なぜ飲まない、分け与えるというのに

【なぜ飲まない、分け与えるというのに】(お試し本)

「私の血が飲めないというの?」

血の入ったワイングラスを揺らす。

「飲めない」

人間が言う。



「飲んだら楽しい生活を送れるというのに?」

私は、グラスを人間の目の前に持っていった。

「血はいらない」

人間にずっと拒絶される。

「じゃあ、お前は何が欲しいというのだ」

私は困っていた。



「あなただけが欲しい」

人間が目を見て私に言ってきた。

「何を言っている…」

私は言葉を疑った。




【最後に】

お試し本を読んでいただき、ありがとうございます。

この先が読みたいと感じたら、空想物語書庫へ来てください。

これから置かれる本の全てが読めます。

お忘れずに、よろしくお願いします。

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