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ペンギンの記事 (8)

あいたい。⑦ 最終回

ぺんぎん「お願い!ゆきちゃんや娘ちゃんに会わせて!!!神様!!」


かみ「わしとて神。会わせることは簡単にできる…
   だが、実はわしよりももっと上の神がいて、
   一たび会えば、その神の怒りを買うことになるぞ。
   そしてその瞬間に、この世界は消えてなくなるのだ…
   本当にそれでもよいのか?」


ぺんぎん「え…じゃあ、ちょっとその神様に掛け合ってみてよ。」


かみ「実はわたしも、お前があまりにも不憫だから、
   一般向けで話を出せば、そもそもの理由には当たるまいと、
   メールを出してみたのだが、かる~く一蹴されたのだ…
   あの神には何を言っても無駄なのだ…」
ぺんぎん「…僕…それでも会いたい…一目だけでも会いたい!会わせて神様!!」


かみ「…わかった。お前の覚悟、今度こそ本気で受け止めたぞ!では、さらばだ!」

ペンギン「あ!!」

麗子さん「ポチ!!心配したわよ!よかったわあ!」


狼「ワオン!!」
ペンギン「神様、ポチさんの望みもかなえてくれたんだね…よかったあ…」

ペンギン「あの姿は!!!」



娘のあし「あ!こんな所にいたわ!!なにしてるの・・・」

娘のあし「って、ちょっと!ゆきちゃん!大変よ」
ゆきのあし「このままじゃ危ないわ!早く連れ帰って助けないと!」


ぺんぎん「あ…ゆきちゃん…娘ちゃんもいる…みんないる…ああ…うれしい」


ぺんぎん「あああ!、僕…思い出も…みんなの顔も思い出せたよ…」


ぺんぎん「ありがとう神様…ありがとうみんな…僕、今度はもう忘れたりなんてしないよ…」



ゆき「ダメよ!まだ行かせないから!」
ペンギン「え?」


ゆき「娘!あんたを若返らせたアレ!早くあれ使うのよ!」


娘「そうだわ!!あんた!アレだしなさいよ!ぱちもんタイム風呂敷持ってるでしょ!…って何してんの!」
宇宙人「…だって…会いたいの違うっていうんだもん…」




ゆき「これで助かればいいけど…」
娘「きっと大丈夫よ!」




こうして、ペンギンは再びみんなのもとに帰ることができたのでした。


めでたしめでたし…なのか?
でも、この先、彼らはどこへ行くというのでしょうか…

すいません。作者もひよってしまいました。

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あいたい。⑥

狼とペンギンは山の頂上にたどり着きました。


狼「やった!ついたぞ!ずいぶんがらんとしてるな…神様なんてほんとにいるのか?・え?…おいペンギン!!起きろ!返事してくれよ!!」

ペンギンはずるずると、力なく狼の背中から落ちていってしまいました。

ペンギン「…ああ…神様…僕…せめて最後に…あの人たちに…最後にあの人たちに一目でも会いたかったよ…」


狼「こら!!なんてこと言うんだ!ペンギン!!しっかりしろ!!」


神様!!早く!、早く出てきて、ペンギンの願いを聞いてやってくれえ~っ!」

その時でした。


温かい光の輪が狼を取り囲み始めました。

狼「なんだこれは!!!う、うわああ~~!」


   


かみ(狼)「私はDAZの神…訳あって狼の姿を借りさせてもらった。ぺんぎんよ。そなたの思い、しかと受け止めた…」

ペンギン「あ…神様…きてくれたんだね…僕…みんなに会いたい…」


かみ「…だがな、お前がその願いを成就すればこの世界は凍結して消滅する。それでも良いのだな?」
ペンギン「…神様…僕…僕はもう…長くはないんです…だから最後だけ一目だけでも会わせてください!!」

かみ「いいだろう…お前の願い。かなえようぞ」

狼とペンギンの間になにやら光の壁が出てきました。


ペンギン「あの人影は…ああ…会えるんだね…よかった…」
 
 
 

ペンギン「ち!!ちが~~~~~~~う!」


ペンギン「たしかに会いたい人の一人だけど優先順位がちが~~~~う!!」


かみ「許せペンギン。わたしも少し、ひよったのだ…こ奴ならまだ崩壊を免れるかなと思ったまで…」
ぺんぎん「神様お願い!ゆきちゃんや娘ちゃんに会わせて!!!」

つづく…

最終回投稿したらそのまま凍結して見られなくなったりしてしまうかも?(^^

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あいたい。⑤

狼「ん?」

狼「おい、お前…こんなところで何してる?」

ペンギンは狼の声にやっと目を開けました。
ペンギン「…僕を食べるの?…この山に登って、みんなと会うまでは食べないで…」


狼「よせよ。そんな骨と皮だけのお前を食ったところでなんの腹の足しにもなりゃしないよ。それにハンターのプライドに傷がつくじゃないか。」

狼「おまえ、この山に登りたいのか?その体じゃ険しすぎて無理だろ?おれが運んでってやろうか?俺の名はポチ。俺の主人がいつもそう呼んでくれてる」
ペンギン「え?いいの?ポチさん」


