タイトル未定のロリ巨乳魔女お嬢様のお話2
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
深い森の中を二人の男が駆ける。
体格のいい体を革の鎧で包んだ二人は手にした武器で藪を払いながら、必死で走っていた。
片方は幅広の小剣、もう一人は手斧だ。
「そろそろ撒いたんじゃねえかっ!?」
「ああ、そうだな!」
小剣の男の喚き声に手斧の男は頷くと、速度を落とした。
荒い息を整えながら、手斧の男は周囲を見回す。
「参ったな、かなり森に入り込んじまった」
「シティボーイの俺ぁ森の事なんざ判んねえぞ。 頼りにしてるぜ、元狩人」
気楽な口調で相棒に背を叩かれ、手斧の男は苦笑した。
手斧の男の名はヒューイ、シティボーイを自称する小剣の男はゴート。
二人はいわゆる冒険者を生業としていた
冒険者という職業の内訳はピンキリである。
未踏の秘境の探検や古の遺跡の探索といった正に名前通りの活動を行っている者も居れば、金次第で何でもやる荒事屋というチンピラ紛いの連中も数多い。
ヒューイとゴートの二人は、チンピラ冒険者の中でも特に質の悪い部類の二人である。
街道沿いで道行く行商人から私的な通行料を巻き上げる『冒険』に従事していた彼らは、巡回の騎士隊に追い立てられて黒蜘蛛森に逃げ込んだのであった。
「くそったれの騎士団どもめ、こんな時ばかり働きやがる」
「巡回にぶち当たるとは間が悪かったな、それともどこかの商人が通報したのか……」
毒づくゴートに頷き、ヒューイは無精髭の浮き出た顎を撫でつつ思案した。
頭を回すのは冷静なヒューイの担当である。
一方、短絡型のゴートは現実的な意見を口にした。
「チクった奴が判った所で落とし前を付けにも行けねえよ、この辺にゃもう手配が出回ってるだろうしな」
「それもそうだな、当面は身を潜める必要があるか」
ヒューイは溜息を吐くと周囲の鬱蒼とした森を見回した。
「幸い、この森の植生は豊かなようだ。 木の実も山菜も期待できるぞ」
「木の実かぁ。 やっぱ肉を食わなきゃ力が出ねえよ、何とかならねえのか元狩人さんよぅ」
げんなりとした顔の相棒にヒューイは小さく首を振る。
「兎や山鳩程度なら簡単な罠で捕まえられるがな、肉は捌く手間がいる。
血の臭いに敏感な魔物に嗅ぎつけられかねん」
「……そういや、魔物が出るって噂だったな、この森」
ゴートは薄気味悪そうに周囲を見回す。
木々の葉は鬱蒼と生い茂って頭上を覆い、昼間だというのに薄暗い。
目の届かない影のどこかに魔物が潜んでいるかのような錯覚を覚え、ゴートはぶるりと背筋を震わせた。
「まずは拠点の確保だ。
洞窟でもあればいいが、無ければ木の枝と葉を使って寝床を作るぞ」
とりあえずの方針を口にしたヒューイの耳に、自分たち以外の葉ずれの音が届く。
瞬時に表情を引き締めて武器を構えなおした二人は、素早く藪の中にしゃがみ込んで身を隠した。
「魔物か?」
抑えた声で囁くゴートにヒューイは小さく首を振った。
「いや……人のようだ」
灰色のローブをフードまで下ろした小柄な人影が木々の間をゆっくりと歩いている。
時折しゃがんで山菜やキノコを摘んでは、片手に提げたバスケットに入れていた。
「山菜摘みの子供か……?」
山菜やキノコの収穫は森の近くに住む子供の定番のお手伝いではある。
「おかしいだろ。 魔物が出る森だってのに、こんな奥まで」
「ああ、妙だな……」
二人は慎重に人影の様子を窺った。
