ooo 2023/08/12 19:26

インモラル・バトルアリーナ! ~ コットンVSライト ~

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舞台設定などは前作SSをご参照ください。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17532867
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 とある非公認格闘技団体が主催するアンダーグラウンド興業――『インモラル・バトルアリーナ』
 その参加者である女子大学生、コットンは地下にあるリングに向けて薄暗い通路を進んでいた。 
 更衣室で先ほど着替えた黄色いイメージカラーの水着のようなコスチュームからは、普段の彼女の性質を表すかのようなモチモチとした腹肉が露わになっている。

 そうしてたどり着いた地下リングはいくつかのささやかな照明で照らされており、中央には一人の少年が立っていた。

「準備が出来ましたか。 では、リングに上がってください」
「うん……」

 ムチムチな体の各部を揺らしながら、さして機敏とは言えない動作でコットンはロープをくぐり、リングに上がった。
 その表情はここに来た時からずっと怪訝なままだ。
 リング上でコットンを出迎えた少年はコットンの下乳ほどの身長しかなく、健康的な上半身を露出したコスチュームの佇まいは、以前対戦したマトヤの姿を彷彿とさせた。

「えっと……確かライトくん……だっけ? 改めて聞くけど、キミが私を呼び出したの……?」
「はい、そうです。 初めましてコットンさん、今日は来てくれてありがとうございます」
「えっ? あっ、やっ、こっ、こちらこそ……!?」 

 ライトと名乗った少年は背筋を真っ直ぐに伸ばし、深々と頭を下げた。
 生意気な顔で散々に悪口を叩いていたマトヤと同じ背格好だが、全く対象的なライトの振る舞いに更に混乱したコットンは、慌てて自分もわたわたと頭を下げた。

「えっと、メール読んだんだけど……私と試合をしたいんだよね? マトヤくんの敵討ち……だっけ?」
「はい。 僕とマトヤは同期のライバルで……あいつ、コットンさんに負けてからしばらく寝込んで、復帰してからも自信失くしちゃったみたいで」
「うっ、あっ……そ、それは…ごめんなさい! あのときはちょっとやりすぎちゃったかも……」
「いえ、真剣勝負でしたから、それは別に良いんですよ。ただ、僕とマトヤは友達でもあるので。 僕がコットンさんに勝って勇気づけてあげられたらなって思いまして……この試合、受けてくれますよね?」
「そ、それはもちろん! 受けて立つよ! でも、なんで非公式試合で……?」

 そう言ったコットンがぐるりとリングの外を見渡すも、小規模な観客席には一人の観客もカメラも入っていない。
 本番の試合リングではなく、夜間に小さな練習場を貸し切っての非公式試合の申し出に、コットンは改めて首を傾げる。
 
「それは、あー……やっぱり、友達が立ち直るのは早い方が良いですからね……試合…公式のが…待ちきれませんでしたから」
「ふぅん……? もちろん、私も修行中だから、試合自体は望むところなんだけど……」

 コットンの質問を受けたライトは、ふいと顔を逸らし、言葉を詰まらせた。
 少しだけ疑問に思ったコットンであったが、それよりも気になる事があり、それを最後の質問として放った。

「でも……良いの? 私って、ほら、マトヤくんとの試合を見てたら分かると思うけど……そのぉ……」

 コットンはぷにぷにの腹の前で手を組み、もじもじとさせながら言葉を途切れさせた。

 彼女は"顔面打撃以外は何でもあり"が売り言葉のインモラル・バトルアリーナにおいても極めて異質な、オナラを武器にして戦う選手である。
  元々はオナラがメインである別の地下興行団体からの移籍選手である彼女は、自身のオナラに誇りを持っていた。

 しかし、以前の興行に居なかったような、明らかに年少の男の子に対して強烈なオナラを嗅がせるのはやはり躊躇してしまう。
 出会い頭からコットンの容姿を徹底的になじって来た生意気なマトヤに対しては、怒りのあまりに本気のオナラをぶっ掛けてしまったが……目の前の誠実で真面目そうな少年に対してはコットンも好印象を抱いてしまっているため、罪悪感の方が上回ってしまっていた。

「はい、むしろ絶対に手は抜かないでくださいね! 本気じゃないコットンさんを倒しても意味がありませんから!」
「えっ!? う、うん……ライトくんがそういうなら……!」

 コットンの不安げな申し出に対し、ライトはむしろ勢いづいた様子でファイティングポーズを取った。
 そこにファイターとしての矜持を感じ取ったコットンは同じくファイティングポーズを取る。

