ゴテゴテしたHUDのはなし
ゴテゴテしたHUDっていいよね、って話をしてもあまり同意を得られません。
・なぜ昔のゲームにはゴテゴテしたHUDが多いの?
ゴテゴテしたHUDというのはそもそもマシンスペックが貧弱だった時代に、実際のゲーム画面を小さくして処理不可を下げつつ画面をショボく感じさせないために賑やかす、という割と世知辛い目的がありました。
ゴテゴテしたHUDはRPGという世界観重視かつややこしいシステムを持つジャンルのゲームとの親和性が良く、RPG全盛期のPCゲームとともに80~90年代初期の頃のゲームの画面を賑わせてきました。
HUD広すぎひん??
FPSは主観視点RPGから派生して生まれたジャンルなので初期のFPSタイトル(Catacomb3D、Doomとか)もやはりゴテゴテしたHUDを持っています。
Quake1でFPSが2.5Dから3Dに完全に移行したあたりから
「あれ?FPSってそんなにHUDゴテゴテにしなきゃいけないほどシステム複雑じゃなくね?」「HUDで画面を埋めないといけないほどマシンスペックカツカツじゃなくね?」となってきて2000年になる頃までにはゴテゴテHUDは絶滅危惧種になってしまいました。そしてトドメのアスペクト比9:16の画面の普及。ゴテゴテHUDはさまざまな画面比に対する互換性に著しく欠けるのでゴテゴテHUDは色んな意味で役割を終え、FPSの画面から姿を消してしまいました。
HALO、Destinyで有名なBungieの初期の名作のMarathonシリーズも
昔(オリジナルmac版)
今(XBLA再販版)
憐れこんなにシンプルな画面に。
昨今いろんなインディーゲームデベロッパーがレトロ風FPSを作ってますが、こういうゴテゴテHUDを改めて採用したタイトルは皆無な気がします。(互換性の問題があるからそらそうだ)
うるせえthe CitadelはゴテゴテHUDを採用するぞ!