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ガチムチの記事 (22)

ダラナ 2024/02/09 20:23

BL短編集「毎晩、幽霊に抱かれるから霊媒師を呼んだのに、あんたが混ざってどうする」販売中


3000字以内のBLショートショートを10作収録したBL短編集です。R18。
現代ものから転移、転生ものファンタジーなどジャンルはなんでもござれ。


【毎晩、幽霊に抱かれるから霊媒師を呼んだのに、あんたが混ざってどうする】
幽霊二人と霊媒師×怪奇現象に困る男

【デスゲームで男に抱かれている場合ではないのだが】
協力者の男子高生×信念を貫く男子高生

【初夜に緊張して反応しない俺を嬉嬉として彼は抱きつぶす】
じつは抱きたい社会人×古風なジムトレーナー

【バッドエンドにならないためには悪役王子が体を求めるのを拒めない】
転生した外国の皇帝×悪役の第二王子

【抱きたい芸能人1位の俺だがじつは経験がありません!】
意地悪な監督×売れたい芸能人

【人間不信の勇者は俺がいないと生きていけないし体も許してしまう】
勇者にまちがわれて苛立つ男×引っこみ思案の勇者

【せっかく転生したのだからヒロインと結ばれたいのに侯爵令息どもが既成事実をつくろうとします】
可憐なヒロインの従弟×転生して従者になった男

【彼は許せない教師を薬漬けにして寝取りたい】
嫉妬に狂う男子生徒×恋人のいる教師

【スーツフェチのDKに怒られて着衣のままおしおきを】
従弟の男子高生×太ったサラリーマン

【村を救うために女装した剣士はまんまと魔獣の慰みものになる】
顔が三つある魔獣×女装した剣士


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ダラナ 2023/12/15 20:43

BL短編「痴○されたその日のボディーガードの夜伽は大変だ」R18

雇用主の上条CEOのボディーガードをしながら夜伽もする元格闘家。
その日も仕事に徹していたら、尻を撫でられて、その日の夜伽はすごいことに・・・。

BL小説「ボディーガードの夜伽」のおまけの短編です。R18。




今日は経済界の著名人が集まるパーティーでの仕事。
これからの経済界を引っぱっていく新進気鋭の若者として、俺の雇用主、上条CEOには、次から次へと重鎮たちが話しに。

取り囲む彼らに目を光らせつつ、話したがる人たちが近づきすぎないように注意を。
客は上品なセレブばかりとあって、パーティーの雰囲気は和やかなれど、気をぬかず、上条CEOの背後にぴったり。

集まる人が背後に接近するのを阻んで壁に。
たいていの人は俺のどっしとした背中を見あげ、寄りつかなかったが、ふと尻に手の感触が。

「たまたま当たったのか?」と思いきや、がっつり尻の肉をつかんで揉み揉み。

まさかのセレブなパーティーで痴○。
「しかもボディーガードの俺に!?」と愕然としたものを、撫でまわされ揉みこまれて「ん・・・」と微かに声を漏らしてしまい。

いや、決して反応したのではない。
昨晩、上条CEOに尻を叩かれまくって、今もじんじん肌が疼いていたから。

しかも尻を叩かれただけではなく、大きいディルドを咥えこんだ状態で。

「よくもお前!
見せつけるように、俺の顧客に色気づいていたな!ええ!?」

「ち、ちがあ、はひいい!あの人、はあ、格闘好きでえ、俺のことを、知ってえ・・・!」

「だからって乳を揉ませるなんて、そばにいる俺を嘲笑いコケにするようになあ!」

「い、今も、筋肉、あるか、って、くうう!ふあ、ああ、上条、さあ、もう、もおお、俺えええ!」

「おいおい思いだすな」と奥歯を噛みしめるも、布越しに尻の奥を指で突かれ、股間の際どいところを撫でられて、だんだん体が火照って息も浅くなり。
もうすこしで勃起しそうだったところ「すみません、皆様」と上条CEOが話を打ち切った。

「今からスピーチで、準備をしなければならないので」

ほとんどの人が「そうですか」「では、またあとで」と引き下がったものを、背後の痴○が「まだまだ時間あるじゃないですか」といけしゃあしゃあと。

「抱腹絶倒のスピーチにしたいですから、念には念を押して」

まわりの笑いを誘い、鮮やかに返した上条EOの目はぞっとするほど冷たく。
おかげで痴○は手をひっこめたとはいえ、パーティー後のことを想像し、俺のほうこ冷汗をかいたもので。

そのあと上条CEOは宣言どおり、スピーチで爆笑を起こし、華麗にパーティーの幕引きを。
そりゃあ多くの人が「べつの店で飲みなおしませんか」と誘ってきたが「仕事がのこっていますので」とにこやかに断り、ホテルへと。

