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ダラナ 2024/06/22 10:59

BL小説「ホラーゲームに転生なんて聞いていない⑤」販売中

転生したのは、まさかのホラーゲームの世界?しかも1970年代?

ただでさえ、都市伝説の象徴のような彼女から逃げないといけないのに。
期限まで条件を満たしてクリアしないと命のカウントダウンが・・・!

ホラーゲームに転生した男子高生のBL小説の5巻。全年齢向け。
あまりBLっぽくなく、都市伝説がらみのホラーです。


七日ある制限期間のうち六日目収録しています。今回は小学校が舞台で有名な彼女も登場。
おまけに一日目から六日目の「片平宗助の日記」も収録。


電子書籍で販売中。

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ダラナ 2024/06/15 20:09

BL小説「俺と従弟とおじさんの性教育」R18

愛しい従弟がいつ変質者に襲われるか分からないと心配でしかたない従兄。
その身を守るべく、知識をつけさせるだけでなく、体にも教えこもうとして・・・。

従兄×従弟のアダルトなBL小説です。R18。
「僕と従兄の性教育」のおまけの小説。





俺の従弟は隠れ美少年だ。

長い前髪で顔を隠し、いつもうつむいて怯える小鹿のように伏し目がち。
人見知りがひどくて、身内以外にはまともに話せず、扱いにくい根暗な印象を持たれがち。

とあって、愛くるしい従弟の美麗ぶりは気づかれにくいけど、この世には鼻が利く厄介な人種がいる。
そう、幼児を狙う変質者だ。

案外、今時の変質者は見た目で分からないし、手段が思ったより狡猾と聞く。
身ぎれいにして爽やかな印象、呼びかけるときは、さも親切そうに「お母さんが倒れてしまってね。病院までつれてきてほしいと頼まれたんだ」と子供の心を揺さぶる。

なんてことを学校は教えてくれないし、たまに従弟に見せてもらう注意喚起のプリントにはマスクにサングラス、帽子を装着した黒ずくめの典型的な変質者しか描かれていないし。
なにより従弟は顔がよければ、性格もよく、体もエッチだし。

変質者が道にうずくまり「助けてくれ」と乞うたら、手を差し伸べてしまいそう。
俺か、俺の母の身になにか起こり「早くいこう!」と手を引かれれば、従ってしまいそう。

「そして車に押しこまれ、人気のない場所で!」と想像すると心配でたまらず、そのくせ息子は元気になってしまうのだけど・・・。
というわけで、今の時代のより悪質な変質者についてとことん学び、きょとんとする従弟に教授。

町にでかけた母のいぬ間に。
俺より過保護な母の耳にはいろうものなら「登下校ついていくわ!」と奮起しかねないので(従弟にしたらいい迷惑)。

「変質者がいかに脅威であるか!」を熱弁をふるうこと二十分くらい。
息を切らしながら「わ、分かったか?」と問うと、生真面目な従弟だけに「うん」と神妙な面持ちでうなずく。

賢いから内容は理解しただろうものの、変質者の真のおそろしさを痛感したとは思えない。
「いや、お前は分かっていない」と俺は険しい顔をして告げたもので。

「変質者がいかにおぞましいのか、その身に叩きこんで教えてやる」

なにかと思い出深い畳の部屋にて、目隠しをさせ、手を拘束した従弟をしばし放置。
襖を開けたなら「お、おお、おじさん、もう耐えられないよ・・・」と呼吸を荒くはあはあ。

そう、俺が変質者のふりをして襲い、従弟に恐怖を植えつけようとしているわけ。
従弟の視界を閉ざし、俺が声音を変える、それだけで怯えさせることができるか不安だったけど、呼吸を浅くし、白い太ももを震わせているあたりいやらしい、ではなく狙いどおり。

柔らかい太ももを持って広げれば、歯を食いしばり抵抗。
「こらこら、そんなのしたら乱暴にしちゃうよ?」と耳元で囁くと「うう・・・」と呻きを漏らして無抵抗に。

俺の剥きだしの息子が股間に当たり「っ!」とびくりとし、でも、なるべく反応を見せまいとしてか顔を背けてお口チャック。

「なんだい?口のへの字にしちゃってえ。
俺に怒っているの?でも、わるいのはきみだよ?