 歓声は無く、ゴングすら鳴らず、二人の非公式試合の火蓋が人知れずに切って落とされた。


「やぁあああっ!!」
「……ふっ! くっ!!」
「えいっ! えぇいっ!!」
「ぐっ……! やっぱり正面からはキツいか……!」

 先手必勝とばかりに突っ込んだコットンの攻撃をライトが迎え撃つ形で試合は始まった。
 小柄なライトはやはり相応のフットワークを発揮したが、天性の勘とサッカー仕込みの敏捷性を兼ね備えたマトヤのそれには一歩及ばないようだ。
 マトヤのように完全に避け切ることは出来ず、時には受け、時には捌きながらも反撃の行うライトであったが、縦にも横にも大きな体格差のあるコットンの攻撃と正面からかち合えば、力負けしてしまうことは明らかであった。

「それなら……ふっ!」
「……っ!!」

 フェイトを掛け、コットンの視界から外れたマトヤが素早くコットンの後ろに回り込む。
 しかし、やはりマトヤに及ばないそのスピードはコットンに捉えられており、マトヤと対戦した後の彼女にとっては予想通りの行動でもあった。

(やっぱり後ろを取るよね……うぅ…なるべく加減して……ごめんねっ!!)

 ブボォオオオオオオオオッ!!!!

「ひゃああっ!??」
「むぐっ!?」

 前傾姿勢のまま無防備に晒されていたコットンの尻から突如として爆音が響き渡り、凄まじい勢いとニオイのオナラが放たれた。
 ライトの事を気遣ってスカシッ屁を放とうとしたはずが、やはり加減が苦手なためか爆音を放ってしまい、コットンがまっさきに悲鳴を上げた。

 そして人間のオナラとは思えない程の強烈なニオイと音にライトは怯み……そのまま背後からコットンの足に組み付いた。

「だいじょう――――ええぇっ!!?」
「ふっ、ぐぐっ……重っ……!!」
「わわわっ!? は、離してぇっ!!」

 ボブォオオオオオオオオッ!!!!
 ブッビビィイイイイイイッ!!!!
 バブォオオオオオオオオッ!!!!

「うぐっ!? げほっ、ごほっ……ぐぅうう……!!」
「えぇええっ!? なんで!? なんでぇっ!!?」

 加減した(つもり)とは言え、凄まじい威力だったオナラに一瞬怯んだだけで突っ込んできたライトに、コットンは驚愕した。
 そのまま背後から片足を取り、持ち上げて体勢を崩そうとするライトに対して、コットンは手加減を忘れて必死にオナラを連発した。

 しかし、ライトは顔を顰めて咳き込むだけで、攻撃の手を緩めようとしない。
 移籍後に戦ったバトルファッカー達ならば既に悶絶しているはずの量のオナラを直撃させてもほとんど効いていない様子のライトに対して、コットンは大いに困惑し、焦りを募らせた。

「やっ! ちょっ! だ、ダメぇえええっ!!」
「もう、少し……うあっ!?」
「あっ!? わっわわっ!!」

 危うくマットに引き倒されてしまうところのコットンであったが、体勢が崩れた瞬間に無茶苦茶に振り回した腕が運良くライトに直撃し、ライトの小さな体が弾き飛ばされた。
 コットンはその隙にわたわたとした動きでロープに縋り、コーナーを背にしつつも何とか体勢を立て直した。

「はぁっ、はぁっ……! あ、危なかったぁ……!!」
「っつつ……! 逃げられましたか。 でも、次は逃しませんよ……!」
「な、なんで……!? 私のオナラ……く、臭くないの!?」

 彼女が以前所属していた、オナラで戦うアンダーグラウンド興行の選手ではなく、それでいてマトヤと同じ中学生にしか見えない少年が、自身の手加減無しのオナラに何発も耐えているという事実が彼女を驚愕させる。

 あまりの混乱のため、自らの技の効果を相手に尋ねるという愚を○すコットンに対して、ライトはなぜか頬を赤らめつつも、憮然とした表情を作って言葉を返した。

「もちろん臭いですが……お、思っていたほどではないですね。 その程度では僕は倒せませんよ。 僕は……が、我慢強いのでっ!」
「…………っ!??」

 そしてその瞬間、コットンは衝撃的な物を目撃した。

(なっ、なんで……おちんちん……お、おっきくなってるの……!?)