しばらくは扉の前に立ち警備をしていたものを、交代のときに「お前、ちょっとこい」と室内に引っぱりこまれた。
で、いやな予感がしたとおりの、痴○されたことへのお仕置きを。

高級スーツを半端に脱がされ、乳首を吸引する器具をつけられて。
すっかり体を開発された俺はそれだけでイってしまうが、先っぽを縄で縛られて射精できないまま「はあ、くう、うう・・・」と苦悶。

蔑むように見下ろす上条CEOは「昨日の今日で・・・!」と叱咤。
鞭打つような響きに、つい吸引器を揺らしてしまい、あんあん腰を跳ねる。

「俺が命を削るように仕事をしているそばで、おっさんに尻を撫でられて勃起しかけるなんてな!
さすが糞ビッチな落ちぶれた元格闘家だよ!

男なら、あんな成金の脂ぎったおっさんでもいいのか!?

触らせてくれたらチップをはずむといわれたか!?
それとも俺より札束を積むからって誘われたか!?」

「ない、ですう、そんなことお!はう、うう、あれは、痴○でえ、騒いだら、迷惑に・・・!ああう、だ、だからああ!」

「そう言い訳して集団環視で痴○プレイをたのしんでたんだろ!」と吸引器を指で弾かれて「はひいい!」と空イキ。
射精を経ないでメスイキしたのは初めてで、急激な快感の過剰摂取に目を回して呼吸困難。

瀕死のような俺を見ても、上条CEOは苛ただしげで「ほんと、お前、いつも謝らないよな。傲慢淫乱なボディーガードめ」とピンクのディルドを取りだす。
閉じていた足を広げられ、乱暴に押しこんでかき回すようにぐちゅぐちゅ。

「はあ、くう、じ、じゃあ、痴○に、あったってえ、声、あげれば、よかった、ですかあ!?」

「いいわけないだろ!
晴れの舞台で俺の顔に泥をぶちまけるつもりかあ!?」

「はぐう、ううん、だ、だったら、どうしろとお!」

「うるさい!俺に口ごたえするなんて、今日は反抗的でなおのこと憎たらしいな!尻軽な助平筋肉が!
言葉で諭してだめなら、体に躾けるしかないな!がばがばヤリマンよお!」

「ひゃあ、しょ、しょこ、だめ、でしゅうう!」と敏感なところを擦られてからスイッチオンで振動。
「ひぐうう!あううう!」とメスイキしまくれば、なんと上条CEOが勇壮な息子をお披露目。

ついに上条CEOの現物が食らわされるかと思いきや、足を閉じてのまさかの素股。
乳首と尻の奥を大人のおもちゃで弄ばれ、先っぽを絞めつけられながらの究極の生殺し。

「やああ、くうああ!ご、ごめんなしゃあ、上条、しゃあ、んくうう!は、はあ、はああう、許してえ、許して、くだしゃあ、おおおう!」

「急に謝りだして、口だけってのは分かりきってんだよ!
いや、本気で謝たって許さないからな!ずっと、一生、許してやるか!

死ぬまで奴○のように俺に惨たらしく犯されればいい!
命乞いをするように、許しを求めてヨがってイって自分の惨めさを噛みしめればいい」

「おふうう!や、やらあ、し、死んじゃあ!か、上条、しゃあ、のお、おちんちんがあ、気もちよしゅぎい!ひぐうう、ど、どうか、お許しをお!おっき、おちんちん、でえ、じゅぽじゅぽ、くだしゃああ!」

並の男なら耐えられないだろうところ、さすがは完全無欠の仕事人、上条CEO。
朝になるまで俺の顏と腹に三回、精液をぶちまけ「おっと滑ったあ!」とうっかり挿入なんてなかったもので。

最後まで射精ができなければ、潮を吹きたくても吹けず。
やっと先っぽの縄が解かれても、快感に痺れきった体はすこしも力が入らず、限界まで溜めこんだ熱の解放をできず。

まあ、おかげで、翌日の夜伽も筆舌に尽くしがたい惨たらしいものになったが、それはさておき。

後日、またもや経済界の著名人の集会に赴き、上条CEOの護衛をしながら、客たちの話を小耳に挟んだことには。

「筑摩会長、男性社員にセクハラしたのがばれて会社から追いだされたんだって?
奥さんには離婚されるし、身内や親戚からは絶縁されるし、この経済界からも面汚しだって追放されて、まあ、自業自得よね」

「筑摩会長」とは、あのときの痴○だ。
俺の尻を撫でまわした直後にタイムリーな騒動が起こったもので「まさかな」と思いつつ、隙のない営業スマイルをふりまく上条CEOから目を離せなかった。



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ダラナ 2023/12/15 20:34

BL短編集「悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します」試し読み

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【悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します】



