無名@憑依空間 2024/07/14 16:55

★無料★<入れ替わり>深夜のコンビニ大騒動②~焦り~

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「ーーーー俺も、お断りだー」

正太郎(強盗)と、
麻美(ホームレス)が、
元に戻ることを拒むー

麻美(ホームレス)は、会話を終えると、
再びエッチな本に視線を戻して、
麻美の胸を揉みながら、卑猥な言葉を
麻美の口から発しているー。

現在の状況はー
麻美(ホームレス)
ギャル(正太郎)
正太郎(強盗)
強盗(麻美)
ホームレス(ギャル)
と、いう状態だー。

麻美の身体にはホームレス
ギャルの身体には正太郎ーといった状態…

5人が乱闘状態になってしまった際に
入れ替わってしまったー、ということは
もう一度ぶつかることで、元に戻ることができる可能性は
ある程度考えられるー

ギャル(正太郎)は、そんなことを考えながら
麻美の身体で卑猥な言葉を口にするホームレスをすぐに止めたいと思ったが
すでに尿意が限界ー。

ホームレス(ギャル)のほうをちらちらと見つめる
ギャル(正太郎)ー

”ひっ…!?”
もじもじしながらショートパンツを触っている
ギャル(正太郎)に、”あたしの身体に触れるな”と
言わんばかりの鋭い視線を送ってきているホームレス(ギャル)ー

強盗(麻美)は、強盗の顔を晒したまま、泣きじゃくっているー

「ーーーあの!!!!」
ギャル(正太郎)は、正太郎(強盗)に向かって叫ぶー

「ーあん?」
正太郎(強盗)が不機嫌そうに返事をするー

「ーお、俺の身体のまま、ここで強盗して逃げてもー
 あなたも困るんじゃないですか?」

ギャル(正太郎)は、
自分の口から女の声が出ていることに
違和感と興奮を感じながらも、
”今はそんなこと考えている場合じゃない”と
しっかり正太郎(強盗)のほうを見つめるー。

「ーーその身体ー…俺の身体はーー
 真泉 正太郎ーー
 住所も、家族関係も、血液型も何もかも、俺は分かってますー
 自分の身体のことですから、俺が一番よくわかりますー」

ギャル(正太郎)は、トイレが限界になる前に、早く元に戻りたい一心で
火事場のクソ力なのだろうかー、
妙に冷静に、言葉を一つ一つ発していくー

「そんな身体で逃げても、あなたはすぐに捕まるー
 違いますか?」

ギャル(正太郎)の言葉に、
正太郎(強盗)は「…確かにな」と、呟くー

「ーだが、俺の顔は晒されちまったー」

覆面を取って、強盗の身体でメソメソしている麻美のほうを指さす
正太郎(強盗)ー

「ーで、でも、それでもここにいる人間は、
 あなたの本名も、住所も、何もかも知らないー
 すべてを知られている俺の身体で逃げるよりもー
 逃げられる可能性は高い、と、そう思いますけどー」

ギャル(正太郎)の言葉に、
正太郎(強盗)は「バカそうなギャルに論破されるとはな」
と、呟くー

「誰がバカそうだって?おい!」
ホームレス(ギャル)が怒りの形相で正太郎(強盗)に近付いていこうとすると、
「その身体くせぇから近寄るんじゃねぇ!」と
大声で正太郎(強盗)が叫ぶー。

「ーーいいだろう。もう一度ぶつかって、早いところ、元に
 戻ろうじゃねぇか」

そう呟く正太郎(強盗)は、
エロ本を読み続けている麻美(ホームレス)に向かって
「おい!変態野郎!こっち来い!」と叫ぶー

麻美(ホームレス)は「俺は元に戻るつもりなんてー」と
少し気まずそうに言うと、
「うるせぇ!ぶっ殺されてぇのか?!」
と、正太郎(強盗)が強引に、麻美(ホームレス)を従わせたー。

