近況報告200904
近況報告
前回の記事を書いてから約一ヶ月近く音信不通でしたが生きてます。
前回触れた通り、今はドリクラ玲香のモデルを作成しています。ドリクラ玲香のモデルはメッシュ、リグ共に今後作成するモデルのベースにする予定なので、設計段階からかなり力が入っています。(派生モデルができてから手直しが発生すると工数がとんでもないことになるので、設計段階で完成度をある程度確保しておきたいのです)
メッシュに関しては、前回の記事の段階で(スキニングしながら多少の手直しは必要になるでしょうが)一応の完成をみているので、今はリグの作成に取り掛かっています。
高機能リグ
現行モデルのリグは基本的なスケルトンにいくつかの補助ボーンやコントローラを追加した中程度の機能を持つリグで、MMDやUnityへの書き出しは比較的少ない工数で可能なものの、一方でFKで動かす部分がかなり残っており、動画や大量の静止画を作ろうと思うとポーズ付けの工数がそれなりにかかるという欠点がありました。
Rigifyのリグ
そこで現在はリグを一新すべく、Rigify(blenderのアドオン)に操作性を近づけた高機能リグの設計に取り掛かっています。Rigifyのような高機能リグは、基本構造の段階でMMDモデルの標準ボーンやUnityのHumanoid Rigと設計思想が違うので、blenderの外部(特に汎用性が求められるフォーマット)へ書き出して利用するのには向きません。しかし一方でデフォーム専用ボーンやFK用IK用のコントローラ、基本スケルトンなどが明確に分かれており、本来なら高機能になればなるほど複雑化するボーンが構造化され、複雑でありながらメンテナンスがしやすくなっています。またポージングの殆どがIKとコントローラで動かすことができ簡単な操作でポーズが付けられます。
今後の予定
ドリクラ玲香モデル用のリグを作りつつ、高機能リグ(とフェイシャルリグ)の解説記事を複数回に分けて書いていく予定です。