悪戯な少年は予想外の獣欲を叩き付けられる
気高く、凜々しく、禁欲的な鍛錬の日々を送っている騎士様を淫らな獣に貶めてやろう。
街外れのうち捨てられた屋敷に住み着いた自分の排除を目的としてやって来た騎士達の姿を眺めながら、淫魔である少年は趣味と実益を兼ねた悪戯を思い付きそれを迷い無く実行へと移した。
誰も住んでいない建物なのだから自分が居座っても問題など無い。だというのに魔族に身を置く存在だからといって一方的に排除を決定した国に忠誠を誓う騎士達の無様な光景を愉しみたいという理由を掲げながら、見た目の幼さとは裏腹な高い魔力を有する淫魔の少年は所々が朽ちかけている屋敷全体に己の魔術を染み渡らせ逃げる暇すらも与えずに騎士達を発情に染まった淫猥な獣へと堕落させた。
そこまでは、少年の計画通りだった。爛れた欲望とは無縁な思考を欲に塗れさせ雄々しく鍛えられた肉体を快楽を渇望する火照りに狂わせるところまでは、少年の目論見に沿っていた。
そんな少年の思惑が崩れたのは、欲に耐えきれず一切の装備を脱ぎ捨てて熱く滾った裸体を仲良く晒した騎士達の前に姿を現した瞬間。自分が想像していたよりも遥かに大きな欲望をその心と身体に押し込めていた騎士達に、自身の裸体を迂闊にも披露した瞬間だった。
「あっ、あぁぁっ! もっ、イっでる! ケツイっでるっ!! イってるっつってんだろぉっ!!」
甘く歪んだ声音で怒りを込めた叫びを発しても、騎士達はとまらない。屋敷に張り巡らされた淫蕩な魔術の力で少年が思っていた物を大きく上回る淫獣へと成り下がった騎士達はもはや、自分達に怒気を飛ばす少年淫魔の声すら認識出来なくなる程の欲望に突き動かされながら腰を振り華奢な裸体を荒々しく使い潰すだけの発情しきった存在でしか無いのだ。
「いいっ、いい加減にしろぉっ! 一体何時までやるんだよ馬鹿騎士共ぉっ! ひっ、あぁぁっ!? 深いぃぃぃーっ!?」
抗議の言葉を喘ぎ混じりに放つ少年淫魔を黙らせるかのように、一人の騎士が腰を激しく前に突き出して解れきった尻穴を最奥まで蹂躙する。その蹂躙に合わせて堪えきれずに射精へと押し上げられた少年淫魔がまだその余韻から抜けきっていないことを承知で顔の前に陣取った騎士が、少年の汗ばんだ髪を両手で鷲掴みにしつつ訪れた痛みに対する怒りの反応が紡がれるよりも先に口を男根で貫き、尻穴を嬲る仲間と同じ遠慮など欠片も無い腰振りを衝動のままに行い始める。
「んんっ!? んっ、ぐぶっ! ぼもぉぉっ!!」
限界まで伸ばしてようやくつま先が床に触れる。そんな足をガクガクと痙攣させながら、魔術を解除する余力も無くなった少年淫魔が男根に塞がれた口からくぐもった絶叫を上げる。
欲に溺れた騎士達を手玉にとって遊ぼうと画策していた過去の自分に恨みを募らせながら、少年淫魔が髪を掴まれ頭部を男根の高さまで持ち上げさせられたせいで床に届かなくなった腕を使って無意味に眼前の騎士の裸体を叩きつつ、上下の穴を好き勝手に男根で掻き毟られていく。
「チ○コ、気持ち良い……もっと、○す……」
「たくさん、出す……精液出して、気持ち良く……!」
騎士という立場の裏に隠していた獣欲を解放された騎士達が、知能を大きく削ぎ落とされた思考に快感の追求のみをとめどなく湧き上がらせる。すでに何回も、何十回も迎えたはずの射精を更に追い求め、少年の穴を使う順番を待つ間にも己の男根を手で扱いて精液を放出しながら、騎士達が脱ぎ捨てた衣服や床に置いた得物が雄の体液で白く汚れることもいとわずに絶頂に次ぐ絶頂を自ら貪っていく。
その完全に堕落しきった騎士達に絶望しながら、この土地に訪れる前気まぐれに遊び道具とした山賊達よりも容赦の無い淫らな加虐に鋭く抱いていた怒りの感情すらもすり潰されながら、淫魔の少年は尻穴と口内で絶頂の到来を告げるかのように膨らんだ騎士の男根に恐怖を募らせつつ自身の食事であり力の源でもある精液に対する生まれて初めての拒絶を、胸の内に虚しく響かせていた。