100日後に絵が描けるようになるたぬき　100日目

練習卒業日。とうとう本番です。
今日はさき（https://twitter.com/masakiq）さんちのシエロちゃんを描かせていただきました！

ここまで見ていただいてどうもありがとうございました！
どうでしょうか。まだまだ稚拙とはいえ、たぬきならきっとそのうち上手になれるだろうっていうところまでは見せられたのではないでしょうか。

ここまで100日間お絵描きの練習をしてきてなんなんですけど、たぬきは別にお絵描きができる人になりたかったわけではないんです。
たぬきはあくまでお話を書く人で、キャラクターを書く人なので。
ではなんでお絵描きの練習を載せ続けたのかというと、お話を書きたかったからです。
自分に自信のないたぬきというキャラクターが、先の見えない未来に本気で飛び込むお話を、絵の練習企画を通して書きたかったんですね。

たぬきはたぬきですから、あまりにんげんの中で生きるのに向いていません。
仕事も遊びも何をやっても人並み以下。どんなに努力しても工夫しても、何とかついていくのが精いっぱいです。
そんなこんなを続けてるうちに、いつしかたぬきにとって、挑戦することイコール失敗することという図式が出来上がってしまいました。
何かをやれば失敗するわけですから、何もしないのが安全。
こんなに頑張っても結果が出ないのは周りのせいだと思い、不平不満だけをまき散らしていました。
でも本当は、コンプレックスを乗り越えてキラキラ輝くひとが見たかった。
たぬきでももしかしたらって、勇気づけてほしかったんです。
たぬきは弱い生き物なので、誰かに背中を押してもらえないと立ち上がれません。
きっとこういう人、いっぱいいると思うんです。

でもやっぱり現実は非情で、そんなヒーローみたいな人はファンタジーの世界にしか存在しないし、こちらに手を差し伸べてもくれません。
たぬきみたいな人たちはたぬきと同じように、きらきらした何かが降ってくるのを口を開けて待っています。
すごい人になりたいななんてぼんやりした願望だけ抱えて、自分に苦痛を与えることを努力と錯覚して、苦しんでいます。
きっとみんな同じなんです。

なので、たぬきはまず自分が道を歩こうと思いました。
退路を断って、逃げられないようにして、恥に飛び込む姿を見てもらおうと思いました。
結局、今の自分が気に入らないのなら、自分から新しい何かをするしかないんです。
だからたぬきはこれからも挑戦し続けて、時間はかかるかもしれませんが結果を出します。
なので、どうかこっそり見守っていていてください。
そして、自分ももしかしたら…なんて思えたら何かを頑張ってみてもらえたらうれしいです。
そのきらきらした姿で、一人じゃ立てない弱いたぬきを勇気づけてくださいね。