな 
    って…』	
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「はぁ…はぁ…ありさたん…!」
カチカチカチ。カチカチカチカチ。
オレはシーンを飛ばし飛ばし見ながら、左手でチ〇コをコスりあげる。
お目当てのシーンはもう少し先だ。
もうちょっと…もうちょっと先……ここだ!
ありさたんが主人公の手をとり、自分の胸に押し付ける。
オレはオートモードにして、右手で自分の胸に触れた。画面内のありさたんがそうするように、ゆっくりと撫ぜる。
「おぉ……」
ありさたんのちっぱいの柔らかい感触がオレの手にも伝わってきた。ありさたんに触れるなんて、なんだかちょっと感動だ。
机の上にセットした鏡に目を向けると、形のいい胸がオレの動きに合わせて形を変えていく。
…でもちょっとありさたんよりデカいな。まぁ、いいか。
ともかく、動かないCGより感触のあるリアルなおっぱいのほうが興奮する。
これは、ありさたんのちっぱいなんだ…!と自分に言い聞かせよう。
ちらちらと画面でありさたんのセリフと顔を確認しながら、オレは鏡に集中しはじめた。

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『お兄ちゃん…お胸がむずむずして…せつないよぉ…いや、やめちゃだめっ…』

『さきっちょ…もっとして…ほしいの…ありさのおっぱい、ヘンになっちゃったのかなぁ?』

『きもちいいの…お兄ちゃん、もっとぉ』
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「オレも…きもちいいよ ありさたんっ…!」
オレは激しくチ〇コをシゴきながらも、”ありさたんの”おっぱいの感触に夢中になっていた。
成長途上の双丘は中に芯があるように感じられ、その頂上には控えめは乳首が絆創膏を押し上げて、その形を主張していた。
その上からコリコリと撫ぜるたび、せつないような、痺れるような快感がじんわりと広がっていく。

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『お兄ちゃんもきもちいいの…?』

『いいよ、もっとおまたごしごしするから…お兄ちゃんも…ありさのおっぱい、きもちよくして…』

『ありさ、知ってるよ。おちんちんがきもちいいと、白いのがいっぱい出るんだよね』

『出して、お兄ちゃん。ありさできもちよくなって。』
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「はぁ…はぁ…もう…限界だ…!イくよっ…ありさたんっ…!」
久々の射精感が限界に達する。オレはティッシュをつかもうと腰を上げるが、
その手前にあった鏡に再び目が釘付けになる。
(なんだこれ…えっろ…ありさたんの…いや、オレの…?)
汗ばみ、赤らんだ肌。絆創膏ごしのぷっくりと膨らんだ乳首。
奇妙な胸の高鳴りを感じた。気づいてしまったのだ。
(もしかしてオレは今…ありさたんと同じものを感じていたのでは……!?)
通常、エロゲでは主人公に感情移入する。主人公の感覚を想像する。
だが、オレは今、明らかにありさたんに感情移入していた。ありさたんが感じているものを、感じていた。
画面の中で、ありさたんがちっぱいを舐られかわいらしい喘ぎ声をあげている。
それを再現するように、オレも乳首をつまみあげ、快感を絞り出す。

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『きもちいいっ…きもちいいよぉ、お兄ちゃん』

『おっぱいすごいの、おまたも、ジンジンして…あっああっ』
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(この感覚は…ヤバい…クセになったら…ヤバい…っ)
そう思いながらも、手は止まらない。まるで、ありさたんと一体になったかのような恍惚感。憑りつかれたようにチ〇ポと乳首を摩擦する。
何度も、何度も、快感の波が襲いかかる。頭が真っ白になり、バチバチと灼けていく。

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『イくの?お兄ちゃん…!ありさも…ありさも…あっあぁああっ…』

『イく!ありさも…イく…っイくぅっ…んんんんんんっっっ』
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「ぅあっ…!っ…ぐうううう!」
びゅくんっ!びゅるっ!びゅるるるるっ!!びゅくんっ!
ティッシュを用意する間もなく、オレは鏡に向かって腰を突き出していた。

