鶯命丹 2024/01/31 18:20

DomSubユニバースもの 元奴○少年×武人おっさん

【試し読み】 Dom育ちの悪い少年×Sub武人のおっさん 【全文は1万文字】


 DomSubユニバースもの・コマンドあり(“”で囲って日本語指示)・受け絶頂我慢・受け拘束・疑似親子(養子×養父)・ハート、濁点喘ぎ
 DomSubユニバースものをなにか勘違いしてるので、ソフトSM程度の内容になってます

 Domは元奴○の少年 マリ 
  Subの武人のおっさんの養子になってる。黒髪黒目の上品な美少年だが見た目だけ。取り繕ってるが口が悪いのが抜けない。

 Subは武人のおっさん アノンデア
  巨人族のおっさん。めちゃつよで山みたいな大きい武人。赤茶色の髪に傷だらけの巨漢。片目が義眼で顔にグロめの傷がある。マリの養父。

 続き物。
 出会い編とかちまちま書いてる。今回はエロシーンのみ。まさにやおい
 DomSubを書いてみたかった
 

世界観に合わせて、DomやSubなどの単語を改変しております。
不明瞭な点が増えておりますので、お読みになる際はそういうのが気にならない方のみよろしくお願いいたします。
 Dom――主人の血
 Sub――しもべの血
 プレイ――戯れ
 コマンド――命令
 Subスペース――しもべの法悦


 



夜の少年、巨人を飼う
 

 
  灯りを落とした暗い寝室に、浮かぶのは一対の瞳。
 夜の空のような瞳は美しく、見るもの虜にさせる強い光を放っている。
 その瞳の持ち主は、美しい少年だった。
 闇色の髪を持ち、すらりとした白い手足。
 バラ色の頬に、通った鼻筋、華奢で薄い肉体は少年と青年のほんのわずかなあわいにいる、美しい少年だった。
 彼は形の良い薄桃色の唇に、あわく笑みを乗せて機嫌よく何かを見ていた。
 夜空のような黒い瞳が見下ろす先にいるのは、巨躯を持つ男だった。
 武神の彫刻か、人型のモンスターと言われた方がしっくりくるような筋肉にまみれた巨体の男は、一糸纏わぬ裸であった。
 ボコボコと隆起した筋肉は傷が多い。むしろ傷のないところを探す方が早いほど。
 その傷の多さが、男を戦場で生きる者だと言うことを知らせていた。
 傷だらけの大男は後ろ手で拘束され、身体を丸めて跪いていた。拘束具は艶めくスカーフである。
 うずくまる姿はまるで大岩のような男が、たかがスカーフ一枚で太く筋張った手首の自由を奪われるとは考えづらい……だがしかし、男は少年の足元に跪き、ほっそりと白いつま先にそっと額を寄せている。
「アノンデア」
 鈴の鳴るような声で、少年は男の名を呼んだ。
 アノンデアと呼ばれた大男はのっそりと顔を持ち上げて少年を見上げる。
 その瞳は少年とは真逆の金の色をしている。
 瞳だけでなく、容貌も美しい少年とは真逆だった。
 輝く星色の瞳を閉じ込めるのは肉食獣のような凶暴な形の眼窩であり、あまつさえ片側のこめかみから顎にかけて抉ったような傷痕が走っており、男の恐ろしさに拍車をかけている。
 無造作に切っただけの髪は赤茶けており、傷だらけの肌も日に焼けて赤黒くなっている。
 体毛が濃く、赤い肌の上に同系色の体毛が生えていた。
 男というより、獣の雄といった風貌の男は、甘ったれの犬が大好きな飼い主を見るのと同じ瞳で少年を見ている。
 少年は手を伸ばしてアノンデアの髪をわしゃわしゃと撫でてやる。
 アノンデアはうっとりと目を閉じて少年の手のひらに顔を寄せた。
 
 二人は主人としもべの関係であった。
 この国では珍しい主人の血を持つマリと、しもべの血を持つアノンデアは、互いの身体を蝕む性分を解消するために結んだ主従関係にある。
 