まるでー
バイト仲間の正太郎と麻美が、麻美を脅しているように
見えてしまって、ギャル(正太郎)は、気分が悪くなったー。

だがー
これで、とにかく元に戻れるー

「では、合図をしますので、さっきと同じようにー
 お願いします」
ギャル(正太郎)はそう言うと、
合図をして、5人は全員で先ほどのように衝突したー。

「ーーー!」
「ーーー!!!」
「ーーーえっ」
「ーー!?」
「ーーあ?」

5人がそれぞれを見合わせるー

「ーーも、、も、、戻ってない!?ってか臭っ!?!?」

5人で再びぶつかれば元に戻れるー
そんな風に思っていた希望は打ち砕かれたー。

正太郎は、ホームレスの身体になってしまっていたー

「ーテメェ!ダメじゃねぇか!」
麻美が怒りの形相で、ホームレス(正太郎)に向かって叫んでくるー

麻美の中身は強盗だろうかー。
いつも穏やかな麻美がこんな怖い声を出せるなんてーと、
ホームレス(正太郎)は少しニヤニヤしてしまうー

「ーーーあ…えへへへへ…えへへへへへ…」
座り込んだギャルが、ニヤニヤしながら漏らしているー。

さっきー
入れ替わる直前で、既にギャルの尿意は限界だったー。

ホームレス(正太郎)は、漏らしてしまったギャルの身体を見て
同情すると同時に、
”俺がギャルの身体で漏らすことにならなくてよかった”と
少しだけ安堵の表情を浮かべたー

「ーあ、、ちょっと!!あたしの身体で漏らすなし!は??マジでふざけんな!」
強盗の身体になったギャルが怒りの形相で叫ぶー。

「ーー…ま、真泉さんの身体にー」
正太郎は、少し驚いた様子で、自分の身体を見つめているー
正太郎の中身は、麻美のようだー。
さっきまで”強盗”が中身だった正太郎ー。

それよりは、随分マシと言えるー。

麻美(強盗)
正太郎(麻美)
ホームレス(正太郎)
ギャル(ホームレス)
強盗(ギャル)

今度は、こんな組み合わせに入れ替わってしまったのだー。

「ーーーくそっ!」
イライラした様子の麻美(強盗)。
カウンターの上に座ってイライラした様子で
何度も何度も舌打ちしているー

”悪態をつく麻美”を見て、
ホームレス(正太郎)は妙に興奮してしまうー

”って興奮してる場合じゃないのにー”

チラッ、チラッと、麻美(強盗)のほうを見てしまうー
悪い顔つきをしている麻美にゾクゾクしてしまうー

”この身体のせいか?”
普段の自分であればー
麻美が悪そうな顔をしていたとしても、
ここまでゾクゾクしたりはしないー…
と、そう思いたいー

だが、今日は妙にゾクゾクしてしまうー
これはきっと、下心丸出しのホームレスの身体に
なっているせいだと、ホームレス(正太郎)は思いながら、
周囲を見渡すー

座り込んでお漏らししてしまったギャルが
「えへへへ…ギャルのおしっこ…」と言いながら
床に漏れたおしっこをギャルの指につけて
そのままペロペロと舐めているー

「ーあたしの身体で何してんの!?!?!おい!!!」
強盗(ギャル)が怒り狂って、ギャル(ホームレス)の胸倉をつかむー

「お、、落ち着いて…」
正太郎(麻美)が、なんとかその場を収めようとしながら
ふと、こうつぶやいたー

「ーでも、5人でぶつかればこうして入れ替わるってことはー
 何度も試せば、元に戻れるんじゃないですか…?」

とー。

正太郎(麻美)の言葉に
「確かに、そうかもなー」と、ホームレス(正太郎)が
近付きながらうなずくー

「あ、…ごめんなさい…ちょっと」
正太郎(麻美)が”来ないでください”とジェスチャーをするー。

お風呂に全く入っていないホームレスの身体の悪臭が原因だがー
ホームレス(正太郎)は、
麻美に拒絶されたような感じがしてー
少しだけ、悲しい気持ちになってしまうー。

「ーだな。俺ももうとっととこんな場所からおさらばしたいしー
 もう一度やるぞ」
麻美(強盗)の言葉に、他の4人は頷いてー
再び、4人は衝突したー

「ーーどうだ!?」
叫ぶ強盗。

周囲を見渡すとー

”俺は今度は強盗の身体かー”
正太郎は、自分が強盗になっていることを確認すると、
他の4人の様子も見渡したー

麻美が「あたしの身体より、いいかも!」と言っているのを見て、
麻美(ギャル)であることを確信するー

ホームレスが怒りの形相で「ハズレじゃねぇか!」と叫んでいるのを見て
ホームレス(強盗)であることを確信するー

正太郎がエロ本を読んでいるところを見ると、
正太郎の身体には、ホームレスがいるのだろうー。

そして、ギャルの恥ずかしそうな仕草は、
ギャルの中身が麻美であることがわかるー。
さっき、ホームレスがギャルの身体になった際に、
お漏らししてしまっているため、ギャル(麻美)が
顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしているー。

