蛇が来る ~変態蛇女の濃厚臭い責めと丸呑み地獄~
「ん~…………はぁ」
2階の小ぢんまりとした寝室に寝転び、天窓から見える星空を眺めながら、ヒロキは小さくため息をついた。
小学校の長期休暇で連れられてきた祖父母の家は、実家から遥か遠く離れた田舎にあった。
日中は田んぼや森に連れて行ってもらったり、親や祖父母に相手をしてもらえるのだが、夜になってしまえば実家のような都会と違って何もすることが無くなってしまう。
「ん~…………ピュルル――あっ」
未だスマフォを持たされておらず、眠くなるまでの暇を持て余したヒロキは口笛を吹きかけ……慌てて口を閉じた。
昨晩、居間でテレビを見ながら口笛を吹いたときに祖父母から叱責を受けたのためであった。
曰く、「夜中に口笛を吹くと悪い"蛇"が来る」とのことだが、現代っ子であるヒロキには全く理解が出来なかった。
笛でヘビが……と聞くとインドの蛇使いのような大道芸が思い浮かぶし、そもそもが野生動物であるヘビに善いも悪いもあったものか。
小学3年生であるヒロキですら子供だましだと感じてしまうような明らかな迷信に思えたが、普段は温厚なはずの祖父母の目が妙に真剣だった事が印象に残っている。
「…………ピュウ……ピュルル……ふふっ」
しかし、そんな祖父母も久々に帰省した両親と共に酒盛りに興じているようで、2階へ追いやられた自分を気にかける者は居ない。
口笛を鳴らしても1階の笑い声を押しのけてまで聞こえることはないだろう。
「へへ……ピュウウ~、ピュルルル~♪」
別に、口笛を吹くのが特別に好きというわけではなかった。
でも、禁止された事を隠れてするのはなんとなくワクワクしたし、自分一人を先に寝かせて楽しんでいる祖父母や両親を出し抜いているという感覚が、ヒロキの心をワクワクとさせた。
"悪い蛇"というのがどんなヘビかは分からないが、大きなヘビでも見ることが出来れば少しはこの退屈も紛れるかもしれない。
「ピュルルル、プピュ~~~…………ふぁ……あふぅ」
なんて、期待して口笛を鳴らしてみたものの。
当然というべきか、そのような"蛇"が現れる気配は微塵も無く。
温かく重たい布団に入っているうちに本当に眠くなってきたヒロキは欠伸を一つこぼし、そのままゆっくりと目を閉じたのであった。
ずるり、ずるり……
深く、昏い闇の中から、巨大な何かが自身へ向けて這い寄っている事も知らずに。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ずるり、ずるり……
やがて夜も更け、大人たちも皆寝静まったころ。
周辺に街灯もほとんど無い田舎の民家には天窓から差し込む月明かりのみが残っている。
その唯一の月明かりが不意に途切れ、子供部屋は真っ暗闇に包まれた。
ずるり、ずるり……
「んむゅ……うぅん……」
厚い布団の中から飛び出しているヒロキの顔が、寝苦しさのためか僅かに歪み、寝言を漏らした。
肌寒く乾燥した季節であるにもかかわらず、ヒロキが眠る子供部屋はムッとした湿気に包まれていた。
子供部屋はまた薄っすらとした明かりを取り戻していた。
大きな天窓からは月明かりと夜風がひゅるひゅると入り込んでいる。
ずるり、ずるり……
「んん……むぅ……んぅん……」
しゅるる、しゅるるる……
不快そうに頬を掻きながら寝顔を歪めているヒロキの顔に、月明かりを遮る大きな影がかかる。
そして太く長く、まるで"蛇"のような真っ赤な何かがヒロキの顔の周りでグネグネとのたくり始めた。
真っ赤な何かがその身を震わせるたび、ぬめる透明な粘液がヒロキの枕元に飛び散った。
「んっ……むぅうっ……ん……? うぇっ!!??」
肌を打つ水滴の感触についに目を覚ましたヒロキが見たのは、グネグネと蠢く真っ赤な"二股の蛇"であった。
月明かりしかない暗闇でもなお真っ赤であると感じたのは、それが淡い光を帯びているからか。
真っ赤な"蛇"は空中をのたくるように彷徨い、時おり素早く奥へ引っ込んだかと思うとまた飛び出してきて、そのたびに生臭い粘液を撒き散らした。
「へっ、へっ……ヘビ……!? 赤い……これ、が――――っ!!??」
淡く光る真っ赤な"二股の蛇"――世にも不気味なそれを目で追ったヒロキの視界に、それは現れた。
金色に輝く大きな二つの玉――ヒロキの顔ほどもあるそこに入った縦の切れ目が時おりギョロリと動いている。
それは紛れもなく"目"であった。
今まで見たことが無い程に、考えられない程に巨大な"蛇の目"であった。
その中央、少し下では先ほどの真っ赤な何かが――野生の蛇ほどもある"舌"がしゅるしゅると出し入れされている。
「ひゅっ…………っ……!?………っ!!??」
(こ、声が……なんで……!? 体も……!?)