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『いっぱいでたね、お兄ちゃん』
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「はぁ…はぁ…はぁ…汗だくだ…」
久々の射精だったからか、なんかすごいでた…。
鏡に大量の精液が塗りたくるようにぶっかけられている。
おっと、ティッシュティッシュっと…。
いやはや、ありさたんでヌいたつもりが、自分をオカズにしたみたいになってしまったな。
…だが、まぁいい。今日は調子がいい。
射精した後の倦怠感よりも、高揚とした気持ちが勝っていた。
やはり、ありさたんはいい…。
何か間違っている気もするが、射精したことで
オレはここ最近失いかけていた男としての自覚を取り戻した気分になった。
さて、るんパ熱も高まったところで、2に備えるとするか。
オレは乳首に貼った絆創膏をはがして捨てると、鏡をしまって、るんパ2のホームページを見直すことにした。
今の自分から目をそらすように。

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6話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

♯6
土曜日。保健室での一件から一夜明け、オレは朝からやる気に満ち溢れていた。
久々の休日。となれば、ヤる事はひとつ。このところご無沙汰だった、息子とのスキンシップだ。
朝勃起の調子も良い。この土日は忙しくなりそうだぜ。

と、その前にひとつ、確認しておかなければいけないことがあった。
オレは姿見の前に立ち、Tシャツを脱ぐ。
「………おおぅ」


相変わらず掠れたままの声で、オレは思わずため息をもらした。
ふくらんでいる。
かろうじて摘まめるくらいの、ほんのわずかなふくらみではあるが、
そこには明らかに以前と異なる自己主張をする胸と乳首があった。
一晩寝たら萎んでいるかと期待もしたが、どうやらそんなことはなかったようだ。
オレはどちらかといえば貧乳派だし、これくらいのおっぱいが好きではあるが、自分のはさすがにちょっとな…。
コリコリとしこりがある感じで、柔らかくもないし、触ってて何も嬉しくない。
まだ少し張ってる感じがして、擦れるのがイヤだったので応急措置として乳首に絆創膏を貼る。
Tシャツを着ると、乳首を抑えた分それほど目立つ感じはしない。
上に何か羽織ればわからないだろう。
…とりあえずこれでいいか。日常生活に支障はなさそうだ。
無いとは思うが、もしこれ以上大きくなるようなら、何か対策を考えないとな。
サラシとか巻いたらいいんだろうか。

それにしても何か、体全体が丸みを帯びてきたというか、太ってきてないか?
それに反比例するように、オレの息子は一回りほど小さくなったように感じられる。…気のせいか。
ちゃんと勃起しているしな。気のせい気のせい。

さて気をとりなおして、今日は久々にオナニーするぞとPCを立ち上げ、
いつも巡回しているエロイラスト系サイトなどでオカズを探していると、
オレはここ最近のごたごたですっかり忘れていた、極めて重要なことを思い出してしまった。

