羞恥好き。 2024/05/17 20:30

アリウススクワッド 性的尋問訓練開始

────3年前、突然ベアトリーチェが新たな大人達を連れてきた。

 それは、今まで見てきたマダムやゲマトリアの様な外見とは違い、古く残る文献でのみ見た事のある、"大人の男"に酷似していた。

 大きなガタイに、大きな手足。痩せている大人も入れば、嫌悪感を抱く程太っている大人もいる。

 そんな彼らが今、私たちの目の前にいた。
 
 そう、今日は週に1度と決められた...

 ──────特殊訓練の日だ。


「お前らァ!今日も一発目のスクワット100回だ!
 ちゃんと"カウント"に気を付けろよォ?」

 そう叫ぶ大人を一瞥し、私は静かにスクワットの姿勢を取る。

 すると、男が1人ニヤけた顔を隠す事もせず目の前にやって来た。

 今の私の格好は、アリウスの制服として配られるパーカーが着いた白い外套とブーツだけだ。

 いつからか大きく育った胸も、尻も、女性器も隠すことさえ出来ず、スクワットの姿勢で尻を突き出しているのは、さぞかし滑稽だろう。

「やーっとサオリちゃんの番がやって来たな。おじさんは嬉しいよォ。」

 ニヤけた顔をそのままに、生理的に嫌悪感を抱く小太りの男が右手の手のひらを空に向けた。
 そして、そのまま私の両太ももの間に手を差し込んだ。

「ほぉーら、スクワットの始まりだ。」

 この後に起こるだろう屈辱的な行為を想起し、鼓動が鳴り止まない。

「カウント、いぃーち!」

 その言葉が聞こえた瞬間、私は男の手のひらに向けて、自らの性器を近づけていく。

 ──────ぴとり。

 男の手のひらと、女性器の粘膜が触れあった瞬間、ぞわりと悍ましい感触が全身に駆け巡るのを感じた。


 男の口から「うひょおおっ!」と漏れ出る品の無い声を聞きながら、私は自らの反射的な回避行動を押さえつける為、敢えて自分から男の手のひらに性器を軽く押し付ける。
 それが、この3年間で学んだ1番効率の良い行動だ。

 嫌悪感に耐え掌と性器を重ねながら、小さな声で、5秒のカウントをする。

「うひゃあ、サオリちゃんのおまんこ、ぷりぷりしてるのにお毛毛がちょっと生えてて、めちゃくちゃ気持ちいいよぉ...」

 男の嫌がらせじみた、恥をかかせる為だけの様な言葉に、耐え難い屈辱を覚える。
 しかし、私はその言葉を自らのカウントの声で妨げてはならない。そう決められていた。
 

 地獄にも似た5秒間に耐え、私は自分の腰を持ち上げる。

 5秒間ベッタリとくっ付いていた皮膚と粘膜がゆっくり離れ合い引っ張られる不快感に堪える。

「おっぱいもぷるぷる震えて可愛いなぁ。
 それじゃ、カウントにぃーっ!」
 
 屈辱を強○させる残酷な言葉に、魂の底から悔しさが浮き上がるのを感じながら、私は腰を下ろしていく。

 
 ─────男の手のひらに自ら性器を押付け、5秒間同じ体勢でいる。

 それが、この特殊訓練スクワットのルールだ。


 たとえ世界が虚しい物だとしても、アリウスを次世代に残すための部分は大切な物であり。
 たとえ大人相手であっても、見せたり触らせたりするのは恥であり、ダメなものだと教わってきた。


 そんなこびり付いたマダムの教えと矛盾する大人の行動は、私には耐え難かった。


 ベタりと、性器を包み込むように男の手が触れる。
 腰が引いてしまうのを抑えながら、5秒を数える。

「温かいなぁ...3年間待った甲斐があるよぉ、サオリちゃん...これはご褒美だよ。」

 その言葉に嫌な予感を覚えた瞬間...

 ────ゾワリッ

 突然嵐のように吹き荒れる嫌悪感。
 神経を研ぎ澄ませば、男の手のひらが私の性器全体を上下に擦り付けているのがわかった。

「秒数は数えなくていいのかなぁ?ほら、スーリスーリ。」

 秒数が口から出なければそれはカウントされない。
 私はこの場から逃げたくなる衝動を精神力で抑え、数を数える。

「サオリのおまんこ、スベスベだなぁ。すーりすり。」

 ─────1。

「ほら、こんな風に挟んじゃおっかなぁ?くにゅくにゅ。」

 男が突然手のひらを曲げ出し、性器全体がおもちゃのように弄ばれる。

 ─────3。

「次はこんなのはどうかな?ぐーるぐる。」

 手のひらが、性器の上で円を描くように動く。

 ─────5。

「はい、おしまい。」

 最後に指の付け根でとんとんと揶揄うように押されて、2回目が終わった。

 なるべく不快感を感じないよう、気をつけて腰をあげる。

すると...

「あれぇ?なんだかねっとりしたものが付いてるなぁ」

 男がニヤニヤとしながらそう言う。

 感触でわかる。確かに、私の性器と男の手の間に小さく糸が伸びている事が。

 私はその恥の証を反射的に隠したくなるが、頭の後ろで組む事を強○された今では、それが出来ない。

 悔しさを募らせながら、私は垂れた糸が男の手のひらに捧げられていくのを見守ることしか出来なかった。
 

─────これが、あの日から始まった、アリウスの最悪な訓練だ。

私は、スクワッドの皆が心配になり、様子を伺う。
 
アズサは怒りを堪え、ミサキは表情を消し、ヒヨリは顔を赤らめ、アツコは顔を曇らせながら、下劣な大人の男の掌に、自分の大事な性器をゆっくりと擦り付ける。
  
 
 女に形容し難い恥を強要する、最悪の訓練だ。


 ♢


乱れた息を、必死に整える。

「見てよぉサオリちゃん。キミのおまんこ汁で僕の手がびちょびちょだよぉ。」

 スクワット100回。合計500秒も弄ばれた私の身体からは、耐え難い事実だが確かに恥ずかしい液体が溢れていた。

 男は、これみよがしに手のひらを向けてくる。

「これが、サオリちゃんが僕で感じた証だよぉ。」

 そう言いながら、手のひら液体をべろりと舌で舐めとった。

 ────ぞわり。

 魂から溢れ出る嫌悪感。

「この愛液まみれの手、洗わないでオナニーしようかなぁ。そしたら実質セックスだよねぇ。」

 そんな戯言を聴き逃す。
 こんなくだらない言葉を吐く男に、先程まで好き勝手に身体を触られていたと思いたくないから。

「よーしテメェら!スクワットは終わりだ!
 次は皆お待ちかね!"性的尋問耐性訓練"だァ!」

 その言葉を聞いた途端、大人の男たちが「うひょおおおお!」と叫び出す。

 そう、これで終わりじゃない。
 大人から選ばれた数十人が、尋問訓練と称して嬲られる。

 私は、あの子達を守らなきゃならない。

 私は、リーダーだから。

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