ゆずソフトNTRハーレム 千恋万花でNTR報告モノ
「じゅぽ、じゅぽ……れろれろれろ♡ ……ねぇ太志、ちゃんと聞いてる?」
タワー型マンションの最上階、その寝室。キングサイズのベッドの中央に横たわるのは、部屋の主である片丘太志。そのペニスをしゃぶりながら問いかけるのは、彼の妻の1人である片丘風実花(旧姓:百里)。
「ああ、悪いねぇ。風実花がオジサンのチンポしゃぶってる顔が可愛すぎて、それどころじゃなかったよぉ」
「可愛いって言えば何でも許されると思わない。ちゃんと話を聞いて……ちゅっ♡ ちゅっちゅっ♡ ちゅぅぅぅぅぅぅ♡」
怒ったような顔を見せながらも、直後には亀頭にキスの雨を降らせる風実花。自分をとことんまで幸せにしてくれるペニスが、そして何よりその持ち主である太志のことが愛おしくてたまらないのだとアピールしている。
「そういうところが可愛いんだよねぇ、風実花は」
「ちゅっ……♡ じゃあもう一回聞くけど……太志は、あの法律について知ってる?」
「ああ、『一夫多妻法』とか呼ばれてるアレのことだよねぇ?」
「れろ、れろ……正解」
ここ最近世間を賑わせるのは、一人の男性と複数の女性が結婚できるようになるという新法に関する話題ばかりだ。少子高齢化対策のうち、未婚率の低下と出生率の向上を目的として施行されるそれには、反対の声も根強い。その多数を占めるのが未婚男性であるという事が、真実を残酷なほどに表している。
「あの法律の施行に付随して、ハーレムの主に政府からの援助が行われるのも知ってるかな?」
「勿論、とっくのとうに申請して、審査も通ったよぉ」
「……流石、私の旦那様だね♡ ちゅっ♡」
「かぐ耶たちにも話はしたよ、政府が城みたいな家をくれるって。流石にお嫁さんが増えすぎたからねぇ、特別広い家を用意してもらおう」
今の太志が嫁としている女性は14人。それに加えて彼自身の15人が住む部屋としては、いくら高級マンションであっても狭すぎる。追加で用意した隣室も、いよいよ限界だ。
「またお嫁さんが増えるからねぇ。何人増えてもいいようにしておかないと」
「ああ……今度越してくるっていう『巫女姫様』も?」
「そうそう。迎えに行くのが楽しみだよぉ」
鼻息荒い太志は彼女と出会った時のことを思い返し、身体をぶるりと震わせた。
「穂織の巫女姫」。穂織という町の象徴であり、建実神社を管理する朝武の家の主。希が美人と称したように、当代の巫女姫は絶世の美女である。希からの紹介を受けた時から、彼の興奮は収まるところを知らなかった。
「増やすのは構わないけど……ちゃんと平等に愛してね?」
「風実花も含めて、だろう? 当たり前だよ」
「もう……好き♡」
穂織の目玉と言えば、先述の巫女姫の他に、独特のファッションに温泉、そして何よりも「御神刀」。
大きな岩に刺さったその刀は、選ばれた者にしか抜けないという、英国の伝説に名高い聖剣と似たような曰くがついている。近頃それを抜いた者が現れてから、御神刀を抜けるかチャレンジするイベントは中止になっていたが、つい最近になって御神刀を返還する儀式が執り行われてからは、そのイベントも再開している。
その陰にあるのは、御神刀に選ばれた青年、有地将臣の尽力。過酷極まりない鍛錬の果てに刀を再び岩に突き刺して見せた彼は、御神刀イベントを失い産業が傾きつつあった穂織を救ったヒーローそのもので。
彼と親しい者たちは皆、そんな将臣に確かな信頼と尊敬の念を抱いていたのだが。