ローブの人影は二人に気付かず、黙々と山菜摘みに勤しんでいる。
歩を進める度に、ローブの上からでも判る豊かな胸がゆさりと揺れた。
「……女か」
「ああ、でけえな……」
ゴートの喉がぐびりと鳴る。
ここの所、街道沿いに野営して通りかかる行商人を待ち構える日々を送っていた為、すっかり女日照りだ。
そんなゴートの視線の先で、ローブの女はまた山菜を見つけたのか身を屈めた。
二人の潜む方へ尻が突き出される。
豊かな胸に劣らず、むっちりと充実した臀部の丸みにゴートは堪らず相棒に囁いた。
「お、おい……やっちまおうぜ?」
「待て、相手が何者か判らん以上は……」
「お前だって溜まってんだろうが、あれ見て我慢できんのかよ」
「……近くに山荘でもあるのかも知れんな、捕らえたついでに聞き出せば寝床に使えるか」
相棒に比べれば理性的とはいえ、ヒューイとて荒事に慣れ親しんだゴロツキに過ぎない。
下半身の欲求を正当化する理屈を付けると、相棒と顔を見合わせて頷いた。
同時に藪から飛び出し、ローブの女に襲いかかる。
「えっ!?」
顔を上げた女の腹に、素早く踏み込んだゴートの拳がめり込んだ。
「うっ……」
女は苦悶の呻きを漏らすと、がくりと脱力した。
倒れかかる女体の腰をゴートの太い腕が捕まえる。
取り落とされたバスケットから、山菜とキノコが周囲にぶちまけられた。
「お見事」
「へへっ、慣れたもんだぜぇ」
一撃で失神させたゴートの手際を口笛と共に讃えると、ヒューイは女の顔を覆うフードを捲り上げた。
「おおっ! こいつは上玉だ!」
さらりとした銀色の髪と白皙の美貌に感嘆の声を上げる。
小柄だが成熟した体つきとは裏腹に幼さすら漂う顔立ちは、苦しげな表情でありながらも美しさを損なっていない。
「へへっ、大当たりじゃねえか! それじゃ早速……」
ゴートは意識を失った女の身体を地べた寝かせるとローブの裾を捲り上げた。
むっちりとした腰回りを包む黒いシルクの下着が露わになる。
「地味な格好の癖に高そうなモン穿きやがって……エロいじゃねえか」
白い素肌と黒い下着のギャップに唸ると、ゴートはいそいそとローブと下着を剥ぎ取り丸裸にしてしまう。
「おいおい、情緒のない奴だなあ」
「二人掛かりなんだ、服なんぞ邪魔だろ」
「それもそうか」
頷いたヒューイは量感たっぷりの乳房に手を伸ばした。
淡い桜色の乳首ごと乳肉を鷲掴みにする。
「おお、こりゃあ……。 奥までぎっちり詰まってるって感じだな」
ヒューイが両手で乳肉を捏ね回す一方で、相棒の方は女の足を大きく開かせていた。
幼い少女のように無毛の秘所を見下ろし、口笛を吹く。
「乳や尻はでけえ癖に毛も生えてないたぁ、まだガキなのか? まあ、やれれば何でもいいか」
ゴートはベルトを緩めると、すでに硬くそそり立った逸物を剥き出しにした。
亀頭を秘唇に擦り付けながら、相棒に声を掛ける。
「それじゃあ、先に頂かせてもらうぜえ」
「ああ、俺はこっちで楽しむ」
ヒューイもまた肉棒を取り出すと、意識のない女の腹の上に跨がった。
たっぷりとした乳肉の谷間に逸物を沈み込ませる。
「うお、柔らけぇ……」
両手で鷲掴みにした乳肉を捏ねながら中央によせ、柔らかな圧迫感を楽しみ始める。
「へへ、こっちも……」
ゴートは手のひらに唾を吐いて逸物になすりつけると、濡れてもいない秘裂に一気に突き込んだ。
「うぁっ♡」
幼げな秘唇には太すぎる巨根を根元まで叩き込まれ、女はがくんと仰け反り覚醒した。
「あっ、なっ、なにっ?」
