有坂総一郎 2022/09/29 16:30

神の視点

よく神の視点という表現が小説の参考書手引き書にはある。

俯瞰的に小説世界を語るそれのことだが、意外と神の視点というのは節穴だと気付かされる。

確かに俯瞰的に視ているから全体のそれを客観視することが出来把握もしやすい。

けれど、結局そこは神の視点で神々が興味を持ったモノしか見てないと気付く。

作者も神の視点で物語を創造するけれども、計算して創ったフラグやその回収をしているにも関わらず想定外の流れが生まれたり、当初予定では問題ではない水準が結果として予想に反するフラグ効果を生み出す。

同様にバタフライ効果を再考証すると至る所にカオスが渦巻いている。

そらぁ神々がやり直しを考えたり、世界を壊そうと裏で暗躍するファンタジー的発想が発生するフラグが起つと納得した。

神々は思った以上に節穴で万能でも全知全能ではないらしい。逆に言えば、世界が神の箱庭ではなく人間のものなのだと言うことなのだろう。

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