たった1つの、しかし強大極まりない欲望が、彼の築き上げたものを奪い去らんとしていた――。
「……え? 穂織を、出る?」
ある日の昼。建実神社に住む有地将臣は、驚愕のあまり呆けた顔で、神主である朝武安晴の話を聞いていた。
ポカンとした顔になるしかできない将臣。しかしながら、それは当然の反応ではあった。この話を聞けば、恐らくこの街の誰もが同じ顔になり、次の瞬間には困惑の色で顔を染めることだろう。
何故なら、それを言い出したのは――
「うん。ずっと穂織のために生きてきた芳乃に、やっとやりたいことが出来たんだ。僕個人としては寂しいけれど……父親としては、背中を押してやりたいと思う」
穂織という町の象徴たる巫女姫、朝武芳乃だったのだ。
(ありえない。あの朝武さんが、穂織を出ていくはずがない)
芳乃は非常に責任感の強い人物だ。穂織の町を、そして朝武の家を呪う祟り神との戦いを、一人で背負い込もうとしてしまうほどには。
そんな彼女が、朝武の家も、建実神社のことも投げ出すはずがない。将臣は、そう考えていた。
「朝武さん! 穂織を出るって、いったいどういう事なんだ!?」
乱暴に襖を開け、自室で過ごす芳乃のもとへ詰め寄る将臣。対して芳乃の方は至って冷静で、いっそ落ち着き払っていると言ってよい程だった。
「そういえば、有地さんにはまだ説明していませんでしたね」
その態度に、将臣は気味の悪いものを覚える。まるで、出会った頃の距離感に戻ってしまったかのような――少なくとも、彼にはそんな態度に見えていた。
「説明は後ほど……今晩行いますから。それまで待っていてください」
突き放すように芳乃がそう言えば、将臣は従うしかない。
「……わかった」
部屋を後にする将臣。その背後で芳乃が妖艶な笑みを浮かべていたことに、彼は全く気付いていなかった。
「……ムラサメちゃん、何処にいるんだ」
日が暮れようかという頃、将臣は境内を一人歩いていた。
彼の恋人――否、将来を誓い合った許嫁と言っていい間柄であり、数百年もの長きに渡り御神刀の管理者であり続けた○女、それがムラサメ。
だがこの日は、その○女の姿がどこにも見当たらなかった。今日までこんなことは無かったというのに……そんな不安が将臣の中で膨らむ。ただでさえ芳乃のことで焦燥感に駆られているというのに、それに追い打ちをかけるかのように、ムラサメまでもが姿を見せない。
彼の精神はみるみるうちに落ち着きをなくしていった。
「有地さん」
そんな彼に声をかけたのは、芳乃の護衛を務める女忍者、常陸茉子。彼女だけはいつもと変わらぬ様子で、将臣に声をかけてくる。
「常陸さん。どうかした?」
「芳乃様がお呼びです。志那都荘に来て欲しいと」
「……志那都荘に? ここじゃなく?」
「はい。ムラサメ様もそちらにいらっしゃいますよ」
「分かった。すぐに行くよ」
彼らが言う志那都荘とは、将臣の祖父である鞍馬玄十郎が経営する民宿だ。芳乃がこれからの話をする場所としてはおかしいのだが、そこにムラサメもいると言われたことで、将臣は一も二もなく頷いた。
茉子に連れられて、暗くなりゆく穂織の街並みを見つめる将臣。ふと気になって、彼は質問を一つ繰り出した。
「今回のこと、常陸さんは知ってるのか?」
「ええ。実は一ヶ月ほど前から、既に」
「……じゃあ、常陸さんはどうするの?」
何気なく、聞いたつもりだった。だが茉子は、信じ難いことを口にした。
「もちろん、芳乃様にお供しますよ。ワタシは芳乃様に仕える忍者ですから」
