たぬき/Comic☆たぬき 2020/09/13 21:00

売れづらい販売ページを作ったわけ

路地裏えっちギルド企画に参加しました。



キャノ「…寄付、ですか?くす。あなたは偽善者さんなんですね。本当は私を抱きたいだけの癖に。あーあーやだやだ。不憫な私は、偽善者のオオカミさんに体を弄ばれちゃうんですね。でもこれがお仕事なんだから仕方ないですよね。ふふ、こちらへどうぞ」






今日はたぬきの裏の戦略的なお話です。


このお話をするにあたって、まずはにんげんが何を基準に物を買うのかの説明をしておかないといけません。
その基準とは、ずばり信用です。
にんげんは無意識に、信用をはかって物を買っているのです。
いいものを作れば売れるというのはただの幻想です。
少なくとも初動には、それがいいものであるかどうかはほとんど関係がありません。
(いいものかどうかは遊んでみないとわからないので)

例えばあなたが家電を買わないといけないとき、見たことないメーカーの見たことない家電(性能はめちゃめちゃいい)が無人販売所で少し安めの値段で売られていたとして、はたしてそれを買うでしょうか?
多分買わないと思います。
性能なんて使ってみなければわかりませんし、そもそも無人販売所に粗雑に置かれているものがいいものなわけがないと無意識に思ってしまうからです。
そして少し高くても家電量販店などに行ったり聞いたことがあるメーカーの商品を買うのは、この手のお店にあるものはそうそう悪いものなわけではないという信用を、過去の経験から持っているからなのです。

ではえっちゲームを買う人は、いったいどんな信用を基準に買い物をするのでしょう?
まずはイラスト。
TOP画像やサンプルのクオリティがこの程度なら、ゲームもこのくらいは面白いだろうという信用です。
次にシステム。
この手のシステム(露出徘徊システムなど)があるゲームなら、こういった種類の面白さがあるだろうという信用です。
他にもいろいろあると思うのですが、これらの信用はすべて、過去に遊んだ他のえっちゲームのプレイ経験から信用を借りています。

では、たぬきのえっちゲームはいったいどこからどんな信用を借りれるのでしょうか。
Comic☆たぬきのゲームは『成長するキャラクターたちの応援したくなるような純愛と、主人公以外との相手ともセックスするヒロイン』という背反関係を面白さの軸にしています。
ところが、こんな同人作品はよそではほとんど聞いたことがありません。
つまり、純愛を軸にしたNTRなんて言われても、肝心のプレイヤーに経験がないので面白さを想像することができないんです。
NTRジャンルの文法もあまり使っていないため、同人えっちゲームでNTRジャンルならこのくらいの面白さが期待できる、という信用も期待外れに終わってしまいます。
それどころか、こんなのNTRじゃないって意見すら出てしまうでしょう。
つまり、たぬきのゲームにはよそから借りれる信用がほとんどないのです。

それでも、一般的なNTR作品であるかのように偽装したり、一般的なえっちゲームっぽく売りではないポイントを売りかのように売り出せば、一本限りでの売り上げは伸びると思います。
けれど、そういう売り方をしていたら、期待と違うものをプレイヤーにつかませてしまうことになるので、もともとほとんどない信用をどんどん失っていってしまいます。
将来的にたくさんゲームを遊んでもらいたいなら、今は目先の販売数にこだわるよりも、信用を稼ぎに行かないとダメなのです。

というわけで、変わったものに手を出したくなるタイプの人やたぬきを応援したいと思ってくれる人だけが買ってくれるような、購入者が欲しい情報が少なすぎる販売ページを作りました。
そうして、内容はいいのに全然売れてないよねっていうような雰囲気を作り出したかったのです。
(内容がいいのに売れてないは、われわれトレンドの隙間のものを好きになる民にとっては最高に信用のおける評価なので)

実際この販売数で10件くらいの感想をいただいたので、まぁまぁ成功したんじゃないかな…泡沫作品でこのレスポンス率は異常だと思うので…。
個人的にもらったものが多かったので信用にはつながったかどうか微妙ですけど!

あっ、一般的なえっちゲームっぽくは売らないって言いましたけど、ジャンルへのカウンターとして作った作品は偽装して売ろうかなと思います。
期待していたものよりもいいものを見せて、こういうのもいいじゃん!って思ってもらいたいので!

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