巨大娘による室内巨大化: Giantess growth in the room

あらすじ

IOちゃんは地球調査のために潜伏している巨大宇宙人である！
地球人はあまりにあまりにか弱いので、優しく見守って上げる必要があるのだ！

あれぇ〜おかしいなぁ……昨日までは動いたんだけどなぁ……

何やら面妖な装置の前で首を捻るIOちゃん。
IOちゃんの巨大すぎる身体を地球人サイズに合わせるために、定期的に縮小光線を浴びる必要があるのだが、肝心の装置は煙を吐くばかりでちっとも動きそうにない。

やばいなぁ、そろそろ時間が切れるんだけどなぁ……
なんかさっきより目線が上がってる気もするし

身体が大きくなる（本人にとっては元に戻るだけだが）時のあのムズムズとした感じ。
くすぐったくて嫌、という人もいるらしいが、IOちゃんは密かに気に入っている。いや、実は癖になっている。
何かに全身をギチギチに拘束された状態から一気に解放されたような、あの感覚が好きなのである。

地球調査のお仕事では、地球人に正体がバレてはいけない。
そのため縮小装置が使えない今はかなり危機迫った事態のはずだが、IOちゃんはあまり焦っているようには見えない。
この女、普段から不安全行為、問題行動、懲戒事例などを連発しているため、多少のトラブルなぞ「なんとかなるでしょ〜」ぐらいにか思っていないのだ。

なんとかなるでしょ〜

ミチ……ミチ……グググッ
そうこう言っている間に縮小光線の効果が本格的に切れはじめたようだ。
IOちゃんの身体がグングンと大きくなる。頭が天井にぶつかり、空間がIOちゃんで満たされていく。今の大きさは10 mぐらいだろうか。座った姿勢になったにも関わらず、首を曲げないと部屋に収まらない。

んっ…はぁ……

久しぶりの巨大化に思わず声が漏れる。
全身で感じる開放感を楽しみつつ、今後の対応についても（一応）頭を巡らせる。
数ヶ月前に縮小光線を浴び忘れた時は一旦このぐらいの大きさで収まっていたはず。症候状態のうちに落ち着いて仲間に助けを求めれば、なんとかなるだろう。

ググググッ

んっ……？あれ、あれあれ？まだ大きくなるの？私の身体大きくなりすぎじゃない？

おかしい、明らかに前回よりも巨大化が進行している。
流石に体勢が厳しい。もう部屋の天井を突き破らないと収まりきらない。

本人は知らなかったが、実はこの数ヶ月のうちに本来の身長がめちゃくちゃ伸びていたのだ！
IOちゃんの種族は大成長期に突入すると急激に身体が大きくなる。しかしIOちゃんは縮小光線によって一定の身長になるように調整していたため、自分が大成長期になっていたことに気づかなかったのだ。
実は、縮小装置が壊れてしまったのも、縮小させる倍率が限界を超えてしまったためである……

そうとは知らずに、結局2つ上の階まで突き破るほど大きくなってしまったIOちゃん。
ようやく巨大化も落ちついてきたのであたりを見回すと、胸元に上の階の住人と思しき地球人がへたりこんでいる。
急に床が持ち上がったかと思うとそこから巨大な女の子が出てきたのだ。
あまりの事態に「これは夢か？」などと思っているに違いない。
いや、瓦礫に当たらなかった幸運にほっとしているのかもしれない。

うーん……目撃者かぁ……
目撃者がいると面倒なんだよなぁ……
しょうがない、不慮の事故だったということで、
潰しとくかぁ……