「今日、RUNE RUNE PARTY 2(るんるんぱーてぃー2)の発売日じゃねぇか!? 」
RUNE RUNE PARTY、通称「ルンパ」は、
魔法学園を舞台にカワイイ女の子とのラブと夢と冒険とロマンに溢れた、いわゆるギャルゲー、ではなくエロゲーである。
いやなに、はじめにやったRUNE RUNE PARTYはギャルゲーだったんだ。
いわゆるコンシューマー版というやつで、その原作エロゲー版を友人から借り、それ以降すっかりハマってしまったのだ。
一人部屋をもらった直後で、しかもはじめてのエロゲー、さらに元々好きだったゲームキャラのエロエロな部分を楽しめるとなれば、そりゃハマる。毎日徹夜で攻略し、徹夜でシコっていた。
マンガ版も全巻持ってるし、アニメ版は全話録画済みだ。
特にお気に入りのキャラは黒髪ツインテ妹ロリキャラ「天神坂ありさ」。プライズだけどフィギュアだって持ってる。
普段は兄を慕う清楚な「ありさたん」が、主人公である兄との禁断の感情に戸惑い、そして兄の気を引こうと次第に大胆になっていく。その姿で何度ヌいたことか。
思い出すだけでチ●コが元気になってしまう。
そんなお世話になった作品の続編ともなれば、このオレが買わないワケがない。
当然初回限定版一択。実店舗では年齢確認などの関係で買うことができないので、通販で予約していたはずだ。
ゲームの限定版は高い。学生が手を出す値段じゃない。
ウチの学校…磐屋堂学園では、色々な制約はあるものの、バイトは許可されている。
だが勤労意欲ゼロのオレは、毎月のお小遣いだけでなんとかやりくりしていた。
正直、お小遣い的にはかなり厳しかった。買いたいオタグッズやマンガやラノベは他にも山ほどあるし、推しのVLiverにスパチャだってしたいし、ソシャゲのガチャだって回したい。
お小遣いを前借りし、お年玉の残りもすべてつぎこんで、もはや一文無しに近い状態となったが、それでも、それでもこれだけは譲れなかったんだ。

配達の状況をオンラインで確認すると、今日の昼ごろ届くようだ。
どうする?それまで待つか…?しかしこの滾りをガマンするのは少々しんどいぞ…。
…そうだな。それがいい、そうしよう!
ここは続編の予習もかねて、前作ルンパ1でヌくとしよう!今すぐに!ストーリー的には正統な続編だしな。
今日のチ●コの調子の良さなら、今ヌいても昼ごろには回復しているだろう。
だが、最初から遊んでいる時間はさすがにない。ソフトを起動し、回想モードをクリック。もちろんコンプ済みだ。
選ぶ回想シーンは推しキャラ「ありさたん」。他のキャラも当然魅力的だしヌけるのだが、やはりここは自分の一番を使うべきだろう。
たかがオナニー、されどオナニー。自分の気分にそぐわないエロ絵で射精してしまうと、なぜだか損した気持ちになってしまうものだ。
特に今回は久々の一発。大事にしたい。せっかくなら最高の、至高のシーンでヌきたい…。
どれだ…どのありさたんにするべきなんだ…。
焦りからかマウスを握る右手も、息子を握る左手も汗ばんでくる。
ちなみにオレは右ききだが、オナニーの時は左手を使うことが多い。
これもエロゲーでヌいているうちに自然とそうなったのだ。マウスを左手で扱うのは、なんかめんどくさいしな。
そんなことはどうでもいい。今はエロシーンだ。
直球のえっちシーンもいいが、恥ずかしがりながらオナニーしてるシーンもいい。
くそっ、いいシーンが多すぎる…!選べるわけがない…!

だがその時、オレの脳裏に天啓が舞い降りた。
(ん…まてよ……?これは………!)

それは、中盤くらいにあるシーンだった。主人公の気をひくため夜○いをかけたありさたんは、慌てる主人公を無視してベッドの上でパジャマを脱ぎ捨て、全裸に絆創膏という出で立ちで、主人公にせまる。
恥ずかしさからそのちっぱいを絆創膏で隠しおり、しかしスジの方は丸見え。
胸を隠すことを意識するあまり、アソコが無防備となり、それがものすごく可愛くてエロい。
お股より乳首を見られる方が恥ずかしいという、年頃のロリ特有の微妙な羞恥心を巧妙に利用したシーンだ。
結局このシーンでエッチまではいかないのだが、
主人公も胸を隠し恥ずかしがる妹を、はじめて女の子として意識してしまう。
コンシューマー版ではパジャマを着たままだが、乳首絆創膏は拝むことができる。
そう、絆創膏だ。