大声で叫ぼうとした。
既に涙は鼻水と共に溢れており、堪えきれず股を濡らす程に恐怖している。
なのに、どれだけ気力を振り絞ろうとも、喉から漏れるのは緩い呼気のみであった。
腰が抜けて力が入らないわけではなかった。
体を半分起こしたままの姿勢で、力を入れる事も抜く事も出来なくなっているのだ。
超常の存在として疑いようのない目の前の大蛇の、不気味な黄金の瞳に見つめられた瞬間から、ヒロキはまるで蛇に睨まれた蛙のように身動きが取れなくなっていた。
シュシュシュ、シュルルル……
大蛇の興奮を示しているのか、高速で出し入れされる舌から唾液の飛沫がヒロキの顔へいくつも飛ぶ。
ヒトの物ではない、得体の知れない存在が放つ生臭く粘ついた唾液を吐息とともに浴びせられても、ヒロキには顔を拭う事すら出来ない。
恐ろしい大蛇から顔を逸らす事はおろか目を閉じる事さえ出来ず、ただただ浅く呼吸をする事しか出来ない状況の中、ヒロキは大蛇の姿が一瞬だけぼやけたように感じた。
「…………っ!?」
そして次の瞬間にはまたも信じられない事が起こった。
ヒロキを3人まとめて丸呑みに出来そうな程に巨大であった蛇の顔が忽然と消え去っており、その代わりに大きな、しかし明らかに"女性"と分かる姿がヒロキを見下ろしていたのであった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「う……ぁ……!?」
(女の……ヒト……!?)
突然目の前に現れた"女性"がヒロキの方に腕を伸ばす。
彼女の褐色の肌はまだら模様と前面の蛇腹模様に彩られており、胸や尻を中心にムチムチとした女性的な肉がこれでもかと備わったその肉体は、一見して特殊なボディペイントを施した極めて扇情的な女性と言えなくもない。
しかし、その体格は一般的な女性を遥かに超えて大きく、肌に感じる異様な感触から、それらが単なる着色ではない事がすぐに分かる。
腰まで伸びる艶やかな黒髪がすっぽりと覆う目元からは、先ほどの大蛇と同じ縦に裂けた黄金の瞳がちらちらと覗いている。
更に彼女の鼻は不自然に落ち窪んでおり、何より頬まで裂けた巨大な口が彼女を人外の存在――先ほどの大蛇の化身であるという事を明らかに示していた。
「…………っ!?…………あぅぅ……っ!?」
一瞬の出来事であった。
彼女の両手がヒロキのパジャマの襟首に掛けられたかと思うと、僅かな抵抗の後にパジャマは無惨にも左右に引き裂かれてしまった。
続いて下衣、そして下着がまるで綿のように裂かれてしまう。
それは鋭い爪によるものでなく、純粋な膂力による所業。
彼女はまさしく超常、人外の怪異――"蛇女"と呼ぶに相応しい存在であった。
歩くのではなく、するすると滑るように動く上半身が示す通り、視界に入る彼女の下半身は巨大な蛇の体そのままであった。
僅かにしか動かせない視界の端で蠢いているのは、子供部屋をぐるりと囲む程に長大な彼女の下半身であろう。
「……あ…………ぁ……!?」
濡れたように艶やかな腰ほどまである黒髪を靡かせながら近づいた彼女は、鱗に覆われた両手でヒロキを抱き寄せ、その恐ろしい口元をニタリと歪ませながら顔を寄せる。
顔の半分を覆う程の黒髪越しに、蛇女とヒロキの視線がピタリと合わさっているのが分かる。
そしてそのまま愛しいモノを愛でるかのように、彼女は硬直したヒロキの顔に頬ずりをした。
ヒトの肌のように平坦ではなく、それでいて妙に滑らかな爬虫類独特の鱗の感触に、ヒロキは被食者としての本能的な恐怖を感じて震え上がった。
しかして通常の爬虫類とは違い、生暖かい温もりを帯びたその肌は生臭く、長時間蒸らされたような"女"のニオイまで混ざった臭気は吐き気を催すほどであった。
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……
「……ひっ……いぃぃ……っ!!」
(や、やだっ!! こわいっ! こわいぃ!! 誰か、誰かたすけてぇっ!!)
