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2023年 12月の記事 (9)

ダラナ 2023/12/15 20:34

BL短編集「悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します」試し読み

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【悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します】



俺はゲーム会社に勤めているとあり、どんなジャンルにも精通しているし、たいていクリアができる。

そのことを合コンで自慢をしたら、女子の一人が「じゃあさー」と前のめりに。

「今、やっている乙女ゲームの手強い相手を攻略してみせてよ」

相手は気になっていた女子。
下心ありありでOKをしたものを、相手もしたたか。

スマホゲームとあり、自分のアカウントとパスワードを渡して「できるだけ課金しないでね」とにっこり。

攻略した特典が欲しいだけで、べつにプレイは見たくないという。

もやもやしたが、ゲームを開始すれば熱中。
「俺に攻略できないゲームはない!」と躍起になったもので。

が、思った以上に苦戦。
なにせ攻略する相手は悪役令息だったから。

美人と評判の主人公を敵視する女は多い。
その一人の令嬢に「あの子にいじめられた」とそそのかされて、主人公にいやがらせをするのが悪役令息、ロナード。





【不感症だと噂される武闘家が粘液まみれで勇者に口説かれる】



今まで魔王に敗れてきた歴代の者より、今、旅をしている勇者は強いとされ、期待をされていた。
が、一つだけ難点が。

英雄色を好むとはまさに。

爽やかな美青年とあって「勇者さまあ」と寄ってたかる女たちを食い漁り、遅々として旅が進まず。
武闘家の俺をパーティーに加えたのだって「おまえと3Pしたい」からだし。

天下の勇者さまほどではないが、俺も肉欲に忠実で、肉体美に見惚れる女に手をだしまくり。
仲間になってからは、勇者3Pと三昧。

だったはずが、ある日を境に俺はエッチをしなくなった。
どれだけ勇者に乞われようと、女に誘われようと、頑としてお断り。

そのうち「勇者がハードプレイを強要して、そのせいで不感症になったのでは?」と噂が広まることに。
積極的な女が股間を撫でたところで、俺が虚無の顔をしていたからだろう。

おかげで女は寄りつかなくなったものを、勇者のほうは「3P!3P!」と駄々をこねて諦めず。
「3Pしてくれないなら、もうお前いらない!」と脅してくるも「したいならしろ」とお互い一歩もひかない状況。





【彼に手籠めにされ惑わされても俺は縁を切れない】



人との縁は切れにくい。

どれだけ暴力をふるわれようと、罵られようと、金をむしりとられようと「俺にはお前しかいないんだ」と泣きつかれれば、そのままなし崩しに抱かれてしまう。

「このままではだめだ」と思いつつ、そうしてずるずると彼との荒んだ生活をつづけてしまい。
胃潰瘍になり、睡眠薬と精神安定剤が手放せない状態にまでなって、いよいよ限界。

といって、腹を据えて彼に別れを切りだすことも逃げることもできず「別れ坂」へと向かった。

別れ坂は古道で、いいつたえがある。

若旦那に見せつけるように、妾が首に包丁を突きさし絶命したのだとか。
以降「この坂で別れたくても別れられない人が願うと、相手との縁を切ってくれる」といわれるように。