俺はゲーム会社に勤めているとあり、どんなジャンルにも精通しているし、たいていクリアができる。

そのことを合コンで自慢をしたら、女子の一人が「じゃあさー」と前のめりに。

「今、やっている乙女ゲームの手強い相手を攻略してみせてよ」

相手は気になっていた女子。
下心ありありでOKをしたものを、相手もしたたか。

スマホゲームとあり、自分のアカウントとパスワードを渡して「できるだけ課金しないでね」とにっこり。

攻略した特典が欲しいだけで、べつにプレイは見たくないという。

もやもやしたが、ゲームを開始すれば熱中。
「俺に攻略できないゲームはない!」と躍起になったもので。

が、思った以上に苦戦。
なにせ攻略する相手は悪役令息だったから。

美人と評判の主人公を敵視する女は多い。
その一人の令嬢に「あの子にいじめられた」とそそのかされて、主人公にいやがらせをするのが悪役令息、ロナード。





【不感症だと噂される武闘家が粘液まみれで勇者に口説かれる】



今まで魔王に敗れてきた歴代の者より、今、旅をしている勇者は強いとされ、期待をされていた。
が、一つだけ難点が。

英雄色を好むとはまさに。

爽やかな美青年とあって「勇者さまあ」と寄ってたかる女たちを食い漁り、遅々として旅が進まず。
武闘家の俺をパーティーに加えたのだって「おまえと3Pしたい」からだし。

天下の勇者さまほどではないが、俺も肉欲に忠実で、肉体美に見惚れる女に手をだしまくり。
仲間になってからは、勇者3Pと三昧。

だったはずが、ある日を境に俺はエッチをしなくなった。
どれだけ勇者に乞われようと、女に誘われようと、頑としてお断り。

そのうち「勇者がハードプレイを強要して、そのせいで不感症になったのでは?」と噂が広まることに。
積極的な女が股間を撫でたところで、俺が虚無の顔をしていたからだろう。

おかげで女は寄りつかなくなったものを、勇者のほうは「3P!3P!」と駄々をこねて諦めず。
「3Pしてくれないなら、もうお前いらない!」と脅してくるも「したいならしろ」とお互い一歩もひかない状況。





【彼に手籠めにされ惑わされても俺は縁を切れない】



人との縁は切れにくい。

どれだけ暴力をふるわれようと、罵られようと、金をむしりとられようと「俺にはお前しかいないんだ」と泣きつかれれば、そのままなし崩しに抱かれてしまう。

「このままではだめだ」と思いつつ、そうしてずるずると彼との荒んだ生活をつづけてしまい。
胃潰瘍になり、睡眠薬と精神安定剤が手放せない状態にまでなって、いよいよ限界。

といって、腹を据えて彼に別れを切りだすことも逃げることもできず「別れ坂」へと向かった。

別れ坂は古道で、いいつたえがある。

若旦那に見せつけるように、妾が首に包丁を突きさし絶命したのだとか。
以降「この坂で別れたくても別れられない人が願うと、相手との縁を切ってくれる」といわれるように。

