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2023年 10月の記事 (2)

【雑記】エロシーンの文字数ってどのくらい?

本日はスランプついでに、シナリオを書くにあたって困った話を書きたいと思います。

漫画の中の文字量

今まで私くらみねのっとは、漫画制作を主に行ってきました。

私の漫画は大体20ページを基準に話を組み立て、
文字量は視覚的に確認しながら制作しています。
(フキダシに対して文字の圧迫感は?とか、画面の中にどのくらい文字があるか?とかですね。描き文字については一旦言及しません)


私はネーム(漫画の設計図)を描くとき、まず台詞とその位置から決めます。
キャラクター同士のやり取りを重視しているからです。
あと単純に絵の構図を決めやすい。


その際に意識しているのが「文字の圧縮」です。

言い換えて文字を少なくしたり
改行することでフキダシの縦幅を狭めたり
フキダシを分けたりすることで

「ひとつのまとまりとなった台詞」を読みやすくしようと心がけています。


一般に「漫画は絵で表現するものだから文字(特にモノローグ)は少ない方がいい」と言われることがあります。

確かにページの殆どを活字が埋め尽くしているような漫画はなかなか読む気が起きません。
とはいえ過度に文字が多いのでなければ、その先は好みの問題です。
少なくとも漫画の中の文字というのは書き手の個性が出るところに違いありません。


最近は私の中で、描きたい内容と対応するページ数、その中の欲しい文字量を何となく把握できるようになってきました。

ノベルゲームの文字量

しかし、ゲームのシナリオを書こうと思うと、
途端にどのくらいの文量が適切かわかりません。


絵的な動きが少ないため、ひとつひとつの行動を文字に起こして丁寧に描写する必要があり……
その上、文章量≒内容量となるため、漫画と比べて文字の重要度が桁違いに高いからです。


つまりノベルゲームのシナリオは
漫画とは対称的に「膨らませる」ことが重要なのです。

とはいえ無駄に膨らみすぎるのも良くない。


○○KBで○○文字相当〜だとか、
○○文字は○○分で読める〜だとか、
色々参考になる情報が確認はできるのですが……。

人によって読みやすい文章量は違うでしょうし、
所謂「抜きどころ」と描きたい内容、CG差分の切り替え等と
バランスを取ろうとすると、どのくらいがいいのか?と悩んでしまいます。


これは失敗したかもしれないと思ったのが
シナリオやグラフィック指定、演出指定を同じテキストファイルに書き込んでいるため
そもそも文字数・容量のチェックが大雑把になってしまう点。

もう少し効率のいい方法があったかも……と思いつつ
ファイルが増えると行き来が多くなり、
それはそれで作業がしづらいので、今はこのやり方で進めています。

実際問題、今作の文章量はどうするのか

現在制作中の『アプリ使う女子は大概エロい!?~matching with you!』は短編のアドベンチャーゲームです。


導入で攻略する女の子を選び、会話シーンの選択肢で好感度を獲得したあとは

一定好感度以上でノーマル√(基本CG3枚)
更に一定好感度以上でおまけ√(基本CG2枚)

……と、ほぼエロシーンで完結する想定でいます。
全体的にサクッとプレイできるような作品にするつもりです。


今は基本CG1枚につき2,000文字以上を目安にするのがいいかなと考えています。
あんまり短くても困りますが、3,000文字以上は少し冗長に感じてしまうのでは……と思ったからです。

普通の文章で2,000文字だと2~3分で読める量だそうです。
(ブログでは最適と言われることもあるのだとか)


そう思うと短いような気もしますが、
ゲームでは文字送りが発生することもあって、
同じ文字数の小説等とは少し感覚が異なると思っています。

更に混乱するのが次の問題です。

エロシーンのうち、どれくらいを台詞が占めるのか

私の中では「エロゲー的テキスト」は
エロシーンの6〜7割くらいは台詞という印象です。
※尚、私は数作の商業エロゲーしかプレイしたことがありませんので、あくまで知見の狭い個人的な印象であることをご了承ください。


特に声優さんによるボイスがあるゲームであれば
台詞による表現が押し出されるのは当然だと思います。


……が、本作はボイスのない作品。
台詞やその中に含まれる表現も大事ですが、
地の文の描写が大事になると思っています。

加えて個人的に「エロにおける特徴的な台詞」があんまり得意ではないので(書くのも読むのも)……


私の理想のイメージとしては官能小説とエロゲーテキストのいいとこ取り。

官能小説ほど堅くなく、エロゲーテキストよりかは地の文重視。


……と色々書きましたが言うは易し。
何が正解かはさっぱりわかっていません。

書いて、実装して、読んでみて
それからまた修正…となりそうです。


余談1

漫画的には描き文字に相当する擬音の描写が、
小説・エロゲーにおいては台詞に含まれることがあるのは面白いです。
主にはキスやフェラチオの描写でしょうか。

また視覚的情報が少ないからか、説明口調的な台詞もよく見られます。
勿論、こちらは漫画においても扇情的な台詞として使われることも多いと思いますが。

そういった表現が多用されていると
エロゲーっぽいという印象を持ちます。

余談2

漫画では台詞中のハートマークを色々使っているのですが……
(実はいくつかのハートマークを使い分けている場合があります。形によって何となく受ける印象が違うと思うので)

ゲームでは文字化けの恐れがあるかと思いハートマークを避けています。
ちなみに販売サイトの紹介文等でもハートマークは入力できません。

語尾にハートマークがあるか否かって、エロ的に大事だと思うんですが……。
環境依存文字ってなんだよ。


この記事が大体2300字でした。
うん、丁度良い気がします。

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