「いつか本妻に」との若旦那の言葉に騙されて、人生を翻弄された妾だからこそ、似た境遇の人の願いを聞きいれるのだろうと。

ただし、願ったあとに「やっぱり別れられない」「よりをもどしたい」とキャンセルすれば、彼女は許さない。
縁を切るだけでなく、願った人の首も切ってしまうという。





【劣等感と独占欲にまみれた双子は淫らに男と絡みあう】



俺と千弘は一覧双生児だが、見まちがえられることはない。
見た目も性格も趣味も異なったから。

陰気な俺、陽気な千弘。
俺は無難な格好をし、千弘は舌にピアスをつけたり腕にタトゥーをいれたり奇抜なファッション。

生まれつき大きな黒目をして「小動物みたい」ともてやはす女友だちが多い俺。
目つきがわるく柄のわるい連中とつるみ、夜な夜な遊びまわる千弘。

友人関係が重なることがなく、家以外ではあまり交流したなかったものを、一人だけ、俺と千弘の共通の友人がいた。
隣家に住む幼なじみの大河だ。

ふだん千弘と俺は話があわないのが、大河を交えると延延と談笑ができる。
他愛ないことで盛りあがり、笑いあい、うなずきあい、感心しあって。

これから三人が年を重ねても環境や立場が変わっても、絶妙なバランスのこの関係性は崩れないと思っていたのだが。

千弘と町中を歩いていたところ。
工事現場の鉄柱が落下。

俺を突きとばし、鉄柱の下敷きになった千弘は死亡。

千弘が死んでからも大河は俺と会ってくれたが、たまに、ふと目の色を変えて口にした。
俺を見ながら「千弘」と。









【イケメン不信の俺は懲りずにエルフに手籠めにされる】



幼いころから俺はイケメンに弱く、騙されて貶められたり搾取をされてきた。

いい加減、社会人にもなれば懲りてイケメンには近寄らず。
といってイケメンに惹かれるのは相かわらずで、ゲームの世界で求めるように。

今、はまっているのはエルフの国を冒険するゲーム。
エルフといえば美男美女ぞろいのイメージだし、このゲームはとくにイケメン度が高くて好評。

ちなみにプレイヤーは人間であり、旅する商人。
レアアイテムや貴重なお宝を探し、それで商売しながら世界を歩き回っている。

とあって最終目標は、エルフの国に眠るとされている秘宝を見つけること。
遊び方はいろいろで、秘宝まっしぐらもよし、それぞれの町にあるミッションをこなしもよし、町にとどまりエルフとの交流を深めるもよし。

その町を気にいったり、住人のエルフを好きになれば、結婚をして家庭生活を営むのも可能。

このゲームの世界では、エルフの異種婚は珍しくなく、町ではハーフの子供もよく見かける。
子供にしろ神の木に祈れば授かれるので、異種の性交による問題もなし。

もとよりエルフには性欲がなさそうだが、まさか祈ることで木の実に赤ん坊が宿るとは。

生生しい性的なことを排除しているのがこのゲームのよさであり、俺の気にいるところ。
なにせ性的なことでも、イケメンに痛い目にあわされた経験があるから。





【ちょん切ろうとする狂人から逃げ惑うホラーゲームで俺と友人は愛しあう】



ホモの強○魔で殺人鬼の男がうろつく地下迷宮。
太い枝を切る剪定ばさみを鳴らしながら、逃げ惑う男たちを追いつめる・・・。

パクリとはいえ、鬼側のキャラ、通称「ちょん切り」がホモに改変されたのが受けて、本家に劣らず人気なホラーゲーム。
あえて金を払ってまで恐怖体験したがる特殊なホラーゲーム好きたちの支持がとくに高い。

なにせ本家よりちょん切りは残虐行為をしたから。
まず剪定ばさみで一物を切り、出血死しないよう処置してから強○。

激痛に絶叫する男を凌○し、ちょん切りが満足したなら、皮を剥がすなどをして、ゆっくりとじっくりと殺していく。

今のCG技術で、それらのシーンを生生しく再現したら発禁もの。
とあって、ゲームオーバーになると、そのシーンが一気に流れ、断片的にしか見れないのだが、ホラーゲーム好きを舐めてはいけない。

「想像力を掻きたてられて余計こわい!」と狂喜するのやら、鼻息荒くコマ送りで観賞するのやらが続出。

まあ、そこまでの猛者でないにしろ「ゲームオーバーがおぞましいほど緊張感を持ってプレイができる」と月並みにホラーを嗜む俺も、このゲームに夢中。

週末にはホラーゲーム愛好家の友人、立花とカラオケルームを借り、大画面で二人プレイ。
思う存分、怯えて絶叫しまくり、ゲームオーバーの映像が流れると「ひえええ!なんか俺のなくなった気がする!」「やめろ!え?もしかして俺も?」と悲鳴をあげつつ、はしゃいで。

