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2022年 09月の記事 (60)

whisp 2022/09/18 23:46

『2022年09月北海道録音取材記 ~Day3 旭岳。熊よけ鈴と噴気孔~』

【重要】

Lose解散に伴い、わたくし(進行豹)が扱う全年齢のコンテンツ
(「レイルロオドの短いお話』や『レイルロオド・マニアックス』等)は、

『レヱル・ロマネスクnote』
https://note.com/railroma

へと全面移行いたします。

9月いっぱいを移行準備期間とし、上記の全年齢記事は、
ci-en/fantiaにも平行してアップしていく予定ですが、
移行準備期間終了後はnoteのみでの掲載となっていきます。

ので、そうした記事群をお読みくださる方におかれましてはぜひ、
noteのメンバーシップ

『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
https://note.com/railroma/membership/join

へのご参加をいただけますと幸いです。


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みなさんこんばんわ。レヱル・ロマネスクシリーズの原案、シリーズ構成を勤めます、進行豹です。

台風接近による風雨に、終始苦しめられ続けた取材二日目。
https://note.com/railroma/n/n9bce721263a4

疲労困憊の一夜が開けた頭上に広がるのは、北海道に来てはじめての青空――
台風一過の晴天でした。

わたくしと録音技術者の町田さんとが、どれほど安堵したことか――
とても言葉では言い表せません。

なんとなれば、三日目以降の取材目標スポットには、
悪天候ではアタックし難い数多くの山野――
文字通りのフィールドが含まれているからです。

昨日までの録れ高不足を補うためにも、我々は早朝からの行動を開始いたしました。

昨夜の泊地は占冠。
メインとなる取材地は、天人峡と、大雪山系 旭岳。
行き道にはちょうど有名な観光地である「青い池」があるとのことで、立ち寄ってみることにします。

青い池はなるほど、大変に美しく。
けれど有名観光地だけあり、人が多く、録音に適している感じではありません。

それでも池周辺を丹念にあるいたところ、美瑛川と合流している地点を発見しましたので、その流れ込みの音が周辺環境音とまじるようにと、録音します。

録音しつつ検索すると、青い池の「青」は、アルミニウムを含んだ地下水が混ざることで、太陽に光を散乱させることにより、短い波長=青となり、我々の目に届いて表出するもの――なのだそうです。

そのアルミニウムの発生源は、「白ひげの滝」というスポットらしく、これも近所にございますので、訪れ、録音いたします。

と、なりますと。白ひげの滝と青い池との間を流れる美瑛川の中にも、「青い川」とでも言うべき箇所があるかもしれません。

グーグルマップをにらみつつ、目星をつけた橋のたもとから川面におりてみますと――

ビンゴです。
見事な青に流れる水。

これもきっちり録音し、青い池、白ひげの滝、ブルーリバーと――
揃えて『青の交響曲』とでも呼びたくなるような、同じ水でありながら、それぞれ魅力のポイントが異なる音源を取り揃えることができました。

大変に幸先のよいスタートとを切ることができましたので、
その勢いで天人峡、羽衣の滝へと目指します。

ここは「寂れた観光地」そのもので、
駐車場など完備されているものの、周辺のホテルは廃業しているものがほとんどとなっているようです。

しかし、滝までのアクセスルートはきっちりと維持整備されており、
駐車場からのほんの数分を歩くだけで、滝見台へとた取り付くことができました。

のですが!
アクセスよく整備されている分、滝壺付近への接近がとても困難、というシチュエーションでもありました。

それはつまりは、写真撮影には好適。録音難易度は高い、と言い換えても差し支えないでしょう。

幸いにして人通りも車通りもほとんどないため、離れたところからの滝音の録音はできたのですが――
離れたところから録る滝音は、
「落水が滝壺の水面に当たる音」でしかありません。

それはほとんど、ホワイトノイズのように聞こえてしまうのです。

そうなることを防ぐため、
『滝音を立体的に録音するためのマイク』――
すなわち水中マイク・ハイドロフォンも我々は用意してきたのですが、
本日この場所、羽衣の滝で使用するのは厳しそうです。

