充希ママ~さめないハネムーン~
//HONEY-BAYシリーズ
「ねぇ、バブちゃん」
寝室のベッドで横並びになり、頭上でくるくると回るモビールをじっと見つめる奥さんに、俺は声を掛ける。
俺の呼びかけに奥さん……バブちゃんはころんっと身体をこちらに向けると、こてんと小首を傾げて不思議そうな顔で見つめてくる。
瞳に浮かぶ淡い照明の光が反射して、キラキラと輝きながら弾ける様子を見ていると、胸がきゅんっと切なくなるから不思議だ。
バブちゃんの髪がさらりと額に落ちて、顔面を横切る。バブちゃんはふるふると首を振ってイヤイヤするので、俺は手を伸ばしてバブちゃんの髪を耳に掛けた。
「ふふふ、くすぐったかった?」
あまりにも必死にコクコクと頷く姿が可愛らしくて、涙を浮かべてしまう。愛くるしいものを対象にしても、人間は涙が出るようだ。
新婚旅行から帰ってきてから、俺たちの関係はずっとずっと甘い物になっていた。蜂蜜や砂糖菓子よりももっともっと……。
バブちゃんと定着した呼び名を口にする度に、キャンディを口の中で転がすような感覚を覚える。
甘いのにちょっとだけ酸っぱい、切なさのようなものがいつも胸に付きまとうのだ。
「バブちゃん、ぎゅーってしても良い?」
ぎゅーっとバブちゃんの身体を抱き締めると、ふわりとミルクと石鹸の匂いが香った。
ああ、なんて……なんて愛しい存在なんだろう。こみ上げる感情が揺り籠の中で毛布にくるまれてユラユラと揺れる。
「大好きだよバブちゃん、これからも俺に……ママにたくさんたくさん甘えてね」
きっとこの愛しい存在を、俺自身も愛したくて仕方がないのだと、当たり前のことを噛みしめた。
涙が零れないよう、すんっと鼻をすすって一瞬目をそらすと壁に掛けてあるカレンダーが目に入る。
師走に入って忙しさに迫られる日々を、毎日を生きるバブちゃんを、これからもずっとずっと大切にしていきたいと思わずにはいられなかった。
//END
~聖母旦那とばぶばぶハネムーン~/三橋渡様
限界社畜OLである貴女は、詰めた仕事を無事に終え充希と新婚旅行へバリ島にやって来る。
しかし納期明けでクタクタの貴女は、移動中にすっかりスヤスヤと眠ってしまってしまう。
貴女が目を覚ますとベビードール姿の充希がおり、バブちゃん扱いしてきて……
ベビードールのメンズママ×全裸スタイのバブちゃんのばぶエロハネムーン!!