禍津神ROSS 2021/11/29 23:42

擬人化競走馬の紹介その12「フルカラー」



キャラクターデータ



 名前:フルカラー
 由来:【此の世総ての色】
 身長:153cm
 体重:45.9kg
  B:85(E) W:55 H:84
  父:リファール
  母:デュアルカラー
母の父:テスコボーイ
誕生年:1994年  引退:1998年
 成績:27戦19勝 GⅠ:16勝



【キャラの特徴】

・マイペースな不思議ちゃん。
 けど会話すればすぐ週と仲良くなれる。
・頭が悪い…というより興味を示したモノ以外を
 記憶に残さないタイプ。自覚しており日々勉強している。
・レースになると豹変して饒舌・毒舌になる。
・兄ハイビジョンが大好き。恋愛的にではなく信頼的な感じ。



【競走馬データ】

ハイビジョンの全妹。同期はレインボームーン。
後から見れば良く見えるデュアルカラー産駒。
しかしフルカラーのデビュー前は
長女ブラウンカンはGⅠ勝利無し。
長男スパイラルニポーはGⅠ勝てずに引退。
次男ハイビジョンは皐月賞を勝つがお笑い芸人扱い。
といった状況。フルカラーもあまり期待されていなかった。

しかし96年6月にデビュー戦迎え、9馬身差で圧勝。
次走の函館2歳Sも圧勝。特にここでは後に海外GⅠを制する
シーキングザパールを相手に勝利。
しかしオーナーはレインボームーンと比較してしまい、
抜きん出た存在とは言えないといった状態であった。
デイリー杯2歳Sも圧勝し、1番人気で阪神JFに。
シーキングザパールがいたものの、8馬身差で他馬を蹂躙。
こうなればもはや同世代に敵はいない。三冠は確実視されました。

1997年。初戦は…オーストラリアのGⅠクールモアクラシック。
いきなりの古馬戦、初の海外なのに1番人気となり、88身差で蹂躙。
レインボームーンも無敗でオーストラリアGⅠを勝利し、
無敗三冠馬が同時に誕生するか!?と息巻いてました。
帰国してクラシック第1戦、桜花賞。
敵となる馬は誰もおらず、メジロドーベル等相手に6馬身差で勝利。
オークスも6馬身差圧勝。無敗二冠馬に。
この強さに陣営はアメリカへの遠征を決意。
アメリカの牝馬三冠レースへ出走を表明。
三冠1戦目、エイコーンスS。初のダート戦なのに1番人気に。
アメリカ陣営は意地でも勝利を譲るわけにはいかない。
が…5馬身差の余裕。
日本、そしてアメリカ国民はこれを見て、
「同世代でこれに勝てる馬は世界中のどこにも存在しない」
と諦めました。
2戦目のCCAオークス、9馬身差。最終戦のアラバマS、5馬身差。
影すら踏ませず、アメリカ牝馬三冠「トリプルティアラ」を達成。
デビューから今まで、フルカラーに1番近づいたのが2馬身差の
シーキングザパールのみ。それ以外は5馬身差以上という怪物っぷり。
国内帰国して日本の牝馬三冠最終戦、秋華賞に出走。
レインボーダンサーの初仔クラウンダンサーに7馬身差で圧勝。
日本とアメリカ、芝とダートの牝馬三冠を無敗で達成。
怪物の中の怪物…「真なる怪物」の誕生であった。
次走は兄と共にアメリカ牝馬ダート最強決定戦、BCディスタフへ。
そしてこのタイミングで、主戦騎手が交代。
今年でこれまでの主戦が引退するので早いうちに慣らしておく事に。
1番人気、いつも通りの逃げで最後のコーナーも曲がって―
そこで足が止まった。
4番人気のトワイスザヴァイスにかわされ、再加速するも2着。
これがフルカラーの初敗北となった。
歴史的名馬の初敗北を初騎乗でしてしまった後任騎手。
しかしオーナーは特に気にしてなかった。
「逆に余計な重圧背負わずにすんで楽になった」
そのままアメリカンオークスにも出走。4馬身差勝利。
今度は勝利するもまだ扱い慣れていないといった雰囲気。

1998年。短距離GⅠブラックキャビアライトニングに出走。
さすがに短すぎたか、写真判定の末アタマ差で勝利。
次走はオーストラリアのフューチュリティSを6馬身差で勝利。
ドバイのGⅠドバイターフを9馬身差蹂躙。
香港のチャンピオンズマイルも直線で先頭に立ち勝ちペースに…