芳乃の供をする。それはつまり――。
「…………常陸さんも、穂織を出るってこと?」
「はい。そのつもりですが……どうかされました?」
あっけらかんとそう答える茉子の様子は、やはり普段と変わりない。将臣にとっては、変わりないが故にただただ不気味で仕方なかった。
やがて、目的の場所に辿り着く。年季の入った門をくぐり建物に入ると、女将である猪谷心子が迎えに現れる。茉子は心子と何やら会話を交わすと、個室の方へと歩みを進める。
「行きましょう、有地さん」
「ああ……」
廊下を歩いていると、何やら甲高い声が聞こえてくる。耳を澄ませば、その内容すらも聴き取れそうなほどだ。
「……あぁっ♡ ご主人♡ ご主人っ♡」
その声は、将臣にとっては非常に聞き覚えのあるもので。
「ムラサメちゃん!?」
彼は脇目も振らずに音のする方へ走り出し、扉を開ける。そこに広がっていたのは、目を覆いたくなるような光景。
「ほぉぉぉぉぉ! ムラサメちゃんのロリマン最高ー!」
「あ゛ぁっ♡ おおき、すぎるっ♡ こわれてしまうっ♡ ダメだっ♡ これ以上はっ♡」
緑髪の○女――ムラサメが、肥満体の中年男に圧し掛かられ、嬌声を上げている姿だった。
「おい! 今すぐムラサメちゃんから離れ――がっ!?」
将臣は怒りのままに男を蹴り飛ばそうとして、背中からの衝撃に強か身を打つ。素早く駆け寄った茉子が、将臣を床に押し倒して拘束したのだ。
彼女は将臣の首元にクナイを当て、冷たい声で警告する。
「動かないで下さい」
「常陸さん!? なんで――」
「茉子、ありがとう。邪魔してはいけませんよ、有地さん」
「その声、朝武さん……っ!?」
将臣が視線だけを壁の方にやると、そこには一糸纏わぬ姿の芳乃がいた。しかも、彼女だけではない。海外からの留学生で、この志那都荘で働いているレナ・リヒテナウアーも、芳乃の膝の上に倒れ伏しつつ男に視線を向けている。
彼女たちは皆、目の前でムラサメが犯されているにも拘らず、それを止めようとする気配すら見せない。むしろ羨ましそうな目で、その光景をうっとりと見つめている。
「二人ともっ、なんで見てるだけなんだ……!?」
「はぁ……まだ分かりませんか?」
将臣の頭上から、茉子が呆れたような声を上げる。それに追随するように、芳乃も冷ややかな目と共に問いかける。
「有地さんには、あれが無理矢理しているように見えるんですか?」
そうやって視線を促す。だが確かに、ムラサメは「ご主人」を呼んでいた。ムラサメにとってのご主人とは、御神刀の担い手であり恋人でもある将臣のこと。つまりは将臣に助けを求めていたはずで――
そんな甘い考えを、目の前の光景は容赦なく否定した。
「ご主人っ♡ 好きだっ♡ 愛しておるぞっ♡ 接吻もっ、接吻もしてくれぇっ♡ はぷっ、じゅるるるる♡ れるれるれる、れりゅれりゅ♡ ちゅぅぅぅぅぅぅ、ちゅぷ、ちゅぷ、ぷはぁ……あっ♡ まだだっ、もっとっ♡ はむっ、れろれろれろれろ♡」
ムラサメが求めていたのは、恋人同士がするような、舌を絡めた濃厚なフレンチキス。今の彼女の目には中年男しか映っておらず、取り押さえられている将臣のことなど微塵も気にかけていない。
「もう分かりましたよね。ムラサメ様は、自分の意思であの方とセックスをしているんです」
「……どうして…………なんで、そんな……」
頭上から降り注ぐ声は、衝撃に揺れる将臣の精神を更に抉っていく。顔に絶望の色を浮かべる彼を見て、芳乃はようやく今日の本題を切り出す。
