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2023年 12月の記事 (2)

黒鉦サクヤ 2023/12/23 23:42

ここ数年のクリスマス作品はこちらから

ご挨拶

雪降ってるー!って朝から絶望しました、ごきげんよう。
ここ最近の気温差凄まじくて、冬なのか夏なのかさっぱり分かりませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
体おかしくなっちゃいますよね。気圧ギュンギュンしてるのも気温差も、そろそろ勘弁していただきたいです。

ここ最近のクリスマスに書いた話

さて、明日クリスマス・イブと聞いて震えてるんですが、季節ものって1回忘れるとそのままスルーしがちになってしまうので、今回も何か書きたいです。でも、現在進行形でオフがてんやわんやなので間に合ったら褒めてください!
ちなみに、昨年と一昨年のクリスマスはこちらです。

■植物化する人間たち【ヤドリギの寄主(BL)】 (2022年)
突然、人間が植物化してしまう病が蔓延る世界。
植物化する病にかかった恋人が、どんどん衰弱していく。調べてみると半寄生植物になってしまったため、寄主が必要なことが判明した。ずっと一緒にいたいと思っていた主人公は、彼と一体化するために策を講じる。
グロさはないけど、依存度の高い狂気系主人公。 https://sutekibungei.com/novels/72796944-f930-4a33-b94a-0e7dc173dc90

るんるんしながら書いた植物化のお話です。楽しかったです。
140字から膨らませて書いた話になります。
書き終えるとだいたい内容忘れて似たような話書いてたりするんですけど、今読み返したら、この話の主人公がだいぶヤバい人物でした……。
え、去年の私、こんなに狂った話をクリスマスイブに書いてたのwww
思った以上に狂っててオモシロカッタデス!(自分が書いた話で楽しめる奇特な人なので)

■瑠璃ノ夢(2021年)
目覚めたとき、少年はお菓子の家に独りぼっちだった。一人きりのクリスマスが淋しくて、誰かと出会うために外に出る。粉雪が降る中、少年は歌を歌いながら歩き続け、同じようにやってきた少年と出会う。
少し不思議なほのぼの話。
十年以上前に書いた話をリメイクしました。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16664971

今年はどんな話を書こうかなー!
今のところ白紙だけど間に合えー!

ご依頼について

どこも開けっ放しになってますが、skebpixivリクエストファンティアのコミッション受付中です。お好みのところからどうぞ。
作風合いましたら、ぜひクリスマス・プレゼントに依頼お待ちしてます!
エロなしですと、ファンティアがお手頃価格となっております。
オリジナルのみお受けしてますが、TRPGで使用中PCのシチュエーションノベルOKです。ただし、TRPGの世界観など細かいところまでは分からないため、提供いただいた人物設定と情報のみで書くような形になります。
以前、WRPGのマスター、シチュノベやゲームノベル書くライターをしており、200本以上書いておりました。
3Lなんでも楽しく書きますし、いつも不穏な話書いてますが、甘ったるい話を書くのも好きですし、台本的なものも書けますのでお気軽にどうぞ〜!
こんな感じに、たまにはお仕事募集中アピールを。
年明けからは、つなぐかSKIMAで相談可能なものも取り扱おうかなと思っております。よろしくお願いします。

時間見つけて白紙埋めてきます!

それでは今回はこの辺で。
明日か明後日お会い出来たら嬉しいです!
ではまた!

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黒鉦サクヤ 2023/12/11 18:07

異形に連れ去られる話

ご挨拶

お久しぶりです、黒鉦サクヤです。新たにフォローしてくださった方々もありがとうございます。
ドライアイがひどくなる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
先月、だいぶくたばってて生きる屍でした。ほぼ更新できず申し訳ありません。
生首毎日書くね!って言っていたあの気持ちは本当だったんですけど、体力がついていきませんでした。無念。
今月も細々と生きていこうと思います。


140字ピッタリを膨らませてお話を!

