童貞同盟は如何にして瓦解したか 第七話

日が沈んで暗くなったらぽつぽつと会員の男たちが男性専用クルージングスペース『Men’s Alliance』に集まって来た。
 
「平日だとだいたいこんな感じ。同じ時間帯に3~4人くらいかな? 21時を超えても多くて6人くらいまでだね」

俺とタケルのアナルをさんざん犯しまくり、カラダに精液をぶっ掛けまくったナルセさんが常連客の対応で別の部屋に移った。
仕上げとばかりに俺はタケルの背中を、俺の背中はタケルに任せてナルセさんの精液を拡げて塗り込んでやる。

見る間に残っていた童貞膜が剥がれる、すうっと溶けるように消え去っていく。
立ち上がって最終確認。ケツを割って奥の肛門部分もチェック。よし、黒い皮膜はどこにもない。見事にキレイさっぱり
童貞膜から解放されたんだ。
俺とタケルはその嬉しさのあまりまたキスを交わした。

よく見ればタケルって野性味があってカッコイイよな。なんで今までコイツからのアプローチを受けた女子は断ったんだろう?
見る目が無いとしか言いようがない。
その点俺は間近でいつも見て来たし、コイツの短所も知っているが長所の方がデカいから気にはならない。
ナルセさん抜きでもコイツとなら、タケルとならセックスしたい、と思う。
唇を離したタケルがまっすぐ俺の目を見た。
「なぁ、アキト、じゃなくてトキオ……、明日もセックスしようぜ?」
「俺もそう言おうとしてた」
「でさ、今思ったんだが、俺らもう童貞膜が無いだろ? だったら俺たちの体液でもってショウを助けられるんじゃないか?」
「おお! タケル冴えてる! そうだ! 俺たちショウを助けられる! ショウとの約束を果たせる! 

俺とタケルの思いは一致した。
明日のセックスはショウの家で。ショウを交えて行おう。これでショウを童貞膜から「解放」してやれる。

この時、俺もタケルも心の底から希望と喜びに満ち溢れていた。

「おーい! アキトくん~! カケルくん~! 今来たみんなに紹介したいからこっちに来てもらっていいかい~?」

ナルセさんの呼ぶ声が聞こえた。
俺は、久しぶりに見た肌色の股間にトランクスを穿いて声のした方へと向かった。

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