きみが、あまりにかわいくて淫乱で、俺の息子がこうなっちゃったんだから責任とってよ。ねえ、ねえ?」

下卑た言葉で追いつめ、ぎんぎんの息子擦りつけながら、従弟の体を両手でねっとりと撫でまわす。
服の上から際どいところに手を滑らせて、湿った吐息をして、これまた、ねっとりした視線で犯しまくり。

羞恥を覚えつつ、怖気だってだろう、肌にさぶいぼを立たせて震えつづけ、涙と涎を垂れ流しにし、ズボンのなかを萎ませたまま。
固く閉じた口に無理矢理指をねじこめば、強く噛みついて、従弟らしからず反抗的態度を示し、目隠し越しに睨んでいるようなのに、ぞくぞく。

加虐心が疼くも、どうにか堪えて、十分に口内を指でかき回してから引きぬく。
糸を引いた指を、音を立ててしゃぶり「ああ、きみの唾液おいちい・・・」と我ながらど変態発言。

演技と知りつつ、耐えられなかったのか「うう、ううう・・・!」と従弟は泣きじゃくり「にい、ちゃ、にいちゃあ」とうわごとのように。

「やだ、やだあ、にいちゃあ、助け、助けてえ、にいちゃあん・・・」

すっかり、その気になっているらいいさまに、従兄としての俺は胸を痛め、変質者の俺としては不服。
目隠しをとって抱きしめたいのを歯噛みして「今は俺と愛しあっているんでしょ
」と低い声で。

「ほかの男の名を呼ぶなんて、妬けちゃうじゃないか」

「おしおきだね」とTシャツをめくり、両手で乳首をつまんで引っぱる。
腰を跳ねて「や、やあ!いたああ!」と悲鳴を上げるのかまわず、引っこぬかんばかりにぐいぐい。

「助けて、兄ちゃん!」と叫ぶたび指の力を強めると、そのうち口にしなくなったから「いい子いい子」と舐めて痛みを和らげるように。
弱弱しく泣いていたのが、徐徐に「はう、あ、ああ・・・」と悩ましく鳴き声が漏れだし、俺の息子に固い感触が。

従兄の俺としては「変質者の愛撫に反応するのか」とショックなれど、変質者の俺としては「げへへ!たまんねえ!」と嬉々として興奮。
複雑な心境とはいえ「変質者にイかされる屈辱を覚えれば、より警戒心を持つだろう!」と心を鬼にして続行。

「知らない男に胸を吸われて、おちんちんを濡らして、いけない子だなあ。
こんなに旨そうに熟しちゃって、そんなに知らない男に食べられたいのかな?」

全身の肌を真っ赤にして「ち、ちがあ、だって、だってえ!」と顔をふって泣き叫ぶ。
「逆効果だ、ばか」と内心、苦言をしつつ「いただきまーす!」とズボンごとしゃぶしゃぶ。

キモイ変質者満点に「は、はあ、おいし、おいしい!男の子の、おちんちん、おいしいい!」と鞭打つように歓喜の声を漏らし、強く吸引。
「んああ、や、やあ、だめ、だめえ、にいちゃああ!」とまた助けを求めだした、かと思いきや。

「し、舌あ、にいちゃ、のお、舌なのお!ひい、ああう、だめえ、変質者、思えなあ!にい、にいちゃあ、舌あ、はあう、気もちひ、あ、あ、ああ、すき、にいちゃあん、しゅきいい!」

予想外の発言に目を見開いた俺は、咥えたまま停止。
性犯罪から守るため、鬼畜な変質者になりきろうとしたものを、従弟の無自覚な煽りに敵うはずがなく。

鼻息を荒くして、目隠しをむしりとり、顔を凝視しながらしゃぶるのを再開。
頬を真っ赤にして「やだあ、見ないでえ!」と目を逸らすも、焦らして先っぽに舌先をちろちろ。

「ほら、お前のちんちんを咥える俺を見ながら、乳首を自分で触れよ」

変質者の雰囲気を引きずってか、俺らしからず威圧的に命令。
顔を引きつらせる従弟は、でも、もどかしそうに腰を揺らして、唇を噛みながらも向きなおり、おそるおそる胸に手を。