そうして夜通しゲームを堪能するはずだったのが、いつの間にか二人とも寝落ち。
目覚めると、ソファより固いところに寝そべって、あたりは真っ暗





【濡れた彼の胸が艶やかすぎて俺はプールからあがれません!】



デスクワークによる運動不足解消のため、市民プールに週三四回通っている。

そこで見つけたのが胸の美しい人。
膨らみは小さくとも、水着越しのその曲線が、見惚れてプールサイドに顔面をぶつけたほど魅惑的。

ただ、相手は女ではなく男。
胸を覆うタンクスーツを着て、女顔をしているとはいえ、肩幅が広い細マッチョ。

体脂肪率が低そうな鍛えあげた肉体をしているが、胸のあたりだけが丸みを帯び、水着越しでも柔軟に揺れるのが見てとれる。

男でタンクスーツを着る人は珍しいし目を引くものの、颯爽としたイケメンで高嶺の花的存在感があるから、だれも声をかけず、近寄らず。
俺も意気地がなく、遠目に至高の胸を拝んでいるだけだったのが。

プールからあがり、念いりにボディクリームを塗っていたとき。
「あの、すみません」と声をかけられ、ふり向くと、なんと胸の美しい彼が。

「じつは俺、ボディクリーム忘れちゃって・・・。
よろしかったら、すこし分けてもらえませんか?」

一瞬、思考停止してから、頭が爆発しんばかりの衝撃が。
「りりりり理想のおっぱいが目の前に!」とパニックになったものを、理性を総動員して「あ、いいですよ」とにこやかに対応。




【孕んだように丸い腹をしたお前を突きあげたくてたまらない】



友人の下田は華奢ながら大食いで、食べると妊娠したように腹を膨らませる。
生まれつきの体質で、そりゃあ「子供ができた!」と男子に茶化され、トイレからもどって腹が引っこんでいると「おまえ、子供どうしたんだよ!」と囃されたもので。

幼なじみの俺は、膨らんだ腹を見慣れていることもあり、そんな阿呆男子らには混じらず。
まあ、ただ思春期を迎えてからは「下田の丸丸とした腹が俺の性的なツボなのか」と自覚をしてしまったが。

下田の丸い腹にガチで性的魅力を覚えたから、いじったり冷かさなかったのだろう。
幼いころから潜在的に欲情していたわけで、ある意味、阿呆男子より下心が大ありだったのだが「笑わないのはお前だけだよ」と全幅の信頼を寄せられてしまい。

お盛んなお年ごろになって、丸い腹が揺れるのを間近で見せられのは相当、辛かったとはいえ、勃起するのを耐えに耐えて親友の立場をキープ。
そうして大学生になっても、愛しの腹ならぬ下田の隣にいることができて満足していたものを、否応なく変化は訪れるもの。

このごろ下田が「一生、童貞だったらどうしよー!」と彼女を欲しがってしかたない。

顏のいい下田は、女子の関心を引きやすいものの、膨らんだお腹を見て大半が脱落。
近づいてくる子がいたとして、食べたあと半日は引っこまないというお腹事情を知ると、去っていく。

孕んだようなお腹をした男とエッチしたくないからだろう。
下田にしろ「食べないとエッチする活力が湧かない」とほざいているし。

「いつか、お腹の張った下田をぶち犯したい」と思っている俺にしたら、女が寄りつかないのは都合よし。
「死ぬまで童貞やだー」と愚痴るのを、余裕ぶって聞いていたが、その日は深刻な顔をして曰く。




【品行方正な侯爵令息が本性を剥きだしに淫行を迫ってきます】



俺の恋愛と性愛の対象は同性。
とあって、女性向けの恋愛ゲームをよくプレイ。

今のお気にいりは、中世の西洋風の世界を舞台にした乙女ゲーム。
で、一押しのキャラは品行方正で顏も性格もよく剣の腕も立つ侯爵令息のロベリオン。

こういう正統派な王子さまタイプは好きでないのだが、どうも気になることが。
現代でいうと陽キャでリア充なれど、時たま、遠い目をして陰のある表情を見せるのだ。

たまたま、そう見えるのではなく、ゲームの紹介動画でロベリオンには裏の顔があるような匂わせが。
神に祝福されて生まれてきたような彼にして、誰にも明かせない秘密があるらしい。

ミステリアな男が好きな俺は、だから惹かれて、ロベリオンに集中的に猛アタック。
どんどん親密度があがり、その日は主人公の家の近くで乗馬。

馬が暴れたのから守り、負傷したロベリオンは、主人公の家に泊まることに。

これはチャンス!
「眠れない」といって月夜の下、話をすれば、彼が秘密の一部を覗かせてくれるかも!

