【小説】JKリフレ♪”クール系塩対応女子”即おち♪わからせ!脱童貞!から結婚しちゃうお話(7)
「手に、クリーム、つけて...」
美咲ちゃんは、掌にクリームを擦りつけ、耳を優しくマッサージしてくれた。
その手は小さくて柔らかい…。
「ん、ふう、ああん、ふう」
…なんだか、ただマッサージしてくれているだけのはずなのに。
「んしょ、ああん、ふう」
何でこんなに色っぽい声を出しているんだろう?
「お客さん、気持ちいい?」
「うん…すごくいい」
彼女の吐息とマッサージでメロメロになっていた俺は上の空で答える。
美咲ちゃんの顔が近い。
息がかかるほど密着している。
女の子ってこんなに柔らかいんだ……肌もきめ細かいし……
「とっても、セクシーで、ドキドキするよ」
「...え?セクシー?
いやいや、そんなわけないし」
彼女は少し狼狽えた顔をする。
「えっちっぽいわけないし
真面目にやってるだけ」
「いや、俺はかなりいい感じだけど」
「……そか?まあいいけど
お客さんもえっちだね……
お客さん、エロいこと考えない、いい人だと思ってたのに
やっぱ男の人は、みんなエロばっかだね」
美咲ちゃんは、ちょっとがっかりしたように言った。
「まあ、俺もエロいかもしれないけど……」
「うちのどこに、そんなエロがあるんだか...」
美咲ちゃんは笑った。
俺はドキドキしていた。なんか違うぞ。
さっきと彼女の笑い方が……色っぽいというか……
これは演技なのか?
もうわからない。
俺の頭もだいぶボーッとしてきたようだ。
「……あ、まじで
お客さん、感じてるの?
だって、顔、赤いし」
美咲ちゃんが耳元で囁く。吐息がかかる。
「い、いや……気持ちいいからだよ」
「ふうん、そう……まあ、マニュアルには、耳にはいっぱい、ツボがあって、感じやすいって書いてあるけど...」
美咲ちゃんは、またマニュアルをチラ見する。
「そんなに顔赤くして……へえ……」
彼女は意地悪な目で俺を見る。さっきとは笑い方が違うような気がする……
何というか、人が変わったような?
「うちのマッサージで、感じてくれたのは、お客さんが初めて、だよ」
「え、あ、そ、そうなの?」
彼女の言葉にドキッとする。
「ふふ、店長には怒られてばっかだったし
初めてやりがいを感じてるよ」
彼女は嬉しそうに言う。
可愛い笑顔だった。
「俺、美咲ちゃんを指名できてよかったよ」
俺も本音で答える。
正直言うと、かなり最初はがっかりしていたから……それは黙っておくことにした。
「...え?
…その、あの...
…ありがと。褒めてくれて」
美咲ちゃんは照れていた。
…なんだか彼女のことがもっと愛おしく感じるようになった。
「……ちぇ、らしくないな
ちょっと嬉しいって思ったし
なんだろ、変な感じ
お客さん、お世辞、うまいんじゃないの?
ま、いっか」
美咲ちゃんは、そう言って耳のマッサージを続ける。
俺はもっと彼女に近づきたい気分になるが……
今は彼女の耳マッサージに身をゆだねよう。
本当に気持ちよいと思えた。