胸を揉むのをしばし眺め、嘲笑ってからズボンと下着をずらし、剥きだしのを舌で愛でまくり。
その間も睨むように従弟の痴態を鑑賞しつづけたら「や、やあ、に、にい、にいちゃあ!」と痛ましげに泣きながらも、お漏らしをしっぱなしに。

「んんあ、は、恥ずか、し、のにい・・・!や、やあん、にいちゃ、のお、舌あ、ぼく、しゅき、なのお!や、やら、やらあ、気もち、気もちい、よお!にいちゃあ、どしよお、ぼく、気もちいひいい!」

はじめ変質者に脅かされて縮こまっていた反動か、奥ゆかしい従弟にして、あられもなく悶えて、はしたない発言を駄々洩れに。
そりゃあ脳が焼けるように高ぶってしまい「やあ、にいちゃ、イって、イってるからあ、はひい、ひいいん!」とどれだけ絶頂を迎えても、口を放してやらず。

とはいえ「にい、にいちゃ、なんか、きちゃう・・・!」と聞いてさすがに理性が待てと。
精通して間もない従弟にメスイキを覚えさせるのはためらわれるし、ビッチに育つ危険もあるし。

「わるい・・・」と体を起こしつつ、飢えた獣じみた衝動が湧いて視界がぐらつく。
自制するのが難しそうで、とりあえず従弟から視線を外し、呼吸を整えようとしたら、痛いほど張りつめた息子に柔らかい感触が。

ふり向けば「兄ちゃんの、エッチ・・・」と目を細めて、足でなぞる従弟が視界にはいり「う、ぐう・・・!」と耐えられず、勢いよく精液を噴射。
従弟の体どころか顔にも白濁の液体が散ったのを見て「やっちまったあ!」と嘆き「もっと穢したい」との醜い欲望をなんとか封じこめて。

母が帰宅する前に洗濯機を回し、従弟と風呂に。
体を洗う従弟を眺めながら「どうしたもんかなあ」と頭を悩ませて悶々。

このエッチを機に目覚めてしまって、望んで変質者に捕まったらどうしよう。
そうでなくても俺より年上、中年男性を求めだしたらどうしよう。

なんて不安が視線で伝わったのか、シャワーを浴びた従弟が振りかえり不服そうな顔。
湯船にはいったなら俺の太ももに乗って、じっと見つめてくる。

「・・・お願いだから、きちんと変質者をこわがって、全力で助けを求めるなり死ぬ気で逃げてくれよ」

「まあ、あんなことしておいて説得力はないだろうけど・・・」とうな垂れたら、額に額を当てて従弟が曰く。

「ぼくは変質者じゃなくて、変質者のふりをする兄ちゃんがいいんだよ」

「もし兄ちゃんが変質者でも・・・」と頬を赤らめて濡れた目を伏せる従弟の無自覚小悪魔的助平ぶりよ。
頭を沸騰させた俺は、一応、母の帰宅時間の予測をしつつも、大波の欲に押し流されるまま、変質者プレイの第二ラウンドへと。


元の小説「僕と従兄の性教育」などのいとこシリーズは電子書籍で販売中。
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ダラナ 2024/06/07 20:30

BL小説「昼下がりのビーチのファイターはまた餌食になる」R18


憧れの格闘家の背中を追って、ジムに所属した大学生。ただトレーナーの双子に阻まれて、なかなか彼に近づけなかったところ、強くなるための秘訣として、あるビーチの話を聞かされて・・・。

元柔道家のガチムチ大学生が騙されて弄ばれるBL短編です。R18。





物心ついたころから柔道を習い、大学まで継続。優勝はできずとも、インターハイ出場常連とあって、そこそこ強くそこそこ有名。

「このままいけば、会社に所属できて柔道人生を歩みつづけられるかもよ」と監督に褒められたが、俺には中途半端のように思えて。「突きぬけて強いわけでも、見切りをつけられるほど弱くもないんだよな」と日々、ため息。

監督のいう未来にどこか、しっくりとせず、といって、ほかにやりたいこともなく、惰性的に鍛錬を積んでいたところ。友人に誘われてプロの格闘家の試合へ。

そこで果たした輝かしき運命の出会い。それまで格闘界にまるで興味なかったのが、その日リングで情熱的に泥臭く戦う彼に一目惚れ。

彼が勝利をおさめた試合後、長いこと余韻に浸ってから、急いでネットサーフィン。

若いころはなかなか芽がでず、そのくせ女トラブルが絶えず、変に注目されていたらしい。「外国人のような体格に恵まれているのに、もったいない」と残念がられていたのが、突然、頭角を現し、試合は連勝、多くの大会で優勝を。