「かわいいかわいいアノンデア」
 歌うように囁く少年の言葉にアノンデアは瞼を開け、じっとりと少年を見上げる。しかし、傷痕のある方の瞳はあらぬ方向を見つめたままだった。
「アノンデアったら、目がズレてんぞ」
 少年の細い指がアノンデアの義眼に伸びて、ツゥ、とその向きを正してやる。
「あ、ありがとう……マリ……」
 アノンデアははにかむような声色で低く呟くと、再びアノンデアの手に顔を擦り寄せた。
 もっと撫でろと主張する犬猫のようで、少年マリは苦笑しながらも、男のたっぷりとした髪を撫で梳く。
「う、う……」
 髪を梳き、耳殻にかけて短い髭の生える屈強な顎を指先でくすぐると、アノンデアは低く唸る。
 金色の隻眼が、マリをじっと見つめていた。
 その瞳は、マリの許可を待っている。
「アノンデアどうした? 私の顔を伺って。何かおねだりがあんのか?」
「う……あ、マリに触れたい……頼む、許可を……」
 マリの問いかけに、アノンデアは潤んだ隻眼をうろうろと彷徨わせた後、吐息混じりにおずおずと応えた。
 ねだるアノンデアのいじらしさにマリの口角が上がる。
「いいよ”おいで”」
 マリが両手を広げてアノンデアを呼ぶ。
 その言葉にアノンデアの鋭い目が見開かれ、きらきらと光った。
 巨体をのっそりと膝立ちに立ち上がらせ、マリににじり寄ると少年の薄い肩に額を擦り付け、華奢な首筋に唇を落とした。
 ちゅっ、と小さな音を立ててアノンデアはマリのほっそりとした首筋を吸う。
「んっ♡あっ♡ははっ髭、くすぐった♡」
 甘く蕩けた嬌声が薄桃色の可憐な唇から漏れ、マリは首をすくませた。
 アノンデアの唇は、首筋から小さな顎へと移り、薔薇色の弾力のある頬を楽しむように啄ばみ、とうとうその男らしく分厚い唇が、マリの小さく淡い色の唇へたどり着いた。
「ん♡ぅう♡」
 マリの唇がかすかに開き、甘く掠れた吐息が漏れる。
 それはアノンデアの欲望を煽り、更に口付けを深くさせた。
 薄く小さな唇を吸い、開かれた赤い口内へ、アノンデアは長い舌を差し入れた。
 白く小ぶりな歯列を舐り柔らかい舌に男の舌を絡めるとくちゅ♡といやらしい水音が立った。
「はぅ♡んっ♡……あっ♡アノンデア♡」
 蕩けた声で囁くマリに、貪るように口付けるうちにアノンデアの巨体がマリの身体を押し倒した。
 マリは啄まれる唇を笑みの形にしながらベッドに倒れ込み、アノンデアの屈強な首に腕を回す。たっぷりとした髪を梳き、傷の多い顔を撫でると「ぐ、ぅぅ……ん♡」と獣じみた吐息が舌に絡むので、マリはますます機嫌を良くした。
 しかし、微笑みの形に引かれた唇から呟かれたのは「ご主人様の上に乗る悪ぃ子だなぁ、アノンデア」と男を叱る言葉だった。
「あっ! ……う……す、すまない……」
 謝るアノンデアが慌てて上体を起こす。後ろ手に拘束された状態で素早く動くのはアノンデアの身体が鍛え上げられた筋肉に覆われているからできる芸当だった。
 そんな巨漢は、目の前に座る小柄な少年の言葉に慌てふためき、許しを乞う媚びた視線を注いでいる。
「あ〜あ〜……アノンデアは悪い子だからお仕置きが必要だなぁ。ほらここにうつ伏せに寝て、お尻ぺんぺんだ”おいで”」
 マリが身体を起こしベッドに座った自身の膝をポンと叩く。アノンデアは凛々しい眉を情けなく下げて恐る恐るマリの膝の上にうつ伏せに横たわった。
 巨体はマリの膝に腹を乗せるようにうずくまる。
「ほら尻をちゃんと上げろ!」
「うっ! ごめん……ごめんなさい、マリ」
 早速ぺちんと裸の尻を叩かれてアノンデアは小さく謝罪しつつ、尻を上げた。後ろ手に拘束されている手が、腰のあたりでもじもじと指同士を絡めて握ったり、広げたりと落ち着きなく蠢いていた。
 ぱちん、ぺちん、ぺちん……
「うぅっ! くっ、んっ♡」
「アノンデア、どうしてお尻ぺんぺんされてんのかわかってるか? ”話してみろ”」
 ぺちんッとひときわ大きく、肌を打つ音が鳴る。
 叩かれたアノンデアは身体を痙攣させ、熱っぽい息を吐きながら仕置きの理由を語り出す。
「ひぐっ! うぅ……ま、マリの、あっ♡ご主人様の許しなく上に乗ったから、あ゛♡んッ♡」
「お仕置きの理由だってわかってるのに、お尻ぺんぺんでそんな風に媚びた鳴き声を上げてんの? お前は」
 嘲笑うマリの声に、アノンデアは拘束された手をぎゅっと握り締めている。 
「あっ♡ご、めん゛ッ♡マリごめんなさい♡マリとキス気持ちよくて……あうっ、う、嬉しくて……」
「お尻ぺんぺんが?」
「う……違う……マリと、一緒にいられるのが……“戯れ“ができるのが、嬉しくて……」
 