「いつか本妻に」との若旦那の言葉に騙されて、人生を翻弄された妾だからこそ、似た境遇の人の願いを聞きいれるのだろうと。

ただし、願ったあとに「やっぱり別れられない」「よりをもどしたい」とキャンセルすれば、彼女は許さない。
縁を切るだけでなく、願った人の首も切ってしまうという。





【劣等感と独占欲にまみれた双子は淫らに男と絡みあう】



俺と千弘は一覧双生児だが、見まちがえられることはない。
見た目も性格も趣味も異なったから。

陰気な俺、陽気な千弘。
俺は無難な格好をし、千弘は舌にピアスをつけたり腕にタトゥーをいれたり奇抜なファッション。

生まれつき大きな黒目をして「小動物みたい」ともてやはす女友だちが多い俺。
目つきがわるく柄のわるい連中とつるみ、夜な夜な遊びまわる千弘。

友人関係が重なることがなく、家以外ではあまり交流したなかったものを、一人だけ、俺と千弘の共通の友人がいた。
隣家に住む幼なじみの大河だ。

ふだん千弘と俺は話があわないのが、大河を交えると延延と談笑ができる。
他愛ないことで盛りあがり、笑いあい、うなずきあい、感心しあって。

これから三人が年を重ねても環境や立場が変わっても、絶妙なバランスのこの関係性は崩れないと思っていたのだが。

千弘と町中を歩いていたところ。
工事現場の鉄柱が落下。

俺を突きとばし、鉄柱の下敷きになった千弘は死亡。

千弘が死んでからも大河は俺と会ってくれたが、たまに、ふと目の色を変えて口にした。
俺を見ながら「千弘」と。









【イケメン不信の俺は懲りずにエルフに手籠めにされる】



幼いころから俺はイケメンに弱く、騙されて貶められたり搾取をされてきた。

いい加減、社会人にもなれば懲りてイケメンには近寄らず。
といってイケメンに惹かれるのは相かわらずで、ゲームの世界で求めるように。

今、はまっているのはエルフの国を冒険するゲーム。
エルフといえば美男美女ぞろいのイメージだし、このゲームはとくにイケメン度が高くて好評。

ちなみにプレイヤーは人間であり、旅する商人。
レアアイテムや貴重なお宝を探し、それで商売しながら世界を歩き回っている。

とあって最終目標は、エルフの国に眠るとされている秘宝を見つけること。
遊び方はいろいろで、秘宝まっしぐらもよし、それぞれの町にあるミッションをこなしもよし、町にとどまりエルフとの交流を深めるもよし。

その町を気にいったり、住人のエルフを好きになれば、結婚をして家庭生活を営むのも可能。

このゲームの世界では、エルフの異種婚は珍しくなく、町ではハーフの子供もよく見かける。
子供にしろ神の木に祈れば授かれるので、異種の性交による問題もなし。

もとよりエルフには性欲がなさそうだが、まさか祈ることで木の実に赤ん坊が宿るとは。

生生しい性的なことを排除しているのがこのゲームのよさであり、俺の気にいるところ。
なにせ性的なことでも、イケメンに痛い目にあわされた経験があるから。





【ちょん切ろうとする狂人から逃げ惑うホラーゲームで俺と友人は愛しあう】



ホモの強○魔で殺人鬼の男がうろつく地下迷宮。
太い枝を切る剪定ばさみを鳴らしながら、逃げ惑う男たちを追いつめる・・・。

パクリとはいえ、鬼側のキャラ、通称「ちょん切り」がホモに改変されたのが受けて、本家に劣らず人気なホラーゲーム。
あえて金を払ってまで恐怖体験したがる特殊なホラーゲーム好きたちの支持がとくに高い。

なにせ本家よりちょん切りは残虐行為をしたから。
まず剪定ばさみで一物を切り、出血死しないよう処置してから強○。

激痛に絶叫する男を凌○し、ちょん切りが満足したなら、皮を剥がすなどをして、ゆっくりとじっくりと殺していく。

今のCG技術で、それらのシーンを生生しく再現したら発禁もの。
とあって、ゲームオーバーになると、そのシーンが一気に流れ、断片的にしか見れないのだが、ホラーゲーム好きを舐めてはいけない。

「想像力を掻きたてられて余計こわい!」と狂喜するのやら、鼻息荒くコマ送りで観賞するのやらが続出。

まあ、そこまでの猛者でないにしろ「ゲームオーバーがおぞましいほど緊張感を持ってプレイができる」と月並みにホラーを嗜む俺も、このゲームに夢中。

週末にはホラーゲーム愛好家の友人、立花とカラオケルームを借り、大画面で二人プレイ。
思う存分、怯えて絶叫しまくり、ゲームオーバーの映像が流れると「ひえええ!なんか俺のなくなった気がする!」「やめろ!え?もしかして俺も?」と悲鳴をあげつつ、はしゃいで。

そうして夜通しゲームを堪能するはずだったのが、いつの間にか二人とも寝落ち。
目覚めると、ソファより固いところに寝そべって、あたりは真っ暗





【濡れた彼の胸が艶やかすぎて俺はプールからあがれません!】



デスクワークによる運動不足解消のため、市民プールに週三四回通っている。

そこで見つけたのが胸の美しい人。
膨らみは小さくとも、水着越しのその曲線が、見惚れてプールサイドに顔面をぶつけたほど魅惑的。

ただ、相手は女ではなく男。
胸を覆うタンクスーツを着て、女顔をしているとはいえ、肩幅が広い細マッチョ。

体脂肪率が低そうな鍛えあげた肉体をしているが、胸のあたりだけが丸みを帯び、水着越しでも柔軟に揺れるのが見てとれる。

男でタンクスーツを着る人は珍しいし目を引くものの、颯爽としたイケメンで高嶺の花的存在感があるから、だれも声をかけず、近寄らず。
俺も意気地がなく、遠目に至高の胸を拝んでいるだけだったのが。

プールからあがり、念いりにボディクリームを塗っていたとき。
「あの、すみません」と声をかけられ、ふり向くと、なんと胸の美しい彼が。

「じつは俺、ボディクリーム忘れちゃって・・・。
よろしかったら、すこし分けてもらえませんか?」

一瞬、思考停止してから、頭が爆発しんばかりの衝撃が。
「りりりり理想のおっぱいが目の前に!」とパニックになったものを、理性を総動員して「あ、いいですよ」とにこやかに対応。