翡翠色の瞳を大きく見開き混乱した声を上げる女を見下ろし、ヒューイは口の端を吊り上げ意図的に凶悪な笑みを浮かべる。
「暴れるな。 大人しくしていれば殺しはしない」
「楽しませてもらうけどな!」
低い声で脅しつけるヒューイの後ろで、ゴートは彼の迫力を台無しにする陽気な笑い声を上げると大きく腰を使った。
準備もできていない秘洞を抉られ、女は苦痛に顔を歪める。
女は涙の滲んだ翡翠の瞳で腹の上に乗るヒューイを睨み付けた。
「貴方たちっ! 私が塔の魔法使い、ジェイン=トレスクォレルと知っての無法ですか!」
「ま、魔法使い!?」
思わぬ言葉に自称魔法使いの巨乳を弄んでいたヒューイの手が止まる。
彼らもこの辺りで「冒険」を行うに当たって、近隣の情報収集を行っていた。
黒蜘蛛森には魔法使いが塔を構えているという噂も聞き及んでいる。
女の言葉に怯むヒューイであったが、相棒は逆に怒声を上げた。
「はったりかますんじゃねえよ! 魔法使いがお前みたいなガキな訳あるか!」
「はぐぅっ♡」
荒々しく膣奥を穿たれ、自称魔法使いジェインの口から悲鳴とも嬌声とも付かない声が漏れる。
白い喉を晒して仰け反る女の姿に、ヒューイの腹にも怒りが湧いた。
高名な魔法使いといえば老齢が相場だ、こんな若い娘が魔法使いなわけがない。
「ふん、魔法使いの名を騙るとは大した娘じゃないか。 こいつはお仕置きが必要だな!」
ヒューイは両手指を一杯に広げて豊かな乳肉を鷲掴みにすると、先端の乳首を両方とも指先に摘まんだ。
親指と人差し指に力を込め、押し潰すかのように捏ねる。
「いぎっ!? いっ、嫌ぁっ!」
悲鳴が上がるものの、ヒューイの指先で小さな乳首は急速に硬くなっていく。
「なんだぁ? 嫌がってる割りに反応いいじゃないか」
「ああ、こっちもいい具合だぜ。 ちょっと突いただけでトロトロになってきやがる。
こいつぁとんだドスケベ娘だ」
「う、うぅ……」
女体の反応を明け透けに指摘され、ジェインは頬を朱に染めて俯いた。
「へへっ、こんだけ濡れてくるとなりゃあ、もう遠慮は要らねえな!」
肉槍を包む媚肉の潤み具合にゴートはにたりと頬を緩めると、ジェインの両足首を掴み直して大きく割り開いた。
軽く腰を引くと、勢いを付けて力強く突き込む。
「はうぅっ♡」
ジェインの口から紛れもない嬌声が零れた。
完全に蕩けてしまった蜜壺は好き放題に暴れる男根へと絡みついていく。
「うおぉ……本当にドスケベだな、こいつ! こんなにいい具合の女は王都の娼館にも居ねえぜ!」
思わず唸りを漏らしたゴートは本格的に腰を使い始めた。
「あっ♡ はうっ♡ あぁっ♡」
頬を朱に染めて悶えるジェインの顔を見下ろしながらヒューイもまた両手を激しく動かし、乳肉の柔らかさと肌理細やかな肌を堪能する。
「くっ、堪らん……!」
女日照りの日々のお陰で限界は早い。
深い胸の谷間に挟み込まれたヒューイの肉棒は、陰嚢に溜め込まれた精液をぶちまけるように放つ。
「ふあぁぁっ♡」
秀麗な美貌に精液を浴びせかけられたジェインは、嫌悪するかのように甘い悲鳴を上げた。
「うおっ!?」
強い雄の臭いに激しく蜜壺は緊縮し、ゴートの肉槍もまた絞り上げられるかのように精を放った。
「やぁぁ……♡ 出てるぅ……♡」
美貌を白濁液で汚され翡翠の瞳を伏せたジェインは、下腹をひくつかせながら半ば呆然と呟く。
荒事慣れした二人の暴漢はその声音に雄に屈服した気配を察し、それぞれニヤリと笑みを浮かべた。
「へへ、あんまり良くって思わず出ちまったぜ。 まあ一発で終わる訳ないよなあ?」