興奮しつつ、こっそりの彼の部屋にいくも不在。
屋敷を探しまわり、ドアの隙間から明かりが漏れている部屋が。

その部屋は兄の衣裳部屋。
「まさかロベリオンが?」と覗くと、床に燭台を置き、開いたタンスの引きだしをごそごそ。

蝋燭の炎が揺れるなか、果たして彼が取りだしたのは、主人公の兄の下着のパンツ。




【雨の日に折○するように俺を抱いてくれる男を探している】



雨が降ると俺はおかしくなる。
異常に心臓が早鐘を打ち、放っておけば、息ができず倒れそうに。

不整脈のようなのを抑えるためには、男に痛めつけられながら抱かれるしかない。
幸い、マッチングアプリが溢れる世にあって、そういう類の男を見つけるのに困らず。

ただ、梅雨にはいり、雨つづきになると厄介だ。
いつも新しい人を探さないといけないから。

一回以上会った男は、三ヶ月くらい間を空けないと誘えない。
親しくなることで、プレイを手加減してほしくないから。

そんな条件を踏まえて雨つづきで毎日探すのは困難。
しかたなく妥協してプレイ項目に「お尻叩き」しかない、不慣れそうな男をチョイス。

果たして待ち合わせ場所にきたのは、大柄の優男。
写真より見目がいいとは珍しい。

性格もよさそうで人懐こく、道中ずっと自分の生活ぶりや仕事について話しっぱなし。
性生活についてもすこし。

「いや、俺、まえは男とふつうにエッチしてたんですけど、あるときSMものの動画の広告、誤ってクリックしちゃったんですよ。
それが、お尻をぺんぺんするやつで、今までになく興奮してぬいちゃって。

それまでのエッチに不満はなかったとはいえ、どこかしっくりこなかったから。
これだ!と思って、どきどきしながら初めてマッチングを使ったんですよ」

「思ったより、話しやすそうな人でよかったです!」と屈託なく笑う顔は目に眩しいほど。
「ほんとにマゾか?」と疑うところ、まあ、病的に外面がいいタイプなのかも。



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ダラナ 2023/12/15 20:32

BL短編集「悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します」販売中

2000字、3000字以内のエッチでやおいなBLショートショートを10作を収録した短編集です。R18。
日常もの、ホラー、異世界転生転移、ファンタジーなどジャンルはなんでもござれ。


【悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します】
ヒロインの兄×悪役令息の俺

【不感症だと噂される武闘家が粘液まみれで勇者に口説かれる】
色魔の勇者×トラウマのある武闘家

【彼に手籠めにされ惑わされても俺は縁を切れない】
いいつたえの男?×恋人と別れられない男

【劣等感と独占欲にまみれた双子は淫らに男と絡みあう】
幼なじみ×双子の片割れ

【イケメン不信の俺は懲りずにエルフに手籠めにされる】
エルフの美少年×イケメンに痛い目に合わされた男

【ちょん切ろうとする狂人から逃げ惑うホラーゲームで俺と友人は愛しあう】
ホラーゲーム愛好家の社会人×同士の社会人

【濡れた彼の胸が艶やかすぎて俺はプールからあがれません!】
市民プールに通う社会人×理想のおっぱいの男

【孕んだように丸い腹をしたお前を突きあげたくてたまらない】
膨らんだ腹に欲情する男子×食べるとお腹が膨らむ男子

【品行方正な侯爵令息が本性を剥きだしに淫行を迫ってきます】
悩める未成年の侯爵令息×葛藤する社会人

【雨の日に折○するように俺を抱いてくれる男を探している】
優しいサドの男×不倫を後悔する男


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ダラナ 2023/12/08 20:06

BL短編「好色サラリーマンは外国人社長のビックサンを咥えてしゃぶって吸って搾りつくす」R18

大手との契約が切られそうでピンチな工場。
新しく就任した外国人社長と交渉すべく、なぜか事務員の俺がついれていかれて「ビッチサラリーマン」として駆け引きを・・・?