「さぁ、今度はこっちから行きますよっ!」
「っ!? わわわっ!!」

 まるで何かを誤魔化すようにして、ライトはコーナーに追い込んだコットンに対して攻勢を開始した。
 自身の唯一にして最大最強の武器であるオナラを意に介さずに向かってくるライトに対して、コットンは慌てて迎撃体制を取る。

 しかし、彼女の視界の端に映るライトの股間部は、改めて確認してもやはりかなりの強度で勃起している。
 まだお互いに性的攻撃をしていないのにこの状態。
 それはつまり、ライトがマトヤを上回るエロガキであり、コットンの姿に欲情しているか、もしくは――――

(こ、これって……もしかして……もしかして……!?)

「……んんっ!!」

 ブッボォオオオオオオオオオッ!!!
 
「むぐっ!? げほっ……ふぅ、ふぅ……言ったでしょう、その程度では僕には効きません!」
「……っ!!?」

 否、コットンのオナラは確かに効いているように見える。
 オナラの直撃を受けたライトは仰け反り、そのニオイに咳き込んでいる。
 しかし、直後には頬を赤らめて息を荒げつつも笑みを作り、他の選手達のように次のオナラを恐れる素振りを全く見せない。

 そして、コットンの視界に映った彼の股間の膨らみは先程よりもその大きさを増していたのであった。

(やっぱり……この子ってもしかして……"オナラフェチ"……!?)

 "そういう人"の存在が居る事はもちろん知っていたし、事実として自身が以前所属していた興行での観客達は大部分がそのような人種であろうと、コットンはおぼろげながらに感じていた。
 しかし、まさかそのような変態的な性癖を持っている人物が対戦相手として目の前に――しかもこのように幼い男の子であるとは彼女にとって思いもよらなかった。

(で、でも……それじゃあ私……どうすればいいの……!?)

 自慢のオナラはほとんど効かず、それでいてバトルファッカーであるライトが今後使ってくるであろう性技に対し、他団体出身であるコットンはほとんど耐性を持たない。
 今までに無い大苦戦の予感を感じ、コットンは開始早々に冷や汗を流すこととなった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



「ふっ! はっ! やぁっ!!」
「ひゃうっ!? うぅっ!?」

 コーナーへ追い詰めたコットンに対し、ライトは素早く連打を見舞った。
 スピードに乗ったライトの打撃はコットンの防御の隙間から剥き出しの腹肉を捉え、リング上に甲高い打擲音が響く。
 攻撃の合間にコットンが苦し紛れに手足を振るうが、腰の入らない打撃ではやはりライトに防がれてしまう。
 手数の違いから、コットンは防戦一方になってしまっていた。

「よっ、はっ! どんどん行きますよ!」
「んぐぐっ……こうなったら……えぇーーいっ!!」
「……ぐぁっ!?」

 しかし、そこでコットンは覚悟を決めると、ライトの打撃を無視して自身も同時に攻撃を行った。
 先にコットンの腹部に打撃が当たるが、彼女は一瞬怯んだだけですぐさま反撃を返し、今度はライトが驚愕する事となった。

「シュッ! はぁあっ!!」
「あ゛ぅっ!? うっ!……えぇええいっ!!」
「ぐぅうっ!? くっ……相打ち狙いですか……!」
「はぁ、はぁっ、お、お腹はっ、鍛えてきたんだからっ!!」
 
 むちむち、ぷにぷにとした感触のコットンの腹肉はお世辞にも鍛えていると言える見た目ではなかったが、やはりその厚みと弾力性によってある程度の衝撃は吸収されてしまうようだ。

 リーチの差により、どうしてもヒット&アウェイの形を取らなければならないライトに対して、被弾覚悟で腰を据えたコットンの重たい打撃のダメージが蓄積していく。

(……よしっ! やっぱりスピードはマトヤくん程じゃない……相打ちで良いなら私でもなんとか合わせられる!)

 ロープを背負った事で正面からの戦いになり、逆にコットンは有利になっていた。
 以前対戦したマトヤであれば正面からでもコットンの攻撃を避けて自分だけが攻撃することが出来たが、ライトにそれほどのスピードとセンスは無かった。

 しかし、マトヤのライバルであるライトは、彼に勝る武器も当然ながら持ち合わせている。

(そろそろかな……!)

