移行へ向けて、少し振り返ってみる #07

第7作 「Preliminary inspection / 内見」（2012）

内容的にはうちの基本的はコンセプトになっている一つの指標として
「あったら嬉しいエロい事」
というのがあって、何かしらのショップ(携帯電話ショップなど)にいるお姉さんの制服姿でエロい事しちゃうのを作りたくて始めた作品だったりします。

ただお店だと行為に至る場所的に無理そうなので色々と思案した結果内見というシチュエーションに。
実際に作業場と借りている部屋でも内見があったのでその時のやりとりを(実際は男性でしたが)参考に背景自体も制作している部屋の間取りをほぼ再現。

全体的には反省点の多い作品なんですが、狭いユニットバスで密着しての手コキや制服のスカートに擦り付け射精のシークエンスは結構気にいっていていつかまたやってみたいかもと思ったり。

そういうエッセンスとしてはCAさんとかも題材にしてみたいと思うのですが普段滅多に飛行機は乗る機会がないので9割想像みたいな事になっちゃいそうですが（笑）

少し作品の内容とは外れますがやはり制作時を思い返すと自分としては忘れられない事も。
前作が自分の想像のはるか上のDL数となり、戸惑いつつも取り敢えず無理して制作した分少しのんびり
やっていこうなんて思って数ヶ月。いつも通りに昼に起きご飯を食べてラジオを聴きながら制作をしていた変わらない日々。
聞いていたラジオ番組「キラ⭐︎キラ」はタイムスケジュール通り少しだけ退屈な箱番組（番組の中にあるミニ番組）が終わりスタジオに戻る…という時に不意の揺れ。
自分の部屋も揺れているがラジオから聞こえてくる地震を伝える声を聞きながら身動き取れなかったのを思い出します。

東日本大震災。
自分は関東に住んでいるので具体的な被害があったわけでもないし、自宅作業なので帰宅難民になる事もなくただニュースとツイッターから流れてくる膨大な情報をただただ受容し続けるだけでした。

多くのクリエイターがそうだったように、自分みたいなエロ動画サークルですら現実に打ちのめされて創作活動が滞るのだなと思わされた日々でした。
前作がとても沢山の人に見てもらえた数字だっただけに、もしかしたらその中に被災したり犠牲になった方もいるのではと考えてしまったりも。

本作を完成させるのにとても時間がかかってしまった一因として気持ちが少し切れてしまったのは正直ありましたね🤔
個人史としてこの作品と切り離せない出来事でした。