変新性活　インモラルグローブ　６

入学式に出席。

初めて着るスーツに息苦しさを覚えながらも晴れやかな気持ちで式典を済ませた。

大ホールの外でアイスコーヒーを飲んで一息入れていると俺に新居となるアパートの部屋を譲ってくれた恩人の先輩と出会う。
相変わらずのイケメンぶりに周囲の女たちの視線を集めている。
以前の俺ならシンプルに羨ましく思うんだろうけど、今の俺は女よりも男にモテたいから女の視線なんて集まらなくても構わない。

丁度良かったので先輩に手袋が入っていたエログッズの箱を引き取ってもらえないかと聞いてみた。
処分してから「俺に連絡して欲しかったんだが」なんて言われても困るし。

「は？　あの段ボール箱は先輩の忘れ物じゃないんですか？」
ならば、誰の置き土産なんだ？

ここまで特別な力を持つ『コピーグローブ』を忘れてしまう人物なんているのか？