「待てゴート、今度は俺がそっちだ」
「あいよ、交代だ」
相棒の要請にゴートはひとつ頷いて肉棒を引き抜いた。
幼げな秘唇の内側から、たっぷり注がれた精液がごぽりと溢れ出す。
ゴートはぐったりと顔を伏せるジェインの銀髪を鷲掴みにすると、無理やり頭を上げさせた。
「おら、舐めろ。 お前の汁で汚れてんだ、綺麗にしろよ?」
「くっ……」
精液に汚れた顔のジェインは悔しげに呻くと、跪いてゴートの逸物を咥えた。
舌を絡ませ、精液と愛液に塗れた肉棒を命じられた通りに清めていく。
「おう……上手えじゃねえか」
幼げな顔立ちとは裏腹のツボを押さえた巧みな舌使いにゴートは唸った。
「そっちばかりサービスしてるんじゃねえ、尻をあげろ」
ゴートの逸物をしゃぶるジェインの尻をヒューイの平手が打つ。
「んっ♡ んん……」
ジェインは翡翠の瞳に涙を滲ませてヒューイを睨むと、ゴートの肉棒を咥えたまま四つん這いになった。
目の前に差し出された白桃の肉付きに、ヒューイは小さく口笛を鳴らす。
「乳も凄いが尻も凄いな、男を楽しませる為の体って感じだ」
ヒューイはむっちりとした尻肉を両手で鷲掴みにすると、左右に割り広げた。
清楚に窄まった淡い色合いの菊座と、ゴートに蹂躙され閉じきらない秘裂が露わになる。
一発出してウォーミングアップを終えた肉槍の切っ先を種汁を垂らす雌穴に押し当てると、ヒューイは鋭く腰を突き込んだ。
「んぶぅっ」
肉棒に塞がれたジェインの口から、くぐもった悲鳴が漏れる。
強引に押し込んだにも関わらず、ヒューイの肉槍はたっぷりと潤んだ膣壁に包み込まれた。
これまでの「冒険」でこういった強○を何度も行ってきたヒューイは、レ○プされた女体が防衛反応として愛液を分泌させる事を知っているが、それにしても潤み具合が良すぎる。
蜜壺の湛える蜜は滴る程に豊潤であり、防衛反応の域を超えて単純に彼女自身が感じている事に他ならない。
「とんだドスケベ娘だな、森の中で男日照りだったのかよ?」
「んんんっ♡」
からかいながら腰を使うとジェインは否定するように呻きをあげるが、その声には明らかな艶が混じっている。
ヒューイが鋭く逸物を突き込む度に、ゴートにたっぷりと注がれた精液と愛液が混ざり合い飛沫となって飛び散った。
膣壁は肉棒を貪るかのようにきゅうきゅうと吸い付いてくる。
ヒューイは自らの動きと共にたぷたぷと揺れる白い尻たぶへ、誘われるかのように平手を叩き付けた。
「んぶぅぅっ♡」
途端に蜜壺がぎゅんと締まる。
「叩かれて感じてるのか? 凄い締まりじゃねえか!」
ヒューイはサディスティックに頬を歪めると、肉の白桃に連続で平手を見舞った。
「んっ♡ んぶっ♡ んぶぅっ♡」
肉棒で口を塞がれたままのジェインが豚のような鳴き声を上げる。
「おっと! 歯ぁ立てんじゃねえぞ!」
背後から突かれガクガクと揺れるジェインにゴートが慌てて注意を促した。
とろんとした瞳でゴートを見上げたジェインは、口に含んだ肉槍をずるんと喉奥まで呑み込む。
「う、うぉ!?」
熟練の娼婦のようなディープスロートにゴートは驚きの声を上げた。
ジェインの喉は、それ自体が性器であるかのようにぴったりとゴートの逸物に吸い付いてくる。
喉奥と同期するかのように膣奥もまた一層の強さで肉槍に絡みつき、締め上げた。
二人の暴漢は堪らず、ジェインの喉と蜜壺に二発目の精を放つ。
「んんんーーーっ♡♡♡」
明らかな歓喜の呻きと共に身を震わせるジェインは上と下から注がれる精液を貪欲に飲み干していった。
