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2020年 10月の記事 (63)

官能物語 2020/10/17 19:00

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官能物語 2020/10/17 14:00

母の浮気/105

 日も暮れかけてきた頃に、街中ツアーは終わりを迎えたようである。

「一日付き合ってくれて、ありがとね、良太」

 車に戻った母が言うと、良太は助手席から、別にいいよ、と答えた。

「お腹空いてない? どこかで食べて帰ろうか?」

 確かに少し小腹が空いてきたが、良太としては、外食よりも、家に帰って、母を美味しく貪りたかった。しかし、ここまで彼女の好きなようにさせたのだから、最後まできっちりと思い通りにしてもらおうと思って、了承した。

「何食べたい? 良太」
「母さんの好きなものでいいよ」
「お昼はお母さんが好きなものを食べたから、今度は良太が好きなものでいいわ」
「うーん……じゃあ、回転寿司は?」

 パッと思い浮かんだのが、それだった。体が米を求めているのだろう。

「回転寿司なら、食べたい分だけ食べられるし、いいわね。実は、お母さん、そんなにお腹空いてなくて」
「それなら、家で食べてもいいのに」
「ううん、外で食べちゃいましょ」

 母はそう言うと、車を運転する前に、スマホで近くにある回転寿司店を調べようとしたところ、

「いいよ、おれがやるよ」

 と良太は、その作業を引き継いで、すぐに調べると、母をナビすることにした。

 車は暗くなってきた中を、10分ほど走った。店に着くと、まだ混み始める前の時間であるようで、店内に人影はまばらで、並ぶことなく席に着くことができた二人は、注文したり、レーンに回されたものを取ったりして、お腹を満たした。

 良太は、正面から、母が寿司を食べるのを見ていると、どうしても、その口元に目が行ってしまって、早くあの口にフェラチオされたいと考えながら、しかし、寿司は寿司で美味いので、股間を硬くしながらも食事を楽しんでいた。30~40分して、食べ終えたあと外に出ると、すっかりと暗闇が広がっていた。

「ああ、お腹いっぱいになったぁ」

 母はそう言って、また車を走らせた。道は分かっているようだけれど、暗いので一応、家までスマホでナビしてやった良太は、それから、30分ほど過ぎたところで、

「ねえ、良太。お母さん、ちょっと疲れちゃった」

 と母が言ってくるのを聞いた。朝から活動しているので無理も無いだろうと良太は思った。運転を代わってやれればいいのだけれど、そうもいかないので、良太は、どこかで一休みすることを提案した。

「じゃあ、あそこでもいいかな」

 そう言うと、母はウインカーを出して、車の速度を落とし、道を外れた。車が向かった先には、なにやら、可愛らしいお城のような外観をした施設がある。

「何なの、ここ?」

 きらきらした門をくぐったときに、良太が尋ねると、

「いいから、いいから」

 と母は、疲れていると言った割には、元気そうな声である。

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官能物語 2020/10/16 19:00

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官能物語 2020/10/16 14:00

母の浮気/104

 少し歩いたあと、通り沿いにあった古民家風のカフェでお茶をすることになった。良太は、さっき食べたばかりだったので、お腹は空いておらず、紅茶だけを頼むことにした。母はコーヒーと、ロールケーキを頼んだ。

「はい、良太、一口あげる。あーんして」

 ロールケーキを一口分切って、フォークに刺して、こちらに向けてくれる母に対して、良太は素直に口を開いた。

「美味しい?」
「うまいよ」

 そう言うと、母は、にっこりと微笑んだ。その顔を見ていると、胸が温かくなるとともに、股間も熱くなったようである。早く彼女を犯したくてたまらない。これから、さらに街を軽く回って、車で帰るとすると、2時間以上かかることだろう。じれったい気分である。

「ああ、美味しかったぁ……」

 母は満足した声を上げて、一度手洗いに、席を立った。良太は、その間に、お小遣いから会計を済ませた。帰ってきた母に、それを告げると

「良太、かっこいい!」

 と声を大きくするので、周囲の人からクスクスとした忍び笑いが漏れるのが聞こえた。恥ずかしくなった良太は、母の手を取って、店を出た。

「で、次はどこを見るの?」

 良太が促すと、

「ううん、もう今日はいいわ。そろそろ帰らないと、遅くなっちゃうし……って、まあ、お父さんいないから、遅くなってもいいっちゃいいんだけど」

 母が迷うようであったので、

「行きたいところがあれば、行けばいいんじゃないの?」

 と言ってやった。自分の性欲のためには、早く帰りたいのだけれど、そのために、母の自由を妨げることは極力したくない。

「……いいの?」
「いいよ」
「良太、優しい!」

 母は感激したように言うと、握っていた手をぎゅっとさらに握るようにしてきた。そんなに大したことをしているわけではないと思うが、それで彼女が感動するということは、つまりは、これまで大した息子ではなかったということであって、これからは態度を改めた方がいいだろうと思った。

――そう言えば……。

 良太は、父の存在をすっかりと忘れていたことを、いま思い出した。父は明日帰ってくる。そうして、日常が戻ってくると、こうして母と出かけるなどということも制限されるかもしれない。母はよく父と出かけていた。良太は良太で勝手にやっていたのである。

 再びそういう日常がやってくるのかと思うと、この時間が貴重であり、思わず、父が帰って来なければ、ずっと母とこうしていられるのに、と思ってしまった罪深い自分を、良太は恥じた。父は、(多分)浮気もせずに、一生懸命家族のために働いてくれているのである。

 息子の勧めに従った母は、通りにあった、陶器の店と、アクセサリーの店を見て回った。

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官能物語 2020/10/15 19:00

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