音声作品の作り方【新作「ガチ恋!」を語る】1・テーマを決める
こんばんは。
ほわいとばーどでございます。
タイトル通り、新作の「ガチ恋!」について、雑談したいと思います。
音声作品の作り方
音声作品の作り方としては、私は以下のような流れでやっています。
1・テーマを決める
2・タイトルを複数考えてイメージを固める
3・キャラクター設定を固める
4・あらすじを書く
5・章を立てる
6・シナリオを書く
以下は収録、音源編集、イラスト作成などですが、その段階では協力して行う作業なので、完全に自力でひねり出すのはこの6段階となります。
ボツにするかしないか
逆に言うと、この6段階のどこかで決めなくてはいけないことがあります。
「このままいくか、ボツにするか」です。
実を言うと、シナリオまで書いてボツにしたことも何回もあったりします。
これが非常に堪える。。。
せっかく書いたシナリオ、できればボツにはしたくない。
でも、このまま音声作品にしたら、爆死するのではないか?
そう思ったらもう怖くて、先に進めません。
なので傷は浅いうちに手当しないといけないので、私としては段階4のあらすじあたりでいくか、いかないかの最終判断をすることにしています。
この「ガチ恋!」も、あらすじの段階でかなり悩みました。ラブシーンが想定より少なく、これでは18禁作品として成り立たないのではないか、というのが主な悩みでした。
それでも販売予告までこぎつけられたのは、あらすじ段階で悩み、試行錯誤した結果、いける!という確信に至ったからです。
それでは新作「ガチ恋!」の制作プロセスを、段階ごとに思い出しながら解説したいと思います。
1・テーマを決める
「ガチ恋!」のテーマは「アイドル声優とオタクの恋」です。
執筆当時、Vtuberの恋愛問題などがSNSなどで議論されていていました。
ファンがアイドルにガチ恋することと、演者、アイドルや声優さんの個人としての恋愛には当然のように関連がないことが、いろいろな誤解や悲劇を生み出していて、でもファンがアイドルに恋するってどういうことなんだろう?という疑問をもったことから、このテーマで音声作品を作ってみるか、と思い、とりあえず設定しました。
つまり、本来はかなり希少な「ファンとアイドルの恋」という夢のようなお話を、音声作品なら実現できるかもしれないという、ちょっと野心的な試みでした。
ただ、これが難しい。。。
超人気アイドルと普通の男子が恋に落ちる、という設定は、それこそ80年代のパーマンや90年代エロゲー時代からずっとあって、それはアイドルという存在が今よりずっと遠い、手の届かない存在だったからありえた物語だったと思います。
でも、今ってそうじゃない。
SNSを見れば美しい人が毎日のように写真や動画をアップしてて、数も半端じゃなく増えました。歌と踊りだけの時代ではなく、コスプレ、動画、ラジオトーク、ゲーム実況、ASMRなど、演者さんの表現は多岐にわたっており、スパチャなどで直接応援もできるくらい、近い存在になっている。
それだけ、アイドルや声優の競争も過酷で、心を病んでしまう人も、夢をあきらめてしまう人もたくさんいるし、それが可視化できる時代です。
逆に言えば、ファンとアイドルが重なり合う瞬間は、駆け出しの、売れていない時期しかありえない、と考えました。
そこで、駆け出しアイドルとたった一人のファンの物語にしよう、と決めました。
でも、いくら駆け出しアイドルでも、ファンが一人というのは、不自然な感じがします。
アイドルになりたい、という女の子がSNSに写真をアップすれば、少なくてもそれなりの認知はあるはず。
それが全くないアイドルってどんな子なんだ?
そこを考える必要があるな。。。
そこから、タイトルとキャラ設定を考えていくことになりました。
長くなったので、続きはいずれ!
ありがとうございました。