年相応にきめ細かなヒロキの肌の感触を楽しむように、蛇女は執拗にヒロキの頬へ顔を擦り付ける。
獲物を前に興奮しているのか、熱い吐息が白い湯気となって漏れ、ヒロキの顔に吹きかけられる。
蛇女の吐息は熱く、思わず顔を背けたくなるほどに不快な生臭さを帯びていたが、依然としてヒロキの体は石のように硬直したままである。
熱く生臭い、独特の臭気を放つ吐息を浴びせられ、更には味見をするようにチロチロと頬を撫ぜる粘ついた舌の感触が、ヒロキの精神を削り取っていく。
シュシュシュ、シュルルル……
「…………っ!?…………っ!!?」
間近まで迫ったあまりの恐怖と不快感に涙を垂れ流しにしていたヒロキの瞳孔が、驚愕に見開かれる。
蛇女の眼と見つめあったまま少しも動かせない視界の外で、自分の体に何かが巻き付いていく感触を感じたのであった。
その何か――よくは見えないが、感触から確実に蛇女の下半身であると言えるそれは一気に巻き付くのではなく、文字通り蛇が這い寄るようにしてじっくりとヒロキの体を覆っていく。
「……はっ……うっ……っ……!?」
ヌルヌルとスベスベの中間のような何とも言えない蛇腹の感触が、剥き出しになっているヒロキの肌を撫ぜていく。
その途中での寄り道とばかりに小さなペニスを滑らかな蛇腹が撫で上げると、突然の未知の快感にヒロキの体が反応する。
その次の瞬間には、強く抱き寄せられたヒロキの顔は蛇女の豊満な胸の谷間に埋まってしまった。
「っ……っ!!…………んっ……ぶっ!?……んんんっ!!」
暗褐色の蛇腹が急激に迫ったと思った瞬間、ヒロキの視界は真っ暗になり、頬どころか後頭部までを、蛇女の柔らかいゴムのような質感の肉が包み込む。
このままでは窒息してしまうと焦ったヒロキは、かなしばりにも構わず息を大きく吸い込んだ。
「んっ……ふっ!? ごふっ……けふっ……!?」
(く、くさいっ!? 何このニオイ…!!)
予想に反して、ヒロキは願いどおりに大きく息を吸い込むことが叶った。
しかし、蛇腹肉による牢獄のような胸の谷間で吸い込んだ空気はじっとりと粘つくように湿っており、先ほどまで感じていた生臭さと女臭さをより強く濃縮したかのようなニオイに思わず咳き込んでしまった。
野の獣が放つニオイや、不衛生なヒトが放つニオイのどちらとも違う、生理的嫌悪を醸す醜悪なニオイ。
それらを絶えず放つ蛇腹肉は爬虫類のそれよりも温かく、しかしヒトのそれよりも冷たい。
「んんっ!! むっ!! げほっ! んんーーーっ!!!」
(やだやだやだ!! くさいくさい!! 気持ち悪いぃい!!)
金の蛇眼が時間で効力を失ったのか、それとも単純に視界から外れたせいか。
いずれにせよ全身に活力を取り戻したヒロキはここぞとばかりに手足に力を込めて暴れ、助けを求めるべく声を張り上げる。
しかし、それらは全て全身を――部屋をも包み込んでいる大蛇の体によって僅かにも外に漏れる事が無かった。
ハァ、ハァ、ハァ……ハァアアア…………♥♥
己の柔肉の中に完全に仕舞い込んだ小さな獲物が暴れる刺激を愛おしく感じてか、ヒロキの頭上にある蛇女の顔が天を見上げ、恍惚とした様子で白い吐息を漏らしていた。
ドクドクと鼓動を高める蛇女の体からは発情した雌のような女臭が滲み出し、蛇腹肉に囚われているヒロキを更に苦しめる事となる。
「んむむっ!! けほっ! んんっ……ん……? ぶわっ!!?」
ぽたり、ぽたりと髪に感じた水滴の感触にヒロキが顔を僅かに上に向けると、次の瞬間にはやけに粘ついた透明な液体が頭上から降り注いだ。
頭頂部から髪の毛をぬるりと滑り、口元まで流れてきたその液体は生臭さに酸味の混じった強い悪臭を放っており、目の前の蛇腹肉と顔との間で何本も糸を引くような粘性がヒロキの不快感を加速させた。
ハァアアアアアア……♥♥
「ぶふっ!! ぺっ!! んんっ!! んむぅうううっ!!」
(こ、これ唾だっ!? き、汚いっ!! やだぁあああっ!!)
