Cyclesとデノイズ
デノイズを使ってレンダリング速度アップ
Cyclesレンダーと粒状ノイズ
Cyclesは非常に綺麗な絵を描き出せる一方、その計算方法の特性上、粒子状のノイズが乗るという弱点があります。ノイズはサンプリング数を上げれば上げるほど目立たなくなりますが、それに応じてレンダリングに要する時間がかかるようになります。(基本的にサンプリング数を倍にするとレンダリング時間も倍になります)。このようにサンプリング数とレンダリング速度はトレードオフの関係ですが、一方でこの粒状ノイズはデノイズという機能を使って目立たなくすることができます。
デノイズは2.90で登場した新機能というわけではないのですが、今回大量の画像をCyclesでレンダリングするにあたり、改めてその有用性を感じたのでざっくりと記事にまとめてみます。
サンプリング数を変えてレンダリング
レンダリングのサンプリング数を変えて結果を見比べてみます。
サンプリング数:128+デノイズ
サンプリング数:256+デノイズ
サンプリング数:512+デノイズ
等倍で見る限り画質に違いは殆どありません。ちなみにサンプリング数を128に設定してレンダリングしたときに要した時間は約7分強でした。サンプリング数を256にすると15分程度、512では30分弱かかりました。画質に違いがないのであれば、サンプリング数は128で十分そうです。
暗い画面では結果に違いがでる
前述のケースは光が全体に行き届いて明るいシーンでのレンダリングでした。では下の画像のように逆光になっていて画面が暗い場合はどうなるでしょうか。
サンプリング数:128+デノイズ
サンプリング数:512+デノイズ
この画像の場合、サンプリング数が128ではまだら模様が出てしまっています。そこでサンプリング数を512に上げると、まだら模様がかなり軽減されました。画面が暗くなるとある程度のサンプリング数は必要になってくるようです。
結論
以上の結果から、デノイズを使う場合にどれだけのサンプル数が最低限必要になるかは、画面の明るさによって変わってくるようです。レンダリング時間短縮のためにデノイズを使う以上は、画質に影響がないギリギリまでサンプル数を落としたいところですが、一方で光量の少ない暗いシーンではサンプリング数を普段より上げる必要がありそうですね。
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