ので、それは後日に、別の滝にて仕切り直すことと決定し、
羽衣の滝を離れます。

羽衣の滝から少しもどってべつのルートで山の方に向かっていくと、
そこにはすぐに、旭岳ロープウェイが待っています。

ロープウェイの駐車場は有料。
少し離れた公共施設、旭岳ビジターセンターの駐車場は無料とのことで、
旭岳ビジターセンターに駐車し、関連の情報を探します。

https://www.asahidake-vc-2291.jp/【ヒグマ関連情報】/

ヒグマ関連情報を確認するに、結構ちょいちょい、ヒグマそのものや糞が目撃されているようです。


人にとってもクマにとっても不幸な事故を防止するため、
ロープウェイの売店で、熊避けの鈴を購入します。

アクセサリーでもお土産でもなく、実用品。
ここから先に踏み入るためには、ほとんど必須の装備品なのです。

何故かといえば、基本的にクマは、人間との遭遇を避けようとしてくれるそうだから。
人とクマとの遭遇事故は、双方が気づかずばったり、という出会い頭が多いため、
それを防止するために「熊鈴で現在地を知らせる」ことは、大変に有効だというお話です。

しかし、例外があります。
餌付けやゴミの不法投棄で「人間は美味しい餌をもっている」と――
あるいは最悪「人間は美味しい餌だ」と学習してしまっているクマがいる場合、
現在地を知らせることは、大変危険な行為になりかねません。

ので、北海道の山野に踏み入る前には必ず、
『ビジターセンターや地元の自治体、その関連のホームページ、あるいは地元に精通したガイドさん等に、
ヒグマの出没情報を確認しておく』ことが極めて重要な行為になります。

幸いにして旭岳では、熊よけ鈴が逆効果となったような事例は近年確認されていないようです。


ので大安心して熊よけの鈴をカロカロ鳴らしつつロープウェイに乗り。
降り立ったそこはもう国立公園――大雪山系、旭岳の中腹です。

旭岳の山の生き物たちの声は、環境庁が選んだ「音100選」のひとつにあげられているのですけれど――
驚くほどの無音です。

鳥も、獣も、虫の声さえ聞こえません。

跳ね返ってくる山もまわりに存在しないためでしょうか?
手を叩いても反響さえも返ってきません。

「静寂を録音してきました」

――非常に詩的なフレーズですが、実際的にそこにあるのは、無音のみです。

これはまずいと散策路を歩きはじめても、聞こえてくるのは他の観光客たちの足音と、そして熊鈴の音だけです。

しかし

「進行さん、なにか聞こえてきませんか?」

と、不意に町田さんが足を止めます。

耳をすませばシューシューと、なにかが確かに聞こえてきます。

「あれですかね?」

指差す先には噴煙です。
噴煙の音――その上、周囲はほとんど無音。

当初のお目当てとは全く違ってきましたけれど、録らないわけには参りません。
噴気孔からの火山ガス――

(音源はnoteでご確認ください)

――まるでジェットエンジンの音のようです。

大自然の驚異におののき、感謝して。
粛々と山を下りれば、日暮れまでにはもう少し時間がありそうな気配です。

初日二日目の録れ高不足を補うべく、
癒やしそのもの、『旭岳水源地』の湧水の音を録音し。
返す刀で『東川町親水公園の水車の音』を録音し。

かくてとっぷり日が暮れたので、開いてる唯一の飲食店、焼肉屋さんで夕食を終え、
宿にもどって明日の取材準備をします。

今回の取材の大目標のひとつである
「滝の音の立体的な録音」

それを可能にする条件は、ハイドロフォン――水中マイクを有効活用できる滝壺を持つ滝をみつけること。
取材4日めに向かう美深には、『十六滝』と呼ばれる滝があるそうですので――
https://www.bifuka-kankou.com/attractions/niupu/

――そのいずれかできっと叶うと、そう信じつつ、やがて眠りに落ちるのです。

(つづく)




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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ
『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
https://note.com/railroma/membership/join
にご参加いただきますと、
今回の取材内容を下敷きにした以下のあらすじのショートストーリーや、掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。

ぜひご参加ご検討ください!


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『紅と熊鈴』


(あらすじ)
北開道のおみやげに、熊鈴をもらった紅。
りんりんりんと鳴らすうち、振り鐘への憧れがむくむくと湧いてくるのです。


(登場レイルロオド紹介)

「紅」(旧南颯鉄道キハ100形キハ101専用レイルロオド)


<出身>  日ノ本 河崎車両製 (キハ07準同型車)

<所属路線> 肥颯みかん鉄道(八ツ城駅→千内駅)