ただ、下半身事情を改めることなく、相手女性の告発により大炎上し、謹慎処分がくだされるなど相かわらず。さすがに懲りたのか、以降、女との噂は一切なくなり、今も独身のまま、アラサーにして若者に負けない奮闘ぶりを見せ、高い勝率を誇っている。

というのが、彼のおおまかな経歴。いまだに過去の女トラブルのことをあげつらうアンチがいるようなものを「苦い経験をつんでこその晩生ぶり!かっこいい!」と俺は惚れ惚れ。

すっかり逆上せあがり、そのままの勢いで、彼が所属するジムの門を叩いた。なんて、彼を目当てにジムに跳びこんでくる連中は大勢。

全員を所属させるわけにはいかず、かるい能力試験を受け面接を。そこそこ名が知れた大学にいたおかげで「強豪校じゃないか!すばらしい!」とジムのオーナーのお眼鏡にかない、練習候補生に。

しばらく練習ぶりや成長ぶりを見て、本格的な指導やサポートをするか見極めるという。「彼のそばで強くなりたい!」と意気ごんだ俺は、大学を中退し、ジムに通いづめ。

忙しい彼がジムに顔を見せたなら挨拶したり話をしたかったが、いざそのときになるまで、すっかり忘れていた。彼の守護神というべき、トレーナーの双子、リクとカイがいることを。

写真や動画で、必ず彼のそばにいて、記事などでは「最高最強のパートナー」と謳われ、ファンからは「双子がいれば、ずっと現役でいられるかも」と信頼されている。アメリカに渡ってスポーツ科学を学び、帰国したなら、ほぼ365日、彼につきっきりで体と精神の調整や管理をしているとか。

だけでなく、人間関係のケアも徹底。どこだろうと、誰だろうと、彼と話したいときは双子を通さなければならず。

で、俺はというと、リクには爽やかな笑みで「今は自分の鍛錬だけに励みなさい」カイには露骨に嘲るように「練習生如き割く時間はねえ」と一蹴されてしまい。その背後で彼が申し訳なさそうな顔をしていたのが、せめてもの救い。

お偉いさんでも双子の鉄壁を崩すのは難しいらしいが、それにしても俺への当たりは人一倍きついような。練習生でも成果を上げれば、挨拶くらいさせてくれると聞いたものの、練習試合で連勝しても、おとといきやがれ状態。

隙をついて彼が一人のときにアタックしたくても、トイレまでついていく双子の守備はぬかりなし。どうしてか双子はかなりの警戒心と敵意を持っているようだから、なおのこと彼と口を利くのは至難。

「これじゃ埒が明かん」と思い、直談判することに。彼がシャワーを浴びている間「覗きは許さん」とばかり扉の前に仁王立ちする双子に「理由を教えてください!」と深々と頭をさげた。

「俺には覚えがないですが、お二人の気に障るようなことをしたでしょうか!」

廊下には俺の声が響くだけで、なかなか返事はなし。そのうち聞こえたのは「・・・あの人は、お前みたいのに弱いからな・・」とため息。

「へ?」と顔を上げると、リクがほほ笑みかけ「いいこと教えてあげよう」と俺の問いを無視しての教授を。

「ここから車でニ十分の美広ビーチに行ってみなよ」

「そんで砂浜の真ん中あたりで、自慢の筋肉を見せびらかしてしばらく立ってろ」

「そしたら、あの人みたいに強くなれるよ」と結ばれても、なんのことやら。質問しようとしたが、シャワーからあがった彼を、俺から見えないようにガードをしながら双子は去っていったもので。

真夏のビーチに行くことで、どうして強くなるのか?てんで分からず、でも「あの人みたいに強くなれるよ?」との言葉に惑わされて美広ビーチへ。

海水浴客がごった返すなか(「自慢の筋肉を見せびらかせ」との助言どおり)面積のすくないビキニ一丁で歩いていく。歩いてきて半分、海まで半分のところで止まり、やや頬を熱くしながら、胸を張って筋肉を張りつめさせて。

