curasutaru. 2023/11/16 21:31

1-3話 拘置所での生活

今日は拘置所に連行されてから4日目の朝だ。

7:00
奴○収容棟全体にブザーのような大きな音が鳴り響き、美雪は目を覚ました。

拘置所での生活は暇だった。
1日中特にやることがない。
調教センターへ連行される日をただ待つだけの日々だ。
これから先の不安や牢に閉じ込められているという苦痛を感じながら、美雪は調教センターへ移送される日を待っていた。

7:15
職員が奴○志願者の健康診断をするために、牢をひとつひとつまわりはじめた。
美雪が拘置所に来た日は、美雪一人だった収容棟も、今では6人が収監されている。
職員が美雪の牢の前にきて、鉄格子の間から体温計を美雪に手渡した。

美雪は立ったまま体温を測り、体温計を職員に返す。
その後、職員は美雪に簡単な問診をする。
昨日便をしたかどうか、体に異常はないか、などの質問をし、美雪が答えると記録用紙にメモしながら次の牢に歩いていった。

8:00
職員が朝食を運んできた。
職員は台車を押しながら各牢を回って、おぼんにのせた食事と飲料水などを収監者たちに配る。
朝食と夕食の時はおぼんの上に歯ブラシセットもいっしょに置かれて配膳される。

美雪は地面におぼんをおいて、食事を食べはじめた。
ここの食事は特段おいしくはないがまずくもなかった。

食事を食べ終えると歯磨きをして渡された飲料水で口をゆすいだ。
ゆすいだ水はトイレに流す。


9:00
しばらくすると職員が食器の回収に来た。
美雪はおぼんを鉄格子の隙間から職員に渡す。

朝食を終えると昼食までの時間はとくになにもすることがない。
美雪は職員に貰ったファッション雑誌をペラペラと読んだ。

10:00
美雪は便意をもよおしていた。
しかし美雪は便器に座るのをためらった。

要を足している時、下半身は隠せるとはいえ、上半身は外から丸見えなのだ。
職員が監視のため、常に廊下を往復している。
時間がかかる大便だと、職員に見られる可能性が高い。

しかし、しばらくして、我慢ができなくなった美雪はパンツを脱いで便器にまたがる。
職員が来ないことを願いながら要を足した。

幸いこの時職員に見られることはなかった。

12:00
職員が昼食を配膳しにきた。
食べ終わると職員が食器を回収しにくる。

13:00
独房チェックが始まる。
独房チェックは毎日一回行われるもので、男性職員が各房を回って怪しいものがないかなどを確認する。
男性職員二人が牢に入ってきて言う。

男性職員:
「6番、これより独房のチェックを行う。
 両手を前にそろえろ。」

美雪は男性職員に言われた通りにすると、両手に手錠がかけられた。

職員は美雪の手錠にチェーンのようなものを取り付け、それをしっかりと握った。
そしてもう一人の職員が牢内を一通りチェックする。


15:00
特にすることがなかったため、ベッドで軽く眠っていると、奴○収容棟の鉄扉が開く音がした。
美雪はその音で目を覚まし、鉄格子から鉄扉の方を見た。
また、だれかが連行されてきたようだ。

手錠腰縄姿で連行されているその人は美雪と同じ白いシャツ姿だった。
こちらに近づいてくるにつれ、その人はまだ高校生くらいの少女であると分かった。
その少女はうつむいて涙を流していた。

拘束されて歩かされているとき、泣きたくなる気持ちはよくわかった。
こんな若い子も奴○にされちゃうんだ、、。

自ら奴○志願書を提出したのかもしれないが、もちろん進んで奴○になりたい人なんていない。
みんな家庭の事情などさまざまな事情で奴○になることを余儀なくされた人なのだ。
美雪はとても悲しい気持ちになる。

その少女は美雪のちょうど向かいの独房に監禁された。
監禁されてからもしばらく中で泣いているようだった。


17:00
美雪が牢の中で軽くストレッチをしていると、女性職員がやってきて言った。

女性職員:
「6番。シャワーの時間です。両手を前にそろえなさい。」

シャワーは2日に一回だ。
おとといはシャワーに入ったが、昨日は体を洗えていない。
美雪は嬉しかった。

美雪が両手を出すと手錠がかけられる。
女性職員は美雪に腰縄を巻き付け、縄尻をしっかりと持って言った。

女性職員:
「歩きなさい」

収容棟の1番奥に扉があり、その扉を開けて中に入ると、さらに5つの扉が縦に並んでいる。

女性職員は1番奥から2番目の扉を開け、中に入るよう言った。
美雪が中に入ると女性職員も一緒に入ってくる。

扉の中には小さな脱衣所とシャワールームがあり、シャワールームと脱衣所の間はガラスの壁になっているため、脱衣所からシャワールームを監視することができる。

女性職員は美雪の手錠と腰縄を外し言った。

女性職員:
「体を洗いなさい。時間は10分です。」

美雪はキャミソールと下着を脱いで、シャワールームに入り、体を洗いはじめた。
職員に見られながら体を洗うのは恥ずかしかったが、時間が10分しかないため、急いで洗った。

体を洗いおわると、脱衣所に置いてあるバスタオルで体を拭いた。

拭きおわると、美雪は女性職員に「終わりました」と言う。
女性職員は美雪に代えの下着とキャミソールを手渡した。
この下着は拘置所職員が美雪の家からとってきてくれたものらしい。

美雪がそれに着替えると、再度手錠、腰縄がつけられ、独房へ戻された。

18:30
職員が夕食を運んできた。
おぼんを受け取り、地面に置いて食べはじめる。
白米、焼き魚、おひたし、味噌汁といった質素な食事だった。
食事を食べ終えるとおぼんの上にのっていた歯磨きセットで歯磨きをした。

食器回収にきた職員におぼんをわたす。
これで1日のやることは終わりだ。まだ19時15分だった。
まだ眠くないので、雑誌をペラペラめくりながら、美雪は暇を潰した。

22:00
1日がおわる。
ようやく眠くなってきた美雪はベッドに入って目を閉じた。

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