IVR x Portalgraph 2024/02/06 03:09

『くのいちと行く!』開発ブログ(2024年2月)

ビジュアルノベルの部分は、とあるツールを使って制作! このツール……できるぞ!

今回のブログは、開発チームの作業をお伝えしようと思います。プログラマーから情報収集してきたので、ちょっぴりシステムよりで真面目なお話になっています。

『くのいちと行く』はビジュアルノベルパートやVRパートなど組み合わさったゲームシステムとなっています。その中で大きなボリュームを占めるビジュアルノベルの部分は、『Naninovel』と呼ばれるUnityゲームエンジン用の拡張機能を使って開発されているのです。

ビジュアルノベルといえばシーンとシーンを選択しで繋いでいくようなゲームシステムが特徴ですが、それを自前で管理するとなると、ストーリーのルートの分岐管理が大変になってしまいます。そんな煩雑な作業を最適化しながら構築出来るのがNaninovelの魅力でもあります。非常に使いやすいツールですが、それでもいくつかの課題に直面しました。まず、今回はグローバル対応のため、多言語で開発しています。もともとのシナリオはご存じの通り、変態天才シナリオライター(メチャクチャ褒めてます!)みうらさぶろう氏が執筆。ストーリーの根幹となる忍者の知識についてや、民俗学に基づいた場面設定などは、日本人でなければわかり得ない部分もあります。キャラクターの設定は、みうらさぶろう氏の絶妙な味付けで素晴らしいものになっています。が、その一方で、英語へのローカライズは少し苦労したようです。

英語のローカライズ開発チームは、上の画像のように、シナリオをグーグル・スプレッドシートの形で受け取ることからスタート。GOOGLETRANSLATE()関数を使えば、Google翻訳を使ってセルの内容を希望の言語に翻訳できる。英語への翻訳なので、まだましだとは言え、翻訳がうまくいかないことも多い。日本語の文章には、英語には直訳できない慣用句やそのほかの表現もある。日本人に"Raining cats and dogs"を説明してくださいと聞くのと同じです。英語では『土砂降りの雨』を猫と犬が降ってくると表現します。こういった慣用表現がいまいち正確に翻訳されないことが多かったのです。

またこのような慣用表現は、翻訳とローカライゼーションの違いとも言えます。ローカライゼーションとは、翻訳に加え、希望する言語の表現に合わせるための編集を加えることです。たとえば、日本語の単文が英語では複数の文になってしまう。また、台詞をより自然な感じにするために、いくつかの余計な単語が追加される。口語では「~のような」という言い方で、話すことがあります。このようなたとえ言葉がないと、台詞なのに辞書を読んでいるような単調としたものになってしまいます。私たちは本作を教科書のように聞かせたくはありません!

翻訳が終わってもまだ作業は続きます。今度はNaniNovelのフォーマットに合うようにテキストを再フォーマットする必要があります。発言者を表示し、立ちキャラ画像を追加し、さまざまな表情やポーズを加える作業が待っています。そのほかにも、背景や効果音、音楽も入れる必要があります。これらは手間のかかる作業で、同じ台詞を何度も表示させることもあります。同じ文章を何度も読んでいると、自分が作業に疲れてしまい、飽きてしまいます。それを防ぐために、修正と修正の間に何度も休憩を入れて進めました。休憩中にVALORANTとかプレイしてないですよ? してないっですってば!(ちょっとはやった)

ビジュアルノベルの制作は、手間のかかる作業ではありますが、創造的でやりがいのある経験でした。そしてなにより、NaniNovelを支えるチームの素晴らしい仕事にとても驚いています。別にNaniNovelの開発チームは『くのいちと行く』を推薦しているわけでも、スポンサーになっているわけでもありません。私たちが紹介料をもらっているわけでもないですが、NaniNovelは非常に役立つツールとして活躍してくれました。このソフトの素晴らしさは賞賛に値すると思います。

本作はビジュアルノベル部分に加えて、ミニゲームも搭載されている。ストーリー上、ビジュアルノベルからミニゲームに移行し、またビジュアルノベルに戻る場合、Naninovelのコードを少し作り直す必要がありました。しかしこれは簡単なテストスクリプトを利用して、ゲームとビジュアルノベルを行き来するコードを作成することができました。ミヤコやメリッサと会話することで、個性を理解するだけでなく、彼女たちとのイチャイチャも楽しめる。さらにさまざまなタイプのゲームプレイが搭載され、満足度120パーセントを目指して開発を進めています。最終製品が完成した暁には、ぜひ何度もプレイしてみていただきたいです! 

現在制作中の状態ですが、簡単な動作サンプルをキャプチャーしてみました。完成度はまだまだですが、ご確認ください。

次回のブログもご期待ください!

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『くのいちと行く! ~美少女忍者と秘密の特訓~』Ci-enページ
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『くのいちと行く! ~美少女忍者と秘密の特訓~』

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