前回と同じ方からのリクエストで、これまた前回の作品からの続きです。
アイがゆらぎによって無残に犯し殺され、晒し者にされた日の夜。
リンはメグの指示を無視して、一人で仇を取ろうとし……
といった感じで、リンが返り討ちに遭って滅茶苦茶にされちゃう話です。
――アイがゆらぎによって無残に犯し殺された。
彼女の死体が晒され、街が騒然とした日の夜。
仲間であり、好敵手でもあった魔法戦士のリンは一人、夜の街を歩いていた。
上司であるメグは情報操作の為に奔走しており、彼女からは自分が戻るまで一人で戦おうとするなと厳命されていた。
しかし、リンは仲間であったアイを殺されて大人しくするような少女ではなかった。
一人で街に潜むゆらぎを探しだし、仇を取ろうとしたのだ。
「アイツが残した報告だと……繁華街の路地裏にいる可能性が高いって」
街灯や店の照明が明るく照らす表通りとは対照的に、路地裏は少し足を踏み入れただけで暗い闇に包まれている。
リンは息を呑み、一瞬足を止めるが、すぐにまた路地裏の奥へと進んでいく。
「――やっぱり。アイの魔力が微かに残ってる……これを辿れば」
普段、変身していない時は魔力を抑えているものの、それでも僅かに魔力が漏れ出してしまう。リンは、今日ならまだアイの魔力の残り香が消えていないと考えたのだ。
そして、その考えは正しかった。
メグの言うとおりに大人しく待っていたら、この痕跡は消えてしまっていただろう。
リンは警戒しながらも痕跡を辿り、路地裏を進む。
「ひっどい臭い……」
路地裏にはゴミが散乱し、ぽつぽつと浮浪者の姿もあった。
料理店などが廃棄した生ゴミの腐乱臭が漂い、鼻を突く。正直、ゆらぎの件が無ければ長時間居たくない空間だ。
嫌な臭いを意識からシャットアウトしつつ、アイの痕跡を辿ることに集中するリン。
暗い路地裏を月の光が照らすものの、余計に影となった場所の闇が濃くなっている。少し気を緩めれば、その闇からナニかが襲いかかってきそうな程だ。
ビルとビルの間に出来た路地裏は入り組んでおり、一度入り込んだものを逃がさない迷宮のよう。ゆらぎが隠れるには絶好の場所だ。
しばらくの間、リンが歩みを進めると狭いはずの路地裏に奇跡的に出来た広場へと辿り着いた。
「ここは……何これ、凄く嫌な感じ……」
「――こんなところでどうしたんだい、お嬢さん?」
「――だれ!?」
声のした方へと顔を向けると、広場の隅に一人の浮浪者が座っていた。
みすぼらしい風貌で、きつい悪臭を放っている。
思わず鼻を塞ごうとするリンだったが、悪臭の中に|あ《・》|る《・》|匂《・》|い《・》があるのに気がついた。
――アイの匂いだ。
「……アンタ、私と同じくらいの女の子に会わなかった?」
「うん?……あぁ、そういえば昨日キミと似た雰囲気の女の子を見かけたなぁ」
「そう……で、アンタから下衆の臭いがプンプンするんだけど?」
「おいおい失礼なお嬢さんだなぁ。確かに風呂に入ってな――」
「違うわよ」
浮浪者の言葉を食い気味に否定すると、リンは魔法戦士へと変身する。
アイと似ている、赤色を基調としたタイトな魔法戦士のコスチューム。手には杖というより、両刃の剣と言うべき武器が握られている。
その剣の切っ先を浮浪者へと向ける。
「アンタから臭うのよ。アイを殺したゆらぎのくっさい臭いが……」
「…………ばれちゃあ仕方ない。そう、俺が――」
浮浪者が立ち上がり、勿体ぶったように話し始めた瞬間、リンは手に持つ剣で彼を真っ二つに両断した。
「――敵を前に悠長に話すなんて、バカじゃないの?」
想定外にあっさりとした敵の最後に、拍子抜けするリン。
こんなザコにアイが殺されたのかと思うと、無性に悲しくなる。
彼女は用は済んだとばかりに、さっさとその場を後にしようとする。
