whisp 2019/02/14 19:55

「ふかみちゃんと一年中!!」ミニボイスドラマ台本「あとの祭りの、そのあとで」(進行豹

こんばんわです! 進行豹です。


抱き枕カバー連動センサー対応ボイスコンテンツとなります、

「ふかみちゃんと一年中!!」


http://vigorball.com/project/s/project_id/31

ご支援受付はおかげさまで満了いたしましたが、
中身は現在鋭意制作真っ最中! ということで、
進捗報告を兼ねまして、台本整いましたミニボイスドラマや
基本ボイス、スイートアニバーサリーボイスなどにつきましては、
ひきつづきまして都度都度でご紹介させていただきます。


と、いうことで本日ご紹介いたしますのは、
「あなたが主役のミニボイスドラマ」の中の一本。

『あとの祭りの、そのあとで』

となります。

こちらは

///
祭りデートに来たふかみと自分。楽しく屋台や景色を見て回っていたが、突然ふかみが蹲った。
どうしたのかと思い尋ねると慣れない下駄で鼻緒擦れして出血していた。
大丈夫と言うが無理やりおんぶをして残りの祭りを楽しむことに-
///



というリクエストに応じまして執筆させていただきましたものとなります。

起承転までのご指示いただけてるので「結」をどうするかというお話づくりになるかと存じます。


書き上げましたのが、こちらとなります!!



//////////////

『ふかみちゃんと一年中!! XXのためのミニボイスドラマ 「あとの祭りの、そのあとで」』
2019/02/03 進行豹

;セリフは全てふかみ

;SE 駆け足足音
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ」

「ごめん、XX。時間ぎりぎりになっちゃった。
あのね? わたし――え?