ヒロキの頭上では蛇女が真っ赤な舌をだらりと垂らしており、そこから大量の唾液が滴っていたのであった。
人外である蛇女に言葉は無かったが、蒸れた谷間の中で臭い唾液から逃れようと必死に顔を動かしているヒロキを見下ろすその表情は明らかに嗜虐的に歪んでいた。
通常の野生動物ではありえない、自らの臭気によって獲物が不快感に咽ぶ様を楽しむような行動。
この蛇女には高く、そして邪悪な知性が確かに宿っている事が伺える。
「んむぅっ!! ぶっ! おぇっ!! くっ……んんんっ!!?」
既に頭から顎の先までを悪臭放つ唾まみれにされ、吐き気を催す不快感の中で必死に抗っていたヒロキの体がビクンと跳ねる。
体に巻き付いていた蛇女の体が再び動き出し、またもヒロキのペニスを擦り上げたのである。
「んっ……ふっ……!! んぁっ……んんっ!! んふぅうっ……!!」
(ち、ちんちんが……何か……へ、変だよぉ! おしっこ出ちゃう……!!)
しゅるしゅると纏わりついた蛇腹はその周りを回ったり、軽く締め付けたり、玉の裏筋から撫で上げたりと、ヒロキの未発達のペニスを執拗に嫐った。
「ぐぶぶっ……ぶはっ! あっ、うあっ……ああぁっ……!!」
今まで味わった事がない程の悪臭と女臭の両方で溺れそうな中で、自慰行為の意味すら分かっていないヒロキの小さなペニスが、刺激に耐えかねて蛇腹に向けて精子を放つ。
幼い精を無理矢理に搾り取った事で興奮しているのか、蛇女の口が更に裂け、笑みを深める。
「んはぁっ……あぶぶっ……ぐっ……ぶはっ!?」
ひとまずの満足を得たのか、彼女はヒロキを淫臭の満ちる胸の谷間から解放した。
「ふあっ……!? がっ……あぁ……!!」
(ま、また……動け、ない……!)
ようやく新鮮な空気を吸うことが出来たヒロキであったが、谷間から抜け出したということは、すなわち再び蛇女と顔を合わせるということ。
揺らぐ黒髪越しに黄金の光を放つ瞳に捉えられた瞬間、ヒロキは息を大きく吸い込むために口を開けたまま、またもその体を硬直させることとなった。
シュルシュル、シュシュシュシュ……
蛇女は涙と鼻水、そして彼女自身の唾液によってベトベトに汚れてしまっているヒロキをじっくりとねぶるように観察し、まるで空気を舐めるように舌を出し入れした。
「……うっ………うぅ……っ!!」
先ほどまで自分を嫌というほど苦しめた生臭い唾液がだらだらと滴る長大な舌が顔の周りを忙しなく動き回るが、ヒロキにはやはり嫌悪感を僅かなうめき声として漏らすことしか出来ない。
既にして"ヘビ"という枠組みから大いに逸脱した生態を持つこの蛇女であるが、ここに蛇の生態に詳しい者が居れば、今の彼女が"ニオイを嗅いでいる"のだと推測したであろう。
野生のヘビ達は鼻だけでなく舌を使って空気中のニオイ成分を集め、口の中の器官にてそれらを解析する。
頬まで裂けた口と黄金の瞳を喜色に歪めながら行われるその行為は、まさしく彼女が自らの女臭や唾臭にまみれているヒロキのニオイをうっとりと"味わっている"という様子であった。
やがてひとしきりヒロキの顔の周りの"空気"を味わった後、蛇女が舌をだらりと垂らしたままヒロキの真正面へと向き直る。
「……………うっ!?」
そしてそのまま舌先をヒロキの顎の下にベチャリと押し付け――――
「……ぐぶぶっ……うぅううっ!!??」
――――ゆっくりと、ヒロキの顔を舐め上げた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
蛇女の一舐めはねっとりと、じっくりと味わうようにして行われた。
蛇女の肉厚な舌は顎の凹凸に沿ってナメクジのように唾液の跡を残しながら、
薄い唇をねぶり、歯茎を撫ぜ、鼻の穴を塞ぎ、鼻筋を滑って額の上までを通り過ぎた。
既に唾まみれであったヒロキの顔に塗りたくられた新たな唾液が、重力に従ってどろり、どろりと顎の下から滴り始める。
「あっ、うっ……うぁ……っ!」
(ドロっとした唾が垂れてきて……き、気持ち悪いよぉ……!)