「ふっ、はっ……せやぁっ!!」
「ひゃうううっ!??」

 何度も腹に意識を向けさせた後で、ライトは素早くコットンの膝に攻撃を加えた。
 側面からのミドルキックの形でライトの足が振り抜かれると、予想外の場所にズンと重たい一撃を受けたコットンの体勢が大きく崩れる。

 そして、思わず身を縮めてしまったコットンの首の後ろに素早くライトの手が回されたかと思うと、次の瞬間にはコットンの頭が真っ白になった。

「痛っ――むぅうっ!!??」
「はむっ、ちゅっ……♥♥」
「んぅううううっ!!??」

 コットンが顔を下げた隙をついて、ライトはコットンの顔に飛びつくようにしてキス攻撃を行った。
 キスはバトルファックにおいて極めてポピュラーな攻撃手段であり、コットンも何度か受けた事があり、今ではいくらかの耐性を持っているはずである。
 
「んっ、ふぅうっ……!?♥♥」
「ちゅむっ……んっ……ちゅるるるっ……♥♥」
「ふむぅっ!?♥♥ むっ……ふみゅううぅっ……!??♥♥♥」

 しかし、顔を真っ赤にしたコットンは目を白黒とさせ、その膝はガクガクと震えてしまっていた。
 動き回る小さな舌先が、まるで快楽物質のツボを押すようにしてコットンの口内を蹂躙する。
 自身の下乳ほどの背丈しかない幼い少年によるキスはしかし、コットンの全身から力が抜けてしまう程に官能的であった。

「んちゅっ……れるれる……ぷはっ!」
「ふやぁっ!?♥♥ はぁっ、はぁっ……にゃに…これぇ……!?♥♥」
「ふふっ……どうですか? キスに関して、僕はマトヤにも負けたことがありません」
「ふぇえ……!? ひゃ、ひゃめっ――」
「ちゅぷっ♥♥ んちゅうう……♥♥」
「んうぅうううううっ!!??♥♥♥♥」

 もしもこのまま押し倒されてしまえば、更なる愛撫による追い打ちで起き上がれないままに何度もイかされてしまう事が容易に想像できる。
 ロープに手をかけ、ガクガクと笑う膝を気力で奮い立たせながら、コットンは何とか耐えていた。

「ちゅぅうっ……れろれろ……ふふ……♥♥」
「んふぅう……♥♥ はぅふっ……んんんんっ!?♥♥♥」

 全身を総動員してキス攻撃に耐えているコットンに対し、両腕で首元にぶら下がるようにしていたライトはその片腕を伸ばすと、コットンの鎖骨の上を滑らせてから胸元を優しく撫で始めた。
 快楽の供給元が二つに増えた事で均衡は一気に崩れ、コットンの体勢が更に崩れ始める。
 胸元を愛撫するその小さな腕を払い除ける事は容易なはずが、今のコットンの両腕はそれぞれロープと膝を支えにする事で精一杯の状態だった。

 圧倒的な技量差のキス攻撃と、そこから流れるように行われた愛撫攻撃により、コットンは一瞬にして陥落寸前へと追い込まれた。
 勢いに乗ったライトの手の平は胸元を撫で回した後、ヘソを通り、コットンの一番の急所へと伸ばされていく――――


「んんっ……ゲフゥウウウウウッ!!!」
「むぐごごっ!!?」

 しかしここで、正気を取り戻したコットンが反撃のゲップ攻撃を放った。

 ライトのあまりの舌使いに一時放心してしまっていたが、ゲップは元々バトルファッカー達と戦うためにコットンが用意していた迎撃手段である。
 胃の中で溶け合った食物のニオイに酸性の胃液臭がスパイスとして加わった、およそ可愛らしい少女の口から吐き出されたとは思えない臭気がライトの口内に直接注ぎ込まれる。

「ぐっ……ふぅっ……!?」
「んむっ……!? ゴェフゥウウウウウッ!!!」
「んぐぐぐぐっ!!??」

 生暖かく湿った空気の感触が口内を通って鼻腔に突き抜け、他人の胃の中のニオイを無理矢理に嗅がされるという悶絶必至のカウンターを2連続で受けたライトはしかし……なおも倒れなかった。

「むっぐぐっ……ふぅ、ふぅう……! んちゅるるっ♥♥」
「ふみゅううっ!!??♥♥ んふっ……ふぅう……ゲェエエエエエプゥッ!!」
「ごふっ!? ぐっ……ちゅるるっ…れるっ……♥」
「んくっ♥♥ ふぅう……ゲプッ……あふぅう……♥♥」

 ライトはオナラだけでなく、ゲップでも興奮出来る性癖を備えていたようだ。
 股間を固く滾らせ、時おり噎せながらもキスと愛撫を継続していく。
 コスチュームの上から敏感な部分を優しく擦られ、ゾクゾクとした快感が走ると共にコットンの体からは力が失われた。