「ふう……なんてぇ女だ」
ひとしきり出し終えたヒューイは、手形を残して真っ赤に腫れた尻を見下ろして呆れたように呟いた。
「なんだ、もう満足なのか?」
からかう相棒にヒューイは不敵な笑みを返す。
「馬鹿言え、これからだろうが」
尻の充実とは裏腹に細い腰を掴みなおし、ヒューイは再び動き始めた。
「んあっ♡ はうぅっ♡ あぁぁんっ♡」
日もすでに落ち、月が昇る頃。
暗い森の奥では、未だに女の嬌声が響いていた。
「くそっ、このアマっ、どんだけ具合いいんだっ!」
「ああっ、おかげで萎える気配もねえぞ!」
ヒューイとゴートは、ジェインを挟み込んで犯していた。
ジェインの尻に両手を回したゴートは、小柄な女体を担ぎ上げると両足を自分の肩に引っかける形で貫いている。
ゴートのごつい指先で左右に広げられた尻たぶの奥に潜められていた菊座は、ヒューイの逸物が根元まで突き立ち占領していた。
「はぁぁんっ♡ ひぃっ♡ 中ぁ♡ こすれるのぉっ♡」
二本差しのサンドイッチファックで責め立てられたジェインの美貌は快楽に蕩けきり、最早嫌悪の色もなく甘ったるい声を漏らしている。
「うおっ、締まるっ……!」
「くぅっ!?」
一際強く膣と腸がうねり、男達は絞り出されるかのように精を吐き出す。
「あぁぁぁぁんっ♡♡♡」
中天の月を仰ぎ見るかのように仰け反り、ジェインは高くあられもない絶頂の叫びを上げた。
「ふう……流石に腹が減ってきたぜ、ヒューイ」
エクスタシーの余韻に震える女体を抱えたまま、ゴートは相棒に空腹を訴える。
流石に数時間に渡る荒淫に疲労も覚えていた。
だが、相棒が応えるより早く、低い含み笑いが響いた。
「ふふふ、ヒューイ、ですか。 貴方はゴート、でしたね?」
仰け反っていたジェインの頭がかくんと下がる。
つい先程まで甘い嬌声を上げていた唇の端を吊り上げ、ジェインはルビーのように紅く輝く瞳でゴートを見据えた。
「なかなか互いの名前を言ってくれないので、術式を編むのに苦労しました」
「な、何を言ってやがる……!?」
妙な事を言い始めたジェインに腰を突き上げて仕置きしようとしたゴートは、自らの体が硬直したように動かない事に気づき、愕然とした。
「頃合いに月も出てきます。 魔法使いの時間ですね」
ジェインの白い下腹に紅い輝きが灯る。
ちょうど子宮の位置に、内部に納めた臓器を意匠化したかのような不可思議な魔法陣が浮かび上がっていた。
紅い燐光を放ちながら、魔法陣は急速にジェインの肌へ拡がっていく。
「な、なんだっ!?」
目の前の白い背中が見る間に紅い紋様で埋め尽くされていく光景に、ヒューイも狼狽した声を上げる。
彼の体もまた動かず、妖しげな女体を突き飛ばすこともできない。
辛うじて動くのは舌と目玉のみ。
とっさに愛用の手斧に視線を飛ばすも、女体を味わう際に放り出されたまま地面に転がっている。
「私を魔法使いかどうか、疑っていましたね? その身で私の魔法を味わってみると良いでしょう」
ジェインの言葉と同時に、彼女の胎内に納まったままのヒューイとゴートの陰茎が精を放ち始めた。
「う、うわっ!?」
「なあぁっ!?」
噴水のように精を吐き出しながら、彼らの意のままにならぬ体は勝手に動き始める。
「んうっ♡ さんざん弄んでくれましたねっ♡ 今度は私が遊ぶ番ですっ♡」
傍から見れば先程までと同様のサンドイッチファック、だが、そこに男達の意思は介在しない。
二人の男はジェイン好みのリズムで体を揺すり、途切れることなく精を放ち続ける。