その後ろから追い上げてくるのは、
関節炎から両後脚不自由になり、
騙馬故に引退する事もできず、
諦めずに治療を続け、
1年6か月に競馬場に戻ってきた―


”ラザロの再来”―ダホス

2着と敗れたものの、国内ではヴィクトリアマイルを3馬身差で
勝利し、最強を証明。
宝塚記念の結果発表。2位に2倍以上の差で人気投票1位に。
迎えた宝塚記念。エアグルーヴ、サイレンススズカを上回る
1番人気に選ばれます。
レースはいつも通り逃げる展開…にならず。
エアグルーヴとサイレンススズカによる先頭争いが勃発。
それでも最後の直線でサイレンススズカをかわして先頭に。
兄に続いてフルカラーもグランプリ制覇―


先頭は、誰にも譲らない――!

残り10mでサイレンススズカが3回目の加速をして…1着。
フルカラーは2着に敗戦。
まさに伝説に残るデッドヒートを繰り広げ、フルカラーも
サイレンススズカをライバルとして認識しました。

「次は天皇賞…いやジャパンCで戦おう」

そしてフルカラーは再び海外遠征へ。

これがフルカラーとサイレンススズカの、
最初にして最後の勝負となった。

次走は兄が惨敗したキングジョージ6世&クイーンエリザベスS。
リベンジを目覚ましましたが…3着敗戦。
次走のアイルランドチャンピオンSは4着。
思った走りができずにいました。
同時に…世界の超一流馬達の力を思い知る事になりました。
そして、フルカラーは凱旋門賞へ。
1番人気はキングジョージでフルカラーを倒したデイラミ。
フルカラーは2番人気。
レースは絶好のスタートから先頭に立ちリードする展開。
最後の直線に入ってまだ先頭。
残り200mでカイフタラが迫ってくるがまだ先頭。
迫るカイフタラがフルカラーの影を踏んだところがゴール板。


……あれ、勝っちゃった。

この数秒後にオーナー・日本競馬ファン全員が歓喜の咆哮を
挙げた。なんせ―

日本生産馬初の凱旋門賞勝利

となったのだから。
世界最強の座を得たフルカラー。
次に挑むは昨年初敗北したBCディスタフ。
ここを勝たずして引退はありえなかった。4馬身差で圧勝。
その勢いのままオーストラリアに遠征したフルカラーは、
道中にて宿敵サイレンススズカ予後不良の報を受けました。
…そしてフルカラーも全てを出し尽くしたのか、
楽勝と思われたダーレークラシックにて3着に敗北。
香港カップを2着と連敗しました。
陣営は有馬記念での引退を表明。
人気投票は…アイドルホースオグリキャップすら凌駕する
81万5727票で圧倒的1位。
(現実の有馬記念最高投票数はオグリの15万2016票)
(この世界だとオグリの65万250票が歴代最高)
先頭に立って進め、最後の直線で先頭を維持。
しかし残り50mで失速…勝ったのはスペシャルウィークであった。
2着はグラスワンダー、3着セイウンスカイ。
3歳が3着まで独占という、世代交代を告げる決着となった。

現実の日本における最多GⅠ勝利数は11勝のコパノリッキー。
世界で見ればウィンクスの25勝。
その多くは長い競争生活で勝ち取ったものである。
4歳まででGⅠを16勝した馬は存在しない。
まず、そんなに多くのレースを走れるわけがないからだ。


フルカラーこそ最強!
フルカラーしか勝たん!





1998年。禍津神牧場にて1頭の牝馬が産まれた。
父は良血ながら現役時はGⅠ勝利無しのマイナー種牡馬。
母は現役時にGⅠ3勝するも、産駒はGⅠ勝利無し。
とても小柄で牡馬と一緒に遊んでいたり、同世代の牝馬に
甘えていたりとやんちゃな仔であった。
フルカラーを超える馬は当分現れない。
オーナーも、競馬ファンも皆がそう思っていた。

まさか4年で、追いつかれる事になると誰が予想しただろうか。



【産駒(擬人化)】

エルドラドⅡ





プラチナカラー





カイシャク





シャイニーウェーブ





ハイセンスウェーブ





カラフルウェーブ




といった感じで今回の紹介は以上になります。
次回をお楽しみに!

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