1-1話 美雪逮捕
ピーンポーン
家のインターホンが鳴った。
美雪の胃がひどく痛む。
美雪は一週間前、市役所に奴○志願申請書を提出したところだった。
おそらく警察が私を逮捕しに来たのだろうと美雪は思った。
美雪は部屋着のまま玄関にむかい、
念のためチェーンをしてとびらを開ける。
「はい」
そこには、男の警察官が2人立っていた。
「栗山美雪さんですね?
チェーンを外して扉を開けてもらってもいいですか?」
美雪は警察官の言うことに素直に従い、
チェーンを外して玄関を開けた。
警察官の1人が閉まらないように扉を押さえ、もう1人が一枚の紙をこちらに見せて言う。
「2月5日に奴○志願書を提出された栗山美雪さんで間違えないですか?」
「はい。」
美雪は答える。
「あなたに逮捕状が出ています。あなたを逮捕します。」
「はい。大丈夫です。」
覚悟はしていたものの、これから逮捕されるという事実に少しパニックになった美雪はよく分からない返事をしてしまう。
警察官:
「その前に少し確認事項などがあるので、一回部屋にあがらせてもらっても大丈夫?」
美雪:
「はい。大丈夫です。」
美雪は都内で一人暮らしをしている20歳だ。
部屋は7畳ほどの大きさで、間取りは1k。
大学生としてはそこまで悪くない賃貸に住んでいた。
警察官を家にあげたあと、身分証明書の見せるよう言われたので、財布の中から免許証を取り出し、警察官に渡す。
警察官は少しの間、免許証と取り出した資料を見比べた後、「ありがとうございます。」と言って美雪に免許証を返した。
美雪は免許証を財布にしまう。
身分証明書の確認が終わると、警察官はこれからのことについて説明をはじめた。
警察官:
「これからあなたを××拘置所に連行します。
××拘置所ではさまざまな書類にサインなどをしてもらうんですが、その中に人権剥奪書というものがあり、そこにサインをすると正式に奴○になります。
まだ引き返せますので、十分考えてください。
奴○になった後は調教センターへ移送されます。
......
」
××拘置所はここから1番近い拘置所だ。
奴○志願書を提出する前に奴○制度について、インターネットで調べていたので、逮捕された後の流れはだいたい分かっていた。
警察官:
「次は軽く身体検査をさせてください。
両手を頭の後ろにして、足を肩幅に開いてください。」
美雪は素直にそれに従うと警察官が服の上から軽く体を触ってきた。
服を着ているとはいえ、美雪はかなり屈辱的な気持ちになった。
警察官:
「次は口を大きく開けてください。」
美雪が口を開けると、警察官は少し口を覗き込んだあと、「はい、大丈夫です。楽な姿勢になっていいですよ」
と言った。
美雪が口を閉じて楽な姿勢になると警察官は腰のところにしまってあった手錠を取り出して言った。
警察官:
「午前10時32分栗山美雪を逮捕します。
両手を前に出しなさい。」
ついに逮捕されると思い、美雪の体がすこしこわばる。
美雪が両手を前に揃えると、手錠がかけられた。
もう逃げることができない、私はこの人たちに連行されるんだ、、。
そう思っていると私に手錠をした警察官が、もう1人の警察官から青いロープを受け取り、それを手錠に結びつけた。
警察官は美雪の後ろに回ると、ロープを素早く美雪の腰に巻き付け、縄尻をもって結び目をグッと絞った。
かなりキツく腰縄をされたことに美雪は驚いた。
自分で奴○志願書を出しているんだから、抵抗するはずもないのに、なんでこんなキツく縛るの、、。
警察官は腰縄の縄尻を持ったまま、美雪に言った。
警察官:
「前の警察官について行きなさい。」
前の警察官が歩き出したので、美雪は言われた通り、その後を歩いた。
腰縄の縄尻を持ちながら後ろを歩く警察官は、少しタイトめな部屋着を来た美雪の左右に揺れる尻を見ながら、おれもいつかはこんな奴○を買って犯したいと思うのだった。
美雪は玄関を出てから警察車両に乗るまでの間に、なるべく近所の人に出くわさないよう願っていた。
しかし、その願いはすぐにやぶられてた。
一階行きのエレベーターが到着したとき、その中に乗っていたのは、上の階に住んでいる顔馴染みのおばさんだったのだ。
おばさんは手錠腰縄姿の美雪をびっくりしたような目で見ていた。
美雪は恥ずかしくてしかたがなくなり、目を合わさないよう下を向いてエレベーターに乗り込んだ。
当然いつものような挨拶はかわさなかった。
エレベーター内での無言の羞恥時間を耐え、アパートのすぐそばに停めてあった警察車両の前まで連行される。
後部座席の扉が開けあれ、奥に座るよう言われたので、奥に座る。
腰縄を持った警察官が隣に座った。
もう1人の警察官が運転席に座り、無線機でなにやら連絡をとっている。
警察官:
「....
ただいま、栗山美雪を確保しました。
これから××拘置所へ連行します。
...」
車が走りはじめた。
もうこの家には帰ってこれないこと、友達や家族にも会えなくなること、これから奴○になることが一段と現実のものとして感じられ、美雪は車の中で静かに泣いた。