あたりをちらちら窺うも変化なし。「双子にからかわれたか?」とため息を吐いて肩を落とし、とぼとぼと帰ろうとしたそのとき。

「きみ」と声をかけられ、振りむいたなら、アロハシャツに短パン、サングラスをかけた小太りの髭面親父が。

「アダルトビデオにでてみない?一万円出すから」




一万円の報酬でアダルトビデオに出演したら、彼のように強くなれる。

なんて、さすがに本気では考えなかったが、金欠だったとの興味本位で胡散くさいおっさんの誘いに乗ることに。

ビーチを後にして、つれていかれたのは廃屋のホテル。外装は古びて肝試しにもってこいなれど、使用する一室はリゾートホテルのような今風の内装。

相手役の女性の説明では「旅行にきた若いカップル。彼がベッドに座ってスマホを見てばかりいるのに、彼女が拗ねていたずらをするの」という設定らしい。

「あなたは、ぼうっとスマホをいじって、わたしが触っても、なるべく無関心なふりをして。わたしが導くから、ほとんど動かなくていいし演技もいらないわ」

「素人の盗撮をしたっていう体だし」とウィンクした彼女は若そうながら、ベテラン感がひしひし。ホラー的雰囲気が漂うホテルにきてから、あらためて迷いを覚えた俺はアイスコーヒーを差しだされほっと一息。

コーヒーの味は正直、よく分からなかったが「彼女に身を任せよう」と一気飲みして腹をくくったもので。

撮影の準備が整ったとのことで部屋へ。ふつうのホテルにはない大きな鏡があるも、マジックミラーで、それ越しにカメラで撮るという。

「そのほうが盗撮っぽいし、きみが撮影を変に意識しないでしょう」とのビーチで勧誘した髭面の説明。きな臭い商売をしている割には、愛想がよく物腰柔らかく気づかい屋。

ベッドで胡坐をかき、かすかに震える俺に「目には黒線いれるけど、心配なら目隠しする?」と声をかけてくれたし。そりゃあ、死んでも業界や彼にばれたくないから、黒い帯のようなそれを受けとる。

目隠しをすると「じゃあよろしくね」とスタッフたちが退室。はじめに説明されたとおり、スマホを持ってスワイプするふりをすれば「ねえ、聞いてるう?せっかく旅行きたのにい!」と彼女の非難がましく甘える声が。

「いつ?いつくるんだ?」と胸を高鳴らせるうちに体が熱くなり息切れも。まだ触られていないものを、ズボンの下がむくむくと膨らみ、カメラを意識すると、なおのこと居たたまれないやら恥ずかしいやら。

こうも失態を晒しては撮影中止かと思いきや、ベッドが軋んで彼女が乗っかったのだろう。呼吸を荒くしつつ、スマホをいじるふりをしつづけ、ズボンと下着をずらされても、なるべく反応しないように。

手か舌か、どちらがくるのか?果たして、どちらでもなく、冷たくぬめぬめとした柔らかいものに包まれて急激に扱かれて。

「気色わる!」とぞっとしたものを、次の瞬間、どっと快感が湧きあがり「ひい、あ、ああ、んんあああ!」と即射精。一旦、それが引きぬかれるも、また包みこまれてぶっちゅぶっちゅ!

「いたずらって、そういう意味か?」とふと考えるも、ベッドが軋んでから彼女の声が聞こえないし、手つきからして相手は女性でなさそう。とにかく止めたいところだが(おそらく大人のおもちゃ的なので)弄ばれてイきっぱなしだし、体が燃えるような高熱に悩まされて、みっともなくあんあん悶えるばかり。

もう数えきれないほど絶頂を迎え「ふおおお!」と頭が真っ白に。いっそ、そのまま意識を失くしたかったとはいえ、にわかに視界が開けて、目にはいったのは彼女でなく、見知らぬ男。

手に持ったナオホを放って、新しいのを装着。「もお、やめ・・・!」とその手首をつかもうとするも、快感に痺れてままならず、半端に股間に手を伸ばしたまま「はひいいん!もお、もおお、だめええ!」と泣き叫ぶ。