「有地さん。私が穂織を出てでもしたいこと、お教えしますね」
イヤだ、聞きたくない。そんな声が将臣の中に生まれ、反響し続ける。そんなこともお構いなしに、芳乃は頬を赤らめながら笑みを浮かべてこう言った。
「私のやりたいこと、それは……こちらの素敵な殿方のもとに嫁いで、幸せな家庭を築くことですっ♡」
理解が、追いつかない。
あの朝武芳乃が、肥え太った中年男と結婚したいなどと言っている。
しばし無言になる将臣。ムラサメの嬌声と男の荒い息だけが、部屋にこだまする。
長い間をおいて、彼がようやく搾り出した第一声は、
「は……?」
であった。
「そうなるのも、無理はありませんよね。でも、仕方ないんです。順を追って説明しますね」
芳乃は朗々と語り出す。彼女とこの男の出会い、そして決意に至るまでを。
「こちらの方……片丘太志さんと初めてお会いしたのは、今から一ヶ月前でした。その日、私と茉子は、毎年大晦日に舞を奉納している遠方の神社の娘さんと会う約束をしていました」
「思い出しますねぇ……あれこそ、運命の出会いでした」
応じるように、茉子も言葉を紡ぐ。その声はどこか色っぽく、嬉しげに聴こえる。
「あの日、希さんは太志さんと、他に何人かの女性を連れて穂織に来て下さって……その誰もが、太志さんに擦り寄って身体を押し付けていたんです。まるで、全員が恋人であるかのように」
「その姿と、ズボン越しにも分かるほどに勃起していた太志さんのおちんちんを見て……ワタシと芳乃様は……」
「「一目惚れ、してしまったんです……♡」」
身をくねらせながらそう語る芳乃の姿は、誰がどう見ても恋する乙女にしか見えない。
夢でも見ているのか、あるいは超常現象かと現実逃避したくなる将臣だが、背中に圧し掛かる茉子の重み、そして何より芳乃とムラサメの様子がそれを否定する。
誰も、祟り神の時のように、操られている気配など微塵も見せていない。
本心からこの男を愛しているのだと、共に戦った仲間であるが故に、否が応にも理解させられる。
「そんな私たちに気付いた太志さんが、ボソッと『絶対オレの嫁にする』って言っていたのが聞こえてきて……♡」
「大変でしたよね……♡ ワタシ、触られてもいないのに下着があっという間にびしょ濡れになってしまいまして……♡」
「私もよ、茉子♡ あの時は自己紹介すらまともに出来なくて、太志さんに失礼なことをしてしまったんですが……♡」
「太志さん、笑って許して下さったんです……なんて懐の深い方なのかと感動してしまいました♡」
どこかおかしい恋バナを、拘束されたまま聞き続ける将臣。その間も、男とムラサメは激しく交わり続ける。
「お゛お゛っ♡ ごしゅっ、じんっ♡ 強すぎるぞっ♡ お主のがっ、なかで、暴れてっ♡」
「ムラサメちゃんが可愛すぎるのが悪いんだ、この可愛い乳首もペロペロしちゃうぞぉ」
「ひぁぁぁっ♡ 胸っ、ダメだぁっ♡ 吾輩の胸はっ、芳乃やレナと違ってっ♡ 大きくないからっ♡ ご主人を、満足させられぬっ♡ すまぬ、ご主人っ♡」
「何言ってるんだっ! ムラサメちゃんのちっぱい、オジサンは大好きだぞぉ! レロレロレロレロ……」
「あっ、あぁんっ♡ 嬉しいぞっ、吾輩もご主人が好きだっ♡ 好きっ、好きっ♡ 愛しておるっ♡」
心を通わせ、共に困難を乗り越えた親しい女性が、自分には目もくれず他の男と交わり、愛を囁いている。人の心を折るには十分な悲劇だが、それでも湧き上がるものが将臣の内にあった。それはドロドロとした、昏い性的興奮であった。