<能力・性格> もともと優れた気動車であるキハ07形唯一の弱点、足回りの弱さを改造した南颯鉄道キハ100形は実に優れた気動車であり、そのトップナンバーレイルロオドである紅も、車両性能にふさわしい優れた性能と、燃え盛る火のようなプライドと自信を持っている。紅から見れば旧時代の遺物である蒸気機関車や蒸気動車、架線等の大型設備が必要な電車などは全て気動車より劣ったものと心底から思い込んでおり、『気動車こそが鉄路の女王』と心底から信じ込んでいる。そのため、極めつけの負けず嫌いで努力家。
愛社精神も極めて強く、自分の恥はみかん鉄道の恥だと考えている。
足回り補強の代償としてわずかに失われてしまった加速性能、最高速度をコンプレックスとしており、スピード勝負は徹底的に回避して、勝てる勝負だけを挑み続ける慎重さあわせもっている
口調、行動ともにボーイッシュ。というかやや乱暴。
そこが風貌とマッチして、地元の乗客からは大変な人気を博している。
ハチロクやランや汽子のような全国区の人気を誇るレイルロオドとなり、みかん鉄道の定期外旅客収入の増加につなげたいと熱心に望み、改善努力を頑張ってもいる。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

『紅と熊鈴』

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whisp 2022/09/18 22:35

【完成イラスト】ハチロク_ウェディングb

本日はリクエストいただきましたハチロクのウェディングシーンの2枚目です。
これは普通のCGと違い、抱き枕カバーのイラストを改造して、表情差分をつけたものになります。

■お知らせ

Lose解散にともないまして、10月から徐々にci-enはwhisp専用になっていきます。
そのため、進行豹さんが書いていた、まいてつ・レヱル・ロマネスク関連のコンテンツはnoteに移動することにしました。

https://note.com/railroma

まいてつの世界観やシナリオの部分、イベント参加が好きな方は、これまで通り楽しめるかと思いますので、9月中のnoteへの移行をお勧め致します。

解散コンサートの一般販売が開始されました。明日9月19日までになります。
https://loselastlive.jp/

コンサート無料配信は「まいてつ 全部入り」など購入した方についてきます。
https://www.dlsite.com/pro/work/=/product_id/VJ013196.html

「まいてつ 全部入り」にはNFTが一個もらえる権利が付属するようになりました。
説明はこちらから
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/693319

こちらは10月6日、7日の解散コンサートのS席を申し込んだ方のみが対象となりますので、予めご了承下さい。
S席のグッズは大きく、重量もあるため、5日到着でお送りする予定です。
ちけっとぴあ様に登録してある住所に送りますが、住所を変更していたり、
登録していない方は、お手数ですが以下のフォームより登録をお願い致します。

9月30日までが締め切りになります。
https://forms.gle/6C6m3WT923kcDjo46

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

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whisp 2022/09/17 23:24

『2022年09月北海道録音取材記 ~Day2 接触マイクと転車台。クマ牧場のヒトのオリ~』

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【重要】

Lose解散に伴い、わたくし(進行豹)が扱う全年齢のコンテンツ
(「レイルロオドの短いお話』や『レイルロオド・マニアックス』等)は、

『レヱル・ロマネスクnote』
https://note.com/railroma

へと全面移行いたします。

9月いっぱいを移行準備期間とし、上記の全年齢記事は、
ci-en/fantiaにも平行してアップしていく予定ですが、
移行準備期間終了後はnoteのみでの掲載となっていきます。

ので、そうした記事群をお読みくださる方におかれましてはぜひ、
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みなさんこんばんわ。レヱル・ロマネスクシリーズの原案、シリーズ構成を勤めます、進行豹です。

せっかくの北海道取材にもかかわらず、台風の影響で刻一刻と強まっていく雨と風。
https://editor.note.com/notes/n7fa1226b032f/edit/


そんなさなか、わたくしと録音技術者の町田さんとは、ニセコ駅前鉄道遺産群
https://www.town.niseko.lg.jp/arishima_museum/niseko_cultural_heritage/

にお伺いいたしました。


なんとなれば、2019年に開催されたクラウドファンディングで
https://readyfor.jp/projects/nisekoexpress

わたくし、
『【転車台の手回し体験付き】有島記念館学芸員による鉄道遺産案内』
がリターンとなる支援を行っていたからです。

とはいえプロジェクト終了から3年も経ってしまっております。
コロナうんぬんがあったとはいえ、権利が失効していたとしても文句はいえないところです。


「今からでも大丈夫ですか?」
「録音・撮影も可能でしょうか?」

――その問い合わせに快くOKをいただきまして赴きましたニセコ駅前では、
9600形蒸気機関車、9643が前照灯を輝かせ、有島記念館の学芸員さんとともに我々を迎えてくれました。

ご挨拶をして、早速、録音・撮影のセッティングです。
どんどん強まる風の中、町田さんはコンタクトマイクの取付箇所を丹念にテストしています。


コンタクトマイク――
それは文字通り、録音対象物へとコンタクト=接触させて録音をするマイクです。

もっとも頻繁に使用されるのは「弦楽器の胴へと接触させる」という用法において。

弦楽器の胴=弦の響きを共鳴させ増幅しながら振動をする部分に貼り付け、その振動を拾うことにより、
不要な雑音を極力入れずに録音をする――そういうことが可能となってくる、マイクなのです。