あまり使用していない小さめのスタンドミラーを机の奥から引っ張り出し、オレの顔が見えないように配置する。
そして、Tシャツを脱ぎ、上半身のみを映す。
そこには画面の中と同じ、絆創膏で乳首を隠した、控えめなおっぱいがあった。
自分の胸だと思うと何も嬉しくないが、これがありさたんのちっぱいだと思い込めば、”使える”のでは…?
ごくり、とつばを飲み込み、オレはシーンを再生した。

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5話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

♯5
消毒液の独特の芳香が鼻をついた。ぼんやりとした頭で思いつくかぎりでは、
体育の授業をしていたはずで、あのまま倒れておそらく保健室に担ぎ込まれたのだろう。
実際には運ばれている途中からオレはわずかに意識があり、クラスメイトが二人がかりで四苦八苦しながら、なんとか保健室にたどり着いたことを覚えている。
なんとも迷惑な体質になったものだ。声を聞いた感じ、こいつらは確か同じクラスの山本と木佐だったか、たぶんだが。判然としないのはオレの頭は熱っぽくうまく働かず、カラダもダルくて動かないためだ。
オレはベッドの上で目を開けることもままならず、保健室のベッドの上でひたすらぼーっとしていた。
オレが倒れた原因だと思われる胸の痛みは、少し違和感を覚える程度でほとんど消え失せていた。どうやら一時的なものだったらしい。
その安堵感とベッドの柔らかい感触がすぐにでもオレを眠りへと誘いそうだったが…
マラソンでかいた汗が少し気になるな。

倒れてからどのくらいの時間がたったんだろうか…感覚的には10分とかそんな程度だろうか。起き上がることはできそうになかったし、このまま何限か授業をサボってしまおうと目をつぶったまま考えていると、近くでひそひそと声をひそめて話しているのが聞こえた。
まだオレの意識は完全に覚醒していないのだろう。水中深くに沈められたような感覚で、その声が何を話しているのかよく聞こえず、内容もまったく頭にはいってこなかった。
だから、何をされているのか、理解するのにかなりの時間を要した。

最初はオレを起こそうとしているのだと思った。
触れるか触れないかくらいの微妙な感じで体を揺すられて、くすぐったさを感じたが、オレの体はうまく動いてくれないのでされるがままになっている。
まるで感触を確かめるようにオレの胸板の上で円周運動をし、少し遠慮がちに手を押し付けては、また離したりしていた。つっついているという感じだ。
左右の感触が微妙に違うところをかんがみるに、おそらく二人がそれぞれ別々にちょっかいをかけているようだ。
何してんだ?くすぐってるつもりか?
なんでこんなことしてるのかわからんけど、どうせ男子高校生がするイタズラというか、悪ふざけだろう。
特に山本と木佐はそういう悪ノリが好きな陽キャタイプだったと思う。
意味もなく友達をくすぐったりからかったりするみたいな。陰キャのオレには理解できないが、どのみち体は動かないし、まぁいいか別に。
反応がなければそのうち飽きてやめるだろうと思っていたが、中々その気配がない。
それどころか、オレの反応が無いのをいいことに次第に二人の動きは大胆になっていった。
しばらくそうされていると、味わったことのない感覚がオレをつつんだ。体がふわりと宙に浮いているような、もどかしいような。
体の奥の方が、熱っぽくなったようにも感じる。
先ほどまではよく聞こえなかった声が、今度ははっきり聞こえてきた。
「すげぇ、ホンモノのおっぱいだぜ。思ったより柔らけぇ」
「つか乳首でかくね?女になるとこうなんのかな」


(…まさかオレ、おっぱい揉まれてる?)
その発想はなかった。
自分がそんなことをされるなんて、思ってもみなかった。だってそうだろう。
男の胸なんて何が悲しくて揉まなきゃいけないのか。自分なら思いつきもしない。
それだけで罰ゲームレベルだ。
この二人なら悪ふざけでやりそうではあるけど、それにしては…。
二人は鼻息荒く興奮している様子で、なにやらごそごそと衣擦れの音も聞こえる。