彼自身も知らずの内に、下腹部に血流が集まり出している。据わりの悪さを訴えるように、腰の辺りをモゾモゾと動かすその様を見て、芳乃と茉子は何かに気付いた。
「有地さん、まさか……」
「あは、ムラサメ様が寝取られるお姿を見て勃起されてるんですかぁ……?」
図星であった。将臣のペニスは、ズボンの中でその存在感を膨らませていた。
「茉子。有地さんのそれ、楽にしてあげて」
「はい」
何処からともなく取り出した縄で将臣の両手を拘束した茉子は、彼の身体を手近にあった座椅子に落ち着かせ、胡坐をかかせる。最早何の抵抗もない彼のズボンを脱がし、ペニスを露出させるのだが、
ぽろん。
「……え?」
「あは、これはこれは……♡」
露出したそれは、勃起してなお可愛らしいと表現できるような小さな逸物。太志のそれと比べるまでもなく粗末なものを見て、2人は明確に侮蔑の表情を浮かべた。
「なんですか、それ」
「可愛らしいおちんちんですねぇー……♡」
「ダメよ茉子。太志さんのと有地さんのそれを、同じ風に呼ぶのは失礼でしょう」
「確かに、これは失礼しました。こんな粗チンと同じにされる太志さんのおちんちんが可哀想ですね」
何の躊躇いもなく将臣のペニスを馬鹿にする芳乃と茉子。彼が知らない間に、2人の価値観さえも太志好みに塗り替えられていた。
将臣の隣に立つ茉子が彼の粗末なモノを足で弄んでいると、芳乃もレナを床に寝かせ、将臣のもとにやってきてペニスを踏みつける。
そうして、思い出したかのように茉子に問うた。
「それで、何処まで話したんだっけ」
「太志さんに自己紹介した所だったかと」
「ああ、そうだったわね……それで、太志さんに穂織を案内することになったんですが……道中、何度も何度も『可愛い』『気が利く』って褒められて……その度に軽くイってしまったんです♡」
「ありきたりな誉め言葉なんですけどね。太志さんに言われているだけで、ワタシも芳乃様も、嬉しくなりすぎてしまいまして……♡」
そう語る彼女たちは、そのことを回想しているだけで股を濡らしていた。メスの匂いが立ち込める部屋に、更に濃厚な香りが混ざっていく。
「一通り紹介し終えた後、私と茉子は辛抱堪らなくなってしまい……言ってしまったんです。『抱いてください』と……♡」
「初対面の人に頼むことではありませんよね。ワタシが男性だったなら、まずハニートラップを怪しむと思います。ですが太志さんは、嫌な顔一つせず頷いてくれたんですよ♡」
「人生で一番嬉しい瞬間でした……♡ それからはもう、太志さんが借りていた志那都荘の部屋で、一晩中……♡」
「初めてだったワタシたちを、太志さんは優しく激しくリードして下さって……気付いてしまったんですよ♡」
そこで一度、2人は言葉を切る。感極まったように身をよじり、歌うように続きを語る。
「私、この人の女になりたい……♡ この人の子供が欲しい……♡ この人と一生添い遂げたい……そんな風に♡」
「好き……♡ 大好き……♡ 愛してます……♡ 気付けばワタシは、そんなことしか言えなくなりました♡」
「そうしたら、太志さんも同じように愛してると言ってくださって……あぁっ♡ ダメっ、思い出したら、私、また……っ♡」
「はぁ、はぁ、はぁ……♡ 芳乃様、ご一緒に……あんっ♡」
ぷしゃぷしゃと汁を噴き出す2人。嬌声を上げる2人の声が、やけにしつこく将臣の耳にこびりついた。