狼「会いたいやつがいるんだろ?おまえのそんな姿見たら、放っておけないだろう。それに、いい奴のプライドに傷がつくじゃないか」


狼はペンギンを背中に乗せると山を登り始めました。
その間にペンギンは今までのことを狼に話しました。
狼「そうか神様か…見たことないなあ。実は、おれも主人とはぐれて探してたところなんだ。おれの主人も突然いなくなってな…なんなら俺も神様に会えたらお願いしてみるか」


ペンギン「そうだよ。ポチさんも一緒にお願いしようよ」

山は狼の足でも険しい場所でしたが、それでもペンギンを哀れに思った狼は必死に登りました。
狼「もうすぐ着くぞ!大丈夫か?」


ペンギン「うん…ありがとう…。誰かと一緒にいるのって、すごく安心するね」
狼「そうだよな。もし…もしも、会えなかったら、その時は俺がずっとそばにいてやるからな。」

ペンギン「…会えるよ!絶対に。会えても、この先僕たちはずっと友達だからね!」
狼「ははは!そうだな!その意気だ!あまり話すと体に悪いから、少し寝た方がいいぞ」

ペンギン「うん。ポチさん、本当にありがとう…僕、少し休むね…」


あともう少しだけ続く…多分あと2話…。
今回はセリフばかりで、ほぼ狼がペンギンを背負ってるという絵面だけ…。(><)
(私は楽でした)

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あいたい。④

ペンギン「どうしたら…どうしたら会えるんだろう…僕、みんなに会いたいよぉ…」
ペンギンの目から涙が溢れ出して、止まりません。


その時。遠くの山に光が走るのが見えました。

ペンギン「あれは…?…かみさま…?」


ペンギン「そうだ!…前に雪ちゃんが、DAZの神様がいるって聞いたことがある!神様にみんなと会えるようにってお願いに行こう!!神様ならきっと会わせてくれる!」

やつれはてた体に鞭を打って、ペンギンは遠く離れた山を目指して歩き始めました。


ペンギン「神様なら…神様にお願いするんだ…そうしたらみんなに会えるんだ」


近くに見えた山は実はかなりの距離がありました。
ペンギンの体はもうクタクタになっていましたが、それでも、
ただ会いたいと願う気持ちだけでやっと動いていたのでした。


何日もかけて、ようやく山のふもとにたどり着きました。
ぺんぎん「ここを登れば…登れば会えるんだよね…早くいかなきゃ…」


ペンギンは意識がもうろうとして足を滑らせてしまいました。


そしてとうとうその場に倒れてしまいました。


ペンギン「…だめだあ…もう体が言う事聞かないよ…」

ペンギン「ああ…神様のとこに行かなくちゃ…ゆきちゃんや娘ちゃんに…もう一度会いたいよお…」

まだもうちょっと続く。

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あいたい。③

ペンギンは消えた理由を考え始めました。


ペンギン「そういえば…この町、すごい汚くなってる…もしかして、この街をきれいにしたら、ピカピカにしたら、きっと…戻ってくる!うんそうだ!そうに違いない!」

そして、ペンギンは町の掃除を始めました。


ペンギンは来る日も来る日も寝る間も食べる間さえも惜しんで街をきれいに掃除しました。
そして町の外を見つめては今か今かと待ち続けました。

やがて掃除する場所もないほどに町は輝きを取り戻しました。

ペンギンはすっかり疲れて、やつれはてていましたが、その目は輝いていました。
ペンギン「こんなにきれいにしたんだから、もうすぐ帰ってくるよね?」



その夜…。


嵐です。

激しい風と雨が町を襲いました。
ぺんぎん「やめてくれ~!せっかくこんなにきれいにしたのに!!みんなが帰ってこなくなっちゃうじゃないか~!」
ペンギンは嵐の中右往左往しますが、何もできません。


無情にも嵐は一夜にして町を汚し切ってしまいました。
ぺんぎん「…これじゃ…もう帰ってこないじゃないか…みんなに会えないじゃないか!」

まだ続く…。

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