――しかし。
『ひでぇなぁ……ちゃんと話させてくれても良いじゃねぇか?』
「――な!?」
驚いたことに、真っ二つにしたはずの浮浪者が何でもないように喋っている。
次いで、広場に繋がる複数の通路から何人もの浮浪者が現れる。
全員、ここまで来る時にすれ違った者達だが、改めてよく見ると全て同じ風貌をしていた。
『こいつらはオレのコピーであり、本体でもある。昨日、あの女を犯し殺してたら力が増してなぁ……こんな事も出来るようになったんだ』
「……ふん、別に全員倒せばいいんでしょ?簡単じゃない」
『そう簡単にいくかな?――いくぞぉ!』
一斉にゆらぎ達がリンへ襲いかかる。ある者は触手を伸ばし、またある者は目にも留まらぬスピードで飛びかかる。
リンは触手を最小限の動きで躱しながら剣を振り、斬り払う。飛び込んできた個体には魔力で強化された蹴りを喰らわし、吹き飛ばす。
しかし、休む間もなく次から次へとまた別のゆらぎ達が襲いかかってくる。
「だぁぁぁ!こいつら数多すぎ!」
『あれ~?さっきまでの威勢はどうしたのかなぁ~?』
「……あ゛ぁ゛?」
一斉に複数体の敵から同じ声で煽られ、リンのこめかみに青筋が浮かぶ。
キレた彼女は、魔力を一気に解放し触手や近づいてきたゆらぎ達を吹き飛ばす。
「全員、ぶっとべぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
リンを中心に凄まじい炎が噴き出し、夜の闇を照らす天高く立ち上る火柱へと変わり、ゆらぎ達を燃やし尽くしていく。
数十秒ほどで火柱は消え、あれだけいたゆらぎは全て消滅し、裏広場にはリンだけが立っていた。
力を全て使い果たしたリンは緊張が途切れ、剣を支えにして片膝を突く。
「はぁ……はぁ……これでアイの仇は――」
『あひゃひゃひゃひゃ!残念だったなぁ!』
「――え?」
安堵した瞬間、もう聞こえるはずのない最悪な嗤い声が響いた。
思わずリンが呆けた声を上げると、横っ腹に凄まじい衝撃がはしり、吹き飛ばされてしまう。
「おごぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」
吹き飛んだリンはビルの壁に激突し、地面に転がり落ちた。次いで、胃の中のものが逆流し、血反吐と共に吐き出される。
「――おげぇぇぇぇぇぇっ!?おごぉっ!ごほっ!」
肋骨が折れ、激痛が走る。それでもリンは地面を這いつくばり、傍らに落ちた剣へと手を伸ばす。
もう少しで、手が届く――しかし、その希望はあっさりと砕かれる。
『おっと、ダメだぜ?』
「――ぎゃぁぁあぁぁあぁぁぁぁ!?」
ゆらぎによって利き腕を思い切り踏み潰されて、骨が完全に砕かれてしまった。あまりの激痛に、あの勝ち気なリンですら悲鳴を上げた。
あらぬ方向に曲がった自分の腕を見て、絶望の表情を浮かべる。
さらにゆらぎは、同じようにもう一本の腕も容赦なく踏み潰す。
『おまけでもう一本!』
「あああぁぁぁあああぁぁあぁぁっ!?」
両手がへし折れ、剣を持つことは出来なくなった。
魔力を使い果たした上に、両腕が使い物にならなくなったリンには、もはや勝利の可能性は無い。
あまりの状況にまともな思考が出来ないリンは、ここから逃げだそうと這いずって移動し始めた。あのプライド高いリンとは思えない、無様な姿だった。
そして広場の入口に近づいた瞬間、両足の太ももに激痛がはしった。
「ひぎぃぃぃ!?」
『ひゃははは!残念、逃げられませ~ん!』
頭を動かして、足を見ると両太ももに太い触手が突き刺さっていた。両腕だけでなく、両足すらも潰されたのだ。
そして突き刺さった触手が勢いよく跳ね上がり、その勢いでリンはまた吹き飛ばされ、転げ回る。