「こうして見ると、ホントに女に見えるな。全然オカズにできるわ」
「けっこうカワイイんじゃね?髪さらさらだし」

…あぁそうか。こりゃ夢だ。オレのオタク顔を見てこんな感想は出てこないだろう。
オレってかわいくなりたい願望でも持ってるのかな。そりゃ、どうせ女になるんなら、カワイイ方がいいとは思うけど。しかしいくら夢でもこれはない。
それにほら、あれだ。時々こういうことあるよな。金縛りというか、夢の中で体が動かなくなって、頑張って起きようとするんだけどほんのちょっとしか体が動かなくて、やっとの思いで起きたと思ったら元の位置に戻されてる、みたいな。そういうあれだ。うん。
こういう時は無理に起きようとせず、諦めて寝ちまうに限る。

(!?)

瞬間、ビリっと電気が走ったような感覚に体がはねた。
今まで体操着のシャツごしにオレの胸を弄っていた手が、直接オレの乳首を強くつまみ、つねり上げていく。
体操着は胸元までめくり上げられ、お腹まで外気にさらされているようだ。

(なんだ、これ…なんだこれなんだこれなんだこれ!?)
先ほどまで感じていたむずがゆさは、まったく異なる感覚に変化していた。
乳首に指が触れるたび、頭が痺れるような、ゾクゾクした快感に襲われる。
もはや二人は何の遠慮もなく、欲望のままオレのおっぱいを揉みしだいていた。
相変わらず目は開かないままだが、オレの口から荒い息が漏れ出すのがわかる。
(ヤバイ、何がかはわからんけどヤバイって!夢のはずだ、夢なんだから…)
気持ちがいいなんて、思うわけがない。暗闇の中に明滅する光を見て、オレは再び意識を手放した。

目が覚めた時、お昼を少し過ぎたあたりだった。
思ったよりもすっきりとした目覚めで、頭や体の調子も良くなっていた。
保健室には保健のおばちゃん先生がいて、体調のことなど色々聞かれたが、大丈夫だと答えた。
(夢…だよな。全部、夢だったにきまってる。)
結局その日は迎えにきた母親とともに、早退することになった。

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4話<挿絵付き小説>一年後、オタクのオレ♂は爆乳(ビッチ)ギャル♀になっている

♯4
―――――――――
曲輪(くるわ)タクオミ。
成績は中の下、運動も得意ではなく、容姿も普通。
大人しい性格で、目立たないタイプの生徒だ。
しかし今や、良くも悪くも校内で彼のことが話題にされない日はない。
健全で退屈な男子高校生たちにとって、目の前に降って湧いた「ネタ」を無視できるはずもなかった。
女の子になってしまう、という荒唐無稽な話を信じる信じないにかかわらず、
彼の行動や変化は逐一、話題に上り共有されることとなった。もちろん、本人に気づかれないように。
マラソンの授業中、集団の中ほどに位置するF組のふたりが、後方で走っているタクオミにちらと視線を向けた。

「なぁ、さっき着替えてる時さ、曲輪の…見た?」
「やっぱりお前も気づいたか。というかみんな気づいてたと思うけど」
「俺の見間違いじゃなかったか。膨らんでた…よな?ちょっとだけど」
「あぁ マジだったんだな、アレ。ビビったわ。」


彼の症状が説明されてからそれなりの日数が経ったが、
実際のところ、女の子になる病気なんて真面目に信じている生徒はほとんどいなかった。
単に話の「ネタ」として扱われる程度で、女子として認識されていたわけではない。だから、タクオミの身体の変化に気づいたクラスには大きな動揺がはしっていたのだ。
現にこのふたり以外のクラスメイトも、時折タクオミに視線を向け、それぞれ彼を話題にしているようだった。
当の本人は何かに気をとられているのか、その様子にまったく気づいていないが、
それでも彼らは声をひそめて話をつづけた。

