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2020年 05月の記事 (23)

官能物語 2020/05/31 14:05

義弟と交わって/1

 わたしは、同い年の夫と3歳の息子を持つ、29歳の主婦です。夫の両親の家で、同居しています。わたしは、今、同じように同居している夫の弟と肉体関係を持っています。そのことについてお書きしたいと思います。

 わたしが夫の家で同居を始めたのは、4年前のことでした。結婚してすぐのことです。同居については、義父母や夫から頼まれたということもありましたが、おおむね自分の意志で決めました。義父母と夫の人となりをみて、多分大丈夫じゃないかと思ったからです。その勘は当たっていました。義父母はとてもいい方で、わたしのことを、自分の娘のように扱ってくださいながらも、相応の距離を取るようにしてくれて、夫も何かあれば常にわたしの側に立ってくれていたので、ストレスなく生活することができていました。加えて、夫の弟である、当時19歳の浩二くんも、わたしのことを本当の姉のように、あるいは年上の友だちのように接してくれて、同居は本当に気持ちよく続いていました。
 
 まもなくわたしは新しい命を授かりました。これに一番喜んでくれたのが浩二くんで、

「おれが面倒見るから。おむつ替えから、ねかしつけまで、何でもやるからね」

 と言って、本当にその通りしてくれました。生まれる前からも妊娠中は常にわたしのことを気遣ってくれて、

「これじゃ、まるであいつがお前の旦那みたいだな」

 と夫が苦笑する始末でした。と言っても、旦那も、6歳年の離れた浩二くんのことを昔から可愛がっていましたので、嫉妬するということでは全然なくて、逆に、息子を可愛がってもらえて、ありがたいと思っているようでした。

 わたしも、本当に彼のことをいい義弟だと思っていたのです。

 その関係性が変わったのは、つい最近のこと、半年前のことでした。ある日の夜のこと、浩二くんは、お酒を飲み過ぎて、リビングでうとうとしていました。わたしは、

「風邪引くよ。自分の部屋で寝たら」

 と言って、浩二くんを助け起こそうとしました。すると、浩二くんがよろけて、わたしに抱き付くようにしてきました。

「きゃっ」
 
 と小さく悲鳴を上げたわたしは、次の瞬間、浩二くんにキスされていました。わたしはすぐに浩二くんを突き飛ばすようにすると、よろける彼を後ろにして、寝室へと戻りました。ベッドでは先に休んでいた夫が寝息を立てています。わたしは、これ以上無いほど、胸がドキドキとしているのを感じていました。反射的に突き飛ばしてしまったものの、浩二くんにキスされて、嫌悪感どころか、幸福感を得てしまっていたわたしは、その晩、なかなか寝付くことができませんでした。

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官能物語 2020/05/31 14:00

義弟と交わって/あらすじ

わたしは、夫の両親と同居している29歳の主婦です。夫との間には、3歳になる子どもがいます。家には、義父母の他に、23歳になる夫の弟がいて、ある日、わたしは、彼と関係を持ってしまいました。義理の弟の許されざる関係について、お書きしたいと思います。

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官能物語 2020/05/30 14:05

息子の告白/あとがき

 読んでくださった方、いいねしてくださった方、フォローしてくださった方、本当にありがとうございました。楽しんでいただけていたら幸いです。また、あまり日を置かずに、別作品を執筆したいと思いますので、お時間ありましたら、ぜひいらしてください。

黛 かん より

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官能物語 2020/05/30 14:00

息子の告白/34

 キスはすぐに終わって、

「へへっ」

 と、いたずらっ子のような顔で笑う青年のことが、やはり愛おしくてたまらない。言葉にしたことにウソがないことが分かった久美子は、もうこれからどうなろうと、それはこれからのことだと思い定めた。これから自分とシたいというなら、させてやればいいのである。幸いに……と言っていいかどうかは分からないけれど、血のつながりは無いのである。

――それにしても……。
 
 まさか、息子と血のつながりがないことを、幸いにして、などと思うことがあるとは、つい数時間前まで、考えもしなかった。人生とは面白いものだと言わざるを得ない。

「どうかした?」
「何でもないわ」
「あー、本当に気持ちいいよ、久美子のなか。今日から、この体はおれだけのものだから」

 そう言うと、高典は、身を起こして、自分のものであるという印でもつけようとしているかのように、乳房に手をつけてきた。久美子は、男の手によって、自分の胸乳の形が変えられるのを見た。

「あんっ……そんなことになるの?」
「なるよ。おれ以外の男としたらダメだからな」
「そんな人いないわよ」
「じゃ、いいけど。断っておくけど、再婚とか絶対許さないから」
「じゃあ、わたし一生一人ってこと?」
「何言ってんの。おれがいるじゃん」
「……一生、面倒見てくれるの?」
「当たり前だろ」
 