【孕んだように丸い腹をしたお前を突きあげたくてたまらない】



友人の下田は華奢ながら大食いで、食べると妊娠したように腹を膨らませる。
生まれつきの体質で、そりゃあ「子供ができた!」と男子に茶化され、トイレからもどって腹が引っこんでいると「おまえ、子供どうしたんだよ!」と囃されたもので。

幼なじみの俺は、膨らんだ腹を見慣れていることもあり、そんな阿呆男子らには混じらず。
まあ、ただ思春期を迎えてからは「下田の丸丸とした腹が俺の性的なツボなのか」と自覚をしてしまったが。

下田の丸い腹にガチで性的魅力を覚えたから、いじったり冷かさなかったのだろう。
幼いころから潜在的に欲情していたわけで、ある意味、阿呆男子より下心が大ありだったのだが「笑わないのはお前だけだよ」と全幅の信頼を寄せられてしまい。

お盛んなお年ごろになって、丸い腹が揺れるのを間近で見せられのは相当、辛かったとはいえ、勃起するのを耐えに耐えて親友の立場をキープ。
そうして大学生になっても、愛しの腹ならぬ下田の隣にいることができて満足していたものを、否応なく変化は訪れるもの。

このごろ下田が「一生、童貞だったらどうしよー!」と彼女を欲しがってしかたない。

顏のいい下田は、女子の関心を引きやすいものの、膨らんだお腹を見て大半が脱落。
近づいてくる子がいたとして、食べたあと半日は引っこまないというお腹事情を知ると、去っていく。

孕んだようなお腹をした男とエッチしたくないからだろう。
下田にしろ「食べないとエッチする活力が湧かない」とほざいているし。

「いつか、お腹の張った下田をぶち犯したい」と思っている俺にしたら、女が寄りつかないのは都合よし。
「死ぬまで童貞やだー」と愚痴るのを、余裕ぶって聞いていたが、その日は深刻な顔をして曰く。




【品行方正な侯爵令息が本性を剥きだしに淫行を迫ってきます】



俺の恋愛と性愛の対象は同性。
とあって、女性向けの恋愛ゲームをよくプレイ。

今のお気にいりは、中世の西洋風の世界を舞台にした乙女ゲーム。
で、一押しのキャラは品行方正で顏も性格もよく剣の腕も立つ侯爵令息のロベリオン。

こういう正統派な王子さまタイプは好きでないのだが、どうも気になることが。
現代でいうと陽キャでリア充なれど、時たま、遠い目をして陰のある表情を見せるのだ。

たまたま、そう見えるのではなく、ゲームの紹介動画でロベリオンには裏の顔があるような匂わせが。
神に祝福されて生まれてきたような彼にして、誰にも明かせない秘密があるらしい。

ミステリアな男が好きな俺は、だから惹かれて、ロベリオンに集中的に猛アタック。
どんどん親密度があがり、その日は主人公の家の近くで乗馬。

馬が暴れたのから守り、負傷したロベリオンは、主人公の家に泊まることに。

これはチャンス!
「眠れない」といって月夜の下、話をすれば、彼が秘密の一部を覗かせてくれるかも!

興奮しつつ、こっそりの彼の部屋にいくも不在。
屋敷を探しまわり、ドアの隙間から明かりが漏れている部屋が。

その部屋は兄の衣裳部屋。
「まさかロベリオンが?」と覗くと、床に燭台を置き、開いたタンスの引きだしをごそごそ。

蝋燭の炎が揺れるなか、果たして彼が取りだしたのは、主人公の兄の下着のパンツ。




【雨の日に折○するように俺を抱いてくれる男を探している】



雨が降ると俺はおかしくなる。
異常に心臓が早鐘を打ち、放っておけば、息ができず倒れそうに。

不整脈のようなのを抑えるためには、男に痛めつけられながら抱かれるしかない。
幸い、マッチングアプリが溢れる世にあって、そういう類の男を見つけるのに困らず。

ただ、梅雨にはいり、雨つづきになると厄介だ。
いつも新しい人を探さないといけないから。

一回以上会った男は、三ヶ月くらい間を空けないと誘えない。
親しくなることで、プレイを手加減してほしくないから。

そんな条件を踏まえて雨つづきで毎日探すのは困難。
しかたなく妥協してプレイ項目に「お尻叩き」しかない、不慣れそうな男をチョイス。

果たして待ち合わせ場所にきたのは、大柄の優男。
写真より見目がいいとは珍しい。

性格もよさそうで人懐こく、道中ずっと自分の生活ぶりや仕事について話しっぱなし。
性生活についてもすこし。

「いや、俺、まえは男とふつうにエッチしてたんですけど、あるときSMものの動画の広告、誤ってクリックしちゃったんですよ。
それが、お尻をぺんぺんするやつで、今までになく興奮してぬいちゃって。