「いいねえ、いやいや泣きながら、濡れた股に手を伸ばして、もっともっとって乞うように腰を揺らして」

涙目で見やった先には、片手に目隠しを持ち、片手にカメラを持つ髭面の男。やっと騙されたことに気づき「この・・・!」と睨むも、急に胸に違和感が。

いやでも見えてしまう、両乳首に当てられる筒状の注射器のようなもの。でっぱりを引っぱると、乳首も引っぱられ、未知の快感がこみ上げて「くひいい!」と空イキ。

「ほんとうの題名は『ガチムチのかわいいきみに、あらゆる大人のおもちゃを試してあげる』だよ」

なんて告げられても、はあはあ涎を垂れ流すだけ。注射器のようなのが外されて「ううん!」と甲高く鳴くも、どうにか奥歯を噛みしめ「こ、殺して、やる・・・!」と睥睨。

「ほんと、きみら脳筋傲慢愚劣格闘家は懲りないよねー。この世には腕力で解決できないことは山ほどあるんだよー」

「大体、そんなざまで凄まれてもねえ」と鼻で笑われ、赤く腫れてぷるぷるする乳首を目にして顔を沸騰。おまけにピンクのディルドが当てられてスイッチオンされては。

「ううん、おう、おふうう!や、やめ、やめてええ!」とメスイキしっぱなしで号泣。ナオホで扱かれ、ディルドを胸に当てられて、それだけでも快楽地獄に陥るのが、見よがしに掲げた数珠を尻の奥へ。

足の間にいた男がナオホを動かしながら体をどけたので、マジックミラーに写るあられもない自分と向きあうことに。

「彼らのヘアバンドにはカメラがあるし、もちろん向こうでもばっちり撮っているよ」

「いい反応してね」と笑いかけつつ、羞恥に鞭打つような言葉を。まんまと煽られて「やあ、やだあ、やだよお!お願あ、やだってええ!」と泣きじゃくれば、そりゃあ「かわいいかわいい」と髭面は大よろこび。

「そっかそっか、じゃあもっと恥ずかしくしてあげるよ」とナオホを外して、胸からディルドを遠ざける。ほっとする間もなく、乳首が洗濯ばさみのようなのに挟まれて鈴の音「がっつり潮吹くところ見せてねえ」と髭面のふふふと、おねえのような笑い。

精液まみれの息子が立ちっぱなしで痙攣し、あんあん胸を揺らすたびにちりんちりん。滑稽なざまに、より羞恥に苛まれ、でも「はふううん!ああ、そこお、そ、しょこおお・・・!」と腰を振るのがやめられない。

股間の間近でカメラをかまえる髭面の「じゃあ、盛大にぶっかけてよ」との一言で一気に数珠が引っぱりだされて。奥まで埋まって蠢いていたのが、内部を擦るあまりの苛烈さに「く、くそお!おおおん!」と鈴を鳴らしながら、白い液体をまき散らしてしまい。

ぎりぎりで意識を保ちながら「なんか、いろいろとオワタ・・・」と絶望したものだが、鳴り響いたタイマーの電子音。「あー時間切れかあ、まだまだ試したかったのに」と紙袋いっぱいの、おぞましいそれを目にして昇天するように失神。

きっと相手は堅気の人間でないだろうと。いかがわしい動画を撮られたなら、業界にいられなくなるどころか人生終了と思ったのだが。

「いやーぼろ儲けさせてもらったよ」とご満悦そうに約束どおり一万円をくれて、脅迫したり、さらなる要求はしてこず。一万円札に疑いの目を向けていると「ほんとうはもっと稼がせたいけど」と謎の言葉を。

「先輩の顔に免じて、まあ、これからもがんばりなさいな」

釈然としなかったとはいえ、相手の気が変わらないうちに大人しく退散。なれど問題はのこっている。

「俺は髭面だけでなく、双子にも騙されたのか?」とそりゃあ、疑心が。問いつめたくはあるが「まさか、誘いに乗るなんて」としらを切られるそうだし、そもそも双子に打ち明けるわけにいかないし、俺の胸のうちにとどめるしかないよう。

悔しいような、おそろしいような、とりあえず双子には近よらず「強くなって王者になれば、あいつらも口を挟めないだろ!」と鍛錬に熱中。おかげなのか、アダルトビデオの一件があって以降、我ながら目覚ましい成長を遂げて、期間を短くしてプロデビューし、新人大会で優勝。

