母の浮気/44
久司は、たっぷりと3分くらいはそうしていただろうか。いや、もしかしたら30分くらいだったかもしれない。
――いい加減、離れろよ!
というフレーズを、良太が、頭の中で10回くらい繰り返したあと、ようやく少年は、美熟女の巨乳から顔を上げた。
「満足した?」
「は、はい……あの、じゃあ、今度は吸ってみていいですか?」
「ええ、いいわよ、どうぞ」
母の乳房の先は、ピンと立つようになっていた。まさか久司との戯れによって感じているとも思われないけれど、もしかしたらそうなのかもしれない、と良太は疑った。その疑いが確信を持ったのは、
「あんっ!」
久司が片方の乳首の先に唇をつけたときに上がった、母の嬌声のせいだった。
「あっ、す、すみません。痛かったですか?」
久司は、慌てて、乳首から唇を離した。
「ふふっ、そうじゃないわ。気持ちよかったのよ」
「えっ、本当ですか!?」
「ええ、久司くん、上手よ。さあ、もう一回、吸ってみて」
「は、はい」
久司はもう一度、乳首に向かった。母は、
「はああっ、いいわっ……」
声を上げながら、久司の頭をかき抱くようにした。本気で感じていることはもう明らかだった。仮にこれが演技だとしたら、ちょっとサービスが良すぎるだろう。
「ちょっと噛んでみて、久司くん」
「えっ、か、噛むんですか?」
「そうよ。軽くね」
「わ、分かりました」
「はあんっ!」
立ったまま体を震わせて、母は快感を表現した。そうして、その快感を得ているお礼をしようとでもしているかのように、母の手は少年のペニスに伸びていた。ビンッと上向いているそれを軽く上下にこするようにしている。しばらくは、乳首を吸っていた久司も、耐えられなくなって、
「ああっ、おばさんっ、ダメですっ、出ちゃいますっ!」
口を離して、声を上げた。
そこで、母の手は止まった。
良太が母の顔を見ると、その顔は、男を誘うような色で満ちていた。欲しがっている女の目つきである。それが分かるのは、まさに、母のそういう表情をこれまで見ているからだった。
「じゃあ、入れてみる? 久司くん」
そう言うと、母は、自ら下着を脱いで、畳の上に腰を下ろして、足を広げた。
「さあ、いらっしゃい」
女の秘所を見たのは、おそらく、初めてのことなのだろう。久司は、少しの間、まじまじと母の股間を見て、動けなかったようだが、
「シたくないの? 久司くん。やっぱりやめちゃう?」
母がそう言うと、ハッとして体を動かして、母の足の間に、両膝をつくようにした。