それまでのエッチに不満はなかったとはいえ、どこかしっくりこなかったから。
これだ!と思って、どきどきしながら初めてマッチングを使ったんですよ」

「思ったより、話しやすそうな人でよかったです!」と屈託なく笑う顔は目に眩しいほど。
「ほんとにマゾか?」と疑うところ、まあ、病的に外面がいいタイプなのかも。



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ダラナ 2023/12/15 20:32

BL短編集「悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します」販売中

2000字、3000字以内のエッチでやおいなBLショートショートを10作を収録した短編集です。R18。
日常もの、ホラー、異世界転生転移、ファンタジーなどジャンルはなんでもござれ。


【悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します】
ヒロインの兄×悪役令息の俺

【不感症だと噂される武闘家が粘液まみれで勇者に口説かれる】
色魔の勇者×トラウマのある武闘家

【彼に手籠めにされ惑わされても俺は縁を切れない】
いいつたえの男?×恋人と別れられない男

【劣等感と独占欲にまみれた双子は淫らに男と絡みあう】
幼なじみ×双子の片割れ

【イケメン不信の俺は懲りずにエルフに手籠めにされる】
エルフの美少年×イケメンに痛い目に合わされた男

【ちょん切ろうとする狂人から逃げ惑うホラーゲームで俺と友人は愛しあう】
ホラーゲーム愛好家の社会人×同士の社会人

【濡れた彼の胸が艶やかすぎて俺はプールからあがれません!】
市民プールに通う社会人×理想のおっぱいの男

【孕んだように丸い腹をしたお前を突きあげたくてたまらない】
膨らんだ腹に欲情する男子×食べるとお腹が膨らむ男子

【品行方正な侯爵令息が本性を剥きだしに淫行を迫ってきます】
悩める未成年の侯爵令息×葛藤する社会人

【雨の日に折○するように俺を抱いてくれる男を探している】
優しいサドの男×不倫を後悔する男


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ダラナ 2023/08/26 20:10

BL短編集「キライな芸能人1位を抱くのも満更でもない」試し読み

2000字前後のアダルトなBL小説を10作収録した短編集。すべてR18。
現代ものから学生、社会人もの、ファンタジー、ゲーム転生、ジャンルはなんでもござれ。


電子書籍のサンプル↓




【キライな芸能人1位の俳優に溺愛されるのも満更でもない】



矢代 仁、二十代半ばにして映画ドラマ舞台に引っ張りだこの俳優。

芝居の技術を評価されながらも、素行のわるさが目立ち、世間の好感度は低い。
きっかけは共演したアイドルに「その腐った根性を治せないなら、とっととアイドル辞めろ!」と罵ったこと。

激怒したファンとマスコミに叩かれまくるも、以降、大物俳優、世界的映画賞を獲った監督、有名プロデューサーに悪態を吐きつづけ、そのたびに炎上。

それでも仕事のオファーは絶えなかったが、今年発表された「キライな芸能人」の断トツ1位に輝くという事態に。

そんな悪名高い矢代仁のマネージャーに俺が抜擢。
憧れの俳優、彼のいる事務所に就職できて万々歳だったのが、まさか初仕事でとんだ外れくじを引かされるとは。

果たして、仕事をしだしたら、噂どおりの口のわるさ。
ちょっとしたミスをしただけで「仕事に対する気合が足りていない証拠だ!つぎ、同じ舐めた態度とったらクビにするからな!」と超高圧的説教を噛ましたもので。

これじゃあ、マネージャーがどんどん逃げるのもうなずけるが、俺はかなりの負けずぎらい。
相手の当たりがきついほど「なにくそ!」と食らいつきたくなる性分。





【袋とじを開けておまえを見た記憶を消したい】



俺の従兄は同性愛者で、家族や周りに公言済み。
もちろん俺も承知しているし、打ちあけられたときは「だいじょうぶ、おまえはタイプでないから」と親指を立てられたもので。

まあ、幼いころから親しく、ゲーム仲間でもある従兄なので、俺がタイプか、そうでないかは、どうてもよかったのだが。

学校帰りに従兄の家にいくと、まだ帰っていないというに部屋で待つことに。
で、目にとまったのが、机の上のゲイ雑誌。

いやいや、カミングアウトたとはいえ、ここまで明け透けにする従兄ではない。
部屋が片づいているに、叔母が掃除をしてベッドの下から引きずりだしたのを置いたといったところか。

従兄に同情しつつ、さて、ここは悩みどころ。

色気より食い気、というか、お年ごろにして、ゲームまっしぐらな俺だけに、恋愛や性的なことに、あまり興味なし。
が、目のまえにエロ本が置いてあるのを無視できないほどには好奇心あり。