 どうして当たり前などという話になるのか分からない。そもそも、あと数日したら、彼は新天地に向かって旅立つのである。

「一緒に来ればいいじゃん。てか、来てもらうことにするから」

 高典は断定的に言った。

「そんな……母親がついていくなんて」
「母親じゃないし」

 そう言うと、高典は、腰を打ち振り始めた。

「はあっ……ああっ……」

 久美子は、すぐに襲い来る快感に、声を上げた。たくましい肉棒にナカをこすられ奥を突かれ、まるで体全体が揺さぶられるような快楽である。

「久美子は、おれのカノジョだろ」
「か、カノジョ……あんっ、はあんっ!」
「そうだよ。おれの女だ。いいな?」

 そう言って、腰を振りながら、乳首をつねり上げるようにする。

「はあああっ!」
 快感の電流がひときわ大きく久美子にショックを与えて、その豊満な体が震える。
 あまりの快感に久美子が何も答えられないでいると、息子は、

「いいな? 久美子は、おれの女だぞ」

 と何度も繰り返し、ガシガシと奥を打ちつけてきた。久美子は、うなずくしかなかった。こんな快感を教え込まれては、彼の恋人にならざるをえない。そうして、乳こそ与えていないとはいえ、それ以外の面では、全てに渡って世話をして、育ててきたといえる青年に支配される悦びに、久美子は、心まで震わされるのが分かった。

「ああ、高典、すごい……」

 彼のことを自分の恋人として認めると、快感がさらに一段階上がったようで、まるで、嵐に翻弄される小舟のように、自らがどこに漂っていくのか分からないような気持ちになった。久美子は、また、息子の腰に両足を絡みつかせていた。そうして、両手を開いて、彼を迎え入れると、ぎゅううっとその背に腕を回した。しがみつくことで、ようやく安心した気持ちになったけれど、

「あっ、あっ、あっ、あっ!」
 
 快感がおさまるわけでは全く無く、肌を合わせたことで、今度は別種の気持ちよさが生まれて、

「ああ、イキそう……イクッ、ううっ」
「おれも出すよっ」
「来て、一緒に、一緒に! ああっ、イクッ、イクーーーーーーーーッ!」

 どくどくどくっ、と肉棒の脈動を感じるのとほとんど同時に、久美子は絶頂に達した。目の前が真っ白になるような快感に、久美子は、今日何度目か分からない、心からの開放感を味わっていた。

  (了)

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官能物語 2020/05/29 14:00

息子の告白/33

 久美子は、これから自分が食べられてしまうような気持ちになった。それは全く嫌な気持ちではなくて、むしろ、

――ああ、むちゃくちゃにして……。
 
 大いに興奮を誘うような気分である。
 息子は、そのまま覆い被さるようにしてくると、

「愛しているよ、久美子」

 真剣な眼差しを向けてきた。

――わたしも愛してる、愛してるわっ!

「えっ、本当?」

 高典は、驚いたような顔をした。久美子も驚いた。どうやら、心の中で思ったことを、そのまま声に出してしまっていたようである。

「本当に、おれのこと、愛してるの?」

 息子が真剣な目で訊いてきた。
 久美子はうなずいた。真剣な思いに応えなければいけないという気持ちもあるし、そもそもが本当のことだった。

「それって、息子として? それとも、男として?」

 さらなる問いに、久美子は、どう答えればいいか迷った。息子としてはもちろん愛している。しかし、彼がいま望んでいる答えはそれではないだろう。とはいえ、男として愛しているなどということを言ったら、母子関係が壊れてしまう。もちろん、いまこうして体を交えているということでもって、すでに親子関係など崩れていると言えば言えるけれど、それは今日だけにとどまるはずである。もしも、男として愛しているなどと答えたら、それが今日だけにとどまらなくなってしまう。

「ねえ、どっち?」

 高典は、ほとんど唇が触れるくらいにまで、顔を近づけてきた。その目は真剣そのものであって、ごまかしを許してくれそうにはない色で満ちていた。

「おれは、久美子のこと、女性として愛しているよ」

 息子の声に、久美子は、自分の中で何か綺麗な音が鳴るような気がした。その音が自分自身を新しく生まれ変わらせてくれるような、そんな気分になった。

「だから、久美子も、おれのことを男として見てほしい。今日だけの関係なんて嫌だ。これからも、おれは、久美子とシたい。いや、絶対にするからな」

 そう言い切った彼は、すでに一人前の男だった。そう感じたということは、彼のことを、一人の男性として考えて、愛していいということだと久美子は、腑に落ちた。

「わたしも愛しているわ、高典」
「男として?」
「……うん」
「じゃあ、これからも抱いていいんだね?」
「嫌だって言っても、するんでしょ?」

 それに対する答えはなく、その代わりに、久美子は、自分の唇が奪われるのを感じた。

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