「すげぇよな。アイツ、本当に女の子になるんじゃね?」
「実際に見ちまったら信じるしかねぇよなぁ」
「俺今のうちに仲良くしとこ。もしかしたらワンチャン有るかもしれないし」
「おい、お前さすがにそれは…」

そんな風によそ見をしながらべちゃくちゃと話しながら走る生徒たちを見て、
体育教師にして担任ミヤコーの怒号が飛んだ。
ふたりは慌てて口を閉じ、正面を見て走り出す。そんな時だった。
後方集団がにわかに騒がしくなったのだ。何事かと目を向けると、
件の人物、曲輪タクオミがコースを外れて歩き出しており、
そして数歩もいかない内に突然倒れた。
騒然とする中、ミヤコーがタクオミに駆け寄り、他の生徒たちもコースを外れて集まってきていた。
先ほどまで話をしていたふたりも、当然その輪に加わり、そしてミヤコーにタクオミを保健室に連れて行くように頼まれたのだった。
彼が授業中意識を失い倒れたのは、これで二度目となる。
完全に気を失ってはいるが前回と違い呼吸もしていたし、顔色も悪くない。
おそらく大事はないだろうということで、とりあえず保健室で休ませることになったのだ。
ミヤコーは両親へ連絡のため職員室に戻り、ふたりはタクオミを担いで保健室へ。
残りの生徒たちはマラソンを続けることになったが、もはや誰も真面目に走る生徒はいなかった。

「げっ、保健のセンセーいねーじゃん。いっつもいないよなあのオバちゃん」
「とりあえず、寝かすしかねーだろ。もっとちゃんと持てよ。」
「持ってるだろ」
完全に気を失った人間を運ぶのは思った以上に重労働で、マラソンの方が楽だったのではないかと思うくらいだった。
ようやく保健室のベッドにタクオミの身体を横たえると、ふたりは大きく息を吐いた。

「どーする?センセー呼びに行く?」
「そーすっか。どーせ中庭でタバコ吸ってんだろうし」
「……」
「……」
そう決定したにも関わらず、ふたりは動き出すこともなく沈黙したまま視線を落としている。
その先には静かに眠るタクオミの姿があった。ベッドの上の彼の体はわずかに汗ばみ、静かに呼吸を繰り返している。
そしてその胸部にしっかりと存在を主張する突起。そこにふたりの視線はくぎ付けになっていた。

「つかミヤコーがそのうち来るっしょ。それまで待ってようぜ」
「…そうだな」
それだけ言うと再びふたりは沈黙する。ベッドの側から動こうともせず、タクオミを見つめたまま。
ほんの一分ほどそうしていただろうか。ひとりが、声をひそめて尋ねた。

「………あのさ」
「なに」
「なんかさ……いい匂いしたよな」
「…………あぁ」

保健室特有の消毒液の匂いに混ざるのは、汗の匂いばかりではない。
男子校に似つかわしくない、女の子の匂い。
先ほどまではもっと間近で香っていた、甘い香り。

「それに、柔らかかった」
「…………あぁ」
タクオミの体は細く骨ばってはいたが、運んでいる最中ずっとふたりの肩や腕に触れていた、いや押し当てられていた突起の感触は、小さいながらも女性特有の柔らかさを有していた。
そんな体に密着してここまで運んできたのだ。健全な男子高校生であるふたりの体にも、当然の変化が起きていた。

「やべ、俺なんか勃ってきたかも」
「サイアクかよ(オレもだけど)」

冗談めかしながらも、ふたりの股間が大きく張りつめているのは明らかだった。
頭ではそれがまだ男のモノだとわかっていても、目の前に触れるおっぱいがあれば、
触ってみたくなってしまうのが男というものなのだ。まして健全な男子高校生であれば尚更である。
ふたりはゴクリとつばを飲み込むと、どちらともなくそのふくらみに手を伸ばした。
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