『弾力で言えば乳より尻だよね』
どうも、黒色十色です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
完成カット一部公開
線画処理のお話
まずは前回お話しした線画の処理を変えたという話…その続きです。
実は今回、線画に使用しているツールを変えました。
個人制作アニメとかやってる方の間では有名かなと思うのですが、イラスト制作ソフトであるクリップスタジオにおいて使える様々なカスタムツール…主に有志の方々によって時に激安で時にまさかの無料で使えてしまうツールの中に『アニメーター専用リアル風鉛筆』というものがありまして、今回から線画にはそちらを使用しています。
正確には普通にクリップスタジオのデフォルトの丸ペンツールで作画したあと、ちょっとした便利な機能でその線をすべて件のリアル風鉛筆に置き換えているのです。
仕上がりの改善と工程の省略
なぜそのリアル風鉛筆を使うことにしたのかと言いますと、仕上がりの印象の改善と制作上の工程の省略という二つの思惑に起因しています。
ことを遡りますと、まずは今作の制作にあたり前作から肌の表現の進化が必要だと考えたところに始まります。
エッチな絵において女の子の素肌というのはまあとても大事でして、特に気を配りたいのが『柔らかさ』と『瑞々しさ』の表現です。
個人的には、『柔らかさ』は線画で、『瑞々しさ』は塗りで表現できると考えているのですが、前作ではそのどちらもがベストとは言い難かったかもしれないと感じていました。
デフォルトの丸ペンツール、それも二値化したものにあとからスムージング処理をかけた線画ではどうしても印象が硬いという問題があり、そこにハイライトをかけると結果的に『柔らかく瑞々しい柔肌』というより『硬く滑らかに輝く金属』に近い質感になってしまうという問題があったのです。
そこで、少しザラザラとした印象を持つリアル風鉛筆ツールを用いることで印象の硬さを減らすことにし、そのうえであえてハイライトを極力使わないということも考えてみました。
しっかり塗り込むならまだしも、かなり単純なアニメ塗りなどでは迂闊なハイライトは瑞々しさよりも金属光沢の様な純粋な反射に見えてしまうというのは前述の問題にもつながるわけですが、例えば『SSSS.GRIDMAN』シリーズであるとか、今なら『ダンジョン飯』、ゲームですが『ブルーアーカイブ』などを見ればハイライトがなくとも肌の瑞々しさの表現は可能なのではないかと思ったわけです。
加えてある程度の作業工程の省略というのも考えていたところでしたので、ハイライトを置くという手間を省けるのであればちょうどいいということで今回はハイライトは少なめにしてみることにしました。
また、その分今回公開したようなかなりアップのカットではハイライトをしっかり使うことでメリハリが付けられるのではないかとも考えていますが…これに関しては完成させてみないとちょっとわからないかもしれないですね。
少しおまけ的に作ってみたいものがある
定期的にアレもしたいコレもしたいと考えては色々のたまっている身ではありますが、少々やってみたいこととしてもうちょっとササっと作れるミニアニメ的なものがあってもいいかなと思っています。
結構いろんなこだわりがあって割と面倒くさいアニメ作りをしている身ではありますが、なんかもっと気軽にバカみたいな気持ちで作るものがあってもいいか…みたいな気持ちが溢れてきているのです。
ですので、もしかしたらでしかないのですがこの『無口な彼女の絶頂我慢訓練』シリーズの合間合間になんか違うちっちゃいアニメを販売するかもしれませんのでよろしくお願いいたします。
それでは、引き続きよろしくお願いいたします。
次回更新は5月5日を想定しています。