BL短編集「好色サラリーマン」のおまけの短編です。R18。





国内屈指の自動車会社が不祥事もあって経営不振に。
立てなおすために、敏腕の外国人社長を招いたらしい。

早速、はりきる外国人社長は、まず下請け工場との契約の見直しを。
そのリストには俺が勤める工場もはいっているという情報が。

かの会社は、我が工場の売り上げを大幅に絞める大口の取引先。
もし契約が打ち切りになれば、大打撃とおなり、破産しかねない。

焦った工場長は、コネを使ってなんとか自動車会社と交渉をしようと。
そうして奔走していたら、なんと外国人社長から工場に連絡があり「回リクドイコトシナイデ、直接、会イマショー!」とお誘いを。

噂どおり型にはまらない、大胆不敵な社長のようで、まあ、直談判できるのだから、よかったのだが、なぜか「きみも、きてくれないかな?」と俺にも工場長からのお誘いが。

工場勤務とはいえ、がっつりデスクワークの事務員の俺にどうして?

当りまえに抱く疑問を、いくらぶつけても「いやあ、まあ、ねえ、お願いだよお」と困ったように笑い、手を擦り合せるだけで説明してくれず。

前に温泉で・・・な社長だけに、いやな予感しか。
「説明してくれないなら辞めようかな」と思うも、野郎どもにモテる以外は居心地がいい職場を離れるのはもったいない。

それに一生で行けるか分からない、会員制の高級料亭に惹かれないでもなかったし。
「工場の命運がかかった重要な会合で、まさか工場長と外国人社長と3Pになるわけないだろ」と考えて、ついていくことに。

果たして、和室で顔を合わせた外国人社長、ポールは、絵に描いたような明朗闊達な巨体のアメリカ人。

四十代半ばで禿げているが、潔くスキンヘッドにしているし、濃い顔つきをしているから似合う。
ダンディーであっても老けてはなく、スーツがはちきれそうな肉体にしろ、快活なふるまいにしろ若若しい。

口達者な工場長が割りこむ隙がないほど、身振り手振りを交えて日本語達者におしゃべり。
しかも内容は契約のことでなく「昔ら日本が好きでねえ!」と津々浦々、全国を回ったという旅行語り。

日本人の俺より日本に詳しく、伝統文化の造詣が深いから、興味津々に聞いてしまい。
もとより場ちがいな事務員にして、なんの戦力にもならなかったのだが、どうしてか「ね!行ったことある?」「きみにも絶景、見せたいなあ!」とポールは俺にやたらと懐こく。

しまいには「秘境にある幻の温泉旅館に行こうよ!」と旅行のお誘いまで。
社長まで「いいね!きみ、温泉マニアなんだろ!」とやたらと背中を押すし。

そりゃあ幻の温泉旅行に行きたくはあるが、初対面の外国人社長とはとても。
そもそも事務員の俺と二人きりで温泉に行きたがる理由がさっぱり。

はじめから疑っていたのが、いよいよ不安に。
とはいえ、工場の今後の運命が決まる場だけに、断るのは難しい。

「この場は穏便に済ませて、あとで対処しよう」と考えて首肯。
とたんに「やったー!」と万歳したポールは、俺の腕をつかみ、いっしょに立ちあがった。

そのまま引っぱり「用意しておいてよかった!」と襖を開けたなら、行灯に照らされる一組の布団。
その和室に引っぱりこみ、襖を閉める前に見えた社長は「ごめん」とばかり手を合わせていたもので。

「社長!」と思わず手を伸ばすも、巨体の外国人の怪力により布団に押し倒されて口づけ。
いきなり舌を絡ませて、鼻息荒く、固い太ももを俺の股間に食いこませてぐりぐりと。