シュルルルル……
ジュブッ……
ジュルルルルルルルルッ♥♥
「あ゛っ!? あぅっ……うぅうう……っ!!!」
舌を這わせることでヒロキそのものの"味"を堪能した蛇女は一瞬、恍惚とした表情を浮かべ、その後は何度も何度もヒロキの顔中を舌でねぶり回した。
粘ついた長大な舌がヒロキの顔面を余すところ無く舐め回し、細く窄められた二股の舌先は半開きになった口内や鼻腔、耳の穴までもを隅々まで蹂躙した。
貪るように激しく動かされる舌先によって空気と混ぜられた唾液は白濁し、ヒロキの耳元でパチパチと弾ける。
あまりの不快さで涙と鼻水が、更に嘔吐反射によって口の中に涎が溢れたが、それらすら全て蛇女によって舐め取られ、酸臭と腐臭を放つ彼女の唾液と次々と入れ換えられていく。
ヒロキの顔面を泡立った唾まみれにした蛇女は、不意に舌を口内へ引っ込めると、口を閉じたままヒロキへと顔を寄せた。
ギュルギュル、グォルルル……
「ぶぁっ……あぅうっ……あ、うぅ……?」
(な、なに今の……オナカの、音……?)
邪悪な笑みに彩られた蛇女と見つめ合うヒロキの耳が、低く唸るような奇妙な音を捉えた。
そして次の瞬間、蛇女がヒロキの目の前でガバリと巨大な口を開き――――
ゴェエエエエエエエエエエエエッッ♥♥♥
「ぐはっ!!? がっ!! あぐぅうううっ……!!!?」
――――強烈な"ゲップ"を浴びせたのであった。
「あがっ……がぁあっ……うぐぅえええええっ……!!」
(く、くさい!! くさいくさいくさいぃい!! 鼻が痛いっ!! 目もビリビリするっ!!)
蛇女の長大な体内で熟成されたガスはヒロキの髪の毛を逆立てる程の勢いで放たれ、凄まじい腐敗臭と共に蛇女の唾液が水滴となってヒロキの顔面に飛び散った。
更に、体内から湧き上がったガスは彼女の濃厚な胃液までもを伴って噴出しており、唾に混じって胃液の水滴を浴びせられたヒロキの目や鼻に刺すような痛みが走った。
ゲプッゴプッ……
ブハァアアアアアアアアアア……♥♥
「あぐぐぐっ……ぐっ……ふぅぐうううっ……!!」
特大のゲップを放ったあと、蛇女は残りのガスを出し切るように小刻みなゲップを重ね、それらを溜め込んだ吐息をねっとりとヒロキに向かって吐きかけた。
初回の物も含め明らかに偶然ではなく、わざと汚らしいゲップをヒロキに浴びせることで興奮しているのであった。
これでもかとばかりにヒロキを汚辱、凌○している蛇女であるが、未だ飽きたらぬ様子の彼女は、息も絶え絶えのヒロキの顔を両手で挟み込み、徐々に顔を近づけていく。
シュルル、シュルルルル……
「うぁっ……あっ……はっ……はぁっ……!!?」
(こ、こいつ……近づいてきて……ま、まさか!?)