「そこからはもう、あっという間でしたね♡ ムラサメ様もこの通り、すぐに納得して下さいましたし……♡ お父さんを説得できるかだけは分からなかったから、少し不安だったけれど……♡」
「太志さんが男を見せてくださいましたから、杞憂に終わりました♡ あの時の太志さん、本当に格好良かったです……ワタシ、今でも鮮明に思い出せますよ♡」
「そういう訳で、お父さんのお墨付きも得た私たちは、晴れてこの街を出ることになりました♡」
「丁度最近、一夫多妻法なる法律も施行されましたから。名実ともに太志さんの夫婦になれるんですよ、ワタシたち♡」
小刻みに震えるペニスを足で弄りながらそう語る2人の声は、誰がどう聞いても幸せそうで。
そしてそれは、将臣の眼前でムラサメが上げている嬌声にしても同じだった。
「はむっ♡ ちゅるるるるっ♡ れろれろれろ、れりゅれりゅれりゅ♡ ちゅく、ちゅく♡」
「おほっ、ムラサメちゃんはキスが好きだねえ」
「んむっ♡ んうぅぅぅぅっ♡ ちゅぅぅぅっ♡ んんんんっ♡ ぷはぁ♡ 当たり前だ♡ 吾輩たちは夫婦になるのだぞっ♡ はぁんっ♡」
「いいのかい、先約があるんだろう?」
「良いのだっ♡ 将臣との婚約は『きゃんせる』だっ♡ 吾輩はお主の嫁になりたいのだっ♡」
すぐ近くに将臣がいるにも拘らず、ムラサメは躊躇いなく婚約を破棄した。決して短くない時間をかけて強く繋がれたはずの絆が、たった1本のペニスによって引き裂かれた瞬間だった。
「嬉しいねぇ、じゃあ結婚記念に中出ししてあげるから……キツいの行くぞッ!」
「お゛ほぉぉぉぉぉっ♡ お゛ぉぉぉぉぉっ♡」
最早恥も外聞もなく、獣のような声で喘ぐムラサメ。そんな痴態を見た将臣の頬を、一筋の涙が伝う。
「ふふっ、残念♡ フラれてしまいましたね、有地さん」
「あは、こんな雑魚オスはフられて当然ですよ♡ 彼女を寝取られて、粗チンを震わせている情けない人は……♡」
「御神刀イベント復活の頃は、アナタを男らしく、頼もしく思っていたんですが……私の見込み違いでしたね」
「男らしいというのは、太志さんのような人を言うんですよ♡ わかりますか、ワタシの足の裏で粗チンをピクピクさせてる有地さん♡」
こうしている間も、将臣の鬱屈した興奮は蓄積され続け、解放の時を今か今かと待ち続けていた。
「こんな事されて、イきそうなんですか。恥ずかしくないんですか、有地さん」
「丁度いいかもしれませんけどね、太志さんも射精されるようですし。雄としての『差』を自覚してもらうには丁度いいかと」
「そうね……じゃあ、そうしましょう」
言って、2人はペニスを踏む力を強めた。同時に、男が耳障りな声を上げて射精の近付きを示す。
「うひょぉぉ、中に出すぞぉムラサメっ」
「あぐぅぅぅっ♡ んあぁぁっ♡ あっ、アヤだっ♡ 後生だご主人っ、アヤと呼んでくれっ♡」
「何度でも呼んでやるぞ! アヤっ、アヤっ!」
「あ゛ぁぁぁぁっ♡ ご主人っ、ご主人っ♡ 好きだぁっ♡ 愛しておるっ♡」
「さ、有地さんもイってください。私たちに踏まれながら、誰も孕ませられない弱い精子を吐き出してください」
「ワタシたちも、太志さんとセックスしたいですから。いつまでも有地さんの相手はしたくないんです」
「ほら、イってください」
「イっていいですよ」
「「イけ、イけ、イけ……」」
とどめとばかりに、2人は将臣のペニスを一際強く踏みつけ。
「「イけ、雑魚オス……♡ 出せ、漏らせ、イけ、イけ、イー、け……♡」」
