八陰企画 2020/05/19 12:06

【アナログに挑戦!】色紙を描いてみよう Vol.04「無条明音(バニー)」【※有償依頼!】


 
 
 
お疲れさまです!
あおたこです。
 
今回は有償で描かせていただいた色紙になります。
 
依頼内容はCi-enのヘッダーにも使っているバニーな感じの無条明音ということでした。
ではさっそくやっていきましょう!
 
色紙のサイズですが、今回はいつもの4倍の大きさである「大色紙(242㎜×273㎜)」を使用します。
前から大きなサイズにも挑戦してみたいと思っていたので、このサイズで描くことにしました。

でかーい…!
こら大変ですよ…?
 
①デジタルで構図を考える
ずっと前から、色紙に直接描いて構図を考えながらあーでもないこーでもないと消しゴムで何回も消してたので、今回は最初にデジタルでだいたいのラフを描こうと思いました。
 
デジタル上ではざっくりこんな感じ。

もうすでに異次元部分が多数ありますが、ここで絵を仕上げてもしょうがないので次に進みます。
 
②ラフ


え~、難航していますね…。
アナログで嫌いなことの一つに、「カメラ目線がなかなか決まらない」というのがあります。
デジタルだと目レイヤーをちょこっと動かしたりできるのですが、アナログだとちょこっと動かすのに”書き直し”を要求されます。
これがもう…ほんとツラくて…。
これだけではないですが、デジタルで当たり前にできることが封じられるというのはものすごいストレスなのです。
その分、描き終わった時の感動もひとしお…!
頑張ろう頑張ろう!
 

一度頭を全部消しました。
顔と体のバランスが悪かったからです。うぎぎ…!
 

顔を書き直したところでふと「なんか触手ほしいな…」と思いつきました。
触手いるのに電マもなぁ…と思って、電マを消してしまうことに。
 
これで一旦ラフは完成。
ここまで描いてみて思いましたが、デジタルで下書きしたのはほとんど意味がなかったような…。
 
 
③ペン入れ

ペン入れからは不可逆ゾーン…!
胃が痛い…。
 

へあっ!?
どうやら電マを消した際、腕のカフスみたいなやつも一緒に消してしまったようです。
どうしよう…。
 

苦しいですが、なんとかペン入れ完成。
ちなみに、最後の消しゴムはちょうど通販で購入したねりゴムを使いました。

なんというか、汚れを”吸い付けてとる”感じで、完全にキレイにはなるところとならないところがある感じがしました。
その分、色紙の強度は落とさないので使い所によってはすばらしいアイテムです!
 
 
④着彩

消しゴムをかけてちょこちょこ仕上げた状態。
ここから塗っていきます。
 

肌をコピック【E000(Pale Fruit Pink)】で塗りぬり…。
いまだに「こう塗れば正解」というのがわからない。
 

髪の毛をコピック【BG09(Blue Green)】で塗ります。
明音の髪の毛のために買ったこの色、これ単色だと緑感が強すぎる。
 

バニーの黒部分をコピック【C7(Cool Gray No.7)】で。
 

バニーの青部分をコピック【B16(Cyanine Blue)】で。
 

悩んだ挙げ句、足をコピック【E000(Pale Fruit Pink)】で下塗りすることに。
 

触手をコピック【R43(Bougainvillaea)】で塗ります。
目玉をコピック【B18(Lapis Lazuli)】で塗ったら下塗り完了。
 

影をつけていきます。
・肌部分 … コピック【YR61(Spring Orange)
・髪の毛 … コピック【100(Black)】で下の方を塗ったあと、
       コピック【B18(Lapis Lazuli)】でなじませる。
・バニー黒部分 … コピック【100(Black)
・バニー青部分 … コピック【B18(Lapis Lazuli)
・白目と歯 … コピック【C1(Cool Gray No.1)
・触手 … コピック【RV25(Dog Rose Flower)


こんな感じに。
 
さあ…ここから賭けに出ます。
網タイツです。
これをどう表現するか。
デジタルならどうとでもなりますが、ここで失敗してしまうともう、
やる気ゼロになること間違いなし!
ペンを持ってから実際に網タイツを塗り始めるまで、小一時間かかりました…。
 
まず、コピック【E15(Dark Suntan)】で塗りましたが、やっちまったと後悔。
そのときの様子をお見せしたかったのですが、写真をとる余裕がありませんでした。
とにかく”ムラ”になって汚かったのです。
それをどうにかするために何度もE15を塗りまくったため、下塗りした肌色の意味があったのかどうか…わかりません。
 
その後、影にコピック【E18(Copper)】と、”網”部分を表現します。
”網”部分には普段使わない硬めのペン先を使って描きました。
 
 
というわけで、完成~!

 
背景はあえて白にしました。
余白を残したほうが色紙としての存在感が増すんじゃないかなと。
 
制作時間はラフとか考える時間などいろいろ含めると、20時間くらいです。
が、20時間休まずやれるわけではないので、実際はもっとかな…。
やはりデジタル作業とは比べ物にならないほど消耗しました。
 
 
この色紙はクライアントの元に無事届いたということで、よかったよかった。
大事にしてもらうんだよ…。
こういうこと言うのもなんですが、手放したくないくらい気に入ったので梱包作業中すごいフクザツな心境でした…。
 
今後も、アナログは気ままに描いていこうと思います。 
いままで描いた色紙もどこかのタイミングでBOOTHで販売するか、イベントに持っていって販売するかもしれませんが未定です。 
 
なお、依頼を受けてアナログを描くのは、よっぽど特別な場合に限ります。
こういう場合は受ける…とか書くといろいろめんどうなので、基本的にはあおたこのノリ次第です。
 
 
値段もね…、ムズカシイですよね…。
高すぎると売れないだろうし、かといってこんなに大変なのに安くしたくもないし。 
BOOTHの色紙の相場をみてもピンきりで、すごいうまいのに500円とか1000円とかあってびっくりします。
アナログに慣れてる人からしたらそんなにたいした作業でもないのかしら…?
 
前にもどこかの記事で書きましたが、なんかイラスト関連のクリエイターってすごい安売りしてる気がする。
の割には転売とかされてるし…。
 
…っといかんいかん、お金のことになるとどうもヒートアップしてしまう。
日記に書くような内容になってしまいました。
イラストの値段うんぬんについては、またどこかで日記に書きたいと思います。
 
 
というわけで【アナログに挑戦!】の第4回を終わります。
次回は未定です。数ヶ月先とかになるかもしれません。
 
おわり

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