正太郎(ホームレス)
麻美(ギャル)
ホームレス(強盗)
ギャル(麻美)
強盗(正太郎)ー

未だに、全然ごちゃ混ぜの状況ー。

「ーーへへへへ…お漏らしギャルとか…興奮しちゃうなぁ…」
正太郎(ホームレス)がニヤニヤしながら、ギャル(麻美)に迫るー

「ーーま、、真泉さん…やめてください」
正太郎の名前を呼びながら嫌そうにするギャル(麻美)

「い、、いや、それ、俺じゃないんだけど…!」
と、慌てて強盗(正太郎)が叫ぶー

”こ、これじゃ、俺が麻美ちゃんに嫌われる!?”
麻美のことがお気に入りの正太郎は、正太郎の身体で、ギャル(麻美)を
触り始めたホームレスの腕を掴んで「俺の身体で変なことするな!」と叫ぶー。

正太郎(ホームレス)はニヤニヤしながら、
「ー他の人の身体なら、女のコと色々しても、俺の罪には
 ならないもんなぁ~」と、笑うー。

「ーおい!ふ、ふざけるなよ!?」
強盗(正太郎)が怒りの形相で言うと、
正太郎(ホームレス)は「お、俺を殴るか兄ちゃん?」と、ニヤニヤしながら言うー。

「ーどうせ殴られたって俺の身体じゃないし、
 ほら、殴りなよ」

挑発的に笑う正太郎(ホームレス)ー
そんな”自分の身体”を睨みつける強盗(正太郎)ー

「ーーいいから、早くもう一度ぶつかろうぜ」
それを見ていたホームレス(強盗)が、そう言葉を口にするー。

「ーーこの身体、臭すぎてたまんねぇ…」
ホームレス(強盗)は、自分の体臭に耐えられない、という感じで
表情を歪めるー。

そしてー

♪~~~

「ーー!」
ギャル(麻美)が「あ…電話…」と呟くー

コンビニに強盗が入ってきたことにより、
シャッターを閉めているこの状況ー

24時間営業のこのコンビニのシャッターが
閉まっていることで、
不審に感じた客が、外から電話をかけてきているのだー。

”おいおい…他の人に”入れ替わっちゃった”なんて言って
 信じてもらえるのか?
 いやー…最悪の場合…”

強盗(ホームレス)は表情を歪めるー。
もしもこのまま、時間ばかりが経過すればー
最悪の場合、元に戻れなくなる可能性もあるー

強盗は逮捕されるだろうし、
その時、強盗の身体の中にいる人間はー

「ーーーー…チッ」
ホームレス(強盗)もそのことに気づいたのか舌打ちをするー。

「とにかく、早くぶつかろうよ 
 あたしいい加減面倒になってきたんだけど!
 早くコンドーム買って帰りたいし、
 彼氏とセックスしたいし」

麻美(ギャル)が叫ぶー

「ーー…!」
ギャル(麻美)が恥ずかしそうに目を逸らすー。

”麻美ちゃんの身体でそんな言葉を堂々と口にしないでくれー”
強盗(正太郎)はそう思いながらも、
”とにかく元に戻るためにはぶつかるしかない”
と、再び5人は、最初に入れ替わった時のように、”衝突”したー

「ーーーーー!!!」

身体の感覚が再び変わるー

「ーーー……!」
正太郎は、好きな麻美の身体に自分がなったことに気づき、
麻美の胸が見えてドキッとしてしまうー。

「ーーー…やっぱり…戻ってない…」
ホームレスになった麻美が悲しそうに呟くー

周囲を見渡す5人ー。

”早く、元に戻らないと…”
正太郎は次第に強い焦りを感じ始める…。

”わたしたち、どうなっちゃうの…?”
ホームレスになった麻美は、不安を強く感じているー

”この騒ぎじゃ、どのみち逃げられねぇ…なら…”
ギャルの身体になっている強盗は、静かに笑みを浮かべながら
”麻美(正太郎)”のほうを見つめるー

”ーふひひひ……人生逆転のチャンス…”
強盗の身体になっているホームレスが不気味に微笑むー

”ーってか、あたし、早く帰りたいんだけど!”
正太郎(ギャル)が、そう思いながら周囲を見渡すー

深夜のコンビニの混沌とした状況はー
未だ、続いたままだったー。

③へ続く

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コメント

次回が最終回デス~!☆
最終回も、もちろんそのまま読めるので
ぜひ楽しんでくださいネ~!

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