【皆が要らないあの子が欲しい。二つの世界が繋がる時しか視えないあの子が欲しいんだ。仲間外れにされて泣いてる顔が可愛いけど、笑った顔も見たいからドロドロに甘やかしてどうなるのか試してみたい。僕の側がきっとあの子にはピッタリだ。優しく声をかけた僕の手を、泣いてたあの子はギュッと握った。】

上記をSNSに流してたんですけど、これを膨らませてお話を書きました。こういったことは以前からやってて、それで同人誌も出したりしてるんですけど楽しいです。
いつものダークファンタジーですが、今回は異形サイドと人間サイドがあります。
両方読むと印象変わる感じに仕上げてるので、フォローだけで読めますので、良ければどっちもご覧くださいませ。
異形が健気です。可愛く書きました!(嘘を言うな、私)
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。


要らない子

【異形サイド】

 かごめかごめ、と歌いながら小さな人間は輪を作って回る。
 その輪を羨ましそうに眺めている子が一人いた。近くの木に寄りかかり静かに見つめているが、誰もその子のことを気にしない。空気のようにただそこに居る。たまに泣いていたりするけれど、誰も声をかけない。
 僕は無視をされて遊びの輪に入れない子を毎日眺め続けた。
 二つの世界が重なるときに見える光景は、次第に僕の心をときめかせる。
 そっちの世界で要らない子なら、僕が貰ってしまおう。泣き顔が可愛いし、おとなしそう。あの子だってそこにいるより僕の隣のほうが良いに違いない。
 でも、僕の容姿はあの子を怖がらせてしまうだろうか。前に姿を見られたとき、大きめの人間はその場で大声をあげ失禁し、発狂してしまった。それよりも小さいあの子は耐えられるだろうか。
 僕は少し容姿を整える必要があるかもしれない。発狂されたら可愛い泣き顔も、甘やかしたときの表情も笑顔も見れなくなる。だから少なくとも、発狂されないようにしなくては。
 その日から、僕はあの子を眺める時間以外は人間の姿に近づけるように訓練した。
 頭は一つ、目と耳、手と足は二つずつ。人間は腕が二本以上あったり、頭が触手だったりしない。見るのは頭にある二つの目で、僕のようにすべての触手の先にある目で見たり匂いを感じたりしないらしい。なんて不便なんだろう。
 でも、あの子と一緒にいるために僕は人間の姿を維持できるようにしなくちゃいけない。本当の姿を隠したまま、あの子と一緒に過ごすんだから。
 そうやって特訓した結果、少しずつその姿を保てる時間が伸びてきた。
 もうあと少ししたら、あの子を迎えに行こう。こっちの世界に連れてきたら喜ぶかな。あの子をいじめる者はいないし、きっと楽しく過ごせるに違いない。甘やかして、僕がいないと駄目な子にしちゃうんだ。ああ、あの子が来るのが待ち遠しい。
 そして、人を真似た僕は二つの世界が重なったとき、泣いてるあの子に近付いた。声をかける練習もしていたけれど、人間にちゃんと届くか分からなかったから不安だ。でも、あの子を手に入れるために頑張らなくては。
「ねぇ、行き場がないなら僕と一緒においでよ」
 ちゃんと聞こえたかな。伝わったかな。
 なるべく優しいと思う声を出したけれど、正解だったろうか。人間の姿を借りて、人間の言葉で甘い言葉を囁いて。
 不安のせいで人間の姿を保てなくなりそうになったとき、震えるあの子が僕の差し出した手を握った。
 その瞬間、僕は歓喜に震える。
 欲しかった、ずっと欲しかったものが手に入った。僕の声に反応し、僕を選んでしまったあの子は、もう元の世界に戻れない。
 ニィっと口元が上がるのを抑えられなかったけれど、あの子は俯いていたから見えていないはず。
 これであの子は僕のもの。
 偽りの姿をした僕を見て甘い言葉に騙されて、僕に囚われ元の世界を捨ててしまった。可哀想だけれど幸せな子。
 僕は手を引き、こちらの世界に引きずり込む。
 消えていく重なり合う世界の向こうで、怯えた表情の子どもたちが僕たちを見ていた。
 なぁに、その顔。君たちが要らないって言うから、僕が貰っただけなんだよ。
 僕がこの子を幸せにしてあげる。愛してあげる。
 繋いだ手に舌を這わせて。震える手を握りしめて。
 僕は偽りの顔で笑みを作り、手に入れた子を逃さぬように抱き上げた。

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委託のお知らせ

現在、自家通販はお休み中です。
そちらで販売していない委託オンリーで発行している本は、架空ストアさんにあります。
発行済みの本から抜粋しているので、重複にお気をつけくださいませ。
ダークファンタジーのショートショート詰め合わせとなっております。人喰い天使や人喰い人魚などが出てきます。残酷描写は美しさ重視でエグさ控えめ。
他の方の本も一緒に購入できますので、ぜひご利用くださいませ。


ちょこちょこ発信します

今月はもう少しテンポよく、作品や情報を発信できたらいいなと思っております。
先日すごーく久々にバンギャをやってきたんですが、やはりライブは生きる糧。今月も来年も色々と頑張ろう〜という気持ちになりました。楽しかったです。
それではまた!

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