無名@憑依空間 2023/10/29 17:07

★無料★<女体化>運転中に女体化した俺

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ーーーーー」
トラックドライバーとして働く
上木 剛史(うえき つよし)は、
今日も、鼻歌を口ずさみながら、
高速道路を走っていたー。

人によってはー
高速道路というと”旅行”などに行く特別な
イメージが強いかもしれないが、
彼ー、剛史にとっては別に何も特別なことはなく、
いつも仕事で利用するため、
何も特別感はなかったし、
むしろ、高速道路を見ると”仕事”を思い出すため、
あまり高速道路が好きではないー。

「ーーー少し休むかー」
次のパーキングエリアまでの距離を示す表示が見えて、
そう呟いた剛史は、引き続き鼻歌を歌いながら、
そのパーキングエリアまでの道のりを走らせるー。

だがー
その時だったー

少し自分の身体に違和感を感じると共に、
突然、自分の歌っていた”鼻歌”の音程が
突然狂い、いつの間にか女のような高い声で
自分が鼻歌を歌っていたー。

「ーーー!?」
それと同時に、ハンドルを握る手にも違和感を感じて、
一瞬、ハンドルを取られそうになるー。

こんな高速道路で事故を起こせば大変なことになるー。
すぐにハンドルを持ち直した剛史だったが、
自分の手が、別人のように、弱弱しくなっていることに気付くー

”な、なんだー?”
急な変化に戸惑う剛史ー。

よく考えると、アクセルを踏んでいる足の感覚もおかしいー

「ー!?!?!?」
身の危険を感じて、バックミラーを確認したその時だったー

「ーー!?!?!?!?!?」
運転席にいるはずの、自分の姿がそこには映っていないー。

代わりに映っていたのはー
見知らぬ、高校生か女子大生ぐらいの可愛らしい風貌の女ー

「ーー……!?!?」
意味が分からないー
そう思いながら剛史が、「どういうことだー?」と呟くと、
自分の口から女の声が漏れたー。

「ーー!?」
さっきから驚いてばかりの剛史が自分の身体を見下ろすとー。
そこには、男にはあるはずのない”胸の膨らみ”を確認することができたのだー。

「ど、、ど、、ど、、どうなってる?!?!?!?」
剛史が思わず叫ぶー。

そして、運転中とは分かっていながらも、
股間のあたりをつい触ってしまったー

「ーーな、、な、、な、、、、…!」
バックミラーに映る可愛らしい少女の顔が
恐怖に歪んでいるー。

”顔芸”とでも言えば良いのだろうかー。
表情を歪めながら、少女は叫ぶー

「ーないっ!!!!!!!!」
とー。

男としての証でもあるそれがなくなっていて、
代わりに、自分が女であることを示す胸が
そこにはあったー

「い、一体…いったい…どうなってー…?」
戸惑いの表情を浮かべる剛史ー。

しかもー、
自分の身体の大きさまで変わったのか、
ハンドルを持つ感覚ー
アクセルを踏む感覚ー
色々なものが違うー。

「ーーい、、椅子の位置がー悪いー」

しかも、アクセスが踏みにくいー。
元々の剛史よりも身長が低いせいもあるのだろうかー。

やっとの思いでアクセルを踏みながら、
剛史は困惑の表情を浮かべるー。

”な、なんでこんなことにー?”
今一度バックミラーの自分を確認するー。
その表情は、驚きに満ちた表情ー

「ーーお、、お、お、俺が女にー…?
 あ、ありえねぇ…」

”女になりたい”とか、
そういう願望を持っていた人間なら、
この状況を喜ぶのかもしれないー。

しかし、特にそういう願望もなく、
考えたこともなかった剛史からしてみれば、
今、この状況は”困惑”の二文字以外には
何もなかったー。

ただひたすらに”混乱”
その二文字だけが、頭の中を駆け巡るー。

そんな、状況だったー。

「と、とにかくサービスエリアで一度状況を確認しないとー」
剛史が可愛らしい声でそんな風に呟くとー

「あっ!?」
と、続けて大声で叫んだー。

既にー
一番近くのサービスエリアを、数十秒前に通過してしまっていたー

「ーー…し、しまったー…!」
自分が女体化してしまったことに混乱していて、
それどころではなかった剛史は、
サービスエリアを通過してしまっていたのだー。

「く、、くそっ…こんな状態で、運転することになるなんてー」
”自分の身体”が違うと、
車を運転する感覚も変わるー。

「ー邪魔だな…くそっ!」
視界も少し違うー。

無駄に長い黒髪が、視界に入っては剛史の集中力を
削いでいくー。

そんな状況に困惑しながら、高速道路の
”次”のサービスエリアを目指す剛史ー。

一度とにかく停車して、ゆっくりと状況を
把握しておきたいー。

だがー
事態はさらに”良くない方向”に、
進み始めたー

「ゲッ!」
高速道路の先に”検問”のようなものが見えたー。

(な…なんだあれはー?)
その検問は、剛史の女体化とは全く関係なく、
数時間前に発生したとある事件の容疑者が
警察の前から逃亡したことによるものだったがー、
剛史にとっては、最悪のタイミングと言えたー

チラッと、ミラーを確認するー。

”明らかに、未成年な感じがする少女”になってしまっているー。

「いや、ギリギリ通るかー?」
こんな感じの女子大生ならいるかもしれない。
免許を18歳で取得する子も当然いるから、
18歳にはなんとか見えー…

いや、そもそもこの姿の”実年齢”がいくつなのかも分からないー。

”俺と同じ年齢なのかー?それともー?”

