真夏のビーチと魔性の果実 11 最終話
今年の夏が終わっても来年がある。
来年の夏には俺もユウヤもマランガの実を結びたい。
だから、このカラダにいっぱい養分を貯めて蓄えなくちゃいけない。
関係の近いダチや知人は避け、見ず知らずのサラリーマンや別の大学の学生に狙いを定め、そいつらの精液を取り込む。
来年の夏への備えだけじゃない。精液は主食なんだ。
なので毎晩俺は男のチンポをアナルに迎え入れ、そいつの限界を超えるほどの精液を搾り取った。
始めは催淫フェロモンで誘い出し俺が操っているような相手だったのが、どんどん自発的に腰を動かし、男の快感に目覚めて嵌っていく様子は特に刺激的で堪らない。
特に、結婚して間がない新婚の旦那や第一子が生まれたばかりの若パパが俺のアナルで男に沼っていくのは背徳感も相まって最高だ。
「大事な奥さんを放って俺にチンポをぶち込んじゃっていいの?」
「お前が俺をこんな風にしたんだろ? それに、こんな気持ちイイ穴を味わっちまったら止められる訳ねぇって」
――ってね。
だけどさ、どれだけケツで男のチンポを味わってよがり狂おうとも心は常に愛しいダイチさんのモノ。
俺はダイチさん一筋。
ここまで純粋に誰かを好きになるなんて、なんだかヒトじゃなくなってからの方がより一層「人間的」な気がするんだ。
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