悩むことしばし、雑誌に手を伸ばして。




【いかれた博愛主義者は童貞の俺を許さない】



田淵はだれにでも親切で、惜しみなく愛情を注ぐ。
「生理的に受けつけない」と不快感を露わにする俺にさえ。

そうして拒絶するには訳がある。
まえに似たような博愛主義の男に裏切られたから。

人間不信の俺にして懐いたものを「あいつだけは、生理的にむりだわあ」との陰口を耳にしてしまい。

なんて経験があっては、田淵の博愛が、本物だろうと偽物だろうと関わりたくなかったが、あいにく同じ学科専攻で同じ教授に師事。
将来を棒にふって身を引くのも癪で、日々の博愛主義の押しつけに耐えていたのだが。

分かっている。
博愛を貫こうとする人間は、突っぱねるほど、むきになって干渉してくるというのは。

頭では分かっていても、トラウマがあるに体が拒否反応を示す。
対して「人は一人で生きていけないよ」「どんな人も愛でつながれるんだ」「人と理解を深めることこそ人生なんだ」と偽善的な言葉を並べたて、かまってくるから鬱陶しいったらない。

いい加減、俺も懲りて、教授に頼まれた作業を田淵としたとき。




【2000歳の少年風の魔物が俺の胸を吸いたいそうです】



魔物がはびこる世界で旅する一匹狼の冒険者であり、俺は武闘家。

旅の目的は、子供のころ魔物に誘拐された幼なじみの捜索。

誘拐騒ぎがあたころ、たまたま村に立ち寄った武闘家に弟子いりをして旅立ち。
独立してからは、ずっと一人で幼なじみの行方の情報を求めつつ、あちこち探しまわっている。

情報の入手方法で、もっとも有効なのが魔物に聞くこと。

魔物のなかには知能が高く、人と言葉を交わせるのがいる。
あまり人に危害を加えず、気まぐれながら、見返りによって人の願いを聞きいれてくれることも。

とはいえ、教会が「邪なるものと契約するのは禁忌」と定めているため、冒険者の多くは、そういった魔物と遭遇すれば、有無もいわさず倒そうと。
情報入手の邪魔になるから、一人で旅をしているわけだ。

今のところ収獲はほぼなし。
いや、手ごたえはあるようなのだが。

事情を語り、あらためて「なにか情報ないか」と聞いたところで「あーうん、ないね!」とすぐに消える。
目を泳がせ、言葉につまるあたり、知ってても教えられない訳がありそう。




【魔王の息子が鬱陶しいからいやらしい魔法をかけてやります】



俺には生まれつき人の体を癒す力があるらしい。
そのことを自覚したのは、幼き日のこと。

思い慕う冒険者の叔父が村に立ち寄って「骨折が治らなくて」とぼやいたのがきっかけ。
「いたいのいたいのとんでけー」と腕に手をかざしたら完治を。

世にも稀な俺の特異性に気づいた叔父は「この力を使っていけないし、人に知られてもならない」と深刻な顔つきで忠告。
曰く「魔物に狙われる」と。

冒険者として尊敬する叔父のいいつけなら従うというもの。

ただ、それから五年後、大切な幼なじみが崖から転落して重傷に。
とても見過ごせず、多くの村人がいるまえで、癒しの力を披露してしまい。

村人は良心的だったから、叔父と同じく心配をし、俺のことを秘密にしようとしたが、目撃したよそ者が話を漏らしたらしい。
幼なじみの大事故があって、すこしもせず俺は魔物に攫われた。