そこまで考えてから
「いやいやいや、警察が俺の姿を見て少女だと思っちまったら
 それまでだろ!」
と、可愛い声で叫ぶー。

思わず片手をハンドルから離して、爪をかじりながら考える剛史ー。

ミラーに、険しい表情で爪をかじっている少女の姿が写るー。

「ーーー!な、なんて顔してるんだー」
”こんなかわいいのに”と思いながら、
”そんなこと考えてる場合じゃねぇぞ!”とすぐに
自分で自分にツッコミを入れるー。

いや、本当にそんなことを考えている場合ではないのだ。
早いところ、対策をー

「そもそもー…」
剛史は考えるー

そもそも、”運転免許証”を求められたら
その時点で”ゲームオーバー”だ。
どうすることもできないー

どう見ても、今の自分の姿では、
”俺が剛史です”は、無理がありすぎるー。

「明らかに別人だもんなー…
 性別も違うしー」

警察の検問で”声を掛けられないように”祈りつつー
渋滞している車の列をぼんやりと眺めるー。

「ーーーいやいやいやいや」
剛史は首を振るー。

「明らかに俺、怪しすぎるだろー」

こんな大型トラックに小柄の少女ー。
どう見てもおかしいー。

確実に検問で何か言われるー。

このままスルーしてもらえるとは思えないー。

そしてー
そんな剛史の”予感”は的中してしまったー

「ーーちょっと降りてもらってもいいですかー?」
その言葉に、サイズの合わない作業着姿のまま
トラックから下りる剛史ー。

背も小さくなっているために、運転席から下りるときの
感覚まで違って、思わずよろめいてしまうー。

「ひとりですか?」
警察官が不審そうに呟くー

「え、、えっと…はいー」
剛史の言葉に、警察官が免許証を要求してくるー。

だがー
当然、”剛史の免許証”と、今、目の前にいる少女は
警察官からすれば”別人”にしか見えないー。

「ーーーーー」
警察官が表情を歪めるー

大型トラックを運転していた少女が
”別人のおっさんの免許証”を掲示してきたようにしか見えないのだー

「ーー……えっとー」
警察官が戸惑うー。

あまりにも”露骨な嘘”に戸惑っているのだー。

少女が、おっさんの免許証を提示してきたー。
こんなので、騙せると思っているのかー?
いったい、どういうつもりなんだー?
と、いう困惑だー。

「ーーー…お父さんのトラック、運転しちゃったのかな?」
困惑した末に、警察官はそんな言葉を口にしたー。

普段の剛史と、今の”女体化した剛史”が並べば
確かに父・娘に見えないこともないかもしれないー。

「ーーー…い、、いや、あのですねー」
剛史は綺麗な髪を掻きむしりながら
”どう説明すりゃいいんだ”と困惑しながらも、
言葉をさらに続けるー。

「あの…お、俺がー…その…写真の男なんですよ」
剛史がそう言うと、
高速道路の脇で停車したトラックのほうを見つめながら
目をぱちぱちとさせたー。

そしてー
少しだけ笑いながら
「ーい、いやぁ…女装してたとしても、こうはならないでしょ?」と
苦笑いするー。

確かに、背も、体格も、何もかも
”女装”では説明はつかないだろうー。

「ーだ、だから!女装じゃなくて、俺が、こうなっちゃったんですって!」
剛史が食い下がるー

警察官は「そ、それは、無理があるなぁ~」と、苦笑いしながら