 ――主人の血と、しもべの血を持つ者同士が、互いの主従関係を確かめる行為を当事者たちは”戯れ”と呼んだ。
 互いの性分を埋め合う”戯れ“はこの血を持つ者にとって何よりも大切であり、それを行う事は深い快楽を得る事が出来た――
 
 涙声で白状するアノンデアは叱られた犬と同じ目でマリを振り返って見ている。
 哀れを誘う濡れた金の瞳に、マリはほっそりとした背を悦楽で震わせた。
「そっかぁ……私も、アノンデアと一緒にプレイ出来て嬉しいよ。じゃあお仕置きはこれくらいにしよう。”よくがんばりました。いい子だねアノンデア”」
 マリはにっこりと微笑むと、アノンデアの赤く丸い尻を優しく撫でた。
「うっ♡マリ♡あぁ、嬉しい♡もっと撫でてほしい♡」
「よしよし♡いい子いい子。かわいい奴め。いい子のアノンデアの大好きなところよしよししてやるからな♡」
 マリはかたわらに置いておいた潤滑油を取り出し、たっぷりと指に取るとアノンデアの高く上げた尻の穴にそっと擦り込んだ。
「んぉ♡おぉ♡マリの指♡う、嬉しい……好きだ♡あっ♡」
 マリの指先に翻弄され、身体をぶるぶると震わせるアノンデア。
「知ってるよ。大好きな私の指たっぷり味わえよ♡」
 ぬるぬると溶けて広がるクリームを惜しげもなく尻穴に塗りたくり、ちゅぷ♡ちゅぷ♡と少しずつ指先を出し入れする。
「うぉ♡お♡マリ♡マリ♡ん゛ぉ゛ッ♡おぉっ♡」
 高く上げたアノンデアの尻がビクッ♡ビクッ♡と卑猥に跳ねる。
 少しずつ入る量が増えていくマリの指。ぬるぬると奥へ進んでいき、ぬちゅ♡くちゅ♡と腸壁を捏ね、ちゅぷぷぷ……と抜けていく。
「おっ♡おっ♡おぉぉ〜♡んっ♡ひッ♡いぃぃ♡」
 だらしなく蕩けた声が、ベッドに顔を埋めていることでくぐもって聞こえる。
「ふふっ恥ずかしい声。アノンデア気持ちいいか?」
「いいっ♡いい♡マリ♡好きだ♡あ゛ッ♡それ♡それすき♡」
 赤茶けた髪をばらばらと振り乱し、アノンデアは蕩けた吠え声を上げている。手足の指がきゅッと丸まり、快感の強さを主人に伝えていた。
「どれ? どれがイイ? アノンデア。”教えて”」
「あ゛♡あ゛あ゛っ♡ゆび、指でっ♡、腹側擦られるやつ♡すごい♡すごッ♡おぉ♡い゛い゛い゛♡」
「あとは? お腹側ぐりぐりだけでいいのか?」
「お゛っ♡お゛ッ♡ううぅぅッ♡ゆっ、くり♡ゆっくりぬぽぬぽ好きだッ♡あ゛ッ♡あぁッ♡奥っ♡おくも、ぐりぐり好きッ♡あッ♡あッ♡イク♡マリの指でイク♡イキたいッ♡マリッ♡許可をっ、許可をください゛っ♡」
 アノンデアの鍛え上げられた丸い尻がヘコヘコ♡ヘコヘコ♡と揺れている。
 丸太よりも太く、逞しい筋肉の隆起した太ももが快感にぶるぶると痙攣していた。
 尻穴を穿られ、粘膜を捏ねられる事による絶頂を得るために、アノンデアは必死に主人へ懇願する。
「“良いよ”“イッていい“俺にイクとこ見せて」
 自分の思い通りに動く巨体を見下ろし、マリは美しく微笑んで許可を与えた。
 その瞬間、魔物の遠吠えのような、発情した悪魔のような低く甘い唸り声が上がる。
「ぐお゛ッ♡オ゛ッ♡ほオ゛ォ゛ォ゛ォ゛ォ゛ッ♡」
 アノンデアは顔をベッドに擦りつけ、甘くくぐもった吠え声を上げて絶頂した。
 絶頂した尻穴はぎゅうぎゅうとマリの指に吸い付くように収縮している。
 マリの指先に触れる前立腺と、周囲の腸壁が絶頂のためにぎゅむ、ぎゅむ♡と痙攣して、マリの膝を跨ぐように渡っているアノンデアの胴体が快感に翻弄されるように淫猥にくねっていた。
「おお〜! ちゃんとイけたなアノンデア♡“いい子だ”びくびくしててかわいい♡」
 マリはうねり縋る尻穴からゆっくり指を抜きクリームを足すと、更に指を増やしてちゅぷちゅぷと尻穴を広げるために抽送を繰り返す。




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