ジュ、プッ……
ジュルルルルロロロロロロロロロロロロッ♥♥♥♥
「やぇっ……!! むぁっ……むぁうぅぁああああっ……!!!」
かなしばりによって逃げることも出来ず、半開きに固定されているヒロキの小さな唇に食らいつくようにして、蛇女の大きな唇が覆い被せられる。
そして次の瞬間には無理矢理に挿入された蛇女の舌先が、ヒロキの口内を蹂躙した。
ジュルルルルッ♥♥
ジュゾゾッ、ジュブルルルルルルッ♥♥
ジュロロロロロロロッ、ギュヂュヂュヂュヂュヂュッ♥♥♥♥
歯茎、歯の裏、軟口蓋……口内の全てが蛇舌によってねぶり尽くされる。
かなしばりによって僅かにしか動かすことの出来ないヒロキの舌は逃げる隙も無く、何倍もの長さの蛇舌に捕らえられ、ねぶられ、縛られ、搾り上げられた。
「あぇえっ……あっうぅう…………!!」
(く、口のなか……ネバネバの舌が動き回って……き、気持ち悪いよぉ……)
年端もいかないヒロキがキスの心地よさを知る筈もなく、まして悪臭を放つ醜悪な異形による口内蹂躙は彼にとって悪夢でしかなかった。
そしてヒトの物よりも粘度の高い彼女の唾液はヒロキの口内にへばりつくかのようで、呼吸を維持するために無理やり飲み込まされる唾液が食道にまでも絡みつくようだった。
「あぅう……え゛っ……げへぇっ…………」
(くさいし……変なあじ……苦くて酸っぱくて……うぅ…まずいぃ……)
先ほどのゲップで上ってきた胃液が少し混ざっているのであろう蛇女の唾液はニオイだけでなく味も酷いものであった。
かなしばりによって嘔吐反射まで抑えられているのか、吐き気だけがひたすらに込み上げるが実際に吐き戻すことは出来ず、ヒロキは蛇女の濃厚な唾液を飲まされ続けた。
そしてまた、ヒロキを更なる地獄へと誘う音が鳴り響く。
ギュルギュル、グォルルル……
「あぅ……うぁっ……!? あぅう……うぉうぁ……!!!」
(い、今の音……うそっ!? このまま……!? やだっ! やだやだやだぁっ!!)
再び聞こえたその音は、蛇女の体内から響く腹鳴(ふくめい)。
体内にて発生した腐敗ガスが臓器の管を通り抜け、食道という名の砲塔へ詰め込まれていく音であった。
ググッ……
ゴォオェエエエエエエエエエッッ♥♥♥♥
ビチャビチャビチャビチャッ!!
「ん゛っ!!?? ん゛んんんんっ!!!??」
溜め込まれた腐敗ガスは蛇女の口から再度ゲップという形で放出され、口内で舌を絡ませられている最中という、ヒロキにとって最悪のタイミングでぶち撒けられた。
熱さまで感じられる腐敗ガスはヒロキの口内に充満した後に一部が鼻腔へと逆流し、ヒロキは自ら嗅いだわけでもないのに猛烈な腐敗臭を強○的に味わわされることとなった。
更に蛇女の責めはそれだけに留まらず、後に続く水音が示すように、ヒロキの口内には腐敗ガスだけでなく唾に混じった彼女の胃液までもが注ぎ込まれた。
口内から喉奥にかけて刺すような痛みが一気に広がる。
臭気に遅れ、ヒロキが今後学校の授業で習うはずであった塩酸によく似た刺激臭が遅れて鼻腔を貫いた。
「ん゛っぐほっ!!! もがっ!!? むぐぐぅううううっ!!!」
(くさい!! すっぱい!! にがい!! いたいいたいいたい!! 死んじゃう!! 誰かたすけてぇえええ!!!)
