主様とロッカーに隠れる執事
【主様とロッカーに隠れる執事】(お試し本)
「やばいっ!人来る!」
焦った主様は、私をロッカーへ詰め込んだ。
「主様、いきなりどうしたのです?」
私は主様に問いかけた。
「しょうがないだろ。隠れるとこが無かったんだから」
私にムスッと視線をそらして怒っていた。
「こっち向いてください、主様」
主様の顔を両手で私の方に向けた。
「なんだ…//」
主様は照れてしまい、赤くなっていた。
「かわいいのですね、主様は」
いたずらに微笑みかけた。
「この中、狭い」
冷静になった主様は言った。
「良いのですよ、狭い方が主様の体温が感じられますもの」
私は囁いてみた。
「こんな時に、何を言っておる!」
主様は怒りながらも照れていた。
「冗談ですよ、主様。そんなに慌てないでください」
耳が赤くなっているのを見ながら、落ち着くように言った。
「慌てるだろ、ロッカーだぞ。狭いのだぞ」
狭いロッカーに文句を言っていた。
【最後に】
お試し本を読んでいただき、ありがとうございます。
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