「あ……うん。えへへっ、そっか。
理由、言わなくてもわかっちゃうよね。
浴衣……わたし、自分で着付けてみたんだよ?」

「お母さんに見てもらいながらやったから、
ヘンなこととかはないかなって思うけど……どう?」

「え? うん。わかった。
くるって一回転してみるね?」

「くるーーーーーり――っと。どう? わ!
えへへ、そうかな? 似合ってる?」

「よかったぁ。あのね? 浴衣は凪ちゃんと選んだの。
XXと、その……お祭り一緒にいくっていったら、
凪ちゃんったらね?」

「『デートばい? 大人ばーい! ならなら凪さま!
ふかみちゃんにぴったりの浴衣、選んだげるばい!』って」

「あ~、『ああ見えて』なんていったら失礼だよぅ。
凪ちゃん、センスいいんだよ?
だって……ね? うふふっ」

「XXが……わたしに……
ええと……
告白――してくれたとき」

「凪ちゃんに相談したら――
『XXってあのにーさんばい?
あん人ならきっと、ふかみちゃんを幸せにしてくれるばい』って」

「それで実際……わたし――こんなにXXに――
たくさん、幸せもらってるし……」

「え? あ――うん。うふふっ!
はぁい、わかりましたぁ。ありがとうございます。です!
もっともーっと、わたしを幸せにしてくださいね?」

「あ……うん。はぐれちゃったらイヤだし。
手……つないでくれたほうが、うれしい。です。です」

「ん……」

「じゃ、いきましょう?
出店とか、どんなの出てるか、とっても楽しみ!」

:環境音 祭り囃子 

「わぁ! うふふっ、結構賑やかー。
まだ初日だし、平日だし、時間も早いしって思ってたけど――」

「お祭り。だね。ちゃあんとお祭り。
みんなニコニコはしゃいでで、お囃子の音もにぎやかで。
あ、ね? あれ見て、XX」

「ケバブだって! ケバブ屋さん。
ケバブの出店だなんて、
帝都とか逢坂とか、そういうとこにしかないのかと思ってた」

「あ――うん! 興味ある! 食べてみたい!
けど……ね? XX。
ふたりでひとつで――いい、よね?」

「うふふ、はぁい。じゃ、ケバブ屋さん。
ええと……うん! 一番人気のケバブをひとつ、くださいな」

「え? ソース? あの……おすすめは?
あ、はい。なら、ソースなしで大丈夫です。です」

「700円。はい。
わぁい、ありがとうございます。
じゃ――最初のひとくちは、XXから!」

「うふふ、わたしが食べさせてあげるね~。
はぁい、『あーーーーーん』」

「…………どおお? おいしい?
あ、うん。えへへっ。それじゃあ、わたしも」

「あーーーーん。はむっ
――んっ――ん――(ごくっ)
ん~、おいしい! これ、牛肉だね~。
牛肉に、チーズに、トマトにキャベツ!」

「あ、次はXXね?
はい、あ~~ん――――うふふふふっ」

「え? なになに? わ――なんか怖い……なぁに、これ。
『見世物小屋』って――そんなのあるんだ」

「『3メートルの大イタチ』って……
え? イタチって、あの、カワウソの仲間みたいなやつでしょ?
3メートルって――
あ! わかった! うふふふふっ」

;耳打ち
「あのね? きっとね? きぐるみとかなんだよ。
三メートル大イタチ」

「たぶん、あんまり出来がよくないんだろうな~。
逆にそこが可愛かったりするかもしれないけど」

「え? あー……うん。
答え合わせにもなるし……
XXが、どーしても入ってみたいんなら、わたしも」

「わかった。いいよ? じゃ、一緒に入ろ!」

;環境音 F.O.

「ってえええええ!!!」

;環境音 祭り囃子

「ひどい! インチキ! 3メートルのおっきな木の板に、
血みたいな赤いペンキをべーったりぬって、
『3メートルの"大板"・"血" なんて!!!」

「って、もう! XX、どうしてそんなに笑ってるの?
え? 『見世物小屋なんてこんなもの』って――
それはそうなのかもしれないけどー」

「ああ、悔しいなぁ――って、キャッ!?」

;SE 転倒音
;環境音 F.O.

「あ……ごめんね? 驚かせちゃって。
ちょっと躓いただけ。平気っ――あっ、痛っ」

「あう……あー……うん」

「慣れない下駄だし、遅刻しないように走ったし――
ずっと、指の間、少し痛いなぁって思ってたけど――
すりむけちゃってたんだ」

「あ、絆創膏、ありがと。準備いいんだね。
ん……しょ――っと――あ。うん。
これなら、ゆっくりなら歩けそう――って――え!?」

「ひゃうっ!? わ、わ! XXっ!?
おんぶなんて、そんなのいいよ――
わたし、慣れてないし、恥ずかしいし――
あ……」

「うん。それは、お祭り……
もちろん、XXと、もっともっと楽しみたいけど――」

「うん。うん。わかった。
それじゃ――おことばに甘えて――ん……
どう? かな? 重くない?」

「わ――わっ――わぁぁああああっ!」

「これ――高い。すごい、普段よりずっと――」

「これが、えへへっ、XXの目の高さなんだぁ。
XXはいっつも――こんなに広く、見えてるんだぁ」

「わたし、女の子だし……デカ子とか、言われてるから。
あんまり背とか、これ以上高くなりたくないんだけど、
それでも――」

「それでも……うん。
この景色は、とっても綺麗って。好きって思う。
初めて見る景色なのに、なんだか懐かしいみたいな感じも…………」

「(呼吸音)――あ」

「え? あ――うん。
ええと……あの、ね? XX」

「わたし、いま、思い出したの。
XXの背中があったかくって、素敵な景色を、XXが見せてくれたから」

「わたしって――ええと、お父さん、ちっちゃいときに、亡くなっちゃってるでしょ?」

「けど、ね?わたし――この景色。
お父さんにおんぶしてもらって――
お父さんとお母さんに、お祭りつれてきてもらって――
見たことある、って」

「ちっちゃいときのことだから。
お父さんのこと……辛かったから。
ずっとずうっと、思い出せないで、わたし、いたけど」

「……ありがとう、XX。
忘れてたこと、思い出させてくれて。
懐かしい大事な景色を、もう一度、わたしに見せてくれて」

「……思い出させてくれたのが、XXでよかった。
ううん、きっと――
XXのおんぶじゃなかったら、わたし、思い出せていなかった」

「…………あの、ね? XX」

「いつか、この景色。
わたしと、XXが結婚して――
お父さんとお母さんになったら」

「そのときには――きっと――」

「うふふっ! うん。約束。
そうなれたら――なったら!
ぜったいにぜったいに見せてあげてね?」

「でも。その前に! うふふふふっ」

「今日のお祭り、すみからすみまで。
わたしに残らず、ぜぇんぶみせてね?」


;おしまい



//////////////

いかがでしょうか!?

こんな感じで、今後とも台本紹介重ねてまいりますので!

「ふかみちゃんと一年中!!」に、引き続きましてのご期待のほどたまわれますと幸いです!

よろしくおねがいいたします!!

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