義弟と交わって/28
そのときのわたしは自分のことが信じられない思いでした。男性の上にまたがって自分で腰を動かして、快楽を貪るなんて。そう、快楽を貪る……。腰を動かし始めたときは、浩二くんに気持ちよくなってほしい、浩二くんが喘ぐ顔が見たいと思っていたわたしでしたが、そのうちに、与えられる快感に流されて、わたし自身が気持ちよくなりたいという思いの方が強くなっていました。
「ああっ、真由さん、それいいよっ」
浩二くんが、気持ちよさそうな声を上げているのが聞こえます。それ以上に、わたしの方が気持ちいいと思いました。もちろん、比較なんてできませんが。
わたしは、浩二くんの胸板に自分の乳房をつけるようにしながら、腰を上下に動かし続けました。わたしのお尻に浩二くんの手がかかっているのが分かります。
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、といういやらしい水音が、部屋の中に響いて、ベッドもギシギシと音を立てています。
「はあっ、あああっ……」
声を上げたわたしは、イキそうな気配を感じました。頭の中にピンク色のもやがかかるようになって、何も考えられなくなりそうです。浩二くんとの結合部から流れる性の電流が、わたしの足の先まで流れて、腰を動かすたびに、わたしは体が震わされるのを感じました。
そのとき、浩二くんが、わたしのお尻を掴んでいる手に力を入れて、わたしの動きを止めるようにしました。
「ああっ!」
快感を中断されたわたしは、浩二くんを睨むようにしました。
「なんか悔しいからさ、このままイカされたら、だから、おれからもしようかなって」
そう言うと、浩二くんは、わたしのお尻をつかんだまま、腰を突き上げるようにしてきました。
「はあっ!」
浩二くんのたくましいモノが、わたしの奥を刺激して、わたしは思わず声を上げました。
「どう、真由さん、いい?」
「ああっ、いいわっ、すごいっ!」
わたしは、恥も外聞も無く声を上げました。事実、浩二くんの腰使いは最高で、わたしはまたたくまに高みに引き上げられました。
「ああっ、ダメよっ、浩二くんっ、ダメッ!」
わたしは髪を振り乱すようにしました。
「ダメじゃないよ、真由さん、イキたかったら、イケばいいんだ。イキなよ、おれもイクから」
「ああっ、すごい、ダメッ、ああっ、わたし、ああっ!」
ギシーィ、ギシーィとベッドがまるで悲鳴のような声を上げています。
「出すよ、真由さんっ!」
「出して、ナカに出してっ!」
わたしは、叫びながら絶頂に達しました。直後、わたしのお尻ががしっと固定されるようになって、どくどくどくっ、と膣内に精液が噴射されるのが分かりました。わたしは、がっくりと浩二くんに倒れかかり、しばらくわたしは、浩二くんに抱きついていました。