ポールの舌づかいが巧みなのか、工場の野郎どもに抱かれまくった俺の感覚が狂ったのか。
訳が分からないまま、外国人の禿げの巨漢に襲われたというのに「や、やだ、んん、くふうう!」と早々、射精。

息を切らしてぼうっとすれば「Ohさすが、ビッチなサラリーマン・・・」と熱い吐息をして、剥きだしにしたポールの巨大な息子。
今まで見たことがないビックサイズに頭が冷えて「待って!」と叫ぶ。

「温泉に行くのに同意したら、なんで抱かれなきゃならないんですか!」

「ええ?だって、これ日本独特の誘い方なんでしょ?
ほら『月がきれいですね』は愛の告白だとか。

似たように日本では温泉に誘ってOKをもらえれば、エッチの合意なんじゃないの?」

「ちがーう!誰に習ったんだあ!」と否定するも「まあ、いいじゃない」と濡れたズボンを揉みこみ、ぬちゅぬちゅ。

「噂に聞いたとおりのビッチなサラリーマンだね。
片っ端から工場の人たちのを咥えてしゃぶっているんだろ?

たぶん彼らより、ぼくのはかなりのビックボーイだと思うけど。
ビッチなサラリーマンなら欲しくてたまらないんじゃない?」

思わず喉を鳴らすも、工場関係者以外の男の求めに応じたら、いよいよ、おしまいのような。
「大体、ビッチなサラリーマンだと認めたくないし!」と首を振るも「またまた照れちゃってえ!」とズボンと下着を剥かれて、下半身丸だしに。

四つん這いにさせられたなら、ご自慢のビックボーイを尻に当てられて。
「まさか慣らさず!?」とぞっとするも、合わせた太ももの隙間を突きぬけ、ずっちゅう!

巨根で素股をされると、先っぽまで擦れてたまらず「はあん!くう、ああ!」と精液をだだ漏れ。
加えて尻の奥を指でかき乱されては「やらあ!前も後ろもお!」と嬉嬉として腰を振ってしまい。

「OH、いいよ、ビッチサラリーマン!
お尻ふりふりして男を煽るなんて、いけない子だねえ!」

「ば、ばかあ!煽って、なんかあ!やあ、そんな、早くう!ああ、ああ、あぐうう!」

メスイキしたなら休む暇をくれずに仰向けに。
足を持ちあげ、胸にくっつけ、また足の間を巨根で摩擦しまくり。

「いい!いいですよお!」と腰を打たれるたびに、乳首を押しつぶす足も揺すられ「やあ、胸もお、ん、んん、くう、らめえ!」と快感に痺れまくり。
逆に放っておかれている尻の奥が疼いて、そのうち耐えられなくなり、ぶちゅぶちゅと滑る巨根を見ながら「しゃ、しゃちょお・・・!」と舌足らずな声で。

「はあ、は、け、契約、切らな、ならあ!おちんち、咥えます、からああ!」

にんまりとしたポールは「日本人はシャイですねえ!」と腰を引き、大砲を撃ちこむように巨根を突入。
奥をえぐるように突かれて「ひぐあああ!」と歓喜の声をあげつつ、腰を強打されるたび、あんあんメスイキしつつ「約束う!」と念押しを。

「や、約束、守れよお!俺は、ビッチじゃあ、な、ふぐううう!おお、おおう、おっき!やらあ、いっぱ、中だし、されちゃあ!」

「回りくどいおねだり、たまりませんねー!」と肌を突き破らんほどの勢いで注がれてしまい。
目を回して、息を切らしながら「まあ、働き場の環境も給料もいいからな」と自分にいい聞かせるも、ポールのビックボーイが即復活。

「契約切られたくないなら、その分の対価を払わなきゃねえ!」と絶倫の外国人社長に、腹をぱんぱんにされたもので。

ポールに抱きつぶされてから、休みを挟んで出勤すると社長室に呼びだし。
「きみのおかげで契約継続だってよお!」と感謝するのに顔をしかめて「俺、ポール社長にスカウトされましたけど」と報告。