たまらず咳き込み、激臭と共に注ぎ込まれた唾液と胃液を吐き出すために、未だ繋がったままの蛇女の唇から逃れようとヒロキは力の限り抵抗した。
パニックになっているヒロキにはそれどころではなかったが、蛇女はうっとりとした様子で目を閉じており、そのためヒロキのかなしばりは一時的に解けているようであった。
しかしやはりそれは偶然ではなく、嗜虐的で変態的な嗜好を持つ蛇女がヒロキの本気の抵抗を楽しむために敢えてそうしているようだ。
しっかりと後頭部を押さえつける両手に加えて、長く力強い蛇舌がヒロキの舌に未だに絡みついている。
そのせいでヒロキは、口の中に残った彼女の唾液と胃液のほとんどが喉奥に流れ込むまでの間ずっと、いわゆるディープキスの状態から抜け出すことが叶わなかった。
「ぐぶぶっ……むぐぅうう……ぶはっ!! げっほ! ごほっ! おっ、え゛ぇええ……!!」
蛇女の気まぐれか、ようやく開放されたヒロキは助けを叫ぶよりもまず首を精一杯下に傾けて咳き込み、口内と体内へ入り込んだ異物を必死に吐き出そうとした。
しかし、未だ全身をぐるぐる巻きにされて動けない状態では満足に嘔吐する事さえ出来ず、僅かな量の胃液――もちろん彼女の物である――を吐き出すだけに留まった。
体の奥底から湧き上がるような不快感と吐き気にヒロキは全身をブルブルと震わせる。
そして再度の嘔吐を試みようとするヒロキの顔を大きな手のひらが掴み、強引に正面へと向けさせる。
「ごほっ、げぇっ……や、だぁ……もう、ゆる、し…………いぃっ!?」
シュルルルル……ハァアアアアアア……♥♥♥
黄金に輝く蛇眼に対してせめてもの抵抗として目を閉じたヒロキであったが、
少年の薄いまぶた等は意に介さぬとばかりに放たれた眼光がヒロキを貫き、ヒロキは目を閉じたまま体を硬直させる事となった。
一度かなしばりを解くなり、力づくで開かせるなり、蛇女にとってヒロキの目を開かせる方法はいくらでもあったであろう。
しゅるしゅる、しゅるしゅる……
ずるずるずるずる……
「ひぅっ……!? あっ……あぅっ……!? うぅうっ……!!?」
しかし、やはりこれも敢えての事で、蛇女は怯えるヒロキの反応を楽しんでいるのであろうか。
物言わぬ彼女の真意を測る事は出来ないが、いずれにせよしばらくの間、ヒロキは目をつぶった状態で体中を這い回る蛇腹と鱗の不気味な感触に晒され続けた。
「っ……!!……っっ!! くうぅ……っ!! むっ……むぅうっ……!?」
しばらくの間ギュッと力を込めて、全身をぞわぞわと走る不快感に抗っていたヒロキであったが、やがて蛇腹の動きが止まった。
気づけば既にかなしばりも解けているようであったが、その代わりに鼻から下にまで蛇腹が巻き付いており、声が出せない状況であった。
恐る恐る目を開いたヒロキの視界が真っ先に捉えたのは、黄金の瞳を見開いて待ち構える蛇女……ではなく、顔の前でゆらゆらと揺れる尻尾の先端であった。
「……んっ、むぅ……? むぐぅうっ!!? んんんんっ!!??」
なぜ目の前に尻尾が?
蛇女の顔はどこに?
そのような疑問を抱いた次の瞬間、分厚い蛇の体の向こうに隠れて見えないヒロキの股間部に、熱くネットリと湿った感触が襲いかかった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ずるるるるるるぅっ♥♥♥
じゅぼぼっ♥♥ じゅろろろろろろろろろっ♥♥♥
「んんんんんっ!!!! くふっ!!? んんんんっ!! んふぅうっ!!? むぅううううううっ!!!!」
(ち、ちんちんが……舐め……食べられてる!? 熱い!! ちんちんが変になるぅうう!!)
一部だけ拘束を解かれ剥き出しになっているヒロキの股間部を、蛇女はその長舌で攻め立てた。
熱く火照った筋肉の塊である蛇舌は自在に動き回り、絶えず分泌される唾液で全体がぬめり気を帯びている。
「んふぅうううっ!!! ふぅううっ!!! んんんっ!!! むぐぅううううっ!!!!」
その舌がヒロキの小さなペニスを舐め回し、先端を擦り、裏筋から舐め上げ、
巻き付いて搾り上げる。
蛇女の舌先はヒトの女性器が与えるものより遥かに激しい快楽をヒロキに与えた。
ほとんど悲鳴に近いヒロキの嬌声はしかし、分厚い鱗に遮られ、元凶である蛇女だけにしか届かない。
ジュルッ、ジュルルルルッ……♥♥
ハァアアアアアア…………♥♥♥
未曾有の快楽に身悶えするヒロキが小刻みに放出する精液を舐め取り、蛇女は恍惚とした表情を浮かべている。
まるで人間のように上気した頬に手を当てて顔を震わせる様は、彼女自身もまた興奮している事を示しているのであろうか。
「んぅうううっ!!! ふぅうっ! ふぅうううっ……んっ……うぅう……っ!?」
永遠に続くかと思われた愛撫地獄は唐突に終わりを告げた。
ペニスからの快楽刺激が収まり、息を整えようとしていたヒロキだが……再び感じた違和感に息を詰まらせる。
「ん、ふっ……くっ……!? むっ……むぐぅう……!?」
(また変なニオイしてきた……チーズみたいな……ウ、ウンチみたいな……くさいよぉ……)
生臭いニオイ、蒸れた女の体ニオイ、濃密な唾のニオイ……様々な悪臭を嫌というほど味わわされ、半ば麻痺しかけていたヒロキの嗅覚はそれらと別種の"新鮮な悪臭"を敏感に感じ取ってしまった。
それはチーズやヨーグルトのような乳製品の発酵臭に排泄物の便臭を混ぜ合わせたような凄まじく不快なニオイであった。
今までのものよりも更に嫌悪感を醸す不潔な悪臭の出どころを無意識に探してしまったヒロキの目に、ゆらゆらと揺れる蛇女の尻尾が写った。
その先端から少し戻ったところが横向きの割れ目のようになっており、スリットからは茶と白のマーブル色になった液体がダラダラと漏れ出していた。
「むぅっ!? うぅっ……むぅうう……!!」
(うぇえっ……こいつ、ウンチしてる……汚い……くさすぎるよぉ……!)