「――――っ!?」
声にならない叫び声が響く。
地面を転がる度に折れた両腕や貫かれた足等から激痛がはしる。
ようやく壁にぶつかり止まると、リンは体をピクピクと痙攣させることしか出来なかった。もはや、彼女には逆転の目は存在しなかった。
「あ……う……」
『ひひひ……さぁて、今回の女はどれくらい持つかなぁ?』
ゆらぎは倒れたリンの手足を触手で掴み、持ち上げる。
露わになったリンの顔は、白目を剥いて舌をだらんと出しているという無様なものだった。次いで、彼女の股間が緩んだのか、レオタードの隙間から黄色い小便が勢いよく漏れ出す。小便は足を伝い、地面へと落ちて濡らしていく。
『アハハハ!正義の魔法戦士ちゃんが無様に失禁とはな!』
今のリンには、それで顔を羞恥に染める余裕もない。
それが面白くないのか、ゆらぎは触手で折れた腕や貫かれた足を刺激する。するとリンが目を見開き、絶叫した。
「――あぎゃぁぁぁぁあぁぁ!?いだい、いだいぃぃぃぃ!?」
『おぉ~いい悲鳴だぜ……だが、まだまだこれからだぞ』
ゆらぎが成人男性の腕くらい太い触手を何本も出すと、ソレをリンの秘所とアナルにあてがう。触手が集まり、まるで何十年も生きた巨木のようになっている。
朦朧とした意識でその触手の感覚に気づいたリンは、只でさえ青い顔をさらに青ざめさせてしまう。
「あ……やめっ――」
『そぉれぇ!』
「うぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁあぁああぁ!?」
一気にリンの秘所とアナルに触手が突っ込まれ、ボゴンッ!と胴体が膨らんだ。股関節は破壊され、2つの穴が完全に破壊された。
あまりの衝撃に意識が飛んだ。しかし、触手たちが動き出してすぐに意識を取り戻してしまう。
「あぁぁあぁぁっ!?ごわれりゅぅぅぅ!アダジ、ごわれりゅぅぅ!?」
ゆらぎはリンの無様な叫び声が聞きたいが為に、本来触手から分泌される媚薬を出していなかった。そのため、リンは地獄のような苦しみだけを感じているのだ。
その叫びを聞いて、ゆらぎは愉快そうに笑った。
「――ごろじてやる、ごろじてやる、ごろじてやる、ごろじてやる」
激痛で意識が何度も飛びながらも、リンはゆらぎを睨み付けて呪詛のような言葉を吐き出し始めた。
魔法戦士としてのプライドか、はたまた気が狂ってしまったのか。その形相は凄まじいものだった。
『おー怖い怖い……生意気なメス豚にはオシオキが必要だなっ!』
ゆらぎはリンの形相に身震いしながらも嗤い、触手を動かしてリンの右目へと狙いを定める。
そして……容赦なく、触手を右目に突き刺した。
「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!?目がぁぁぁぁぁ!?」
右目に突き刺さった触手は抉るように動き回る。
常識外の責めに濁った絶叫を上げるリン。子宮とアナルと右目を蹂躙される苦痛で思考が滅茶苦茶になり、心がへし折れる。
――もう自分は、完全に負けたのだと。
さらにゆらぎは、手足を拘束する触手を動かしてグリグリと何度もねじ曲げる。
リンは喉が潰れてしまったのか、言葉にならない絶叫を上げる事しか出来ない。
触手がまだまだ、彼女を蹂躙する。
レオタードの胸部分を破り、控えめな胸を露わにすると細い触手が乳首に突き刺さり、ニプルファックを始めた。
「んぎぃぃぃぃ!?」
さらに別の触手は鼻や耳、口等に入り込み、穴という穴を蹂躙していく。
もはや、彼女が生きているのが不思議なレベルの常軌を逸した責め苦だった。
「あがががががががががっ!?」
触手によってボロボロになった細い手足がミチミチ……と嫌な音を立てる。
そして次の瞬間。
――ブチィっ!
「びぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁああぁぁぁぁ!?」
手足が引き千切られて、鮮血が噴き出した。
拘束されていた手足を失っても子宮やアナルを蹂躙する触手によって、その体は支えられていた。手足が無くなったその姿は等身大肉オナホとも言うべき無残なものだった。
触手が動く度に、グチャグチャに変形する腹部。全ての穴を○す触手の勢いはさらに激しさを増していくが、それに比例して、リンの叫び声は小さくなっていく。
「おっおっおっ……あぎっ、ひぎぃぃぃぃ……」
彼女の最後に残った微かな意識は、後悔の念に溢れていた。
(なんで……私……ひとりでつっぱしっちゃったんだろ……ごめん、秋俊……)
そんな懺悔を心の中で思い浮かべた瞬間、触手たちが一斉に射精した。
消防車の消化ホースのように膨大な量のザーメンが一気に吐き出される。
リンの腹部が瞬く間に膨らみ、アナルに出されたザーメンが逆流して口から噴き出す。
「おぼぼぼぼぼぼぼぼぉぉぉおぉ!?」
右目や耳などを蹂躙する触手も射精し、頭の中がザーメンで満たされていく。
しかし、触手は射精しながらもその動きを止めず、腹を滅茶苦茶にボコボコと突き上げる。
限界まで膨らんだリンの腹が、ソレに耐えられる訳もなく。
――ブチブチ……ブチィっ!
腹が裂け、触手が飛び出してくる。
まるでその光景は出来の悪い、エイリアン映画のようだった。
飛び出した触手を直視したリンは、白目を剥いて絶命した……。
『ありゃ?なんだもう壊れちまったのか……ま、もうちょい遊べるだろ』
リンの体を破壊し、犯し殺したにも関わらず、未だに満足していないゆらぎは死んだ彼女の体をさらに屍○した。
体内を触手でグチャグチャに掻き回し、穴という穴を滅茶苦茶にしていく。
――数時間後。深夜0時を過ぎて、ビルなどの電気は消えて暗闇に包まれた街。
そんな時間に、慌ただしく走る女性の姿があった。
リンの上司である、メグだ。
アイの死体を回収したり、警察や市民にゆらぎの事を悟られないため、事件の様々な工作に奔走していた彼女が、宿にしているホテルへ戻るとリンが居なくなっていたのだ。
すぐに彼女が一人でゆらぎを倒そうとしていることに気がつき、メグは再び街中へと飛び出した。
「あの娘が大人しくして筈がないって解ってたのに……!」
リンを一人にすべきではなかったと後悔するが、すでに時遅し。とにかく、早く見つけないと――と急ぐメグ。
やがて、殆どの店の電気が消えて、人もまばらになった繁華街へと辿り着いた。
すぐにリンの魔力痕跡に気がついたメグはそれを辿る。
「――こっちね!」
そして、痕跡が路地裏へと続いているのに気がつき、そこへ入ろうとした瞬間。
「そ、そんな……いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
路地裏に入ってすぐのゴミ捨て場に、体が真っ二つに裂け、手足もないリンの死体が捨てられていたのだった……。
体の至る所にザーメンがぶちまけられており、右目にも白濁液が溜まっている。
あまりにも無残なその姿に、悲しみと共にゆらぎへの強い憎しみが湧いてくる。
「許さない……絶対に許さない……必ず、殺してあげるから待ってなさい……!」
鬼神と呼ばれたメグは、全力を以て彼女達の仇を取ると誓うのであった……。