転車台は、何十トンもある巨大な鉄の塊です。
風がどれほど強かろうと、風によって揺らされてしまうことはほぼほぼ想定できません。

転車台が、まわり、動く、その響き=振動。
強風の中それを拾うためには、コンタクトマイクはおそらく最善の選択肢のひとつとなってくるわけです。


言葉で説明してもイマイチ伝わりづらいかとおもうので、よろしければコンタクトマイクの威力を、そのお耳で確かめてみてください。


音源は、「旭岳ロープウェイ」で録音したもの。


ステレオマイクでの録音音源

(音源はnoteでご確認ください)

では、車内放送などががっつり入ってしまっていますが、スピーカーがゴンドラそのものを揺らさない作りになっていたため、
コンタクトマイクを用いた録音音源

(音源はnoteでご確認ください)

では、純粋にロープウェイのゴンドラとロープとが立てる音だけを拾うことに成功しています。


しかし、コンタクトマイクは万能ではありません。


ヘッドホン/イヤホンでお聞きいただけばあるいはお伝えできるかもとも思いますが、左右どちらからも、完全に同じ音しかなっていません。

そう。
その特性上、コンタクトマイクは空気中の音の広がりを拾うことはできず。
つまり、モノラル録音しかできないのです。


ので、ステレオマイク、コンタクトマイクどちらの録音もそれぞれ変わらず重要であり。
ときにはそれらをいい感じにミキシングして「現場の耳で聞こえている音」をできうる限り再現しようとすることもあるそうです。

例えるのなら、コンタクトマイクの音をドラムス。
ステレオマイクの音は、ボーカルやギターといった感じでしょうか?

それぞれ別撮りして混ぜることで「ライブの臨場感」を伝えるのと同じことを、環境音でもまた試みるものだそうなのです。

わたくしはただ録るだけですが、環境音、実に奥が深い世界です。


というわけで。
コンタクトマイクのセッティングがいい感じになるのを待ちまして、いよいよ手回し転車体験、開始です。


この転車台は、1957年――昭和32年から新得機関区で使われてきたもの。
その名を「すてー20形転車台」というそうです。
本来であれば転車は電動――二輪式電動牽引機によって回転させられるものですが、今回はそのモーター軸にハンドルを取り付け、
そのハンドルをぐるぐる回転させることでの、手動転車を行わせていただきます。

ちなみに、このリターンの実施はなんとわたくしが最初の一人。
つまり、関係者以外では世界ではじめて、旧新得機関庫転車台を手動でまわした男がわたくしになるわけです。

かかる栄誉に打ち震えながらハンドルを回す手は、
ほどなくして、筋肉疲労に打ち震えるようになります。

とにもかくにも
単純! 
肉体!
労働!
なのです。

「ガレー船を漕がされる奴○の気持ちがわかります」

とのわたくしの率直極まる感想に、学芸員さんも

「はじめて回した時、私も全く同じことを考えました」

と笑ってくださいました。

ともかくは1周の転車を――と当初は考えていたのですが、それをすると何時間かかるものかもわからず。
15分ほど回して、15分ほど逆回転させ、最初の位置に戻してレールをロックして――

もって、わたくしの手回し転車台体験は完了いたしました。



大変に楽しく、大変にキツかった時間を終えると、風雨はどんどん強まっていきます。

室内体験などで音がでるものを予約できればよかったのですが、
台風接近&直近予約となってしまうこともあり、それは叶わず。

やむなく「屋根があって、その音をかき消せる程度に音源からの音が激しそうなもの」という候補地を探しに探して、
登別は地獄谷の間欠泉とその周辺を撮影取材いたしました。

そうする間にも雨はどんどん強くなり。
屋内設備があるという、「登別クマ牧場」に、我々は移動してみることにしました。


登別クマ牧場の屋内施設。
それは「ヒトのオリ」と呼ばれる、地下からクマの第一牧場を見学できる施設です。

ヒトのオリは周囲をぐるりクマたちに囲まれたガラス張りで、
そのあちこちに、鉄のパイプが通っています。

そして入り口には、コインロッカー。
100円を入れて鍵を回すと、とうもろこしやふすまなどをコロコロとしたボール形のクッキー状にまとめた、クマの餌を購入できます。

鉄のパイプはスライド/ピストン式。
注射器のような構造になっています。

パイプ内側のスライダーを引き出し、引き出してできた隙間にクマの餌をいれ、スライダーを押し込むことでクマの餌をパイプの向こうに移動させると!