野生のヘビは尻尾付近に"総排泄腔"と呼ばれる穴を持ち、その穴から尿・フン・卵などの全てを排出する。
そのような知識は当然小学生であるヒロキは持ち合わせていなかったが、尻尾の穴から凄まじい悪臭を放つ粘液がドロドロと溢れる様を見て排泄行為と考えるのは自然の流れであった。
おぞましい光景から顔を背けようとするヒロキを、いつのまにか振り返っていた蛇女の顔が舌なめずりをしつつ見つめている。
「うぅぅ…………うっ!? むぅうっ!!?」
嫌悪感に顔を歪めていたヒロキの顔が突然、驚愕に染まって狼狽え始める。
悪臭を拡散するようにふらふらと揺れていた蛇女の尻尾が動きを止め、ゆっくりとこちらに向かってきたためであった。
ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……♥♥
「んむむぅうっ!! ぐっ! ごふっ!! ごふぅっ!! むぐぅうううっ!!!」
ハァアアアアアアア……♥♥♥
蛇女の目はこちらを向いているが、どうやらかなしばりは発動していないようだ。
しかし、鼻の下から蛇腹でグルグル巻きにされているヒロキに逃げるすべが無いことには変わりなく、蛇女は汚物から必死に顔を背けようとするヒロキの反応を見て興奮しているようだ。
その証拠を示すように蛇女は悩ましげな吐息を漏らし、尻尾のスリットからはゴボ、ゴボと粘液が溢れ出る。
激臭を放つ白濁した粘液の正体は、欲情した蛇女が分泌する濃厚な"愛液"であった。
再びパニックになって暴れるヒロキにゆっくりと焦らすように近づいた尻尾は、そのままヒロキの左頬に優しく押し当てられた。
べちょ
「ん゛っ!!?? むぅうう!!! うぅううううっ!!!」
(べちょってした!! ぬるぬるしてる!! き、きたない!! きたないぃいい!!!)
まるで剥き出しにした尻の穴を直接押し当てられるような、得体の知れない排泄物を直に肌に塗り付けられる感触にヒロキは悶絶した。
しゅるしゅる……
べちょぉ
「うぅっ!! うっ……うぅうううっ!!?? うっ、うぅうう……!!!」
押し付けられたスリットが離された左頬からは、腐ったチーズを便器に詰まらせたかのような悪臭を放つ白濁液が滴る。
無駄と知りつつ右側に顔をよじるも、今度は右側の頬へとスリットが押し付けられる。
左右の頬をドロドロの愛液で汚されたヒロキは、鳥肌が立つ程の嫌悪感の中で目をギュッと閉じたまま身を震わせていた。
ハァ、ハァ、ハァアアアアアア……♥♥♥
ぶじゅ、ごぷごぷ、ぶじゅうう……
興奮した蛇女の顔が間近に迫り、熱く湿った吐息がかかる。
蛇女の興奮に合わせてか、スリットからは尚も汚らしい音を立てながらマーブル色の愛液が湧き出していた。
そして右頬を名残惜しそうに撫でてから離れた蛇女の尻尾が次に向かったのは……俯いて震えるヒロキの頭上であった。
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全文約22000字 あらすじ → https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19122293
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