体内の水分を全て精液に変換するかのような勢いで精が注ぎ込まれ、ジェインの体を彩る紋様が激しく発光した。
「やっ、やめてくれっ!」
「く、くそぉっ、離せっ!」
男達の悲鳴を紅い瞳を細めて聞いたジェインは、ゴートの首にしなやかな両腕を回した。
「だぁめ、です♡」
妖しくも愛らしい微笑みと共に、魔法使いの媚肉が一際強く蠢く。
「う、うあぁぁっ!?」
「ひぃぃぃっ!」
宵の帳が落ちた森に、男達の悲鳴が響き渡った。
「うぁ……あ?」
木々の隙間から差し込む朝日を顔に受け、意識を取り戻したヒューイはよろめくように身を起こす。
「恐ろしい夢を見たぜ……!?」
頭を抑えながら周囲を見回し、汚い尻を丸出しで昏倒している相棒の姿にぎょっとする。
「ゴート! おい、起きろ!」
相棒の顔を覗き込み、息を呑んだ。
ゴートの顔は一晩で十も二十も歳を取ったかのように憔悴しきっている。
愕然としながら自らの頬を撫でれば、記憶よりも指先に当たる頬肉の感触が薄い。
ヒューイは自分もまた相棒同様に酷く衰弱していることを自覚すると、ぶるぶると身を震わせた。
「ゆ、夢じゃなかった……俺達は魔法使いに体を操られて……!」
震える指先が自分の意思通りに動く事に、心の底から安堵する。
「むぅ……」
呻き声と共にゴートも目を覚ますと、頭を振りながらヒューイに寝ぼけ眼を向けた。
「なんだぁ、相棒。 すっげえシケた面になってんぞ」
「お前もだよ、相棒」
どこか呑気なゴートの言葉に溜息と共に応じると、無精髭の浮いた顎を掻いていた相棒の指先がぴたりと止まった。
「……夢じゃなかったんだな」
「ああ……」
ヒューイが頷くと、ゴートは弾かれたように立ち上がった。
「とっととズラかろう! こんな恐ろしい森に居たくねえよ!」
「ああ、まだ騎士団に追っかけ回される方がマシだ」
泣き言のようなゴートの言葉を情けないなどとは思えない。
ヒューイは相棒に心底同意すると、脱ぎ散らかされたままの衣服を手に取った。
さっさと身繕いして森から逃げだそう。
そう思いつつズボンに足を通した途端、異常が起きた。
「うぉっ!?」
疲労しきった股間が布に擦れた途端に、痺れるような快感が走り抜け堪らず精液が溢れ出したのだ。
「な、なんだこりゃっ!?」
ゴートもまたズボンを精液で汚し、悲鳴を上げる。
二人の逸物は僅かな刺激にすら耐えられない程に過敏になっていた。
「ま、まさか、魔法使いの呪い……?」
ヒューイは呆然と自らの肉棒を見下ろした。
精液と愛液の残滓に汚れた亀頭に、淡く紅い燐光が灯っている。
昨晩、魔法使いの下腹に浮いていたハートにも似た魔法陣だ。
「じょ、冗談じゃねえ!」
自らの逸物に浮かんだ紋様を拭い取ろうと、ゴートは指先で強く亀頭を擦った。
「うひぃぃぃっ!?」
途端に凄まじい勢いで精が迸る。
白目を剝いて海老のように仰け反りながらも精液を放ち続ける彼の陰茎の先端で、紅い紋様が嘲笑うかのように輝いていた。
「な、なんてこった……これじゃパンツも穿けないじゃねえか……」
失神した相棒を見下ろしたヒューイは、魔法使いの悪辣な呪いに絶望の呻きを漏らした。
「た、ただいま戻りました……」
「朝帰りですかお嬢様、どこでこんな時間までって、うわ臭っ、精液臭っ!
お風呂行ってください、早く! ああもう、ボタボタ零さないでー!」
「主に対して扱いが悪くないですか、バルン」
「夜通したっぷりフィーバーしてきて何言ってらっしゃるんです!
ほら、早くお風呂お風呂-!」
「むぅー」