スライダーの向こう側で口を開けてまっているクマが、餌をぺろりと食べてくれるというわけです。


クマは案外賢いらしく、それぞれ「ここに餌を入れろ!」とばかりにやれ爪でガラスを引っ掻いて、やれうおううおうと鳴き声をあげ、
それぞれのパイプに取り付いています。

パイプは伝声管の役割も果たし、クマの鳴き声をダイレクトにこちらに伝えてもくれますので――

録音を町田さんにおまかせし、わたくしはひたすら、クマへの餌やりを繰り返し続けました。

あちらのクマへ、こちらのクマへ――どれほど給餌を続けたでしょう?

いつのまにやってきていた係員さんが「そろそろ閉園の時間です」と我々につげ――

もって、Day2の録音取材はその幕を閉じました。

台風の影響での悪条件の中、できる限りは尽くした感もございますが、やはり録れ高は不安です。

「台風抜けたらがんばりましょう」と町田さんと近いあい、開いてるお店で夕食を食べ、お宿について――

疲労困憊のわたくしは、深い眠りに落ちるのでした。



(つづく)





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また、メンバーシップ限定の掲示板では、
『自己紹介』
をお楽しみいただけるようになりました!

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『ハチロクとクマと給炭と』


(あらすじ)
視察の合間、クマ牧場へと遊びに来たハチロク。
ヒト牧場なる地下施設で、クマへと餌を与え続けるマスターの勇姿に、
ふっとひとつの連想をしてしまうのです。


(登場レイルロオド紹介)

「ハチロク」(旧帝鉄8620形御一夜鉄道8620専用レイルロオド)

<出身> 日ノ本(ひのもと/日本)帝鉄レイルロオド工機部 旺宮工場

<所属路線> 御一夜鉄道 大畑線(御一夜温泉駅~早戸駅)

<能力・性格>  旧帝鉄初の国産大量生産蒸気機関車のトップナンバーレイルロオドとして製造された、気品、能力ともに卓越していたレイルロオド。
反面、他者を無意識に見下すような一面や、挫折・失敗に対する脆さもあわせもってしまっていたのだが、運命のマスター、 右田双鉄との出会いによって、いわゆる「人間的な丸み」を帯びるように成長した。
さまざまな苦難を越えたいまのハチロクは、全国的な(一般の人たちからの)人気においてはランに一歩を譲るものの、レイルロオドや鉄道関係者たちからは、『レイルロオドの鑑』として一目も二目も置かれる存在になっている。
かといって増長することもなく、他のレイルロオドたちの良さを引き出し、お互いに刺激しあい成長しあうことができれば――との思いで、今回のレイルロオドサミットに臨んでいる。
流石に製造100年に近づき、性能面では後継機たちに見劣りするようになってきたが、性格――というか人格面では、ほぼ円熟に近い状態を迎えている。
指導者・司会進行役としては、まさに理想的な存在だが、所用あってその役をすずしろに委任することとなる。

【 シルバー会員 】プラン以上限定 支援額:500円

「ハチロクとクマと給炭と」

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whisp 2022/09/17 19:25

【完成イラスト】ポーレット_下着


本日はリクエストいただきましたポーレットの下着イラストです。

■お知らせ

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解散コンサートの一般販売が開始されました。9月19日までになります。
https://loselastlive.jp/

コンサート無料配信は「まいてつ 全部入り」など購入した方についてきます。
https://www.dlsite.com/pro/work/=/product_id/VJ013196.html

「まいてつ 全部入り」にはNFTが一個もらえる権利が付属するようになりました。
説明はこちらから
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/article/693319

こちらは10月6日、7日の解散コンサートのS席を申し込んだ方のみが対象となりますので、予めご了承下さい。
S席のグッズは大きく、重量もあるため、5日到着でお送りする予定です。
ちけっとぴあ様に登録してある住所に送りますが、住所を変更していたり、
登録していない方は、お手数ですが以下のフォームより登録をお願い致します。

9月30日までが締め切りになります。
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whisp 2022/09/17 06:03

白沢サヤカとイロドルラジオ 第69回

毎週公開の声優の白沢サヤカがwhispの音声作品の紹介をするラジオです!
第69回はこちら!


お便り募集中!!


誰でも送れますので、是非送って下さい!!

はじめてのWhisp
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/issue/461/e16b83db71a720af0891922

白沢サヤカに伝えたい
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/issue/462/813887c255d5463d49ed922

あなたのお耳に囁きます
https://ci-en.dlsite.com/creator/922/issue/478/87623a906457679e72bc922

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