「え!?OKしたの!?」

「・・・しませんよ。
俺が生贄になった意味がないじゃないですか」

「生贄」と聞いて肩を縮める社長。
そのくせ「慰めてあげようか?」といやらしく手を蠢かし、反省していないようなので、ため息交じりにいい返してやった。

「俺もう、ポール社長以上の巨根じゃないと、満足できませんから」




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ダラナ 2023/12/01 20:59

BL短編「透明人間になって非ホモだという従兄の体を開発しようと思います」R18

叔父にもらった透明人間になれる薬。
これを使い、男には興味がないという従兄に触ろうとしたのだが・・・。

「透明人間×俺」のサイドストーリーのBL小説です。R18。





ある日、不意に叔父が家に寄って、透明人間になれる薬をくれた。
青い小さい瓶を二本。

「瓶一本分を飲むと、二時間、透明人間になれるから」とのこと。

噂では叔父は謎の研究所で怪しい実験をしているとか。
「その成果なのか?」としげしげと青い瓶を見て、とりあえず試してみることに。

一瓶飲んでみると、足から徐々に消えていった。
一分ほどで、鏡を見ても写らない体に。

そのあと時間を計ったなら、叔父のいうとおりに二時間で元どおりで、とくに副作用もなし。
「これは使える!」と確信したものを、さて、なにを目的に利用したものか。

すこし考えて、従兄を犯そうと。

高校生活が忙しい中でも、週末に俺の家に泊まりにくるほど従兄とは仲よし。
赤ん坊からのつきあいで、兄弟のようだったのが、中学生で俺は恋を自覚。

とはいえ、告白する意気地はなく、同性への恋愛や性愛についてどう思うのか、さりげなく探りをいれたところ。

「べつに、そういう男を嫌悪したり軽蔑はしないけどな。
ただ、俺は野郎に対して触っても触られても興奮しないなー」

あっけらかんと応えたのに、絶望したのはいうまでもない。
それからは「従兄以外のだれかを好きになろう」と努めてきたが、透明人間になれる薬を手にいれて「諦めるのは、まだ早いかも」と希望を持つように。

だって「触っても触られても興奮しないなー」は口だけかもしれないし。
実際に愛撫されたら、あんあんヨがるかもしれないし。

確かめるのに、透明人間になって触るのがうってつけ。
俺の正体を隠せて、事後に気まずくなったり、関係が崩れることもない。

「よし!やったるか!」と作戦を立てることに。

さて決行する週末が到来。
いつものように「リョーちゃんには新鮮なものを食べてほしいから!」と母ははりきって買い物へ。

一人で留守番をする俺は、学校帰りの兄を迎える。
ただ、その日は「野暮用があるから」と連絡を。

「お風呂は湧かしてあるから、よかったら入っていて」

汗かきの従兄は、俺の家にくるとまず風呂に浸かるのが毎度のこと。
俺と母がいなくても家の風呂に入るだろうと見こみ、透明人間になって脱衣所で全裸待機。

果たして、脱衣所に現われた従兄は鼻歌を吹きながら服を脱いでいく。
もう引退したとはいえ、部活で弓道をやっていただけあり、引き締ってしなやかな背中が目にまぶしい。

つい息づかいが荒くなり「ふ、文雄?」とふりむく従兄。
ぎくりとしつつ「今だ!」と思い、背中に抱きつき、耳に熱い息を吹きかけ、もう片方の耳を指でくすぐる。

そう、従兄は耳が弱い。
「え!?なに、くう、や、やめえ・・・!」と驚きの声をあげながらも、息を切らして震えるばかりで、ろくに抵抗できず。

上体を屈めて壁にすがりつくように。
突きだした尻に俺の固いのを擦りつけ、耳をしゃぶり、両手を滑らせて胸へ。

どれだけ夢や妄想で触ったものやら、念願の乳首を指で撫でまくり。
興奮して熱い吐息交じりに耳をしゃぶしゃぶ、乳首を指で弾くたびに「や、やあ!だ、だれ、なのお・・・!」と舌足らずな声で鳴きまくりで、従兄の反応は上々。