 チャンスと見たライトは一気にコットンを押し倒そうとするが……その想定は覆される事となった。
 
「ふみゅ……うぅうん……♥♥」
「ちゅぷっ……ふふっ……んむっ? むぅうっ……!?」

 完全に脱力し、こちらへもたれ掛かってくるコットンを押し返そうとする足腰には力が入らなかった。
 気づけば胸は息苦しく、不快感がガンガンと痛みを伴って頭を叩いている。

 キスと愛撫を止めてまで、ガクガクと震える膝に必死に手を付きながら耐えていると、体内からあまりにも不快な何かが湧き上がってくるのを感じた。

「……ゲフゥウッ!? ぐっ! げほっ!! ぐぅう……!!」

 堪えようもなくライトの喉の奥から噴き出したのは、コットンに何度も注ぎ込まれたゲップの塊であった。
 コットンの強烈かつ大量のゲップはライトの体内で暴れ回った後、集合して再びライト自身の口内から鼻腔へと逆流したのである。

 キスと愛撫でコットンのゲップが徐々に弱められていった事で休まされていたライトの嗅覚が不意に殴りつけられ、パニック状態を引き起こす。

「あぅ、うぅ……♥」
「ぐ、ぐっ…………むぐぅうううっ!!?」

 もはやコットンを押し倒すどころではなく、ライトの体は逆にコットンの体に押し倒されてしまった。
 匂い立つ程に汗ばんだムチムチの柔肉がライトの全身を押し潰し、彼の小さな顔はコットンの胸の谷間に飲み込まれてしまった。

「むぐぅっ! むぅううっ……ん゛っ!??♥♥」
(アソコが……コットンさんのお腹で……!? こ、このままじゃまずい……!!)
 
 脱出しようと必死にもがいていたライトの体がビクンと跳ね、その動きを止めた。
 度重なる臭い責めで限界まで血流の募った子供ペニスが、倒れた拍子にコットンの腹肉に包み込まれてしまっていたのだ。

 縦でなく横に滑らせるようにして、ゆっくりと慎重に脱出を図ろうとしたライトに対して、次の瞬間には更なる追い打ちがかかった。
 
「んっ♥ くっ、うぅうっ……!」
「はぁ、はぁ……あふ……♥♥ ダ、ダメ……早く…お、起きなきゃ……!」
「ん゛ぅううううううっ!!??♥♥♥♥」

 ビクビクビクビクッ♥♥♥♥
 ドピュウウウウッ♥♥ ドピュッドピュッ♥♥♥

「……ふぇっ!?? えっ……あれ……!?」
「んふぅうっ♥♥ ふっ……ふぐぅうう……!!」

 腰砕けの状態から正気を取り戻したコットンが身を捩り、汗ばんで火照った剥き出しの腹肉に股間を一気に擦り上げられたライトは堪らず絶頂してしまった。
 全身を柔肉に押しつぶされて身動きが取れないまま、ライトは自身のコスチュームパンツの中に盛大に射精した。

 ライトは臭いフェチであり、コットンが得意とする悪臭攻撃によって確かに快感を感じる事が出来た。
 しかしその反面で、通常のバトルファッカーを相手にした時よりも遥かに早く快感が高まり、ライトは自身の射精感を制御する事が出来なかったのだ。

「し、しまっ――ゴフッ!! う゛っ!? げほっ、げほっ! はぁ、はぁ……!!」
「……っ!!」

 ムチムチの肉体に圧迫され、ライトの体内に僅かに残っていたゲップガスが噴き出すと、不意の悪臭を嗅いでしまったライトが顔を顰めて咳き込んだ。
 ライトは女性の悪臭を嗅ぐ事で快感を得る事が出来るが、それは悪臭のダメージを置換することを意味しない。

 そこに快感が足されるだけで、あくまで悪臭の肉体的・精神的ダメージはしっかりと感じているライトは、今までマトヤを凌ぐ我慢強さと根性でコットンの攻撃に耐えてきた。

 しかし、激烈なニオイだけでなく無尽蔵とも言える放出量のコットンのガス攻撃は、ライトの想定を遥かに上回るダメージを蓄積させていたのであった。

(こ、これがコットンさんのガスのニオイ……!? このまま何回も嗅がされたらヤバい……なんとかしなきゃ……!!)

(ちょっとずつだけど、効いてる……!? でも、またあの舌で口の中弄られちゃったら次は耐えられないかも……!? こ、このまま攻め切らなきゃ……!!)

 インモラル・バトルアリーナにおいて、ラウンドを隔てるゴングは存在しない。
 膠着のさなかで静かに第2ラウンドへと移行したリングの上で、ライトとコットンはそれぞれの思いを胸に行動を開始した。

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