将臣は、少なく頼りない精液を畳に向けて。
男は、大量の濃厚な精液を、ムラサメの子宮に向かって。
身体を震わせながら、それぞれの相手にぶちまけた。
「……もう出し終わったんですか。太志さんと比べると、少なすぎますね」
「見えますよね、有地さん。ワタシたちの旦那様、全然出し終わってませんよ?」
その通り。男は将臣が出し終わった後もなお、ムラサメの膣から溢れ出すほどの精液を吐き出し続けていた。
「お゛ぉぉぉぉっ♡ どれだけでるのだぁぁぁっ♡ こんなにだされてはっ、はらんでしまうっ♡」
「孕めッ、オレの子供産め、アヤ……っ!」
男は少女を孕ませるつもりで、最後の一滴まで精を搾り出す。ようやくそれが終わってペニスが引き抜かれると、女陰と陰茎の間に精液が糸を引いていた。
初めて全容を現した男のペニスを見て、将臣は男としての敗北を直感的に認識した。将臣のそれと比べて圧倒的に太く長く、雄々しい。これが彼の周囲の女性を奪っていったのだと、否が応にも思い知らされる。
「さ、ムラサメちゃん。そこにいる元婚約者クンにバイバイしようねぇ」
「うむ♡ すまぬな、『元』ご主人♡ 吾輩はこの者を夫と認め、生涯を共にすることにした♡ もうお主とは共にいられぬ♡ どうかお主も、吾輩のことは忘れて幸せに生きるのだ♡ もっとも、その粗末なモノで幸せにできる女がいれば、であるがな♡」
「さて、それじゃあ帰ろうか。今日は日帰りで予約したし、車で芦花と小春を待たせてるからねぇ」
「知ってますですよ♡ ロカとコハル、大人のオモチャ入れっぱなしです♡」
いつの間にか復活していたレナが、男にしなだれかかりながらそう言う。将臣の幼馴染であった馬庭芦花と鞍馬小春も、既に毒牙にかかっていた。そんな事さえ知らなかった彼の胸に苦いものが溜まるが、少女たちはそんなことを露ほども気にかけなかった。
「続きは帰ってからにしよう。我慢できるかな」
「「「「はい、旦那様♡」」」」
口を揃えて言う彼女たち。着替えた少女たちが男と連れ立って立ち去るまでを、将臣は最後まで、黙って見ているしかなかった。
数日後、あるタワー型マンションの最上階で。
「はい、という訳で……お嫁さん入り記念の自己紹介、してみようか」
男が構えるカメラの前で、少女たちは頬を赤らめながら名乗り出した。
「はいっ♡ 瑞花学院2年、片丘芳乃です♡ 地元の町を出て、瑞花学院に転校することになりました♡ 夫である片丘太志さんのために、生涯尽くすことを誓います♡」
「同じく2年、片丘茉子です♡ これからは芳乃様だけでなく、太志さんにも生涯お仕え致します♡ このドスケベ忍者を、どうか末永くお使いください♡」
「2年の片丘綾――もとい、片丘ムラサメだ♡ ご主人である片丘太志の鞘として、一生そばに居続けるぞ♡ 吾輩たちは一蓮托生なのだ♡」
「2年の片丘レナです♡ フトシの妻として、日本に永住することにしました♡ 大好きな日本で、良い夫に出会えて光栄であります♡」
「『カフェ・ステラ』で働くことになりました、片丘芦花です♡ アタシをお嫁さんにしてくれた太志のために、田心屋で身に付けた知識と技術をフル活用で頑張ります♡」
「1年の片丘小春です♡ 私もお姉ちゃんと同じく、カフェ・ステラで働くことになりました♡ 大好きなお兄ちゃんのために、これからも頑張ります♡」
この日。都会を知らない田舎街の少女たちと、そこに憧れてやってきた雪降る国の少女が、中年太りの冴えないエロオヤジの妻になった――。