五月雨時雨 2024/08/01 19:57

二種の苦悶に嬲られながら男達は仲良く腰を揺らめかせる

尻穴へと少量ずつ、休み無く流し込まれている残酷な薬品が、男達の理性を削ぎ落としていく。
異なる二種の苦悶を同時に味わわせるよう調合された非道な液体が、敵の罠に嵌まり一人残らず捕獲された男達を無様な屈服へと導いていく。
その地獄から逃れたいと願いながら行われるもがきは、実を結ぶ気配を見せない。雄々しく鍛えられた裸体を床の上で幾ら暴れさせても頑丈な縄を用いた拘束は解けず、頭部をすっぽりと囲い視界と言葉を封じている黒革で作られた全頭マスクの金具を床の金具へと接続する南京錠達は全く外れない。
足首と太ももの付け根近く、すねと太ももの中腹、そして膝の上下を遊び無く結わえる縄を施され折り畳んだ状態に固めさせられた足に力をどんなに送っても無駄。伸ばすことを禁じられた足の内側に密着させられ、その位置から離れられないよう縄で厳重に縫い付けられた腕を必死に頑張らせても無意味。頭部を床に繋がれた男達はもう、自由に動かせなくされた手足を汗に濡れた裸体と共に情けなくよじらせながら苦しみ抜くことしか出来はしない。頭部を包むマスクに視界を閉ざされ、マスクの内部に突き出た男根を模した醜悪な器具によって口を塞がれた男達はもはや、同じ空間で同じ縛めと責め苦を加えられている十数人の仲間が放つ悶絶の絶叫を耳にしながら、唯一の呼吸孔にされた鼻から惨めで悲痛な呼吸音をプスプスと立てること以外何も行えはしない。
床と一体化している機構から伸びたチューブとコードの先にある器具を尻穴にねじ込まれた男達は、腸内で空気を送り込むことによって自力ではそれをひり出せないよう膨張させられた残忍な器具がじわじわと体内に放出する薬品由来の○問にただただ、悶え苦しむしか無い。
痒い。手が自由だったならば指で腸内をめちゃくちゃにほじくり回していたであろうくらいに痒い。
加えて疼く。痒みとは違う方向で腸壁への刺激を求める渇望を肥大化させる疼きが、淫らな欲という形を取って男達を常に追い詰める。
痒みと疼き。そんな二種の責めを同時に生成する薬品に腸壁を蝕まれた無様な男達は、嬲られている尻穴に触れられぬ手を狭い範囲で振り乱し床を使っての自慰に耽ることも不可能にされている硬く勃起し淫蜜に塗れた男根を哀しげに脈打たせながら自分達を捕らえた敵の組織が望む通りの崩壊へ至るだけの存在でしか無いのだ。

「んっ、もごぉぉっ! うぅ! ぶぐぅぅっ!!」
「あぉぉっ、むぁぉぉっ!! ふっ、うぎゅ、もごあぁぁぁ……!!」

意識を逸らすことすらも認めない痒みと疼きの波状攻撃に尻穴をいたぶられながら、すでに敵に対する怒りや憎しみといった反抗の意思を跡形も残さず失い慈悲を求める屈服の意思を代わりに募らせている思考を際限無く打ちのめされながら、為す術無く壊し尽くされる自分達が床に繋がれている部屋に仲良く放置された男達は少しでも地獄を和らげたい一心で全員が示し合わせたかのように不自由な裸体で腰を上下に揺らし、男根が腰振りに沿って前後左右に踊る際に生まれるかすかな刺激と尻穴を薬品で責め立てる器具が腰振りに従って跳ねる際に訪れる腸壁へのわずかな刺激を、一生懸命に追い求めていくのだった。

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