「お名前はー」と、呟くー。

「だ~か~ら~!俺が上木剛史なんですってば!」
剛史が叫ぶー。

そして、”女体化”したときの出来事を説明するー

とー
言っても”運転中に急に女になりました”と説明するしか
ないのだけれどもー。

「ーー…はぁ~…」
警察官は、あまりにも”少女”が自分が剛史だと言い張るため、
困惑してしまうー。

無線で何かを話し合った末に、
警察官は剛史本人と連絡を取ろうと、
トラックのナンバーから会社を特定して、
会社に問い合わせを始めたー。

しばらく待たされて、警察官は剛史のスマホと自宅に
連絡したがー
当然自宅は誰も出ず、スマホはトラックにあるー。

「ーーーーー」
それにー、”上木剛史”には娘がいないことも、警察は確認したー。

「ーーー君は誰なんだ?」
警察官が表情を歪めるー

「で、ですからー俺は…上木剛史本人でー」
女体化した剛史の言葉に、「…一度、詳しく話を聞かせてもらえますか?」と
剛史を”署に連行する”と言い始めたー

「え…いや…だから俺はー!」
高速道路の隅で騒ぐ”他人のトラックを運転していた少女”を、
他のドライバーたちも困惑の眼差しで見つめているー。

ついには、剛史は信じてもらうことができないまま、
駆け付けた応援のパトカーに乗せられて、
そのまま警察署に連行されてしまったー。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

”先日から行方不明となっている
 上木剛史さんのトラックを運転していた
 年齢・本名不詳の女性が逮捕された件で、
 警察は身元の調査を進めていますが、
 以前として、女性の身元が不明の状態が続いていますー

 女性本人は”自分が上木剛史だ”との供述を繰り返していますが、
 DNA鑑定の結果、”別人”であるという鑑定結果が出ておりー
 警察は、この女性が上木剛史さん本人の居場所を知っており、
 トラックを盗難した疑いがあるとみて、捜査を続けていますー”

「ーーはぁ~こんな子がトラック盗むなんて、世も末だなぁ」
とある一般家庭の父親がテレビを見つめながら呟くー

「ーさすがに、本人だ!は無理があるだろー」
その家庭の長男も、テレビを見つめながら笑うー。

「それにしても、その運転手さん、どこに行っちゃったのかしらねー」
母親が呟くー

”上木剛史は運転中に女体化した”
そんな話を、誰も信じるはずがなくー
世間で報じられたこのニュースは、
”上木剛史のトラックを盗んだ謎の少女”と、受け止められていたー

ネット上では
”絶対にこの女が、元の運転手殺してるだろ”のような
論調になっているー

しかしー

何か月が経過してもー
”上木剛史本人”は発見されずー
”運転していた少女の身元は不明”という形でー
この事件は世間に忘れられていくことになったのだったー。

おわり

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コメント

もしも急にこんなことが起きてしまったら
驚いてしまいますネ~!…

お読み下さり、ありがとうございました~~!

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