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2020年 06月の記事 (6)

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【自作ラジオドラマ】『おまえもしかして音声作品でてたりなんかしない??』【冒頭部分】

【おまえもしかして音声作品でてたりなんかしない??~親友の男友達、男友達じゃないかもしれない~①】

[登場人物]
鈴木:音声作品好きの男、20歳。

佐藤:鈴木の隣の部屋に住む親友、男、20歳。女顔。女性声優が出す男みたいな声をしている。かわいい。姉の同人サークルで声優『しゅがみ』として音声作品に出演させられている。かわいい。


佐藤「おーい、はいるよー?
鈴木ー? なんだ、いるじゃん。いるんなら返事してくれよー。
ほら、これ鈴木が読みたがってた漫画、って鈴木ー? ん? 何か聞いてる? おーい」

鈴木「あああああぁっ!! やっぱ最高だわこの声……もう俺しゅがみんじゃないと興奮できない……
くそっ!!!!こんな体にして!!!!えっちすぎるんだよ!!!えっちが過ぎる!!!
ああああもうダメだ捨てちゃおっかな理性!!
今日の分の理性捨てちゃおっかなぁああアアアアア!??????」

佐藤「よ、よお」

鈴木「ンッッッッッ!!!!」

佐藤「……」

鈴木「──なんだ、佐藤か。どうした?」

佐藤「どうした!? え、よくその格好で普通な顔できるね」

鈴木「何か、おかしなところが?」

佐藤「いやおかしくなってるの鈴木の頭じゃない? えーと、なんというか、その、えーと、ごめんね」

鈴木「謝らなくていい!!!!!」

佐藤「ひっ」

鈴木「謝らなくたっていいよ別に!!!!謝られるようなこと、お前はしてないんだから……」

佐藤「急に落ち込むじゃん……」

鈴木「まぁでも、どすけべ音声作品聴いてたら突然部屋に侵入してきた親友に痴態を見られるなんて体験滅多にないし、いい体験か!!!!ガハハ!!!」

佐藤「ポジティブもそこまでいくと病気だけどいつも通りで安心するよ」

鈴木「で、何しにきたんだ? こっちはナニしてたんだけどな」

佐藤「えーと、鈴木が読みたがってた漫画持ってきたんだけど」

鈴木「え!!!?ほんと!!!?俺が全裸じゃなかったらハグしてたくらい嬉しいんだけどぉ~~~」

佐藤「喜んでもらえてうれしいけど服着よう?」

鈴木「馬鹿お前服なんて着てられっかよこちとら漫画読むときは全裸だってキメてんだよ」

佐藤「キマっちゃってんじゃん」

鈴木「キマっちゃってねぇよ礼儀なんだよ俺なりの」

佐藤「サイコパスのマナーだよ」

鈴木「へへっ、ありがとう」

佐藤「褒めてないんだよな……あの、さ」

鈴木「んー?ちょっと待って今表紙読んでるから」

佐藤「表紙読みながらでいいよ。えーと、さっき、何聴いてたの?」

鈴木「さっき? あー、クラシックだよ」

佐藤「いやどんな嘘だよ」

鈴木「どすけべ音声作品という名の、クラシックだよ。ナニ? 佐藤こういうの興味あったっけ?」

佐藤「いや、別にそういうワケじゃないんだけど」

鈴木「なんだよ言えよぉ、興味、あったんだろ? ん? ほんとはこういうの、興味、あったんだろ?
おじさんいっぱい持ってるから聞かせてやるよそして沼に落ちれよ」

佐藤「目ェこわ」

鈴木「最近だったらやっぱりこの子がおすすめかなぁ~~~『しゅがみ』ちゃん。
通称しゅがみんちゃんなぁ~~~~~」

佐藤「へ、へぇ」

鈴木「いやマジたまらんのよ。今までこんな声出会ったことないってくらいかわいくってさ。
だけどそこじゃないんだよしゅがみんの良さってのはさ。
みんなそのかわいさにばかり気を取られがちなんで困るんだけどしゅがみの本当のよさってのは
その演技力ね。これ。これがたまらない。愛を感じるんだわ。役への。
まじめな子なんだろうね。どこにこんな引き出しあるんだってくらい毎回新しい扉開いてきてさ
もうこっちも開きっぱなしなんですわあ~~~~~そして声がかわいいんだわマジ結婚したい
ってなんだ、耳赤くして。どした?」

佐藤「い、いや別になんでもないっていうかそんなに褒められたことなくて照れるって言うか……」

鈴木「いやお前も聴けばわかるよ、しゅがしゅがのよさが。ほんとかわいいから。大好きなんだよ」

佐藤「え、えっと、ありがとう……」

鈴木「おう!お前もしゅが民になるの楽しみにしてるわ!!
ちょうど今夜生でラジオやってくれる日だから一緒に聞くか!!?聞いちゃうか!!?」

佐藤「い、いやー、それはちょっと、できないというか……物理的に不可能というか……」

鈴木「だよなぁああ!!?わかるよ、俺もしゅがっちの声聴いてると頭が幸せで理性捨てちゃうからさ!
さすがに男同士だからって二人で理性捨てちゃあまずいわな!!!!ガハハァ!!!」

佐藤「……さっきからずっとその声聴いてるけどね」

鈴木「ん?なんか言ったか?」

佐藤「いや何でもないっていうか本当に鈍感系主人公みたいなセリフ言う人いるんだね」

鈴木「ん?なんか言ったか?」

佐藤「おかしいでしょその耳……あと、そろそろ、服着てほしい」

鈴木「え、あー、ごめんな!見苦しい鎖骨見せてしまって」

佐藤「いや鎖骨はとってもいいと思、じゃなくてあの、こっちが理性捨てちゃいそうになるから……」

鈴木「ん、なんか言ったか?」

佐藤「だからどうなってんのその耳ぃ!!」

以上冒頭

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