つれていかれたのは世界の果てにある魔王の根城。
かなりご高齢のしわくちゃの魔王曰く「おまえは我らにとって脅威であり有益な存在だ」と。




【どうしてお前と仲直りエッチをしなきゃならないんだ!】



せっかく入手困難なチケットを確保し、ライブ当時をたのしみにしていたのが。
阿保の友人の田原は「浮気がばれて、今、三人で修羅場だから」とドタキャン。

チケットは「ギブミー!」と泣いていた女の子にあげたとはいえ、ドタキャンに思った以上に落胆して、ライブでは今一、はしゃげず。
ライブ終了後には、悲しみは怒りに。

もちろん、田原からは謝罪のメッセージがたくさん届き、電話もかかってきたが全部、無視。
大学でも徹底的にシカト。

そんな俺を追いながら、あわあわしていた田原は一週間経って、ついに強行手段に。
大学から帰ろうとした俺の腕をつかみ、どれだけ罵られても放さず、アパートに連行。

すでに用意していた腕自慢の料理をふるまい、酒をたらふく飲ませて懐柔を試みたよう。

まあ、貧乏学生となれば、まんまと絆されるところだが、俺の恨みは深く、酔っぱらいながら「約束を痴話げんかでおじゃんにするなんて最低!」と責めまくり。




【不能なせいで婚約破棄された侯爵はモブの俺を監禁したい】



このごろ乙女ゲームにはまっている姉は、よくリ居間のテレビを占拠し、大画面でプレイ。
風呂上がりに、ぼうっと見ているうちに、俺もすっかり詳しくなり。

で、主人公の幼なじみの、ミゲル侯爵を大嫌悪。

幼いころ、ミゲルは「将来はぼくのお嫁さんになって!」とプロポーズ。
そのあとも一途に思いを寄せるという、乙女ゲームにおいて王道のお相手ながら、落とすのは困難。

まず第一に、ミゲルと主人公の家がいがみ合っているし。
第二に、イケメンのミゲルに、皇女がベタ惚れし、主人公をイジメるし。

そして、なにより、ミゲルが優柔不断な鼻持ちならない軟弱野郎だから。

皆にいい顔をしようとし、自分の意志を明確にしなければ、腹をくくっての判断や決断をしない。
ただただ状況に流され、当たり障りのない態度に徹する。

結果、主人公のヒロインを泣かせてばかりで「ごめんよ、情けないぼくを許しておくれ」と自分に酔った発言を垂れ流し、すこしもせず皇女に媚びへつらう根性の腐った男だ。

が、姉は「やだあ、また泣いちゃってかわいー」とめろめろ。




【「好きだ」といわない君は、さも愛おしげに俺を抱く】



大学の友人に高級の家庭教師の仕事を紹介された。

雇い主は資産家の親で、俺の通う大学に息子をいれたいらしく、学生に勉強を見てほしいと。

たしかに俺は大学トップクラスの成績だから、雇い主の期待に応えられそうだが、勉強以外は割とぽんこつ。
しょっちゅう物忘れをするし、初歩的なミスをしてばかりだし、上の空になりがちで、よく、まぬけな顔をしているし。

おかげでバイトが首になっての友人の紹介。
ダメもとで親と面談したところ、なんと合格。

「面談の動画を見て息子が気にいったから」と顔をしかめたに、父親は不服なのだろう。

果たして、親の意見に左右されずに俺を指名した息子、翔太くんは、年齢以上に大人びていた。
空手を習っているらしく、俺より大柄で、且つ秀才であり、知的で品のある言動やふるまい。

べつに家庭教師なんかいらなくてもいいでのは?と思うほど、勉強ができて「この公式を使ったほうがいいのでは?」と俺のほうが、なにかと勉強させてもらう日々。

ふつうなら「年下のくせに生意気なあ!」と癇に障るのかもしれないが、能天気な俺は「仕事が楽なうえ、高い給料もらえてラッキー!」とむしろご機嫌。




【勇者一行の問題児の俺が魔物に体を売られてもだれも助けてくれない】



俺は勇者一行に欠かせない黒魔導師でありながら、手におえない問題児。

原因は親にもあると思う。
幼いころから、俺を黒魔導師にすべく英才教育を。

おかげで、世界屈指の最強黒魔導師になれたとはいえ、なにせ、遊び盛りの時期を、教育のため、ほぼ軟禁されていたから。

勇者一行に加わり、自由になったら、そりゃあ反動で遊び呆けるというもの。
とくに熱をあげたのはギャンブル。

自分の金をどぶに捨てるのは当りまえ。
借金をして大負けをし、勇者に泣きついたり、やくざものと乱闘したり、仲間たちと夜逃げしたり。

どれだけ負けても懲りずに借金トラブルを起こすのに「つぎ巻きこんだら、見限るからな」と仲間は警告。
一方、お人好しの勇者は「ベルのおかげで逃げ足が速くなったよ」と苦笑し、叱ったり、諭すことはなかったが。

勇者が大目に見てくれたし「なんだかんだ一流黒魔導師を失いたくないだろ」と高をくくっていたら、見事に足をすくわれて。





【そのパンチラに一目惚れした俺はトラウマ上等に抱かれかねない】



他校の学園祭に遊びにいったとき。
友人と談笑しながら階段をのぼっていて「きゃあ!」と耳を打ち、顔をあげたら、いちご柄のパンツが。

スカートがめくれたのは一瞬なれど、鮮やかなその光景は脳裏に焼きついたもので。
しかも、振りかえって顔を真っ赤にしたツインテールの女子の、まあ、かわいいこと。

すっかりハートを射ぬかれた俺は、のぼせあがって呆けてしまい。
友人に長いこと揺さぶられて、やっと意識をとりもどしたなら、もちろん、いちご柄のパンツの彼女を捜索。

といって、探しだすのは難しくなく。
だって、メイドの格好をしていたから。

「メイド喫茶やっているとこ知らない?」とまわりに聞いて辿りついたのは、果たして「女装メイド喫茶」。
「女装で女物のパンツもはくんかい!」と落胆しつつも、彼女、いや、彼がいないか尋ねると不在とのこと。

さらに詳しく彼について聞いてみたら「あいつ、男の娘で、ふだんからセーラー服で登校しているよ」という。

それを知った瞬間の絶望感たるや。




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