「俺の見こんだとおりだ!」とオーナーは鼻高々と喚いたが、ジムに所属してしばらくは無関心だったくせに。というように俺の快進撃は意外だったわけで、我ながらできすぎて不思議。

「まさか双子の助言はマジ?」「いやまさか」と肩を揺らして笑いながらも、双子にマッサージされて悩ましい声をあげる彼から目を離せなかった。




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ダラナ 2024/06/07 20:19

BL短編集「立ち入り禁止の向こうから野太い喘ぎが聞こえるんだが」販売中

2000字、3000字前後のアダルトなBLショートショート10作を収録した短編集です。現代ものからファンタジー異世界もの、ホラーなど、ジャンルはいろいろ。R18。

【立ち入り禁止の向こうから野太い喘ぎ声が聞こえるんだが】奇怪クラブの大学生×林の奥にいるなにか

【先端が卑猥な魔法の杖をふるうと男が欲しくてたまらなくなる】白魔導士×剣士

【紳士淑女の秘密の遊び場で侯爵令息は見知らぬ彼に初めてを捧げる】仮面をかぶった中年男性の紳士×悩める侯爵令息

【BLゲームで体育教師は引き立て役のはずが俺とお仕置きプレイを堪能する】ドSな体育教師×転生したモブ

【銭湯でのぼせるまま俺は巨乳ゴリラの胸を揉みつくす】剣道部の後輩×筋肉質な先輩

【筋骨隆々の魔物に挟まれて武闘家が熱い肉体を震わせて喘ぐのが見たい】魔物二匹×下衆の武闘家

【アダルトグッズショップの店員だった俺がつくる器具に侯爵令息は夢中だ】貴族御用たしの専門家×インポに悩む侯爵令息

【やけに色気のある秘書の彼は社長の夜のお世話もしているらしい】高齢の社長×噂の秘書

【札束を積めば推しの若手格闘家を抱けるらしい】IT社長×プロの若手格闘家

【男子高生が大好物の変質者が罰ゲームで学ランを着る俺に食いついて離れません】親友二人×学ランを着た社会人

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ダラナ 2024/06/07 20:16

BL短編集「立ち入り禁止の向こうから野太い喘ぎが聞こえるんだが」試し読み


俺が通う大学の近くに雑木林がある。枝が伸び放題で鬱蒼とし、日中でも暗いから「立ち入り禁止」の看板が阻むまでもなく、ほとんど人は寄りつかない。

夜にしろ辺りに外灯がなく、より禍禍しさが増すとあり、だれも踏みいらないのだが、そばを通ると喘ぎ声が聞こえるという。男女がホテル代をケチって致すような場所であるまいし、しかも声は野太く、男むさい印象が。

そういう趣味でない野郎以外は気色わるがるだろうに、雑木林沿いの道を通りかかかった男たちは次々と吸いこまれるように林へ。

「この噂がこわいのは、林に行った男たちが、その後どうなったか分かんないとこなんだよ」

怪奇クラブの先輩に教えられ「あそこの雑木林にそんな噂が」と俺は目を真ん丸。

「俺のアパートは反対方向だから知らなかったです」

「まあ、一年前から喘ぎが聞こえるようになったというし、最近のことだからね」

「で?怪奇クラブとして取材、調査に行かないんですか?」

「・・・いや、だって俺はかわいい奥さんと愛しき子供のいる幸せな家庭を築きたいから。万が一にも目覚めたくないし」

一応、林から生還した男たちの末路は知れないが、おおかた想像がつくということだろう。俺もできるだけ健全な人生を送りたいとはいえ、好奇心のほうが優ってしまい。

お守りやお札などの「防霊グッズ」を携え夜中に林へ。「立ち入り禁止」の看板を過ぎて踏みこむも野太い喘ぎは聞こえず。

懐中電灯で辺りを照らしながら適当にさ迷い歩いていると、そのうち仄かな明かりが目にとまり、足を向けると荒い息づかいが。果たして辿りついたそこでは、下半身裸の男が草むらに仰向けになり、足をぱっかーん。

Tシャツをめくりあげて露わな胸の突起をいじりながら、股に大人のおもちゃを挟み「はあ、ああう、んああ・・・!」と野太い喘ぎと精液を垂れ流し。



このつづきを含めて2000字前後のBL小説10作を収録した短編集を電子書籍で販売中。

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