「やだあ、すご、触り方、やらし・・・!ああ、くう、んんん!やめ、耳に、熱い息、気色、わるう!ひい、あう、変質者あ?変質しゃあ、おじさん、のお、幽霊なのお?」

俺だとばれていないのはいいとして、まさかの「変質者のおじさんの幽霊」呼ばわり。
複雑な心境だったが「いっそ、このまま変質者っぽくしてやる」としつこく、ねっとりとした愛撫を。

さんざん乳首をいたずらしてから、手を移動させ、先走りまみれのそれを撫上げ、尻の奥に指を滑りこませる。
耳に舌をねじこんで出し入れし、その動きに合わせてしこしこ、尻の奥を指で突いてじゅぷじゅぷ。

「やめてえ、変質者のお、おじさあ・・・!」と勘ちがいしたまま泣いて、でも、お漏らししっぱなしに腰をふって体は大よろこびのようで。

「俺え、耳、だめ、なのお!なんか、おちんち、挿入されて、みたああ!ああ、ああ、んああ!へ、変質者あ、おじさ、やだあ、でちゃあ、俺、でちゃうよお!」

舌をできるだけ奥までもぐりこませ、先っぽを爪で引っかき、指三本で広げたら「おじしゃああ!」と射精。

「男に対して触っても触られても興奮しない」とはどの口が。
呆れるより心配になるほどの、とんだ淫乱ぶりで「変質者のおじさん」と泣き叫び、却って煽っているような。

おかげで、すっかり俺は変質者の糞親父の悪霊になった気分。
「ゲヘへ」と卑しい笑い声が漏れそうになるのを堪えて、粘着質な息を吐きながら、脱力する従兄を仰向けにし、足をぱっかーん。

「ああ、変質者の、おじさん、だめ、だってえ・・・」と泣いて顔をふりながらも、精液でてらてらするそれは、立ちあがってぴくぴく。
想像を超えるあまりの痴態に頭が逆上し、そそり立つ透明な一物を勢いよくお見舞い。

初めてだろうに「ひいああ!」とお漏らしをまき散らすあたり、素質がありすぎ。
「兄ちゃん、俺以上にホモじゃん!」と怒ったように腰を打ちつけ、しばらくあんあん鳴かせてから、両耳に指を。

荒っぽく突入するたびに、俺の唾液まみれの耳に指を押しこめば「はぐうう!やああ、おじさ、変質者の、おじしゃああ!」と目も当てられないほど、あられもなく悶えて鳴いて、精液を噴きっぱなしに。

「両方、らめ、らめってええ!おう、くおお、おおおん!や、やばあ、孕んじゃ、耳も、孕んじゃうのお!んくうう、へ、変質者あ、おじしゃあ、許してええ!お願あ、これ以上、気もちよく、しないでええ!」

そんなエロい懇願をされたらたまらず、うめき声を噛み殺しつつ、指で耳をぐちょぐちょにしつつ、腹の奥にどっと注ぎこむ。
直後「んふううう!」とメスイキをした従兄は、ぐったりするも、誘うように腰を微かにゆらゆら。

そりゃあ、変質者の糞親父の悪霊を装って、まだまだ犯したかったが、母の帰宅までもうすこし。
名残惜しみながら、引きぬき、従兄が目を瞑っているのをたしかめてから、音を立てないよう扉を開けて自室へ。

体を拭いて着替えたなら、しばし外を歩いて帰宅。
「ただいま」と居間に行くと、風呂から上がったばかりらしい従兄がソファに座ってぼんやり。

どぎまぎするのを顔や態度にでないよう「どうしたの?」とさも不思議そうに聞く。
なぜか「ごめんな」と呟き、告げたことには。

「前に俺は男に興奮しないといったけど、そうじゃないかも。
年上の男なら、ありかなって・・・」

頬を染めて、目を潤ませて、まるで「変質者の糞親父の悪霊」に惚れたような。
「予定とちがう!」と嘆くも「だが、突破口は開けた!」と前向きにとらえて、これから従兄にアプローチをしていこうと思う。




元の小説はBL短編集「透明人間×俺」に収録。
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