エロアニメの日常シーンあれやこれや(与太話)。
完成映像からはなかなか伝わらない制作時の苦労。
何気ないシーンに見えてもアニメを作る人は菜園の中の人ですらこの程度の事は考えて作ってるんだということを知ってもらいたいというためだけの今日の記事。
色々と疲れたし腹立つことも多いしストレスが溜まって来たから与太話を書くことで深呼吸させてください。
エロアニメのエロくないシーン
エロアニメだと会話シーンとか日常シーンはね、がんばって作ってもあんまりよく見てもらえなくて飛ばされちゃうのを知ってるんです中の人は…。
「家庭菜園のアニメはエロに到達するまでが長すぎる!」とか言われちゃうこともあるんです…。
でもね、「じゃあエロだけでいいだろ!」では「作品」にはなり得ないという作り手としての意地もあるからね、色々と考えて作ってるってことだけでも知ってほしいんだボク……。
そんなわけで、
優涌温泉亭・アネックス館 アプローチ(夕景)のシーンで解説します。
素材だけベタ置き。
ノーマル色+背景+エフェクトなし
この状態だと背景の色と全く合ってなくて違和感というか異空間にいるという印象になってしまいます。
背景の細密度が高いから気にしなければ成立しなくもない気がしないでもないですが、気にしてみると気になるわけで、少なくともこのような状態で放送、公開、販売している商業アニメは平成~令和の時代には皆無です(たぶん)。
夕景色。
夕方専用の色にしたセル。
この状態は「夕焼けの空の焼けてる部分」だけに合わせて作った色なので、背景の影になってる部分(特に下部の人工物のあたり)とかに乗っかると異空間感が残ります。
本来なら夕焼けてない部分にまで合わせて色を作りますが、今回は制作が押してるのと工程的に後もどりが出来ない所まで来てる段階で夕景色が必要なことに気づいたので、簡易的な色設定作業にしてあります。
その分のフォローは次の工程でやります。
カウンター色の青紫を乗せる。
夕焼けてない部分の違和感を緩和する作業。
影になる部分…おっぱいの影あたりまでに青紫を乗せます。
グラデーションパラとかじゃなくて、セル全体を色調エフェクトで青紫に変えてマスクを切って必要な部分だけ残すというやり方で、概ね空の色と同調するように調整して、リアル感ではなく画面としてのまとまりを優先にしてあります。
これでまあまあ見られるようになりました。
質感エフェクトを入れる。
この段階で質感関連のエフェクトを入れてしまいます。
目の処理、髪のハイライト、肌のハイライトなど、主に「光らせる」部分を追加。
「肉感処理」はもっと前段階でセルに直接描き込んでます。
この画面だと小さすぎて分かりづらいので拡大。
なお、ここに表示してる画像は800*450ピクセルですが製品版のアニメの画面はもっと大きいです。
よく見ると髪飾りのハートの部品はクロスT光になってるのが分かるかと思います。
引きのフレームではほとんど見えないのは想定内で、時々この光をチラつかせる予定なので、引きでハッキリと見えてしまう光り方のものがチラつくと見ていて非常にウザいことになるからです。
「今なんか光った気がする」くらいで丁度いい(と思う)。
環境効果
画面全体にエフェクトをあれやこれや入れて雰囲気を出します。
ここで入ってる効果ではっきりと分かるのはカメラのレンズフィルター的にソフトフォーカスとかディフュージョンとかそんな感じのだと思いますが、その他もろもろコッソリ色々と入れてマス。
コレをやるとやらないとでは画面のまとまり方に雲泥の差が出るから必ずやらなければいけない工程。
大昔の家庭菜園のアニメでは環境効果やってません(ゴメンナサイ)。
並べた方がわかりやすいかな。
光。
玄関照明(電球色LED)とアプローチのライト(LED)で、各々用途が違うから光る鋭さを変えてあります。
玄関の方のLED電球は雰囲気を出すためにランダム明滅機能付き(どーでもいい設定)。
あとはウソ光源を承知で上から薄っすらとフレアを入れて全体をまとめてあります。
Before After
なんということでしょう(以下略)
……という感じでいろいろと考えて作ってますので、
会話シーンも飛ばさずにじっくりとお楽しみ頂ければ嬉しいです!!
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