ぼーぼーず 2019/09/11 16:54

女人木伝説

女人木伝説

楓とあつ子は、信仰の山にある不動聖水の場所に訪れる。そこはかつて、女人立ち入り禁止の信仰の場所で、不動聖水を飲んだ女人は罰として女人木になるという伝説があった。そこで女人木になった母娘に会う。その母曰く、DVの夫から逃れ、希望して女人木になったから放っておいて欲しいという。楓は母娘を見て、かつての自分の過去と重ね合わせる。かつて自分も父にDVを受け、母と心中をするかもしれない過去があった。そして楓の母は、父に殺された。1人生き残った楓は、母と共に死ねばよかったと後悔をしていた。それだけに女人木になった母娘をどうしても助けたいとこだわる。楓とあつ子は旅をしながら女人木になった人の救出方法を博物館で知る。女性は不浄なもの。男性になれば、呪いが解ける。男根型の接木を膣に挿入すれば男性にはなってしまうが、人間に戻れる。その手段を得て、再び不動聖水の地へ楓とあつ子はむかうが、2人を見つけることは出来なくなっていた。
フルカラー24ページ。

夏休み立山へ行ってきました。室堂へ行く途中に美女杉という名所があります。
美女平駅のすぐ横に大きな杉。立山信仰のために山へ入った女性は杉の木にされてしまうという伝説です。もう立山に行くのは3回目だったのですが、この美女平の伝説を何か描けないかとおもっていました。どうして、そんなリスクを負ってまで立山を登りたかったのでしょうか?
女性は不浄と言われています。浄土へ行く前には女性は男性になるという仏教の教えもあり、自分の母が男性になるのが辛い親鸞さんは浄土真宗を開いたという話もあります。
じゃぁ、杉になった女性はちんこが生えれば男となって人間にもどれるのでしょうか?
そんな屁理屈を描きました。
いや、描きたかったのは屁理屈じゃなく、
杉ではなく人間としてまた生きていきたいと思えた女性の心意気なのですが。
何かが伝われば良いなぁと思います。

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